翌朝、訓練である。一年生もワクワクした目で見学している。
「いや、初々しいね!」
「年齢は同じだろ!」
「先生達、がんばれー!」
「くっそ、並行世界とはいえ生徒の前で醜態は晒せない!」
「傑、その意気だよ。がんばれー」
蒼やら赫やら飛ばしつつ、楽しげに訓練する五条先生。
夏油と悟コンビを転がす五条先生は、それでも羨望の眼差しを二人に向けていた。
なお、おじいちゃんずは少し試した後に見学である。若者は元気があるわい。
「うん、特別一級って感じかな。そんな感じで任務振るよー」
そこで電話が来る。
「うぇぇ。任務の催促来てる」
「ようやくお休み取れるって言ってなかったかい?」
「うん、だから昨日の午後と一晩寝れたでしょ」
「「うわぁ」」「休憩を取るのも仕事のうちじゃぞ」
「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」
そうして、五条が去り……一年生に、依頼が渡された。
特級呪霊のいる中の救出任務である。
そう、ことが事なのでパラレルワールドの五条達の事は今伏せられて、報告はこれからだったのだ!
なので当然。
「一年生をそんな任務に行かせるなんて何かの間違いでしょ。僕に任せてよ」
「私も行くよ」
「そうじゃの。ちょっと様子見してみるかのぅ」
「俺も先生達の仕事みたい!」
「わがまま言うんじゃないわよ、虎杖!」
「並行世界でなんか違うところあるかもしれないしさ、来てくれると安心かな。大丈夫。守るから」
その言葉に一年生は顔を見合わせて、頷くのだった。
さて、宿儺の指は全くなんの問題もなく回収できた。
特別一級が3人も揃っているのだ、なんの不思議もない成果である。
戻ってきた五条先生もお怒り。
総監部も並行世界の五条達の事を黙っていたことにお怒り。
かくして、ピリピリマックスな会議が開催される事となったのだった。
あまりの嫌味の応酬に、先に耐えかねたのは五条だった。
「あのさ。総監部のお爺ちゃん達に暴言吐くの良くないよ。呪術師はただでさえ少ないんだから、仲良くしないと。おじいちゃん達にも、何か考えがあったのかもしれないし、何かのミスかもしれないんだから、冷静に話聞こうよ」
「はぁ? そっちの僕は総監部の犬な訳?」
「だって、クリスマスとか仕事変わってもらえなくなるよ。イブに恋人と過ごして、クリスマスに生徒とパーティしたりできなくなるよ」
「は? そんなこと一度もしてもらった事ないんだけど」
「は? 若者に思い出作りをさせてやるのは老人の義務じゃろう」
「はぁ? 楽巖寺よ、若造に謙るか?」
両サイドから責め立てられて。戸惑い、頭を抱える並行世界組である。
本当に協力してもらえるのか。
なお、なぜかそれを見た夜蛾の好感度は爆上がりしていた。