Liella!絆物語 タイトル(仮)   作:よろまるよろ

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プロローグ

 

 

「このステージに立って、この景色を見て私は胸を張って言えます」

 

「結ヶ丘の生徒になれて良かったって!」

 

「この学校が1番だって!」

 

1年生の冬「ラブライブ!」の東京大会でLiella!は渾身のパフォーマンスをしたが結果は準優勝。優勝はSunny Passionのお二人で悔しい思いをした。

 

「勝ちたい⋯⋯」

 

「あたし、勝ちたい!」

 

「勝って、ここにいる皆を笑顔にしたい!!」

 

「あたし達の歌で、Liella!の歌で、結ヶ丘の歌で優勝したい!!」

 

いや、

 

「優勝しよう!!」

 

敗北を知って、悔しさを知って、涙で潤んだ瞳は気温とは裏腹にとても熱く忘れられない日になった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

3月末

 

「ワンツー!スリーフォー!ファイブシックス!セブンエイト!」

 

ダンスミラーの前に一人の少女がキレのあるダンスをする。

白い髪を左右にお団子、赤い目が特徴の嵐千砂都だ。昨年の夏には東京で開かれたダンス大会で優勝する程の実力の持ち主だ。一息つくために持ってきたバックの中から水筒を取り出した。

 

「⋯準優勝」

 

ふと呟いた言葉は消えていく。冬に経験した敗北は彼女の意識に更なる変化を与えていた。

 

「⋯次勝てばいい」

 

その目は《次》に向けている。新たなダンスのステップを考えるため全身を写す大きな鏡に向き直ると視界の端に人影が写った。

 

「来てるなら声掛けてくれてもいいのに」

 

振り返り意地悪い笑みを浮かべる。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

4月

 

桜が舞う、出会いと新たなスタートの季節の4月が始まった。創立したばかりの私立結ヶ丘女子高等学校は新1年生を迎えるため入学式の準備に向けて慌ただしくしている。

 

「ふぅ、だいぶ出来てきましたね」

 

長い黒髪をポニーテールに纏めていて凛とした女子。現生徒会長の葉月恋は学校創設者の娘でもある。新入生の数用意しているパイプ椅子を見て目を細める。

 

「れ〜ん〜、このお花どこに置くのよ!」

 

そんな彼女に声をかける金髪翠眼の少女は大きな花瓶を持って危ない足取りで体育館の入口から入ってきた。

 

「すみれさん!お手伝いありがとうございます!」

 

「手伝うなんて言うんじゃなかったわ⋯」

 

「すみません。今度のお休みは私がすみれさんの神社をお手伝いしますので」

 

申し訳なさそうな彼女にすみれは居た堪れない顔をした。

 

「⋯まあ、私も手伝うって言ったわけだし」

 

「すみれさんに頼んで良かったです!」

 

「もう!早く終わらせるわよ!」

 

照れくさいのか早々に元来た道を引き返していくすみれの背中を追いかけるように恋も後を追うように歩く。先に行っていたはずのすみれは速度を落として恋が追いつくまで待っていた。

 

「…」

 

「なによ」

 

すみれの顔を覗き込むように見た恋と目が合い反対側に逸らす。そんな彼女にお構い無しにじっと見続けている恋。

 

「⋯これがツンデレ?と言う事でしょうか」

 

「なぁんでよ!!」

 

校舎の廊下にすみれの声が響きわたる。

明日には入学式が始まる。彼女達も2年生になりこの学校に新たな風が吹く。

 

 

 

 

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入学式

 

真新しい制服に身を包んだ少女達が歩いていく。校門の脇に置かれた『入学式』と書かれた看板の前で写真を撮る親子の姿や娘を撮影する母の姿もあった。

 

「ふん、ふん、ふーん♪」

 

鼻歌を歌いながら校舎の中の掲示板にチラシを貼る少女が一人。

 

「これで完璧デース!」

 

髪の毛をボブカットに毛先を内巻きにカールさせた可愛らしい少女、唐可可は自分が貼ったチラシに目を向ける。スクールアイドル部への勧誘のポスターである。

 

「掲示板の真ん中に貼れば注目度アップ!」

 

「これで他の部を1歩リードデス」

 

そんな彼女に忍び寄る影が1つ。

 

「唐可可さん」

 

呼ばれて振り返ると仁王立ちの女性が一人。

 

「り、理事長」

 

理事長と呼ばれた人はコツコツとヒールの音を鳴らしながら掲示板の前に行くと貼ってあるチラシを外していく。

 

「唐可可さん、部活動の勧誘のチラシは明日からと言いましたがこれはなんですか?」

 

「あ、イヤー、これはデスね」

 

微笑みながら言う彼女に可可はたじろぐ。理事長にバレたらペナルティが課せられる。自分一人の行動で部全体を巻き込んでしまうのをどう回避しようかアタフタしていると、違うチラシを理事長が貼り付けていく。

 

「これは⋯」

 

可可が貼られたチラシに目をやると、そこには『Liella!東京大会進出!!』のポスターだった。

 

「今回の事は見なかったことにします」

 

「あ、ありがとうごザイマス」

 

「焦る気持ちも分かりますが、慌ててはいけませんよ。遠きに行くは必ず近きよりす。ですよ」

 

そう可可の頭を撫で踵を返していく理事長に呆気にとられていた。

 

「遠きに行くは必ず近きよりす⋯」

 

「後でかのんに聞いてみるデス!」

 

その場では伝わらなかったが、この先意味を知った彼女の反応はどんなものか遠くから見ていた理事長は見る事はないが彼女ならなにか感じ取ってくれると願う。

 

「さて、新入生に挨拶しますか」

 

体育館へと続く道を歩く。

また、新たな物語を紡ぐ少女達がいるがそれはまた別のお話。

 




ここまで読んで頂きありがとうございます。
とりあえず描きたいもの描くか好きなカップリングがあったら描く感じで不定期更新になると思うので暖かく見守っていただければ幸いです。
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