月面探査記 第二巻   作:gh0sttimes

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第九話 友人との会話

久しぶりにのび太と会ったルカとのび太の会話は大いに弾んだ。

「そういえば、今のかぐや星はどうなっているんだ?」

のび太はそう聞いてきた。

ルカは答える。

「ああ。かなり復興も進んで、少なくとも都市部の貧困問題は解決したよ。農村部はまだ配給制が続いているけどね。」

ルカはそう言って、新聞を取り出した。

「これだよ。」

そこにはかぐや星の状況の説明が書かれていた。

のび太はルカから新聞を受け取った。

 

<かぐや星が政府機構を回復>

 

ディアボロ政権崩壊後、事実上の無政府状態が続いていたかぐや星であるが、ゴダート将軍によって統治機能が回復されたことで一応の秩序を取り戻したようだ。

現在、この新政権は数年以内の民政移管を確約しており、国際的な専門家は無政府状態が続いたこの星の将来がどうなるのだろうかと大いに注目しているようだ。

特にかぐや星と20年以上に渡って戦争状態にあったポルジア銀河連邦のヘレント大統領は記者会見にて「ヴェレニック銀河系の未来のために、かぐや星新政権との和平交渉を開始する用意がある」と記者に話し、かぐや星の新政権を歓迎した。

 

読み終わると、のび太はルカに新聞を返した。

「とりあえず、かなり復興しているようでよかったよ。」

のび太はそう言った。

ルカは頷き、話を続ける。

「そういえば、地球はこれまでに何が起きたの?」

のび太は答える。

「1991年にソ連が崩壊したぐらいかな。」

「ソ連が?」

 

ルカは驚いた。

ソ連はディアボロ政権時代にかぐや星宇宙軍が頻繁に偵察を行っていた国だ。

その際に何人もの工作員がソ連の諜報機関に処刑される事態となり、一時的に作戦の中止が宣言されたほどだったのだ。

ルカはのび太に問う。

「何があったんだ?」

のび太は答える。

「1991年8月19日。強硬派のクーデターによって新連邦条約が白紙に。それでウクライナやベラルーシなどの国々が独立していってソ連が崩壊したんだよ。あの国では大規模な民主化運動が起き、その流れで大統領のゴルバチョフも辞任に追い込まれたよ・・・」

その後ロシア連邦と名を改めたこの国では混乱が続いたが次第に落ち着きを取り戻していったそうだ。

そして現在のロシア連邦はボリス・エリツィン大統領の下で市場経済に移行したが、その反動で経済不況が発生。現在は改善されてきたようだが、かつてのソビエト連邦の面影はないようだ。

のび太は続ける。

「まあそれで今度は中国が勢力を伸ばしているわけだけどね・・・」

のび太はそう締めくくった。

ルカは頷く。

そして3人は会話を楽しんだ後その日は解散となったのであった・・・

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