機動戦士ガンダムSEED ボクラノキズナ   作:ただのリボン付き

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お待たせしています。
この時期はかなりリアルが忙しいので、少しずつ書いていますが、執筆速度を上げられない状況です。
序盤の山場、ヘリオポリス戦になります。
ただまあ、戦闘シーンを文章化するのはやっぱり大変です。
自分、学生時代の国語の成績はあんまり良い方ではなかったので、ない頭絞りつつ文章作るのは改めて難しいと思い知りました。
では、どうぞ。


PHASE-05 崩壊する大地

コロニー内部に侵入したザフト部隊は他に目もくれずにアークエンジェルを目指して加速する。

対するアークエンジェルは主砲であるゴッドフリートを発射し、先手を打つも、命中はしない。

 

「オロールとマシューは戦艦を。ラスティはオーブの新型を引き付けろ」

 

「りょーかい。で、アスラン。無理やり付いてきたんだ。あてにさせてもらうっすよ」

 

「ああ」

 

イージスはその視界にストライクを捉えている。

 

「(キラ……本当にお前なのか?)」

 

現れたMSに乗るパイロットが旧友である確証を得るべく、アスランは機体を加速させた。

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED ボクラノキズナ PHASE-05 崩壊する大地

 

 

 

前に出てきたのはミゲルのジンとイナズマの2機。

ジンに対してはソードストライクが応戦を開始し、イナズマにはフブキが対応を開始していた。

 

「そーら、落ちろぉ!!」

 

ミゲルのジンが装備してきた「M69 バルルス改 特化重粒子砲」をストライク目掛けて発射する。

キラはそれを避けるものの、その射線の先なったコロニーのシャフトを支えているケーブルに着弾してしまう。

当然ながら、それにケーブルは耐えられず、溶解し、切断された先がコロニーの大地に落下する。

 

「キラ君、見た目に惑わされるな!! あの大きさだが、出力はそこまでじゃない!!」

 

「お前、余所見している余裕があんのかよ!?」

 

「くっ!?」

 

ユキトはキラを気に掛けるが、それに対してラスティの方はビームブレードガンを構えるとビームマシンガンを発砲する。

シールドで防ぎつつも、ビームライフルで反撃するも、イナズマも同様にシールドで防ぐ。

再度、ミゲル機がバルルス改を発射するも、今度はストライクが左手に装備しているパンツァーアイゼンに着弾する。

 

「やったか!?」

 

しかし、その閃光の向こうからストライクが対艦レーザー刀「シュベルトゲベール」を抜いて斬りかかってきた。

 

「なっ!?」

 

「(ユキトさんの言ったとおりだ。あのビーム砲……それほどの威力じゃない)コロニーに当てるわけにいかないなら、受け止めるしかない!! けど、それもどこまで持つのか…」

 

振るわれた対艦刀の一撃は避けられ、至近距離からバルルスが放たれるも、それも難なく防ぐ切るストライク。

すぐ近くでもフブキとイナズマも交戦中であり、イナズマがブレードガンとブースタービームキャノンを一斉に撃ち放ってくる。

 

「悪く思うなよ!! こっちだってそいつら放置していたらどうなるか分かったもんじゃないんだからなぁ!!」

 

「くそっ……こっちは火器に制限があるのに向こうは撃ち放題か!!」

 

フブキの方はアグニ並の最大出力を誇る火器はあるが、先の通り、コロニー内では使えるものではない。

対するザフト側は撃ち放題であるのだ。

 

「(だが、相手はまだイナズマを使いこなせているわけじゃない……勝機があるとすればその差か)なら、機体性能の限界も把握されているわけじゃない筈だ!!」

 

ウイングバインダーの出力を最大に高めると同時にフブキはマサムネを抜き放つ。

それと同時に瞬時に最大加速に達し、一気に突撃する。

 

「っ!? 早い!?」

 

「でぇぇぇい!!!」

 

イナズマの懐に飛び込むフブキだが、間一髪で空いている左手にビームセイバーを持ったラスティはその斬撃を防ぎに掛かる。

その時、2機に警報が鳴り響いた。

アークエンジェルに対して放たれたジンの「M66キャニス 短距離誘導弾発射筒」から放たれたミサイルが回避された上にこちらに流れてきたのだ。

 

「ジンのミサイル!?」

 

「オロールにマシュー、何やってんだ!?」

 

イーゲルシュテルンを起動させたフブキは自身に向かってくるミサイルを叩き落すも、数発が地面に着弾する。

流れ弾とはいえ、フレンドリーファイヤーを引き起こしかねない事態にラスティの方は怒っている。

先任のパイロット達はどうやらかなり苦戦しているようだ。

 

「ええい、援護に…」

 

「アークエンジェルには行かせない!!!」

 

対艦刀を振るって進路を塞ぐユキト。

一瞬、ストライクの方を見やるが、そちらではミゲル機から放たれるバルルスの攻撃を避けながらも健在な姿を確認できた。

 

「ちっ、なかなか素早い……アスラン、回り込め!!!」

 

それに呼応したアスランがイージスを駆ってストライクに迫る。

互いに機体を確認したキラとアスラン。

 

「あのMSは……!!」

 

「キラ…君なのか?」

 

加速をつけてストライクの脇を通り抜けるイージス。

そこをミゲル機が狙いをつけていた。

 

「今度こそ貰った!!!」

 

再び放たれるバルルス改。

それに対してキラは射撃を交わすと同時に左肩ユニットに装備されているビームブーメラン「マイダスメッサー」を掴むとそれを投げつけた。

弧を描きながらミゲル機に向かうブーメランだが、それを避けて再び狙いをつけるミゲル。

 

「どこ狙ってやが……何っ!?」

 

油断をしていたミゲル。

戻ってきたマイダスメッサーによって右足部分を背後から切断されて態勢を崩した。

 

「っ!? ミゲル!!」

 

「うおっ!?」

 

ラスティはとっさに機体を滑らせるように鍔迫り合いを受け流すとフブキの背後に回って蹴り飛ばす。

その反動で一気に片足を失い、態勢を崩されたミゲル機の下に急行する。

 

「うああああああっ!!!」

 

既にシュベルトゲベールを振りかぶったストライクが間近まで迫っている。

最大限まで加速したイナズマがその進路に割って入り、振り下ろされたシュベルトゲベールの先端部分をビームブレードガンのソードモードで受け止めた。

 

「っ!? ユキトさん、抑えきれなかったんですか!?」

 

「すまん、キラ!! 一瞬の隙を突かれた!!」

 

対するラスティはストライクをそのまま押し返し、片足を失っているミゲル機に目を向ける。

同時に彼はコロニーの様子も確認し、判断を下した。

 

「ミゲル、撤退しろ!!!」

 

「待て、ラスティ!! 俺はまだ!!」

 

「無理だ。外から見りゃわかるって!! それに、もうそろそろコロニーの方が持たない!!」

 

このまま戦闘を続けてもおそらく撃墜されるのは目に見えている。

コロニーの崩壊も近いとあれば損傷を受けた状態で巻き込まれたら帰還できない可能性もあるのだ。

 

「ミゲル。先に戻るんだ。ここは俺達が引き受ける」

 

「どの道、そんな損傷で新型の相手は無理だぜ?」

 

未だ五体満足のイージスとイナズマがその場に残る。

ミゲルは悔しさを隠さずに返した。

 

「ええい、だったらお前ら、仕留めるまでとはいかないが、ちゃんと帰ってこい!!」

 

「ああ、わかっている」「誰にもの言ってんだっての」

 

その場を2人に任せたミゲルは後退を開始する。

この際、ラスティは先ほどから感じている違和感をアスランにぶつける。

 

「にしても、アスラン。いつものお前らしくない気もするんだが……何かあったのか?」

 

「……来るぞ!!」

 

返答を聞く前にストライクとフブキが動いた。

両機共にシュベルトゲベールとマサムネを構えるとイージスとイナズマに迫る。

だが、双方の動きは対照的だった。

斬りかかったフブキのマサムネとイナズマのブレードガンが激突し、スパークが発生する。

 

「なあ、あんた。ちょっと聞いていいか?」

 

「っ!? 戦闘中に何を!?」

 

接触回線でラスティはユキトに問いかけてみる事にしたのだ。

敵同士の関係だが、それでも今彼の疑問に答えられる可能性があるのは目の前の相手だけだった。

 

「俺の相方が何か変なんだけど、あっちのパイロットと何か関係でもあんのか?」

 

「それは僕が聞きたいぐらいだ!!」

 

二人の視線の先には全く戦おうとしないストライクとイージスの姿が見えていた。

イージスのビームサーベルをソードストライクが防いでから全く攻撃をしようとしていないのだ。

当の2人も接触回線で互いの正体を知ってしまった。

 

「アスラン? アスラン・ザラ!?」

 

「やはりキラ…キラ・ヤマト!!」

 

「何で…何で君が!?」

 

「お前こそ…どうしてそんなものに乗っている!?」

 

互いに疑問を浮かべるしかない2人。

それを横目に一旦距離を取るフブキとイナズマ。

アークエンジェルの方の状況をラスティが見るが、1機のジンがゴッドフリートの直撃を受けて爆散した。

 

「オロールのジンがやられた!? ええい、なんて戦艦だ!?」

 

「っ!? そっちには行かせない!!」

 

穴を埋める為にアークエンジェルに接近するイナズマに対してビームライフルを発射するフブキ。

シールドでそれを防ぐラスティ。

直後、残っていたマシューのジンの反応が消失した。

オロールのジン同様にゴッドフリートの直撃を受けたのだ。

だが、その反動で装備していたミサイルが明後日の方向に飛んで行ってしまい、コロニーのシャフトに直撃した。

既にダメージは限界であり、メインシャフトは完全に破損した。

 

「っ!? ヘリオポリスが!?」

 

「やっぱり、こうなっちまうか!?」

 

コロニーの大地にひびが入り、区画ごとに崩壊を開始した。

同時に空気の流出が始まり、その衝撃がアークエンジェルのみならず展開しているMSをも襲う。

 

「うわああああ!?」

 

「キラァァァ!!!」

 

バランスを崩して吸い出されるストライクとイージス。

 

「ぐううっ!!」

 

「うおおおおっ!?」

 

そして、それはフブキとイナズマも同様だった。

ヘリオポリス崩壊。

それは歴史にすれば単なる一つの事象に過ぎない事だったが、同時に長く険しい道のりを歩まされることになった彼らの運命の始まりでもあった。




ヘリオポリス戦終了です。
何とかミゲルはここを生き延びる事は出来ましたが、今後どうなるかは現段階では話せません。
少なくとも今後しばらくはクルーゼ隊の一員として追撃には参加してもらうのは確定しています。
ただ、機体をどうしようかなと思っています。
彼の専用ジンに復帰してもらうのは間違いないですが、ハイマニューバ装備にするか、Reのようにアサルトシュラウド装備にするか…。
いっそのことボディ部分にアサルトシュラウド、脚部にハイマニューバの装備を合わせた混成で行くか…?
まあ、しかしやっぱりヘリオポリス戦辺りは他の方々と展開が被ってしまう点も多々あって差別化するのが難しいですなぁ……。
私の場合はラスティの生存と介入、マユラの早期登場でどうにかって感じですかな。
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