ちなみに筆者は戦略ゲームは好きですがポケモンはそこまでガチっていないので対戦がどうとかといわれてもわかりませんのでご了承ください。
「電話ロト、電話ロト」
「ほいほい。サンキュー」
こんな朝っぱらから何のようなんだ...久しぶりにゆっくりできる日かと思ってたんだが
「はいどちら様ですか?」
「こんな早朝からすみません。オレンジアカデミー校長のクラベルと申します。」
「ご丁寧にどうも。校長...ですか。あっご存じかと思いますが一応自己紹介を。私は璃断と申します。」
初っぱなから爆弾をぶち込んできた。あったこともない校長が直接というのは初めての事例だ。正直やっかいごとの匂いしかしない。
「では早速本題に入らせていただきます。オレンジアカデミーに臨時入学をしていただけないでしょうか?講師という形でも生徒という形でも大丈夫です。」
「はい?どちらでもかまわない...?ということは別の目的があるのではないです?」
正直わかりやすいフリではあった。ぶっちゃけると時間軸的に何が起こってるかというのはわかってはいるのだが、それを知っているのは不自然ではあるので黙っておく。どうせ前世未プレイなので詳しくは知らないのだ。こんなことならやっとけばよかった...と何度後悔したことか
「...さすがにわかりますか。しかしこちらとしてもそれを明言するわけにはいかないので...今オレンジアカデミーで問題になっていることを解決してほしいとだけ伝えておきます。」
「...まあわかりました。校長の立場だと言いづらい問題となると生徒側から解決した方が良さそうですし生徒側で引き受けます。ただちょっとお願いがあって...
----------------------------------------------------
数週間後
「初めてパルデア来たなぁ...えーっと?ここがアカデミーかな?...階段長い...」
ということでパルデアに来て学園ということでテンションが上がり気味で行ったところ早々にテンションを下げる案件、周りを見たところライドポケモンを使って登ってる人が多いっぽいのでおそらく苦痛にはならないのであろう...
「ライドポケモン捕まえないとなぁ...この階段じゃお馴染みの自転車も使えないし...」
そうぼやきながら階段を半分ほど登ると人の集まりができていた。なんの集まりだと思って近づいていくと
「光煌めけ!テラスタル!」
「そうそう!テラスタルはそうやって使うんだよ!」
なんかバトルしてる...こんなところでなにやってるんだと思ったけど...
「あれ主人公2人組か......こんなジャストで噛み合うことなんてあるんだな...」
内心びっくりどころではなかったが都合がいいのも確か。主人公組とは関わりがあった方が楽そうだしどうやって関わろう...そんなことを考えてる間に戦闘が終わった。それを境に周りの人だかりも散っていく...今回は絡む機会がなさそうだと思いながら野次馬と同じような感じで去っていこうとすると
「あれ?イッシュチャンピオン?だよね?」
と女の子から話しかけられた。チャンピオンであることを知ってるなんて面倒ごとになりそうだなぁと内心思いながら返事を返す
「えーっと...そうですがどちらさまです?」
「だよね!!私はネモ!ね!ちょうどいい。2人のバトルを見て私もバトルしたくなったんだ!バトルしようよ!!」
すごい戦闘狂である...初対面であるにもかかわらず勝負を挑まれるのはこの地域だとないと聞いていたのだが,,,そんな周りをすっぽかすようなことを言ってるので主人公組2人はハテナを浮かべたような顔をしている。
「......バトルするのはいいんですが、ここでやると迷惑がかかるでしょうしもうすぐアカデミー始まりますよね?終わってからにしましょうか。とりあえずネモさんは知ってそうですが自己紹介しときますね?多分残り2人がわかってなさそうなので」
「ちぇっお預けかぁ...まあバトルできるならいっか!」
「あっお願いします」
「気を使ってもらってありがとうございます」
露骨にテンションが下がったネモを見て苦笑いしながら自己紹介を始める。
「私は璃断です。ネモさんが言った通りイッシュとジョウトのチャンピオン...いえチャンピオンに勝っただけでチャンピオンではないんですが世間的にはそう言うことになっています。」
「ほとんど同じじゃないですか!!あっすいません僕はハルトって言います」
「私はアオイです...ハルトとは兄妹です。」
そのように予想どうりの答えが返ってきた。いや名前は初めて聞いたけども、何度か主人公組に会ったが基本2人組なのだ。流石に現実にすると1人だとゲームどうりの進行は無理があると言うことなのだろう。まあ所詮にわかの俺には知ったことではないが...
なぜ主人公だとわかるのかって?それはまあ別の機会に...
「なるほどハルトさんとアオイさんというのですね覚えておきます。せっかくですしいろいろ話したいところなんですが...時間がそんなになさそうなのでまたの機会にということにしときましょう。」
「あったしかに、ぎりぎりになっちゃいますねアオイいそご!」
「うん。また会いましょうりたさん」
そう言って一旦はわかれることになった。
----------------------------------------------------
みんな元気だなぁと思いながら階段を上り終え、アカデミーの中に入る。エントランスは広く、学校というより研究施設といわれても違和感がないぐらいだ。
「お待ちしておりました。りたさん」
「クラベル校長ですか...わざわざお出迎えありがとうございます」
「いえいえ、もう一つ別件もあったのでついでのようなものですよ。始業時間が近いですね。りたさんのクラスは1-Dになってます。案内いたしましょうか?」
校長直々に案内してくれるとはほんとに歓迎されているようだが...さすがに申し訳ない。というか周りを見た感じ割とわかりやすい仕組みになってるので一人でもたどり着けそうだ。
「大丈夫です。1-Dですねありがとうございます」
そう返事を返し教室へ向かう。迷うなんてことはなく無事にたどり着き、転入生として紹介されることになった。
「自己紹介してもらってもいいかな?」
「璃断です。今日から転入という形でここに入ることになりました。よろしくお願いします。」
ざわざわ...ざわざわ....
と案の定のざわつきかたをしている。大抵は歓迎の声、物珍しそうに眺める視線等だが、中にはこちらのことを知ってそうなことをつぶやいてる人もいる。あちらの地方ではスマホロトムというものが普及してなかったのでそんなに広く知られていないが、バトル熱心でリーグ挑戦者の動画とかを見る人には知られているのだろう。
「みんな興味津々だね。りたさんに何か質問したい人はいるかな?」
そう先生が聞いたのをきっかけにいくつか手が上がる。そのうちの二人の質問に答えることになった。一つ目は
「一番好きなポケモンはなんですか?」
とよくありそうな質問だったので
「そうですね...ブイズ...えーっとイーブイ系列ですかね...?まあ持ってるポケモンは総じて大好きなので順番はつけたくないですが」
と軽く答えたのだが二つ目の質問が問題だった。いや自己紹介の時のざわつきから予想はできていたのだが...
「りたさんってあのチャンピオンのりたさんですか!?」
そのように核心的な質問が飛んできたのだ。その質問をきっかけにざわつきが大きくなる。まあどうせいずれバレることだと諦めて流すようにその質問に答える。
「まあ一応そういうことにはなってますね。深く考えたら負けです。」
「そのくらいにしときましょうか。収まりがつかなさそうですから。私は数学担当のタイムです。りたさんは...そちらの空いてる席でお願いします。それではみなさんこれから仲良く勉強していきましょう」
そのように先生が締めてくれて挨拶を終え、その後すぐに自由時間にはいった。自由時間に入ったということでいい時間だったので食堂に向かう。正直そのまま教室にいたら大変なことになりそうだったというのは置いておこう...
「りたさん!朝ぶりですね」
「思ってたより早く会いましたね。ハルトさん、アオイさん」
食堂に行くと朝会った二人と会った。ここの食堂は割と人のたまり場になりにくいらしく以外と空いていたのだが偶然会ったようだ。
「そうだ!朝聞こうと思ってたことがあるんでした。りたさんはポケモン捕まえる時ってチームのタイプ相性とかで捕まえたいポケモンを探しに行きました?それとも仲良くなったポケモンで組んでいきました?」
これは意外とこの世界だとなりたての歩兼トレーナーによくある疑問だ。しかしとある事情でたいていの人は断念することになる
「えーっと...そうですね...二人ともどのタイプに好かれやすいとか嫌われやすいとかありますか?」
そう、この世界はタイプごとに好かれる人と嫌われる人とあるのだ。わかりやすく言うなら<相性>とでも言おうか...もちろんこれは個人ごとに違う。好かれるタイプが複数ある場合もあるし嫌われるタイプが複数ある場合もある。もちろん嫌われも好かれもしないタイプもある。特殊なものになると特定の種類のポケモンにめちゃくちゃ好かれるなんてこともあるのだ
「えーっと,,,僕たちは特にそういうのはないと思います。今まで気にしたこともないです」
「私もないです,,,」
「,,,なるほど確かにそれだと悩むかもしれませんね。ただそんなに深く考えなくてもいいですよ?全く対処できないタイプみたいなのがチームにあると困るかもしれませんが、タイプ相性は技やポケモンとの連携等があるので絶対ではないですから。仲良くなったポケモンで組んでもいいし、このタイプが厳しいからこのポケモンほしいな、そんなレベルで組んでもポケモンと真摯に向き合っていれば大丈夫です」
結局はそこに行き着くのだ。悪の組織ですら自分のポケモンには真摯に向き合ってることが多い,,,いや強いトレーナーはみんな真摯に向き合っているというのが正解だろうか。
「なるほど...ありがとうございます。アオイだけすぐいろんなポケモンを捕まえていたのでちょっと焦ってしまって...」
「焦ることはないって前も言ったのに...ポケモントレーナーの強さは数で決まるわけじゃないんだよ?」
「うん.,,そうだね」
「ずいぶんといいことを言いますね。その通りです、大量にポケモンを持っていたって一匹一匹に向き合えてなければ強くはなれませんから」
昔それで一度痛い目を見たものだ。新米トレーナーには同じ目に遭ってはほしくないというただのお節介ではあるがそれもしょうがない、そのようなことを考えながら話しているとハルトのスマホに通話?がかかってきた
「......ハルトとアオイだな?この通話はあなたたちのスマホをハッキングして行っている」
「ハッキング?誰!?」
びっくりしたような様子でそう返すハルト。ただ事じゃなさそうな様子に一度黙って聞いとくことにする、どうやら気づいてはいなさそうだから好都合ではある
「わたしの名はカシオペア,,,,,,あなたたちのことは知っている。高い素質を持つポケモントレーナーその腕前を見込んで頼みたいことがある」
「高い素質...?頼みたいこと...?私たちに何を?」
困惑してるアオイと若干スマホをにらんでいるハルトで場が混乱しているが、俺は納得していた。<全タイプから好かれる特性>とでも言おうか。これはチャンピオンや悪の組織ボス、あるいは主人公やそのライバル達。いずれもかなりの猛者達が共通して持っているものなのだ。好き好んでドラゴンポケモンを使うような物好きもいるがあの人もその特性はもっている。ぶっちゃけそれを見つけ出す時点ですごい分析力だろう
「ハルト、アオイ......あなたたちはスター団を知っているな?」
「え?うん」「詳しくはないけど...」
そしてこの断言するかのような聞き方、何かしらの確信を持っているのだろう。いやあるいは相当有名なのかもしれないが...
「話がはやくて助かる。スター団とはアカデミーに通う生徒達が作った......不良グループ。彼らはアカデミーの風紀を乱し周囲に迷惑をかけている。そんな彼らをわたしは放っておくことができない!わたしはスター団を解散させ星クズに変える作戦......スターダスト大作戦を考えている」
......うーんこのネーミングセンス。おそらく正義?なんだろう...たぶん校長先生の依頼もこの不良グループについてのことなんだろう...ちょうどいいのだが...絶妙なセンスである...こころなしかハルトもアオイも微妙な表情を浮かべている。
「この計画には同士が必要......あなたにも手を貸してほしい」
「ここまで聞いちゃってなんですが多分聞いちゃ駄目なやつですねこれ...」
そう思わずボソッとつぶやいたのが聞こえたのだろう。
「え...その声...い、いや返事は結構くわしいことはまた後日きょうのところはこれで」
そう焦るように通話を切っていった。
「なんか申し訳ないことをしましたね」
「いえ...わたしたちも返事に困ってたので助かりました。」
そのように一言話したタイミングで通りかかった人がいた
「...どうもハルトさん、アオイさん、それとりたさん。校内でのスマホ通話はもう少し小さな声でお願いしますね」
「「すいません」」
「大切な個人情報が聞かれてしまうと危険ですので...今の時代気をつけることが多くて大変ですね......それでは後ほど」
まさか校長先生がこんなところにと思ったが要件があるのは俺の方じゃなかったらしい、二人に目配せをして、俺の方に一礼をして去って行った。意味深な言葉を残していったが関係ないので忘れることにしようか。そう思いながらそろそろ離れようと思い
「なんかいろいろ起きましたね...わたしもおなかが空いてきたので何か食べることにします。それでは」
といったのだが
「あっ待ってください!できれば連絡先だけ交換しときませんか!迷惑ならいいんですが...」
と聞いてきた。もちろんこちらとしては願ってもないチャンスなので
「...ぜんぜん大丈夫ですよ。短期間で会ったのも何かの縁でしょうからね」
と答え二人の連絡先を交換し分かれることになった。
一方その頃
思わぬハプニングで頭を抱える一人がいたらしいが俺らには知るよしもなかった