少年院の事件より二週間後
やぁ、みんな私だ。私は今呪術高専東京校にいるよ。少年院で宿儺にぶっ倒されてなんとか生き残った私は硝子お姉さんの反転術式によって治療され、経過観察の意味を込めて短期間、東京校へいることになった。
「グエッ」バタッ
「流石に呪力なしお札なし武器ありで私に勝つのは無理があるんじゃねぇか?」
禪院真希。京都校の真依ちゃんの双子の姉で、高い身体能力を持っている代わりに呪力が呪いもみえないほどに少ない。ムタ吉みたいな天与呪縛である。
「いやいや、お札の身体強化に頼らない訓練だよ〜いつか真希ちゃんにも勝てちゃうかもね。」
「フン。10年はえー」
「じゃ、10年後にぶっ倒しに行っちゃおうかな〜、……そういえばめぐみんと野薔薇ちゃんは?」
「さぁ?どっかで道草食ってるんだろ。」
ドーーーン
という音と共に建物が一つ崩れた。真希ちゃんと私は顔を合わせて音の方へ走っていった。
「呪霊か?」
「いや、高専の結界は基本的に呪霊も寄せ付けないし、何より五条悟のいる高専に突っ込んでくる馬鹿はいないよ。あり得るのは呪詛師。もしかしたら夏油傑レベルかも」
「急ぐぞ。」
現場に着くとそこにいたのは呪霊でもなく呪詛師でもなく
とりあえず兄貴がめぐみんに襲いかかってることだけはわかったのでとりあえず止めに行く。
めぐみんにお札を投げ張り付いたことを確認し、術式を発動させる。
「打撃耐性。物理結界。身体強化」
「そして、不義遊戯!」
「不義遊戯」 一級術師東堂葵の術式。
手を叩くことで、術式範囲内にある“一定以上の呪力を持ったモノ”の位置を入れ替えることができる術式。術式対象は生物・無生物を問わず、また彼自身を含む。
光流の場合。手を叩く他にお札を貼り付けていることが発動条件となる。
私はお札を両手で挟むと術式が発動し、めぐみんと私の位置が入れ替わった。
めぐみんに振りかざされるはずだった拳を私は自分の拳で弾き飛ばした。
「兄貴!暴れるのはいいけど建物は壊しちゃダメだよ!弁償するのウチなんだから!」
『止まれ』
さらに何処からか声が聞こえて兄貴の動きが止まった。
「あ!棘くん!ナイス止め。ありがとう。のど飴ある?」
「しゃけ」
棘くんの方も大丈夫そうだな。
「流石は我がシスター……短期間で俺の術式を使いこなすとは……」
(いや…親切に教えてくれたのお前やん…教えるのもうまくてびびったわこのゴリラ)
「高田ちゃんの握手会行くんでしょ?早く行こうよ。」
ふと真依ちゃんの方を見ると真希ちゃんとヒートアップしていた。あの2人仲悪かったのね……
「フッ行くぞ、真依、光流。」
「真依ちゃん、ほら、ね?コスメとか見に行こ?東京のみんな〜またね〜」
「……チッ、次は体の穴増やしてやる」
(えぇ……真依ちゃんコワ……)
次回、交流戦