チェンジで!   作:かりん2022

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感想、マシュマロ欲しいです……。


絶対に移住する覚悟

 そこに、腐ってない蜜柑世界の五条悟がやってきた。

 

「武井さん!」

「六眼の、無事でよかった」

「ようやく迎え来た! 待ってたんですからね!」

「生き残って偉い」

「本当ですよ!」

 

 素直に会えた事に、武井は安堵した。

 えっと悠仁達が驚く。

 

「先生、帰んの?」

「当たり前じゃん! 当たり前じゃん! 当たり前じゃん!」

「三回も言うほど!?」

「あ、そうだ。悠仁。皆も。僕、向こうに行く事になったから」

「ええ……」

 

 夏油傑に縋り付いた五条悟。それを優しく抱きしめてヨシヨシする夏油傑。

 天国はここにあったんだね。尊さを再確認する五条悟。

 流石に夜蛾が焦った声を上げる。

 

「どういう事なんだ、悟」

「だって全然待遇違うもん。向こうで恋人もできたし」

「そういうことで、挨拶をせねばならんと思ってな」

 

 嘘である。五条が囚われていた時の為に、交渉に強い武井が来たのだ。

 悟がいる以上、もはや心配はない。

 メロンパンも両世界にもういないので、マジで安否とかも気にする必要もない。

 なんとかなるでしょ。

 

「ちょ……ちょっと待ってください。五条家はどうなさるんです」

「それはちゃんと話通してる。受け入れていいって。残りたければ残ってもいいし」

「は??? 五条家ごと引き抜きという事ですか???」

 

「引き抜きになってしまって申し訳ないが、代わりに呪具をいくつか出そうと思う。……ま、今度は離反されては困る人材くらいは厚遇するのじゃな」

「どんだけ待遇いいのよ」

「え。比べることすら出来ないくらい?」

「生徒達はどうするのですか」

「向こう行って分かったけどさ。僕がいてどうにかなるもんじゃないもん。というか僕がいる限り、最悪僕がいるからって人材を攻撃する事はやまないでしょ。本当に人手不足になって、人を大切にする事を学んでもらわないと」

「貴方は! 人類の最終防衛線なんですよ!」

「いやぁ。災害の敵消えてるし、なんとかなるでしょ。なんなら七海も来る? あ、悠仁は死刑になっちゃうかもだからおいで。こっちだと出世コース乗れるよ!」

 

 五条先生はがっちり夏油傑にくっついて離れない。

 後ろからは五条先生抱きつかれ、前からは五条悟にしがみつかれ、ヨシヨシし続ける夏油傑。

 

「上層部とはうまくやっていると思っていたが」

「あんなの帰還妨害されない為の演技に決まってんだろ。ていうかなんであんな俺、見下されてんの? おかしいでしょ。もう人間扱いされてないよね」

 

 だが残念。夜蛾は上層部が五条を引き止めるべく全力を尽くしていたのを知っている。その成果も出ていると思っていた。向こうの五条は腐った所もあるのだと正直思っていた。結果がこれである。自分が馬鹿だった。向こうの五条は内心を表に出さない程度の腹芸ができる。それだけだったのだ。

 

「あー! わかるー!! 僕より強いとかならまだわかるんだけどさ、無根拠に見下してくんの!! だからこっちも納得できなくて強さを強調してたけどさ! その一点だけでも息しやすい向こうの方がいいよね!」

「こちらとしても、六眼が虐げられているのを聞くと、のぅ。1ヶ月、本当に関係ない場所であるこちらの呪術界に尽くしてくれたし、有能だし、良い若者だし、いてくれると凄く助かるし、助けてもやりたい。受け入れぬ理由はない」

「だよねー! 僕、ちゃんと必要とされてるよね! 向こうでは!!!」

 

 その言葉に、断固とした意思を感じ取れた。

 

「ああああああ……」

「僕分かったんだよ、傑の言ってたこと。ここじゃ私は心から笑えないって。だからどうにかしたかったって。やり方は間違ってたかもしれないけど……傑の理想を見つけたと思うから」

「こちらでも仲のいい女性はいたろう」

「ゲロゲロ。冗談でしょ、あんなハニトラ、本当に引っかかるわけないじゃん。迎えにきた傑達のことを教えてもらえない危険を回避する為に演技してたんだってば」

 

 五条悟2人の意思は固い。

 

「大体、敬語一つで洗脳というがの。尊敬する相手には、自然と敬語が出るもの。強いとは言え、若いものに背中の一つも見せてやれない自分を恥じよ」

「そーそー! 媚とかならうええって思うけどさ。そういうのじゃないんだよね。ちゃんと若輩者としてフォローしてくれんの! 背中見せてもらったのなんて初めてじゃないかな? やっぱ人間が関わってるんだからさ。呪霊を相手にする以上、力は最低限必要だけど、それだけじゃー駄目だよ。人間力がないと!!」

「媚っていうかさ……敵意を隠せてないし、なんて言ったらいいんだろうあれ。どちらかというと、詐欺? なのかな?」

「まあでも、あっちのおじいちゃん達になら利用されてあげていいけどね! とりあえず、禪院恵を特級術師にしよう計画を手伝ってるところ」

 

 武井の言葉に、全力で乗っかる五条悟達。

 行き場がないから留まっていたのである。

 いい場所があれば移動する。誰だってそう。五条悟だってそう。

 

「そういう事で、しばらく滞在させてもらおうかのう。持っていきたいものもあるじゃろうし。引き抜かれる術師の説得もあるじゃろう。おお。そうじゃ。例え全術師が移動を希望しても、こっちの世界が存続できる分の術師は置いて行くから安心するが良い」

「あ。流石に悪いから、僕は身一つでいいよ。大事なものなんてないし。向こうでいろいろ用意してもらえるし。僕の持ってた呪具はこの世界を守るのに活用してよ」

「俺も特に持ってくものはないかな。それより早く帰って都の顔をみたい」

 

 これは説得は難しそうだ。

 

 呪術界は大きな混乱に陥れられた。




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