「心配しておったぞ、六眼の」
「早速だが、状況は聞いておるな?」
気遣われつつも、仕事の依頼をされる。
「呪霊操術を奪われるわけにはいかん。悟よ、辛い役目を負わせる事になるが……傑が敵の手に堕ちそうになったら、死体ごと抹消するのだ」
「もちろん、そうならんように力を尽くすが、覚悟だけはしておいてくれ」
「必要ないよ」
「何?」
「僕、最強だから」
瞬間、楽巖寺学長が入れた蹴りが無限で防がれる。
「五条は疲れておるのだ。詳しい状況を聞こう」
特級呪霊の事を聞いた後、美人な女の子が2人、駆けつけてきた。
「悟様!」
「傑!」
「会いたかったよ。鈴。鈴と都には、大事な話があるんだ」
「……そのようですね」
別室に移動し、別人である事を告白する。
「君がこっちでの僕の婚約者なんだ?」
「私の婚約者は悟様です。貴方の婚約者ではないので間違いなきように、五条様」
「わかってるって」
「都。悟のサポートをお願い」
「はい」
「五条悟。傑は渡さないから。二番目なのは我慢できても、三番目は無理」
そして鈴から宣戦布告。
「うわ。めっちゃ警戒されてるじゃん」
「鈴、私は鈴のこと好きだよ。ずっと君のこと考えてた」
「傑……」
抱きしめ合う2人。なんとなく面白くない五条悟。
でも、都は言った。
「ご武運をお祈りしています、五条様」
その後、顔合わせを何度かして、早速依頼に向かう事になった。
「人払いは可能な限り済んでおる。あとの人質は諦める。わしが責任を取る。思いっきり吹き飛ばせ」
「うーん? 大丈夫だよ、お爺ちゃん。僕に任せて。傑は僕の後ついてきて」
そして、五条は走った。
次々と特級呪霊を瀕死に追い込んでいく五条。それを取り込んでいく夏油。
「こんなもんかな。じゃ、吹っ飛ばすよ」
虚式・茈。それの犠牲になった人間はメロンパン以外1人もいなかった。
圧倒。圧倒である。
「すごい、悟……」
「フッフーン。もっと褒めてくれてもいいんだよ」
「私の悟もこれだけ強くなるのかな。おいていかれちゃうね」
「全然そんな事ないから! あいつ超雑魚だし! 傑、特級呪霊いっぱい取り込んだし! それに、それに」
必死にフォローをする五条悟に、夏油傑は笑った。
「全く、演技すると言うたじゃろうが」
「やー。油断してるところを仕留められたからいいじゃん」
「この跳ねっ返りが異世界の六眼じゃ。組織運営を学びたいという事で、1ヶ月チェンジする事になった」
「よろしくね」
そうして、新たなる生活が始まった。
「六眼よ、少しは休め。休暇をしっかり取ることも仕事じゃぞ」
「そうだよ悟。今度一緒に出かけない?」
「え、でも、そんないいの?」
「やれやれ、ワーカーホリックじゃな、六眼は」
「いいに決まってるだろ」
休暇!! お褒めの言葉!! 親友!! ツンデレ彼女!! 優しい仲間達!!!
天国はここにあったんだ!!!
そして1ヶ月後。
「いやだ。帰りたくない。僕ここの子になる」
「悟、それはダメだろ。受け持ちの生徒達もいるんだし、悟も迎えにいかないと」
「いやだ……」
「向こうが良ければこちらも受け入れよう、六眼はほんにようやってくれた。だが、とりあえずこちらの六眼を迎えに行ってこい。いじめられてないか心配じゃ」
「いやだ。絶対通らないやつじゃないか、それ」
「私も一緒に行ってあげるから。ね?」
「やれやれ、わしも行って交渉しよう」
そうして、五条は帰還する事になったのだった。
「悟、よく戻ったな」
「五条先生! おかえり!!! その人達は?」
「悠二、1ヶ月ぶりだね。交渉担当の武井さんだよ。武井さん。こっちの悠仁です。僕の生徒」
「こんにちは!」
「おお、いい挨拶じゃな。さて、六眼。お土産を出してくれんかの」
「はいはい、かしこまりました〜♡」
「はいは一回じゃろう、六眼よ」
「はい」
てへぺろ。
「悟が洗脳されてるーーーーーー!?」
夜蛾が悲鳴をあげたのも仕方のない事だろう。
そこには、誰にでも噛み付き決して従わない軽薄な雪豹ではなく、ちょっとお茶目でお爺ちゃん大好きなわんちゃんがいたのだった。
こっそり感想はこちら
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。