東方 : 外来人が幻想入り   作:現代の人妖

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この作者はド素人です過度な期待はなさらず暇つぶし程度にお読みください。
尚、原作崩壊やキャラ崩壊は極力無い様に努力する次第でございます。
それでは、、、、、

              ゆっくりして行ってね!!


外来人が幻想入り

        この作品は東方二次創作品です原作者ZUN氏の作品とは関係ございません。

 

               尚、この小説には暴力表現や流血表現が含まれています。

                  それが、、「大丈夫だ問題ない」方は、、、、。           

 

 

 

                       ゆっくりしていってね!

 

 

 

           幻想郷、、、、そこは結界で隔て現代の裏側に存在する理想郷。

         人と精霊や妖怪、神々が共に平和に暮らす事が出来る場所、、、、、。

 

 

 

                 その日、彼は死ぬはずだった、、、。

             しかし彼の命を救い、悲惨な運命から救ったのは、

                    一匹の妖怪でした、、、、、。

 

              話すとしよう、、、彼の今までと、これからを、、、、、、。

 

 

 

 

                 東方 : 外来人が幻想入り 

 

           

                 第一章:優雅な神隠し

 

深く、暗く、寒い、彼が意識を取り戻したとき、そこは海だった、、、、現世の死者で埋め尽くされた海だった、、、

裏切られ、死に追いやられ、、理不尽な死を与えられた、連中の成れの果て、、、。噎せ返る様な死臭と赤黒い空、

 

圧倒的な死が満ちた世界、その世界に逃げ場もなく隠れる場所もない、、、、彼はここが何処だか無条件で察してしまう。

 

海鳴りのような鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)に満々ちたその声が歓喜にも似た悲鳴に変わる

それらは仲間が増えたと彼を歓迎し、、、群がり底へと引きずり込でゆく。

体中に死者達の存在を感じる。

??「・・・・・・・・・・。」『次に眼が覚めるとき俺も成るんだろう?俺が殺してきたその他大勢と同じ化物に、、、、。』

心が、、、魂が腐敗して行くような嫌悪感を感じつつ彼は死者の海の底へとゆっくりと沈み、それに取り込まれてゆく。

満身創痍の彼は抗うことができず目蓋を閉じ走馬灯を垣間見、意識が途切れた。

 

 

              ??『あの人に出逢うまで、どう見ても、あの頃の俺は死人だった、、、。』

 

数年前、現代某所・・・・・

 

当時の彼はあまりもに荒みきっていた、目に映る物全て忌々しく思えていた。

生きる目的も無く、喧嘩に明け暮れ、向こう見ずで省み見ない、、何時死んでもおかしくない日々、、、。

 

そして、それが訪れるのに、さほど時間は掛からなかった。

 

人気の無い森での必死の抵抗も虚しく、小雨の降る中、、彼は木の幹もたれ掛かり崩れ落ちていた

体中殴打し骨折している箇所も有るのだろう

朦朧(もうろう)とする意識の中声が聞こえる、、、、

 

男A「大丈夫だって、こんなの死んでニュースになってもすぐ忘れられるって。」

 

『忘れられる』、、、、、

その通りだ、こんな事この世界ではよく在る事だ。

彼はこれで自分のゴミの様な人生が終われるのなら

これも良いと考えていた、、、、、、、。

そして無情にも男は持っている6番アイアンを彼の頭部へ向け振り下ろした。

 

ヴォォォン、、バクンッ!

 

男A「あ?、、え?、、、、、ウア゛ッ、、、、アア゛ア゛ア゛ア゛゛!!!」

 

一体何が起こったのか、男の肘から先が突然現れた空間の歪みの様な何かに喰いちぎられたのだ。

自分の身に何が起こったのか理解できない男は血が噴水の如く噴出す腕を押さえながら地面を転げ回りもがく。

そして、次の瞬間にはその歪みは生き物の様に大きく口を開け男を丸飲みにした。

 

男B「うっわっわあぁぁぁぁっ、、、、」バクン!グチィッ、、、、

 

男C「化け物っ!!化け物ぉぉぉぉぉあ゛あぁぁぁっ!!」ボリィボリィッ!グチュッ、、、、

 

男D「ひ、、、っ、、、、ひぎぃぃぃぃぃいっ!!!」ボリボリボリッバクンッ!

小雨の音に混じり、肉や骨が噛み砕かれ咀嚼される音が辺りに小さく、、だが、明確に響き渡る。

 

その余りの凄惨な出来事に逃げ出す者、発狂する者、それは

あっというまの出来事だった。

空間の歪みの様なものがまるで、口のように開きその中からから飛び出した細長く黒い無数の腕が、

逃げ出す者の足をもぎ取り、

勇敢に所持していた得物で抵抗する男の体を紙切れのように引き千切り瞬く間にソレは喰らい尽くす。

 

 

二十人近く居た連中は瞬く間に全員跡形無く、ソレに喰われた。

 

その非現実極まる阿鼻叫喚な光景を彼は高鳴る鼓動で瞬きも忘れ驚見することしか出来なかった。

 

周囲には血溜まりさえ残らず生臭い鉄の残り香だけが鼻をつく、、、それはまるで、神隠し、、、、、。

 

困惑する彼の前に、、不穏な擬音と共にそれは現れた。

 

ヴォォォン、、、、ズゥゥゥゥ、、、

 

?[御機嫌よう。」

 

彼「っ!?、、、なんだ、、アンタ、、?」

 

そこには、優雅に日傘を差し、大きな歪みの裂け目の中から上半身を出し話しかける女性の姿があった

歪みの中に在る無数の眼が彼を凝視している。

一目で人間では無い事が窺える、、が、意外にも彼は余り驚くことは無かった本来ならば恐怖のあまり声も出ないのだろう。

彼女は歪みに頬杖(ほうずえ)をついた状態で自己紹介を始めた。

紫「私は『八雲 紫』、、、、まぁ、見てのとうり、人間じゃないわ、、、、。」

 

彼「俺を、、、、、助けたのか?」

 

紫「えぇ。」

 

彼「何故?」

 

紫「あら、死にたかったの?」

 

彼「いや、、、、」

 

紫「そうね、、、強いて言うなら、『約束した』からかしら」                                                

                                         

彼「約束?」

 

すると紫は彼に妙な事を話し始めた。

 

紫「ねぇ、あなた幻想郷って知っているかしら?」

 

彼「幻想、、、郷?」

 

紫「現代の裏側に存在する理想郷よ、そこは、人と精霊や妖怪、神々が共に平和に暮らす事が出来る場所。 」

 

彼「妖怪、、、神々?、、」

 

紫「ええ。連れてってあげましょうか?いい所よ。」

 

彼「・・・・・・・断ったら?」

 

紫「別にどうもしないわ。貴方は、また戻る事も進む事も出来ない日常にもどるだけ、、、」                                                              

 

彼「・・・・・・・・・」

 

この世界にいても彼は何も変わらないだろう、ただ怠惰(たいだ)な生活に戻るだけ、、、、、、、

 

紫「きまった?」

 

一呼吸置いて彼は返事をした。

 

彼「、、、、ああ、、、、、、、、、よろしく頼む、、、、、。」

 

紫「それじゃ、参りましょう、、、、。」

 

ヴォォォン、、、

 

彼「あー、てか俺ズタボロで動けないんだけど、、、、、てっうぉわっ!!!?」

 

、、、バクン!

 

頭上より現れた歪みに飲まれ、、歪みの中の大量の眼が一斉に『ギョロッ』と彼を見る

その時、彼は流石に殺されるかと思った。  

遠退く意識の中、八雲 紫の声が聞こえた

 

紫「貴方は、この世界でどんな生を歩むのかしら、、、、」

紫「何時かを待たず」

 

紫「誰かを拘わらず」

 

紫「在るがままを観」

 

紫「歩むがままを織る」

 

紫「幻想郷は、、」

 

紫「全てを受け入れる」

 

紫「それは、、、、、、、、

       残酷な話ですわ」

 

              紫「ようこそ、、幻想郷へ、、、、、」

 

                            第二章:八雲一家

 

彼は目が覚めるとそこは見慣れない天井と和室だった。

体の傷は見事に治療されていた。痛みも無い、、、、。

 

?「おや?目が覚めましたか。」

 

見計らったかのように、突然、ふすまが開らく。

そこには、狐の、、いや、九尾の狐の尻尾をもった人物がいた。

が、もう彼は驚かない、すぐさま尋ねた。

 

彼「アンタは?いや、それよりココ、、、、、何処、、、、、ですか?」

 

藍「ここは、迷い家、紫様のお屋敷で、私は紫様の式の、『八雲 藍』と申します。」

 

彼「式」?

 

藍「式とは式神の事です」

 

彼「シキガミ」?

 

藍「所で御身体の具合はいかがですか?」

 

彼「えっ?ああ、それならもう動いても問題なさそう。」

 

藍「流石は永琳(えいりん)ですね、気を失って、まるでボロ雑巾だった貴方をたった半日で全快さすとは、彼女の医学にはいつも驚かされる」

 

彼「えーりん?」

 

藍「この幻想郷一のお医者様です。それと、、、」

 

?「元、『月の民』で『月の頭脳』って呼ばれてた凄い人なんだって、『てゐ』ちゃんが言ってたよ!」

 

突然、二人の会話に割り込み話の腰を折ったのは、二本の猫の尻尾を持つ少女だった。

 

藍「コラ、(チェン)お客様の前ではしたない」

 

橙「藍様、ゴメンなさい、、、、」

 

藍「ゴホンッ、お見苦しい所を御見せして申し訳ございません。この子は私の式で、、、ほら橙お客様にご挨拶なさい。」

 

橙「『橙』です、はじめまして外来人さん」

俺「ああ、、よろしく」

 

外来だの月だの彼にはもう何が何やらだった、、彼はそれよりも気になる事があった。

 

彼「あの、、、、」

                                            

藍「はい?」

 

彼「なんか焦げ臭くないか?」

 

橙「ああっ!それを言いに来たんです!藍様、お鍋が!」

 

藍「え?あ゛ああぁぁぁぁぁああ!?」

 

どうやら鍋の火を点けたままだったらしい、妖怪にしては、間が抜けている。

 

藍「と、兎に角お客人ゆっくりしてっいってください!」

 

彼「え、あぁ、、、、。」

 

藍「それと、」

 

彼「?」

 

藍「ようこそ、、幻想郷へ、、、」

 

彼「・・・・・・・」

 

橙「らんしゃまーー!!」

 

藍「わかった今行く!!」

 

ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ ドタッ

 

離れた台所の方で声が聞こえる

 

藍「ダメだ橙!今、鍋の蓋を持つのは危っ、、、」

 

橙「二゛ャアァァァァァァァァ!!」

 

ピチューーーーーーーーン!!

 

藍「ちぇぇぇぇぇぇん!!!!」

 

今の台所には近づかない方が懸命だろう

 

紫「ふふふっ」

 

彼の真上の空間に歪が出現し八雲 紫が姿を現した

 

紫「あらあら、あの子達があんなにはしゃぐなんて、珍しいわね、、さて、どう?幻想郷に来た感想は?」

 

彼「感想も何も、、、、今起きた所だし」

 

紫「それもそうね、、、、それじゃー、、」

 

紫が何か思いついたようだ

紫「怪我も、もう大丈夫そうだし、藍と一緒に人里にでも買出しにでも行ってもらおうかしら?」

 

彼「別に一人でも大丈夫だ、、問題ない」

 

紫「あら、ダメよ、、」         

 

彼「?、、、どうして?」

 

紫「食べられちゃうわよ?」                                             

 

彼「、、、、、、、何に?」

 

紫「ここが何処だか理解しているなら想像つくでしょ?」                                             

 

彼「・・・・・・・一緒でお願します、、、、、。」

 

紫「ふふ、それじゃ藍の方には、私から伝えておくわ」

 

彼「はい、、、」

 

紫「あっ、そーそーもうすぐご飯だから、そのつもりで」                                             

 

そう言うと紫は歪みの中に消えていった。

 

彼「やれやれ、、、、、えらいトコに来ちまった。」                                             

 

後にこの三匹の妖怪が、彼にとってかけがえの無い家族のような存在になるとは夢にも思わなかった。

 

ここは、幻想郷、、人と妖怪や神々が共に暮らすこの世界に、、、又一つ命が迷い込んだ、、、。

 

 

 

                          第三章:理想郷

 

夜が明けた、今までのは全部夢で目を開ければ、そこは自分の部屋だと思っていた、、、、、、が

この二日酔いと言う名の頭痛と胃もたれのせいで、全てが現実だと言うことを実感する。

というのも、、彼は昨夜、歓迎会という名の下、紫たちに呑めもしない酒を一気飲みさせられたからだ。

 

橙「オッハヨー!」

勢いよく襖が開くと同時に明朗活発な橙の挨拶が彼の耳を貫く。

彼「おはよう、、」

 

朝からこの調子じゃ、先が思いやられる。

その後、八雲 藍が持って来てくれた酔い止めの薬が効いて事無きを得た。

今日一日の予定は買出しに費やす事になりそうだ。

 

紫「それじゃ藍、その子の事よろしくね」

 

藍「お任せください」

 

彼「俺は子供か、、、、」

 

彼はつい、ツッコミを入れてしまう。

 

紫「いーい、くれぐれも正雪だけは忘れないでね」

 

正雪とは、極めて手入困難な美酒の事らしい。

 

紫「それと、ハイこれ」

 

彼「なんスかこれ?」

 

紫「この周辺の地図よ、もし藍とはぐれても、これがあったっら帰ってこれるでしょう。」

 

藍「それでは、いって参ります。」

 

橙「藍様行ってらっしゃーい!」

 

人里へ向けて歩き出した二人。

幻想郷には、交通手段が無い、、というか、彼のいた世界ではあって当たり前の物が殆ど無い

彼は深く息を吸う、、、空気が澄み切っている、元いた世界と比べ物にならないほどに。

そして彼は紫から貰った地図を広げた

 

彼「人里ってこの林を抜けて平原を越えたその先っスよね」

 

藍「えぇ、そうですよ。後五キロほどですね」

 

彼「今から行く人里ってここしか?」

 

藍「はい、幻想郷は妖怪や人外の数の方が多いのです」

 

質問の一つ一つに答えが返ってくる。

その後も八雲 藍は、幻想郷を彼に語った、、

八雲 藍の語りと質問の答えを訊く度に感じる、、、

 

この世界の素晴らしさ、尊さ、在り方、そして残酷さ、

汚い人間に愛想をつかし人の世から去った鬼達、禁忌を犯し月から追い出された月人の姫、

誘惑に負け、不死の体を手に入れてしまったが故に輪廻から外れた蓬莱人、

 

生前、生きながらに死を司る自らの力を恐れ、自害した過去を持つ亡霊、

人々が神の存在を忘れ去り、信仰が弱まったが故に、幻想郷に流れ着いた神々達

この世界は、、幻想郷は、忘れられ、捨てられた存在、全てを受け入れたのだ。

忘れられ、捨てられた者が行き着く最後の場所、美しくも哀しい世界、、

                            幻想郷を、、、、、

彼は理解した、、、、頭ではなく心で理解した。

 

彼「藍さん、、どうしてこの幻想郷が理想郷なのか、、来たばかりだけど、俺、、、理解できた気がするよ、、、。」

 

藍「・・・・それは良かった。」  

 

彼は今まで、妖怪というのは、恐ろしい魑魅魍魎ばかりだと思っていた。

しかし、八雲 藍のその表情はとても暖かく穏やかだった。

ここは幻想郷、全ての憂いを優しく包み込む、、、理想郷。

 

 

                             第四章:半身半霊の庭師         

 

人里についた、、、里の風景を手っ取り早く伝えるなら、歴史の教科書で見たことがあると言った方が早いだろう

町並みは、田園が見える長閑(のどか)な農村風の里だ、、中央通りには石畳が敷かれ店や露店が出ていて奥へ行くと広場がある。

街灯も電柱も無くデジタルな世界には程遠い、、、、

それはともかく買出しのメモを開けてみた。

 

彼「なんぞ、これ?」

 

小さなメモに所狭しと書かれている

 

彼「これだけの量を如何しろと、、、、」

 

彼の手に持っているメモを藍は横から覗き見る

 

藍「おや?今日は、やけに少ないな」

 

彼「ンなっ!?これで!!?」

 

藍「ええ、何時もは、この倍ぐらいですよ?」

 

どうやってもって帰るんだろうか?

 

彼「動物虐待だぜ、紫さん、、」

 

藍「はっははは、私は、妖獣だからな、腕力は人間より遥かに上だ、同ということは無い」

 

八雲 藍は、軽く笑い飛ばした

 

彼「はぁ、さいですか、、」

 

藍「さてと、これなら私一人でも問題ないから貴方は見物がてら酒屋へ行って貰えないか?」

 

どうやら正雪の手入は彼の役目になったらしい。責任重大だ。

 

藍「終わったら、その酒屋の前の茶屋にででもいて下さい。金子も少し渡しておきますので。」

 

彼「了解した」

 

この里は広い生きていく分には十分な設備が整っている

 

彼は中央通りを歩く。

今見えているのは家具屋や雑貨等の日用品を取り扱っている店が立ち並んでいる。

中でも目を引いたのは万屋だった武器専門店の如く大量に剣やら防具が並んでいる。

そして、でかでかと「河城にとり製・追加予定」と書かれてある。

寄り道は、これぐらいにして、酒屋へと向かう。

酒屋はすぐに見つかり正雪も手に入れ、酒屋の前の茶屋で休んでいると、

 

?「売り切れってどう言う事ですか!?」

酒屋の前で店主と客が揉めていた。

 

相手は白銀の髪に腰に長刀と短刀を二本差した女の子だった。

 

彼は耳を傾ける、、

 

店主「すまないな嬢ちゃん、もう一本あると勘違いして売っちまったんだ」

 

?「そんな、、予約までしてたのに」

 

店主「他のじゃ駄目かなー、雀酒とかなら在庫在るんだが」

 

?「私の仰せ付かったのは、正雪なのです。それ以外じゃ駄目なんです」

 

彼「・・・・・。」(うん?・・・・んんっ!?)

 

店主「それじゃー、今日もし入ったら、届けるよ、、勿論代金はいらねぇ。届け先は何処だったかな?」

 

彼「・・・・・・」『今までの話しを整理すると、今俺が持っている正雪はあの子が以前から注文していた物であって、

それを酒屋の親父が間違えて俺に売ってしまったがために正雪の在庫が無くなり今あの子が困っていると、、、、?

それと、さっきからあの子の周りを人魂見たいなのが浮いてるが多分気のせいだろう、、、、。』

 

彼は無言で立ち上がった。そして、、、

 

?「それでは、入ったら此方から、、、」

 

彼「なぁ、ちょっといいか?」

 

?「はい?」

 

店主「あ、アンタさっきの、、」

 

彼「コレ、返品、、出来る?」

 

彼は正雪を取り出した

 

?「それは!?」

 

彼「先客がいるとは知らなかった、」

 

店主「いいのかい旦那、それ中々手に入らないモンなんだぞ」

 

彼「あぁ、いいさ俺が呑む訳じゃないし。『売り切れでした』って言やぁいい」

 

返品を済ませた彼は茶屋へと戻る。そして茶を飲みながら、今後のことを考えていた

 

?「あのっ!」

 

彼の思考を遮る声、、酒屋の先客の子だ。

 

?「先程は正雪をお譲り頂き、本当に有り難うございます」

 

彼「ん?あぁ、、、、気ぃつけて、帰れよ」

 

?「あっはい!、、本当は出来れば何か御礼をしたいのですが、何分急いでおりますので、次会う機会が御座いますれば、

必ずやこのご恩、、お返し致します!」

 

彼「元はアンタのだったんだろ、、」『酒一つでオーバーな、、子のこの主ってのは、よほど酒好きの大酒豪なのか?』

 

?「ではこれで!」

 

そう言い残すと、その子のは飛んで帰って行った。、、、、、、、

 

文字道理の意味で、、、

 

彼「マジかよ、、、」

 

あの子も人間じゃないのかと、今自分がいる場所を改めて実感する

 

店主「旦那ちょっといいかい。」

 

呆気に取られていると酒屋の店主が話しかけてきた

 

店主「さっきから気になってたんだか旦那ひょっとして外来人かい?」

 

彼「えっあぁ、、、」

 

店主「やっぱりそうか!いやー服とか違うしそうなんじゃないかって思ったんだよ。」

 

彼「なぁ、あの子は妖怪か?」

 

店主「ん?あぁ、違う違う、あの子は幽霊だ。」

 

彼「幽霊!?こんな白昼にか?」『ツー事はあの子の周りをフヨフヨ浮いてた人魂みたいなものは、、、、、、、。』

 

彼は驚愕した、あんなにはっきりした幽霊を見るのは初めてだ。、、というか幽霊自体見たこと無かった、

 

店主「幽霊というか半人半霊っていう特異体質らしい、それと、、、、、ここだけの話し、、、、一流の、、、、」

 

彼「なんだ、、、、、、?」

 

店主「、、、、、、、、、、、庭師なんだ、、、、、、、。」

 

彼「一流の庭師、、、、って何っだよ!そりゃ!」

 

店主「はははははっ!まーあれだ堅っ苦しい子だけどいい子だよ!

  おっと客だ。じゃな旦那また寄ってってくれ!」

 

彼「・・・・・・・・・・・・」『そういえば藍さんがそんな話しをしていた様な、たしか、、、。』

 

藍「待たせたな。」

 

ようやく待ち合わせ場所に藍さんが到着した、その背中と手には、もはや人類では、持ち運び不可能なぐらいの大荷物を背負って、、、

 

彼「あの、、、、、手伝いましょうか?」

 

藍「ん?大丈夫だそれよりもお酒はあったか?」

 

一番答えにくい質問が飛び出した。

 

彼「、、、、、売り切れだった、、」

 

藍「そうか、、やはり予約しておくべきだったか」

 

本当の事をはなしても良かったと思うが、、。

 

藍「まぁ無いものはしょうがない。紫様には申し分けないが、このまま帰るとしょう。」

 

彼「ああ、、」

 

帰り道、、夕日を背中に抱え二人の影が前方に長く真っ直ぐ伸びている。

彼は自問自答を繰り返していた。

彼「・・・・・・・。」『俺は正しい事をした、、、、、でも、その結果が紫さんに渡すはずだった物を手放て、、、。

         俺は自己満足を正しさや優しさと言う名のメッキで、塗りつぶしているだけなのかも知れない、、、、、、

          俺は、、、、、間違ったのか?』

 

家路に着く頃にはすっかり日が暮れ不気味な月が薄っすらと濃い雲間から顔を出していた。

こんな夜は幽霊でも出そうな感じがする。

 

藍「只今戻りました!」

 

彼「同じく、、、」

 

橙「二人ともおかえりなさーい!」

 

玄関を開けると同時に橙が出迎えてくれた

 

橙「藍様っ藍様っ紫様にお客サンが来てますよ」

 

藍「客?どちら様?」

 

橙「えっとハクギョク、、、」

 

彼「あの、藍さん。」

 

藍「ん?どうした?」

 

彼「酒の事、、、紫さんに話してきます」

 

これは、自分の口から伝えないと駄目な気がする。彼はその事で頭がいっぱいだった。

障子越しに八雲 紫と客の談笑する声が聞こえる。

彼は茶の間の障子あけた。

 

紫「あら、お帰りなさいどうだった人里は?」

 

頬杖をついている八雲 紫、しかしその部屋には、紫しかいなかった。

 

彼「あれ?あの、、紫さん今誰かと話し、、してませんでした。?」

 

紫「・・・・・何の事かしら?」  チラッ

 

すると紫が目線を彼の横の壁に向けた

 

彼「、、、、?」

彼が振り返った次の瞬間。

 

?「こーんばーんわぁぁぁぁぁぁ、、、、」ズッズッズズゥゥルゥゥゥゥゥゥ

 

彼「?、うぉっ!?・・・うぅあぇっイエア゛ァ゛ァぁァぁッ!!!!!!?」

 

壁からズズズズっと仰向けになって手と顔が現れた、言葉では言いずらいが、、、、ちょっとしたホラーだ。

 

紫「あっははははっ!?幽々子、それやり過ぎ、てっいうか貴方も驚き過ぎよぅ、ウッフフハハハッ!!!」

 

彼のリアクションがツボに入ったのか八雲 紫は腹を抱えて爆笑している

 

彼「し、、心臓に悪いからマジ止めろ、、、」

 

紫「あぁ、幽々子この子がさっき話してた子よ」

 

幽々「あらあら、良い殿方じゃない」

 

彼は完っ全に不意を突かれた、、それよりも、、、。

 

彼「あの紫さん、、」

 

紫「ん、何かしら?」

 

彼「すいません、、、酒、売り切れでした。」

 

紫「ふーん、、、、そう、まぁ良いわ、幽々子が持って来てくれた正雪があるし。」

 

幽々「うちの妖夢がー大急ぎで買って来てくれたのよー」

 

紫「そういえば、酒肴(しゅこう)が遅いわね、、」

 

幽々「妖~夢、おつまみのおかわりまだー」

 

妖夢「はーい只今、お持ちしまーす!」

 

聞き覚えのある堅苦しい声が台所から聞こえる。

 

妖夢「お待たせ致しました!幽々子様、他の料理もすぐにお持ちいたし、、、、、ます、、、。」

 

幻想郷は、、、広いようで、狭い

 

妖夢「あ、貴方はっ、、」

 

幽々「妖夢お知り合いなの?」

 

妖夢「は、はいっ存じております。」

 

彼「まぁ一応、、」

 

紫「じゃあ聞かせて貰おうかしら、それとも代わりに言いましょうか。、、、お酒譲ってあげたって、、」

 

彼「っ!?、、、、何故、、、それを、、?」

 

橙「え?ナニナニ、私も聞きたいです!」

 

藍「気になりますね聞かせて頂きましょう。」

 

いつの間にか茶の間には全員集まっていた、、

 

少女説明中・・・・・

 

妖夢「と言う訳で手に入れられたのです。しかし、まさか八雲家の方だったとは、、、」

幽々「このお酒、紫と一緒に呑もうと思って、妖夢に買って来て貰ったの。」

 

紫「私もよ、、『売り切れだった』みたいだけどぉー?」

 

彼「うぬぅ、、。」

耳が痛い、、、、

 

藍「しかしどうして、そんな嘘を?別に隠すような事でも無いでしょうに、、?」

 

幽々「わかるわ、、」

 

妖夢「幽々子様?」

 

幽々「、、、、、愛、故によ。」

 

橙「愛っ!!?」

 

藍「ほほぅ、、」

 

妖夢「ゆゆ゛様゛!?」

 

彼「ちょっと待て!何でそうなる!」

 

紫「あっははははははははははは!」

 

幽々「あらあら~冗談よ~」

 

この幽霊の洒落は、キツイ

 

藍「それで、本当の所は?」

 

彼「その酒は元々その子が手に入れる筈だった物だし、、それに、、」

 

幽々「それに?」

 

紫「・・・・・・・」

 

彼「あんな悲しそうな顔されたら、ほっとく訳にもいかんだろう、、、、」

 

紫:幽々:藍:橙「へ~」

 

彼「んだよ、、、、」

 

幽々「ふふっ、別に♪」

 

橙「ね~」

 

藍「フッ」

 

妖夢「みょん、、、」

 

彼「?」

 

藍「紫様が如何して貴方をここへ招いたのか、ようやく理解出来たからですよ。」

 

彼「??」

 

紫「所で妖夢、貴女この子に何か御礼をするんじゃなかったの」

 

妖夢「ああ、そうでした。しかし一体どうすれば、、、」

 

彼「もう結果オーライなんだし、もういいって」

 

妖夢「ですが、、、」

 

呆れるほど義理堅い、、妖夢は如何あっても彼に恩を返したいらしい、、。その時、妙案が飛び出した。

 

幽々「ねぇ妖夢、私いい事思いついちゃった♪」

 

妖夢「はい、何でしょう?」

 

失礼だが、嫌な予感しかしない

 

幽々「剣術の指南なんてどうかしら?」

 

彼「剣術?」

 

藍「ほぉ、それはいい」

 

橙「おお~」

 

紫「幽々子にしては、まともな案じゃない」

 

幽々「ふふふ、でしょう~」

 

皆の反応はいい物だった、彼もそう思った。強くなるに越した事は無い

 

妖夢「そんな物ので宜しいのですか?」

 

彼「あぁ、オッケーだ。まぁアンタが教えたくないなら話はべ、、」

 

妖夢「とんでも御座いません!!奥義から秘奥義まで全て教えて差し上げます!!」

 

幽々「張り切ってるわねー妖夢。」

 

紫「どうでもいいけど、しごき過ぎて死なさないでよ。一応、家の子なんだから、、」

 

彼「・・・・・・・。」『紫さん、言う事、恐ぇんだよ』

 

妖夢「大丈夫です!例え死んでも、冥界の幽々子様率いる、西行寺家の一員として迎える所存です!」

 

彼「ちょと待て!ゴーストハーフ!俺は死んで迎えられたくない所存なんだけど!?」

 

藍「それなら死んでも大丈夫ですね。」

 

紫「よろしくね。」

 

彼「おぃぃっ!!気づけよ!簡単な言葉の間違い探しだよコレ!!」

 

彼はもうツッコミみきれない。晩飯を食いながら話をしているのに食が進まない。すると紫が、、

 

紫「さて所で貴方、、、如何なる理由が在ろうとも私を謀った罪は、おもいわよ~」

 

紫が顔をニヤニヤさせながら彼に詰め寄る。

 

彼「えーあレはデすネ、、」

 

紫「問・答・無・用、、、、、、、、、、、藍、橙、取り押さえなさーいっ!!!」

 

藍:橙「はいっ!!」 ガタッ

彼は橙に足をつかまれ、藍に羽交い絞めされ身動きできない。

そして、紫が取り出した物それは、、、皮肉にも「正雪」だった、、

どうやらこの正雪、妖怪用に作られているためアルコール度数が軽く九十度を超えるらしい、、

 

そして聞こえるイッキコール

 

彼「ちょっ!ま゛っ、ふざけんな!こんなもんイッキしたら急性アル中なるわ!飲み込めんし、つーか死んじまうだろ!」

 

橙「まーまーまー」

 

藍「すまないな、、」

 

幽々「うふふふ♪」

 

彼「うわっ何をする離せ!ア゛ーーーーーーーーーーーーーッ!」

 

その後、彼が永遠亭に急患で担ぎこまれた事は言うまでもない。

 

ここまでの登場人物                                      2月20

 

八雲 紫(やくも・ゆかり)

 

 

通称[隙間妖怪][妖怪の大賢者、八雲 紫]と呼ばれている。幻想郷を創造(そうぞう)した人物でもある

 

容姿

姿は人間の女性と特に変わりはない。

髪は金髪ロング。毛先をいくつか束にしてリボンで結んでいる。

 

能力

[境界を操る程度の能力]

空間の境界を操って裂け目を作ることで、離れた場所同士をつなげてしまう事が出来る(通称スキマ)。

これによって神出鬼没に移動を繰り返している事が、胡散臭さ(うさんくささ)に磨きをかけていたりする。

人物

幻想郷の妖怪のなかでも避けられやすく、出来る限り会いたくないと思われる人物。

しかし本人は意外と話したがり屋であり色々と教えてくれるが、真偽のほどは確かめようがなくやはり信用し難い。

冷静でもあるが、やはり人に避けられやすい。

幻想郷の境にある屋敷に住み、本人によると幻想郷の艮(うしとら、今で言う東北)の方角にあるらしい。しかし誰もその屋敷を見たことがなく、幻想郷と外の世界を隔てる境界を自由に行き来出来るため、外の世界に屋敷があるのではないか・外の妖怪ではないかとも言われる。彼を幻想郷へ連れてきた張本人。

 

幻想郷の創造から中心となって関わってきているため、幻想郷に対する愛は我が子と同等もしくはそれ以上で、

ひとたび、幻想郷の存在を揺るがしかねないような、異変を引き起こそうとする者に対しては、

普段のダラダラとした態度とは裏腹に激情を露わにすることがある。

 

普段は誰と戦闘することになっても相手に合わせて手加減をし、本気を出す事はまず無いが、逆鱗に触れた時は容赦しない。

 

『西行寺 幽々子』とは親友で、幽々子の生前を知っているため、幽々子が亡霊になる前=1000年以上前から生きている

 

八雲 藍(やくも・らん)

 

【種族】・妖獣 (ようじゅう)

八雲 紫の式神で妖獣界最強の実力を持つ、九尾の狐。

 

九尾の狐とは数々の伝説があるように[藍]自体がトップクラスの力を持つ強力な妖怪であり、幻想郷でもそれは同じである。

そこに式神が憑(つ)くことによって能力が上昇しているのだから、その実力たるや計り知れない。

 

容姿

金のショートボブに金色の瞳を持ち、その頭には角のように二本の尖がりを持つZUN帽を被っている。

この尖がりの中には狐の耳がしまわれているが、空洞部の割合が多い。

服装は古代道教の法師が着ているような服で、ゆったりとした長袖ロングスカートの服に青い前掛けのような服を被せている。

彼女がこのような中華風の服装なのは、主人である紫の戦闘モードが中華風の服だからである。

その腰からは金色の狐の尾が九つ、扇状に伸びている。

身長はやや高めで紫よりも低い。

よく古代中国の官職などがやる、腕を交互の袖の中に隠した格好をする。

 

性格

 穏やかで真面目で礼儀正しく、こちらから嫌がらせでもしない限り襲われる事はまず無い。

 人里にもしばしばやって来るらしく、自身の好物の油揚げを含めた色々な買い物もするようだ。

 

 紫の命令以外では自発的に考えることや行動することも少なく、良くも悪くも式神に徹しようとしている。

 また式神らしく、既存のものを計算することに長けている代わりに創造性に乏しい。

 

紫と幽々子のやり取りを理解できなかったり本質も見抜けぬまま決め付けてかかるなど、思慮の浅い面も持つ。

紫やその仲間(幽々子など)には畏まった敬語を使い、取引相手などの頭を下げる必要のある相手にも基本敬語で喋る。

  だが、それ以外の人物を多少見下している節があり、タメ口で話す事が多い。

 

能力

「式神を操る程度の能力」

 

頭脳

 紫には及んでいないものの、超人的な頭脳を持っている。

 文花帖(ぶんかちょう)の記述によると、三途の川の川幅を求める方程式の開発・証明に成功したとも言われる。

ただ、この頭脳は新しい事を生み出すよりも、決められた計算を処理して行く事の方が得意らしい。

 故に、幻想郷における式神は外の世界で言うPCに例えられる事が多い。

 

橙 

 

【種族】 ・妖獣    

八雲紫の式神である八雲藍の式神。ようするに式神の式神。

ここでいう式神とは、PCにソフトウェアをインストールするように、憑依させることで能力が向上する『式神』を憑けた妖怪の事。式神が憑いている時は人間の子供程度の智慧を持つが、憑いていない時はただの化け猫である。同じ式神であっても、藍のように複雑極まる数字の処理等は出来ない。

 

[妖術を扱う程度の能力]

簡単な妖術を扱う事が出来る。

しかし妖術と言っても妖力を使って自然現象を捻じ曲げたりするようなものではなく、

求聞史紀によると手品の類に近いものであるらしい。

具体的には、一定のリズムで左に動いている時に急に右へ方向転換すると、相対している人間にとっては姿を消したように見える等。

要するに人間の身体能力の限界を利用したトリックなので、人間よりも動体視力に優れる妖怪等にはまるで通じない。

 

西行寺 幽々子

さいぎょうじ・ゆゆこ

【種族】 ・亡霊

冥界にある「白玉楼」に住んでいる亡霊少女。西行寺家のお嬢様をやっている。

飄々としておりその真意が掴み辛い。妖夢は日常茶飯事として、あの八雲 藍すら翻弄されている

 

 

[死を操る程度の能力]

 

人や妖怪を、一切の抵抗を許さずに絶命させる能力。単純明快で、非常に恐ろしく強力な力である。

 

彼女が自害して亡霊になるきっかけとなった能力であるが、亡霊になってからはこの力を疎んでいる様子は無く、割と気軽にやっているらしい、だがこの能力を使う事は滅多に無い。

 

死を操るといっても、例えばその場で卒倒するように絶命するのか、死へやんわりと誘うのかは不明。生前は後者だったらしい。

 

 

[死霊を操る程度の能力 ]

 

幽霊などを操る事が出来る能力で、彼女が生前から持っていた能力。

 

具体的に何が出来る力なのかは不明だが、冥界に一時滞在する幽霊の管理に役立つ能力らしい。

この能力の存在故に、地獄から冥界への永住を許されている。

 

 

魂魄 妖夢

(こんぱく・ようむ)

【種族】 ・半人半霊

魂魄妖夢は半人半霊(人間と幽霊のハーフ)であり、人間である彼女の本体に幽霊をまとっている。

人間と幽霊のハーフといっても、人間と幽霊の間にできた子供ではなく、元々そういう種族である。

寿命は人間よりはるかに長く、平熱も常人よりやや低い。

 

彼女の主人である西行寺幽々子の剣術指南役兼白玉楼に住み込みの庭師であり、毎日のように剣術の練習をしている。

 

剣の師匠は妖夢の祖父でもある魂魄妖忌(こんぱくようき)。彼も半人半霊である。この先代は、三百年程庭師を務めたある日に頓悟(段階的な修行を踏むことなく一挙に悟りを開くこと)し、妖夢に後を継がせ「幽居」した。妖夢の剣術はまだ未熟であり、成熟までには日々の修行を欠かせない。先代は行方をくらまし、妖夢もどこに居るのかは知らず、これも教えなのだろうと彼女は思っている。

 

[剣術を扱う程度の能力]

彼女は楼観剣と白楼剣を扱う双剣使いで、長い方の剣が楼観剣である。

楼観剣は一振りで幽霊十匹分の殺傷力を持ち、白楼剣は斬られた者の迷いを断つことが出来る。

尚、白楼剣で幽霊を斬ると成仏してしまうのでみだりに使用すると閻魔さま『四季映姫』(しきえいき)に怒られてしまう。

 

長くて楼観剣は並の人間では使うことができず、白楼剣は魂魄家(こんぱくけ)しか扱うことができない。

剣の師匠は妖夢の祖父でもある魂魄妖忌(こんぱく ようき)。だが教えも半ばに突然姿を消したので妖夢は未熟真っ盛りである。

そして白玉楼に侵入者が現れれば妖怪だろうと人間だろうと直ちに斬りつける。もちろん相手の確認はしない。

ちなみに、半人半霊のくせにオバケなどの怖いものが大の苦手。

 

彼:

【種族】 ・人間 

 

紫に命を救われ幻想郷に来ることを進められ神隠しされた現代人。

基本的に常識人で周囲の規格外な言動によく突っ込みを入れることもあるが、少々自己中心的な性格で、非常に短気で感情的になりやすい。また喧嘩っ早いうえに粗暴で不良のような性格をしており、後ろ向きな性格で投げやりでぶっきら棒な所あり、ひねくれてもいる。かと思いきや、情が厚く正義感が強く、思いやりがあり、総じて繊細で感受性の強い人物と言える。

基本は、イイ奴

 

故に、、、、、、病んだ外の世界に彼の居場所はなかった。

彼が幻想入りしてから、少しながら荒んだ心にも変化が見られるようになる

現在彼は、八雲紫の家(迷い家)ではなく妖夢のいる白玉楼に一ヶ月位、武者修行中である。

 

 

                             第五章:白玉楼

     

今日は清々しい良い天気、、、、、、、、彼は思った、、、空を飛ぶには良い日和だと。                                   2月22

 

バシコォォォォォン、、、、!!

 

彼「ぅおあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

妖夢の華麗な一撃によって弾き飛ばされた彼は地上から約三メートル程の空中をまるで、風に舞い上げられた木の葉のように舞っていた。                                    

 

ドサッ!ザザザザッ、、、

 

妖夢「大丈夫ですかー?」

 

彼「ゲッホ!ゴホッ!」

 

そのとき走馬灯のような物が見えた、、、、

 

一ヶ月と五日前・・・・・。

 

紫「着いたわよ。」

 

彼は紫のスキマのおかげで時間をかけず迷い家から瞬時に白玉楼へ来る事が出来た。

 

彼「おースッゲー!白玉楼マジにスゲェェッ家デカ!庭広ろ、廊下長っが!!!」

 

隅々まで手入れされた桜や灯篭や庭等が日本古来の魅力を引き出している

まるで修学旅行気分だった

紫「貴方、今日はやたらテンション高いわね。」

 

幽々「ふふっ気に入ってもらえて良かったわ」

 

紫「それじゃ私たちは、帰るわね」

 

藍「一ヶ月位したら迎えに来る、頑張ってな、、」

 

橙「かんばてネ~!」

 

彼「あぁ、それじゃ、一ヶ月後」

 

彼はガラにも無くワクワクしてきた

 

彼「おっし妖夢!初日だからってカンケーねぇ、びしばし頼む」

 

妖夢「かしこまりました。すぐ支度を整えて参ります。」

 

支度してきた妖夢が持ってきた物は、防刃ベストのような軽く動きやすい防具だった。

妖夢曰く打撃程度なら、絶対に怪我をしないらしい。

 

そして木刀、、、、だがズッシリと重い

 

妖夢「それは、筋力強化も兼ねて中に鉛を入れてあるんです」

 

彼「なぁ、妖夢、防具着けないのか?」

 

妖夢「ご心配には及びません、私は人間ではありませんから。それに」

 

妖夢の次の一言で彼の闘志に火がついた。

 

妖夢「まず当りませんから、、、ささっ何時でもどうぞ。」

 

彼「へぇー、、、上等、、、、、、っだ!!」

 

彼は木刀を振りかぶって一気に距離を縮め斬りかかった。

 

ドゥンッ!!!!

 

その瞬間、凄まじい衝撃音が辺りに響きわたる。

 

妖夢「怒りに任せ、剣を振るっても、相手に読まれるだけです。」

 

目の前に居た筈の妖夢が、彼の遥か後ろに立っていた、、

 

そして着けていた防具の深いキズを見て戦慄する。

 

もし、コレ(防具)を着けていなければ文字道理真っ二つになり即死していただろう。

 

妖夢「安い挑発に乗らず、常に平常の心で、、、真の貴方の心で剣を振るってください!」

 

彼はそんな、一切の迷いも無い彼女の澄んだ眼を見て確信した、

『此処でなら強くなれる』と、、、

 

十九日後、、、、

 

妖夢「もう、今日はこの位にしましょう。」

 

彼「はぁ、、、はぁ、、了解、、」

 

あれから十九日間、毎日ほぼ休むことなく稽古しているだけあって、だんだん妖夢の動きに着いて行けるようになっていた。

心なしか体つきにも変化がうかがえる。

 

幽々「二人とも御疲れ様~」

 

幽々子さんといえばここ毎日、縁側に座り茶をすすりながら、二人の稽古を見守っている。

、、、、この人(亡霊)の事だから彼らの稽古を茶請けにでもしてそうだ。

 

そして夕食、

 

幽々・妖夢・彼「いただきっますっ!」

 

あれだけ身体を酷使する稽古の後だ燃料消費も半端じゃない、食が進む。

 

しかし、そんな彼の目の前にバベルの塔の如き積み上げられた皿の山

 

幽々「妖夢ぅっおかわりっ!」

 

妖夢「はい!只今!」

 

妖夢が食べる暇が無い程の『おかわり』の嵐

 

更には、

 

幽々「じ~、」

 

彼「ん?」

 

幽々「じ~・・・」ジュルリッ、、、、、

 

彼「アノ・・ヨかったらドうゾ、、、、?」

 

幽々「あら~頂けるの~♪有り難う」

 

それは、、、『寄こせ・・・』と言わんばかりの眼だった。

 

妖夢「御客様の食事を取らないで下ださい、、、はしたないですよ、幽々様。」

 

幽々「え~イイじゃない、妖夢のケチ~」

 

基本、何もしてないのに如何してそんなに食えるのか、、、

 

そんな食うか取られるか激動の夕食を食べ終わり、大量の皿を妖夢とその他の幽霊達と片付け、洗って、

クタクタの彼は明日も朝が早いので寝床に入る。                                                        2月24

 

しばらくして彼は厠へと起きた、、夜の帳が白玉楼を包み込む、丑三つ時の[シンッ]っと静まり返った長い廊下を渡る。

用が終わり自分の部屋に戻る途中、黒い蝶が、彼の前を横切った、ふと、眼をやると、朧月の中、

縁側に座り朧月を眺めている幽々子が彼の視界に入った

 

幽々「ふふ、今晩わ」

 

彼「今日の[今晩わ]は、壁からじゃ無いんですね?」

 

幽々「あら、あれは、凄く面白かったわ。クスッ、貴方の驚き方がとっても個性的で。」

 

彼「、、、、そりゃどうも、、それじゃ、おやすみっス」    『アレは、本当に怖かったんだが、、、、、、。』

 

幽々「少しよろしいかしら?」

 

部屋に帰ろうとする彼を幽々子が呼び止めた。

 

幽々「お月見、一緒にいかが?」

特に断わる理由も無かった彼は座らず幽々子の傍にある柱にもたれ、朧月を眺める。

朧月の薄明かりの下、広い庭にある西行妖の桜の巨大な影が薄っすらと見える。

 

夜の静寂、、それを破ったのは、幽々子だった。

 

幽々「貴方には、、御礼を言わなければ、いけないわね。」

 

彼「何を?」

 

唐突過ぎて理解できなかった。

 

幽々「妖夢の事、あの子があんなに楽しそうにして。」

 

嬉しさと憂いの表情を秘めた幽々子は話しはじめる。

 

幽々「、、、、あの子は、、、妖夢はね、

生まれた時から西行寺家のために生きる事を課せられてきたの、、。

寝ても覚めても剣と庭師の修行ばかりで、、、恋も友情も知らず、、普通の女の子としての人生を私が奪ってしまった。

そんな時、貴方が現れた、、、、、、もしも貴方と出会なければ、あの子に優しく接してあげなければ、あの子は心を閉ざしていく一方だった、、、、」

 

思い詰めていた、、、自分が妖夢の人生を奪ったことに、死した身であっても尚彼女はその十字架を背負い続けている。

藍から聞いてはいた西行寺家の闇。そして、これもまたその一つと彼は感じた、、、、。

 

庭が照らされ、西行妖(妖怪桜)が鮮明にその姿を現す。月に纏わり着いていた雲が晴れ、朧月が新円の満月へと変わり白夜の如く辺りを照らす。

幽々「本当に、、、、ありがとう、、。」

 

月明かりに照らされた幽々子の眼からは、一筋の涙が頬を伝っていた。

 

幽々「きっと・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

最後の台詞を聞いた時、彼は、心を締め付けらた。

 

彼「・・・・・・・」『この人は、、、、何も分かってない、、、。』

 

この一ヶ月近くの彼女達のやり取りが脳裏を駆け巡る。

 

{妖夢『「ゆゆ様今日の料理は、自信作です!」』}

{幽々『「美味しいわー妖夢」』}

 

『行き違いが在っていいのか、、、、?』

 

{妖夢『「はい!出来ます!大体何でも斬る事が出来ます!!」』}

{幽々『「妖夢ぅ、ステキよー!」』}

 

『お互いを想い合う心に、、、こんな行き違いが在っていいのか???』

 

{幽々『「妖夢、いつもご苦労さま」』}

 

『これは,、、、二人の、問題で、、俺には関係、、、』

 

{幽々『「妖夢、、、、、ありがとう、、、。」』}

 

『ちがう・・・・こんな事、、、』

 

         ・

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         ・ 

         ・

         ・

         ・

         ・

 

幽々「きっと、、怨んでるでしょうね、、」

 

彼「っ!?、、違うっ!!!」

 

幽々「えっ、、?」

 

幽々子は、驚いた、何百年もの間、抱えてきた物を真正面から全否定されたからだ。

 

彼「アンタは何もわかっちゃいない、、、、あいつは、、妖夢は、アンタを・・・・」

 

妖夢「幽々子様っ!!!!」

 

廊下の先で妖夢が、彼の叫んだ声を聞きつけ飛んで来た、、、訳ではないことが、震えた声でわかった。

 

幽々「妖夢、、、、、、?」

 

妖夢「わ、、私は、幽々子様を怨んだ事など一度も御座いません!」

 

幽々「妖、、、夢、、、」

 

妖夢「私は、魂魄 妖夢は西行寺の為に生まれてきた事を、、、」

 

幽々「、、、、。」

 

妖夢「幽々子様のお傍に居られる事を我が生涯の、、誇りと感じています!」

 

感極まった幽々子はその言葉と共に駆け寄り妖夢を抱きしめた。

 

幽々「御免なさい、、、、ずっと恐かったの、、、私の事、怨でいるのではないかと、、ずっと、、、、ずっと、、、、」

 

妖夢「幽々子様、、未だ未だ未熟者ですが、これらもお傍に置いて頂けますか?」

 

幽々「当たり前じゃないっ妖夢、ずっと、、、、、ずっと一緒よ、、」

 

辺りの景色が明るさを増してゆく、、、それはまるで、、、、、西行寺の闇の一つが朝日によって浄化される様だった、、、。                       

                  

                   

                 

                              第六章:音速の新聞記者

         

                  

一夜明けて昼、、、彼と妖夢は稽古をするため庭に出て来たのだが、、、、

彼「ふぉあぁーーあ」

  

幽々「ふふ、、大きなあくびねぇ。」

 

妖夢「昨日は、殆ど寝てませんからねぇ」

 

あの後直ぐプチ宴会やって殆ど寝ていないのは妖夢も同じはず、、しかしシャキッとしている 2月26

 

彼「お前、眠く無いわけ?」

 

妖夢「では眠気覚ましに、、、」

 

彼「むん?」

 

妖夢「奥義を伝授して差し上げましょう!」

 

彼「ん?えぇぇぇああっ!?俺にはまだ早過ぎるだろ!」

 

戸惑う彼を他所に妖夢は、サラッと返す

 

妖夢「基礎はきっちり出来てますし、筋力的にも問題無い筈です。」

 

確かに今まで頑張って来たが、たったの二十日位で奥義を習得できるとは思えない。

しかし、そんな事はお構いなしに姿勢を低く取り居合いの構えに入る妖夢。

 

妖夢「現世斬、、参ります、、、」

 

彼「ちょっ!待て!待て!待てっ!」

 

妖夢の姿が消えたと思えば瞬時に目の前に現れた

 

ズッドバンッ!!

 

ギィィィィィィィィィィィィィィィン!ビシッ!!ボリィ!!!

 

彼「ぐっ!う、うおぉぉぁぁぁぁ!!」

 

彼は偶然受け止めたが、木刀が衝撃に耐えられず中に仕込まれた鉛ごと砕け散った。

 

ドサァッ!

 

その衝撃で眠気と共に彼は弾き飛ばされる

 

仰向けに倒れている彼の耳に、幽々子の声が聞こえる。

 

幽々「ねぇ妖夢、、、聞きたい事があるのだけれどいいかしら?」

 

妖夢「はい?」

 

幽々「[魂魄流剣術]って、人間に習得できるのかしら?」

 

妖夢「、、、、あっ。」

 

今になってとんでもない事実が浮上した。

確かに魂魄流剣術は人外の技、、人間では習得は不可能。

しかし今の一撃で彼の何かが弾けとんだ、、、。

 

彼「うぉぅ、、痛てぇ、、」

 

妖夢「す、すみませんっ!大丈夫ですか?」

 

彼「妖夢、、、、、」

 

低い声で名前を呼ぶ

 

妖夢「は、はい、、、」

 

彼「、、、、新しい木刀を用意してくれ、、、」

 

妖夢「え?」

 

彼「今、ナンか分かった、、、」

 

妖夢は、キョトンとしていたが今は話す時間も惜しかった、、、

このインスピレーションは大事にしたい、、

新しい木刀を用意し、仕切りなおす。

 

妖夢「あの、何が分かったんですか」

 

妖夢の疑問に対して彼は、、、

 

彼「構えれば判るさ、、、、」

 

その回答に察したのか妖夢はニヤリと笑う

 

妖夢「かしこまりました。何時でも、どうぞ」

今までに無い二人の稽古の闘志に幽々子も緊迫した面持ちで伺っている

 

茶請け所ではない

 

ジャリッ、、、、ジャリッ

 

彼は、じりじりと距離を詰める、妖夢の方もスイッチが入ったのか庭師ではなく、剣士の眼になっている、

 

彼「・・・・・」

 

幽々子の言うとうり、魂魄流剣術を人間である彼が習得するのは無理な話、、、だが

 

妖夢「・・・・」

 

彼「・・・っ・・・墳っ!!」『マネなら出来る!』

ズッドン!ジャラジャラジャラジャラッ!!

足元の砂利石が吹き飛ぶ程の推進力、、現世斬の物真似とは言え日々の鍛錬の賜物といった所だろう、先とは比べ物にならないくらい速度で切りかかる。

 

ガンッ!ゴンッ!ブォン!

 

頭部狙いの袈裟斬りから斬り上げそして回転を利用した全方位に当り判定のある薙ぎ払い、

その流れるような連撃を妖夢は、容易に剣でしのいだが最後の薙ぎ払いは、バク中して距離を取った。

ここへ来て、初めて彼のペースだ。

 

彼「だあぁぁぁっ!!」

ドッシュン!!!

 

彼は、すかさず妖夢の着地地点に狙いを定め牙突を繰り出す

しかし妖夢はそれ読んでいた、上空からの斬り下げが彼を襲う

 

シュッバンッ!!

 

空を裂く妖夢の一閃、彼はそれを左へ飛び込んで避ける。妖夢の追撃を許さず、すぐさま体勢を立て直し前方百八十度を薙ぎ払う

 

カアァァァァンッ!

 

妖夢は、それを受け止め鍔迫り合いが始まったが次の瞬間。

 

カンッ!ゴンッ!カ゛ンッ!コンッ!ゴンッ!カ゛ンッ!カ゛ンッ!コンッ!

 

木刀と木刀の激しいぶつかり合いが周囲に響く

しばらくすると妖夢は、斬り合いを捨て素早く後方へと二度バックステップして十分な距離をとったそして

姿勢を低く取り居合いの構えに入る、、、『現世斬』だ、、、

 

ズドッバンッ!!

 

彼「同じ技を、、、、、、二度も食らうかよ、、」

 

彼は現世斬を受け止めた、、妖夢の表情に驚きが見られる

 

妖夢「驚きましたこの短期間でここまで強くなるなんて、、、」

 

彼「妖夢の教え方が上手すぎるからだろっ、、。」

 

妖夢「では、、、こちらも、そろそろ反撃しても宜しいですね、、、、、、?」

 

彼「ハッ!いいねぇっ!」

 

二人の入ってはいけないスイッチが入った、、、

 

その時である。

 

幽々「は~~~い!そこまで~」

 

彼「んぇ???」

 

妖夢「みょん???」

 

割って入ってきた声は幽々子だった

その甘ったるい間延びした声で興をそがれたと言うべきか、闘争の炎が一気に鎮火(ちんか)する。

 

幽々「もぅ、妖夢たらっいけない子ねぇ、、、」

 

妖夢「あの、ゆゆ様?」

 

幽々「貴方の普段のお仕事何だったかしら?」

 

妖夢「、、、?、、、庭の、、、、、はっ、、、、!」

 

幽々「そうよね~その庭師が、、、、、」

 

彼「、、、、、、、、、うわぁ、、。」

 

正気に戻った二人が見たものは、あの美しかった枯山水の庭が酷い有様だ砂利石が四方八方に飛び散り地面が剥き出しになり

灯篭はズッコケて、一言で言うと、どえらい事になっている。

 

幽々「それじぁーお掃除よろしくね♪妖夢は、お庭で~。貴方は、、、お茶をお願いね。」                       3月1日

 

彼「はい、、、って、え!?お茶!?何故!?妖夢の方がお茶入れるの上手い、、、、、」

 

幽々「よ・ろ・し・く・ね~、、」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

彼「、、、、、、、はい。」

 

その時の彼曰く、『なんか怖かった』、、、だそうな、、、。

 

彼は台所へと走る。

 

幽々「さてと、妖夢、、、、、」

 

妖夢「はっ、はいっ!今、灯篭を直しま、、、、」

 

幽々「違うわよぅ、、、貴女、最後割りと本気だったでしょう」

 

妖夢の手が止まる

 

幽々「如何だった」

 

妖夢「たったの一ヶ月近くで、あんなに、、、、、、、幽々子様!」

 

幽々「ん?」

 

妖夢「後もう数日間、迎えが来るまで、あの方と剣を交えても宜しいですか!?」

 

幽々「えぇ、良いわよ。」

 

妖夢「有り難うございます!!」

 

幽々「ふふっ、でも、、、お庭は、壊さないでね、、、、。」

 

妖夢「はいっ!!」

 

妖夢に妙な期待をされた彼、、、、、。

 

その頃

彼「ちょっおまっWWWW、コレどうやって湯、沸かすんだよ!!」

 

彼は釜戸と戦っていた、、、、

彼にとって釜戸が今日一番の強敵だったかも知れない、、、、、、、。

そして、十六日後

今に至る、、、

 

妖夢「大丈夫ですかー?」

 

彼「ゲッホ!ゴッホ!」

 

手加減してくれているとはいえ、痛い。

 

彼「あぁっ痛ぇなチクショウ、なんか走馬灯見てぇなもんが見えたぜ!おいっ!」

 

剣を交える事に悦つを感じ軽口を飛ばす

 

妖夢「それはそれは、、幽々様ーっ!冥界に新しい家族が増えるかも知れませんよー。」

 

軽口を軽口で返す妖夢、、。以前とは比べ物にならないくらい生き生きしている、、。(半分死んでるが、、)

 

彼「上等だっ!!お前も観ろやぁぁぁぁぁ!」

 

妖夢「そんな物っ見飽きたわぁぁぁぁぁ!!」

 

木刀を構え互いに切りかかろうとした。その時、一厘の風が、、

 

彼:妖夢「んっ?」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥンッ! ボゴォォォォンンンンッ!!!!!!

 

吹くどころか、、烈風が空から降ってきた。

 

妖夢「み゛ょょょょょょょん!!!」

 

その衝撃で妖夢が吹っ飛んだ

 

彼「っ!、、、何っだよ!?」

 

?「あややや、、、やっと見つけましたよ!、、、、、、」

 

土煙の中から声が聞こえる

 

ズォォォゴォォォォン!

 

強風と共に土煙が一気に晴れ、それが姿がを現した、、      3月1日

 黒髪のショートに、赤い瞳、

 赤い山伏風の帽子、赤い天狗下駄、

 フリル付きの黒いスカート、白い半袖のシャツ何ともハイセンスな、、すると

 

?「どうもですー、貴方が最近、八雲家に招かれた外来人さんですね。少々お話を聞かせて頂きたいのですが、、。」

カシャッ!カシャッ!カシャッ!

 

終始絶えずカメラのシャッターを切っている。

 

フラッシュが眩しい。

 

彼「ちょ、、まっ、、何だよ!あんたっ」

 

射命丸「え?あぁ、すみません。ではでは、自己紹介をば、、、どうも!幻想郷一最高最速、清く、正しい!文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)の『射命丸・文』です!!」

 

彼「えーっと、、要するに新聞記者?」

 

射命丸「はい!いやーでも捜しましたよー。人里に外来人風の男が藍さんと一緒に歩いていると聞いてスクープの匂いを感じて、八雲家に取材に行ったたんですが、藍さんに取材拒否されまして数少ない目撃証言から今に至る、、というわけです、、ではお話の方を、、」

 

妖夢「待て!曲者っ!」

 

妖夢が起き上がり射命丸に木刀ではなく携えていた、真剣を向ける。

 

射命丸「あれ、妖夢さん居らっしゃったんですか。今回は此方の御仁に用があるのですが、、、」

              

妖夢「ふざけるな!許可無く白玉楼にズカズカと入り込み、天津さえ幽々子様とその御客人の御前で

    傍若無人な振る舞い、、、、許し難し!」

 

射命丸の余りの態度に憤慨する妖夢。

 

射命丸「取材を邪魔するんなら、、、、しょうがないですねぇ、、、」

 

妖夢「この楼観剣に、、、斬れぬ物は余り無い!!」

 

これは、、、、ヤバイ! そう感じた彼は、、、、

 

彼「双方とも待て!!」

 

彼は反射的に二人の間に割って入った、、想いはさながらハリケーンの中に身を投じた気分だろう。

妖夢の影響か心なしか口調が古風になっている

 

妖夢「退いて下さい!その賊を斬ります!私は、、、」

 

彼「落ち着け妖夢!こいつは、俺に用があるんだっ言わば俺の客だ!だから斬るなっ!」

 

妖夢「っ!、、しかし、、、」

 

彼「あんたも収めろ、、取材なら受ける。」

 

射命丸「本当ですかっ!有り難うございます!」

 

妖夢「、、、、、分かりました今回だけは、、、」

 

何とか収まった正直生きた心地がしなかった、、、

 

射命丸「中々如何して肝座ってますねー。それじゃー早速取材を、、」

 

しかし更なる問題が彼らを襲う。

 

幽々「ねぇ射命丸さん、、」

 

射命丸「はい、何ですか?」

 

幽々「取材の前にやって貰いたい事があるのだけれど、、」

 

射命丸「へ?」

 

幽々「貴女が着地した跡の庭を片付けてほしいの」

 

デジャヴである、、、、と言うか烈風の如き暴風の影響もあって前より三割増しに酷かった

 

彼はすかさずその場から逃げ、、、

 

幽々「貴方達もねぇ」

 

、、、られなかった、、。

 

彼・妖夢「はい、、、、」

 

彼らは砂利石やら灯篭やらが散乱した庭をかたずける、、。

 

射命丸「取材をしに来たのに何故こんな事に、、」

 

彼「100%アンタの不時着が原因だろ、、」

 

妖夢「全くですっ。」

 

射命丸「あやや、ごもっともで、、、」                                 2011年  3月18日

 

       3時間後、庭の掃除が終わった彼は、射命丸のインタビューを受けていた。

 

射命丸「成る程、、では紫さんが外の世界で貴方を助けたのが切っ掛けで、八雲家で世話になって、

     何やかんやで現在白玉楼で武者修行中という訳ですね。」

 

彼「まぁ、八ショッたら大体そんなとこ、、」

 

射命丸「では、、貴方はこの幻想郷に永住するんですね?」

 

彼「あぁ、そのつもり。」

 

射命丸「そうですか、、では次に、、、、、、、、、、、」

 

次々と質問が出てくる、、コレはもはやインタビューではなく圧迫取材だ。

 

それを観かねた妖夢が、、

 

妖夢「あの、、文さん。彼も疲れていらっしゃるので、そろそろ」

 

射命丸「あややや、それは申し訳ございません長々とお時間をお取らせして。ああ、ではこれが最後です。」

 

射命丸「貴方はこの幻想郷でどう言う風に生きていこうとお考えですか?」

 

それは、彼にとって途轍もなく答えずらい質問だった。

それもそうだ、生きる目標も夢も何も無い人間に対し、これほど言葉に詰まる質問は無い。

彼は此処へ来ても何も見出せずにいる。流されるまま彼は、、

 

射命丸「あのーもしもーし」

 

彼「ん、あぁ、スマン、、、ちょと、、な、、」

 

彼は射命丸の方を一瞬チラッと見たがそれ以上は見れなかった。

俯いたまま動けなくなった。今、眼を覗き込まれると心が砕けてしまいそうだった。

 

妖夢「あの、、、大丈夫ですか?」

 

よほど深刻な顔をしていたのだろうか、妖夢が気遣う

 

彼「あぁ、えっと、、俺は、、、、」

 

顔を上げる彼、しかしその時視界に入ったのは、射命丸でも妖夢でもなく、、、

 

紫「久しぶり、、、」

彼「うぉあっ!?」

 

空間の隙間(以下スキマ)から、顔だけだして正面から彼を見る、紫だった。

 

紫「まったく、相変わらずの怖がりね。幽霊と暮らして少しはキモが座ったと思ったんだけど?」

 

彼「なら、もう少し普通に出てきてくれよ、、、」

 

紫「ふふっ」

 

彼「あのさ、それよか、一ヶ月たっても迎えに来ないから、もう来ないのかと思いましたよ。」

 

彼がそう言うと紫さんは、ニマ~っとニヤケながら扇子で口元を隠し

 

紫「あらぁ?ひょっとして寂しかったの?」

 

彼「なっ、違いますよ、、」

 

紫「心配しなくても、貴方を此処(幻想郷)へ連れて来たのは私なのだから、そんな無責任な事はしませんわ。」

 

彼「・・・・・・・・。」『まったく、この人は、俺をおちょくってるのかと思へば急にまともな事を言う。』

 

藍「不安にさせてすまないな。」

 

橙「紫様が起きるの待ってたら五日もオーバーしちゃって。」

 

いつの間にか彼の両サイドに藍と橙が座っていた。

 

紫「所で、、、如何して此処にカラスさんが居るのかしら?」

 

紫さんが気だるそうに射命丸に眼を向ける

 

射命丸「あぁ、どうも。」

 

藍「、、どうやって此処を嗅ぎ当てたんでしょう?」

 

射命丸「ふふふ、私の情報収集能力を侮ってもらっては困りますね。」

 

幽々「あらあら、随分賑やかになったわね。」

 

障子が開き、西行寺 幽々子も会話に加わった。

 

幽々「おはよう、お寝坊さん。」

 

紫「あら幽々子、御機嫌よう、お邪魔してるわよ」

 

藍「お邪魔しております」

 

橙「お邪魔してまーす」

 

幽々「ふふふ、いらっしゃい。」

 

紫「さて、皆揃った事だし、そろそろ行きましょうか」

 

彼「?、、、皆?」

 

紫「今日、家で宴会するからよ。勿論、幽々子達も来るでしょう?」

 

幽々「あら、御呼ばれしてもいいの?」

 

紫「ええ、勿論よ。」

 

幽々「それじゃ御言葉に甘えようかしら、ね、妖夢」 

                  

妖夢「はい。」

 

彼「また宴会かよ、、」

 

射命丸「あややや、、、、、」『コレは、、、ネタが満載の予感ですね、、、』ニヤリ

 

紫「あらカラスさん、貴女も来る気かしら?」

 

またもや紫が射命丸に突っ掛かる、、紫は、射命丸が個人的に嫌いなんだろうか?

 

射命丸「あややや、まだ取材の途中なので、出来れば私もご一緒させて頂ければ有難いのですが」

 

それを聞いた紫は、呆れ口調で、、

 

紫「まぁ、良いわ、、この子も別に反対してもいないみたいだし」

 

射命丸「あやー有難う御座います・・・・」(キュピーン)

 

彼にはこの時、射命丸の顔があたかも『計画どうり、、、』と言わんばかりの顔に見えた様な気がした。

 

紫「さぁっ、移動するわよ。」

 

ヴォォォン、、、、、、。

 

そう言うと八雲 紫は、スキマを人数分開き一気に白玉楼の茶の間から迷家の茶の間へと彼らを送った。

彼は迷家に帰って来るのは一ヶ月振りであるがしかし、、、

 

彼「何か茶の間ひろくなってネェ?」

 

彼のその疑問はすぐに解消された

 

藍「紫様の能力で部屋の広さの境界を弄って広くしたんだ。」

 

彼「ああ、成る程ネー。」

 

『境界を操る程度の能力』に限界はないのだろうか?

 

すると茶の間から離れた廊下の向こうから声が聞こえた。

 

?「おーう!紫ぃ帰って来たか待ってたぞぅ」

 

ドスドスと大きな足音と共に、声の主が茶の間へと近づいて来る。

 

彼「お次は、何だ?」

 

紫「鬼よ。」

 

藍「鬼だ。」

 

彼「あぁ、鬼か、、、、、、ん?」(汗)『ヤバイかも知ンない、、、、』

 

?「おうっすっ!宴会と聞いて、この鬼の『伊吹 萃香』様が来てやったぞーーー!」

襖が勢いよく開くと、そこには頭部の両サイドにゴツゴツした角を生やした大きな鬼が、、、、、、、、、いや、子鬼だった

 

紫「やはり来たわね萃香、こちらから呼ぶ手間が省けたわ」

 

彼「あのー紫さん?このお子様は?」

 

萃香「なっ!?お前今何て言ったっー!」

 

どうやら、いきなり彼は地雷を踏んだらしい

 

萃香「私は鬼だぞ!お前なんかよりずっとずっと年上なんだぞ!」

 

彼「はあ、、、、、。」

 

萃香「代々、私のどこが子供なんだよ」

 

彼「いや、見たまんま、、、。」

彼は萃香を見下ろし答えた。

 

萃香「てんめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ブチィッ!!

 

紫「はいはい、怒らないのっ萃香お酒入ったらこっちいらっしゃい」

 

萃香「おお!?」

 

萃香の怒りを静めたのはデカイ酒樽だった、、それにしても。

 

萃香「ウヒィャハハハハハ!旨めぇぇっ酒旨っめぇ!ハッハッハッハッハッハァッ!」

 

彼「ちょっ!紫さんガキに酒呑ますとか幾らなんでも、、」ヒソ ヒソ ヒソ ヒソ ヒソ ヒソ

        

萃香「オラァ!其処っ!聞こえてるぞぉっ!」

 

何と言う地獄耳、、、

  

萃香「ちょうどいい人間、ちょっとこっち来てココ座れ、」

 

彼「あーいや、、俺、ほら、、、その、」

 

萃香「こっ・ち・へ・来・い。」ビキッビキッ

 

萃香の額に青筋が立ち、腕が筋肉質になったので彼は座らざるを得なかった

 

萃香「いいか今から有難ーい鬼の説法を聞かせてやる。そもそも鬼ってのはだな、、、、」           パシャッ

 

皆が談笑する中、一時間近く鬼の有難い(?)説法とやらがつづいている            パシャッパシャッ

 

彼「・・・・」『誰か助けてくれ、、、、、、       パシャパシャパシャパシャッ

 

そして、、、何よりも、、、 」     パシャパシャパシャパシャパシャパシャッ

 

彼「・・・・・・・っ」 『射命丸っ!てめぇ!写真撮ってネェで止めろよ!

  さっきからパシャパシャパシャパシャ、うぜぇんだヨ!うぜぇ丸!!』

 

萃香「お前ぇ!人にぉ話し聞ぃてんのか!」

 

彼「はいはいっ!聞いてますよ!」

 

射命丸「ふひひっ・・・・・・・」  『あやー、イイですねーこれは良いネタですよー『鬼、外来人の若者に説教』明日の見出しはこれで決まりですかね』

 

ものの見事に鬼と天狗の餌食になっている。そして更に一時間後、、、

 

萃香「Zzzzz、、、、じゃんじゃん、酒持って来ーい!、、、Zzzzzzzz」

 

人に説教垂れまくって満足したのか酔いつぶれて眠りこけている

 

彼の膝を枕にして、、、

 

紫「あらぁ二人共もう仲良くなったの?」

 

彼「ホントにそう見えてんのか、、、?」

 

射命丸「おぉ、これは、これは、良い記事が書けそうで、、、」

 

彼「っ、、、、、。」 『たっく、、こいつらホント、、、、んっ?何か生温い、、、』

ジーンズ越しに生暖かい感覚が広がってゆく。

 

彼「うぉい!?寝よだれっ!!」

 

萃香「おっひょう!?」

 

正座の状態から一気に飛び退いくが、、、時すでに遅し

 

萃香「も~なんらよ~、人が気持ちよく寝てるにょに~。」

 

彼「人、、じゃ無いよね!、、、膝、涎まみれにしといて言う事それか、、、あ?、」

 

萃香「・・・・・。」

 

萃香は眼を閉じ少し考えた。そして、、、瓢箪を手に持つと

 

萃香「・・・・お前も呑むか?」

 

はい、、、、キレました。

 

彼「きっさまらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

萃香「おぅわ!なんだ、なんだ!?」ガシィッ

 

射命丸「あやややや!何で私まで!?」ガシィッ

 

彼は、脇で二人の首を固めた状態でブンブン振り回す。

 

射命丸にいたっては言わずもがなだ

 

萃香「ぬぅおっうっ、、ちょまっ酔う吐きそうっ」

 

彼「うっせやぁっ!黙って聞いてりゃ調子ん乗りやがってっ、、、」

 

射命丸「あやや!?あやややや!あやややややややややや!」

 

彼「お前は何語、喋ってんだっ!?」

 

そして、、、

 

妖夢「何ですか?出し物ですか?」

 

橙「い~ぞ~やれやれ~」

 

幽々「あらあら~」

 

この外野である。

 

彼「見事に全員酔ってやがる。素面なのは、俺だけか?」

 

射命丸「あのー私も呑んで無いのですが?」

 

彼「あんたは素でそれなのか同情するぜ、、」

 

射命丸「同情するならネタをくれ、、、」

 

萃香「ふっふふふふふっ、、、」

 

右脇から萃香の不適な笑いが聞こえる、、、、

 

萃香「人間ちょっとは出来るようだねぇ、、私の、、、、鬼の首を脇で捕ったのはアンタで二人目だよ、、」

 

そう言うと萃香は、首を脇で固められたその状態から彼の胴体を両手でがっちりとロックする。

 

萃香「鬼の力、、ほんの少し見せてやるよ!」

 

彼「お前さっきから、鬼鬼鬼鬼うるせぇ。どんだけ自己アピール好きなんだ、、よ、、ぉ?」

 

ふわっ、、、

 

萃香は彼と射命丸を同時に軽々と持ち上げた

 

萃香「そぉいっ!」

 

彼「ちょと待っホギュン!!」ドッゴン!!!

 

射命丸「あややややややややギャギャン!!」ドッゴン!!!ピチューン!!

 

凄い勢いでバックドロップされ畳がヘシ曲がる位の衝撃だったが彼は生きているその理由が眼に映る。

なんと、射命丸が畳に頭から突き刺さっている。どう言う訳か殆んどの衝撃を射命丸が受けたらしい。

 

彼「射命丸---!!」

 

彼は慌てて射命丸を畳から引っこ抜く

 

射命丸「ぐっほぁ、、、あぁ、貴方ですか、、、、」

 

彼「喋るなっ!!今、永遠亭に連れて行ってやる!」

 

射命丸「ふっ、全く、、いい人生だったぜ」

 

彼「バカ野郎!何故生きる事を諦める!もっと熱くなれよっ!!」

 

射命丸「・・・・・・・・・」

 

彼「何てこったっ!っ、、、射命丸ぅぅぅぅっ!!!」

 

彼は思った、、、

 

正直この茶番、凄い楽しいと、、、、。

 

彼「いや大丈夫だ、まだ息があるぞ!」

 

丁度都合よく水の入ったコップがあったので彼はそれに手を伸ばす

 

萃香「あっ、、おい、それ、、、、私の」

 

彼「射命丸、水だ、、」

 

射命丸「あぁ、、これはどうも」ゴクッ

 

射命丸がその水を一口飲んだ瞬間、、、

 

射命丸「へっべぼぅおおあ゛ぁぁぁ!!!」ブッハァッ!!!

 

彼「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

射命丸の口から天井に届かんばかりの大噴水、、、アルコール臭い虹が見える、、、

射命丸はカクカクとのたうち回っている。

 

それを尻目に紫さん達は、爆笑している

 

彼「ちょっヘイっ萃香っ!射命丸ってそんな酒ダメな奴だったのか?」

 

萃香「私が鬼だって事忘れてないか?」

 

彼「何?」

 

萃香「鬼が普通の酒で満足する訳無いだろう、、」

 

鬼の酒はアルコール度数130度を軽くを超えるらしい、、、、、

 

射命丸は本格的に息を引き取るかもしれない

 

彼「紫さんっ!」

 

紫「大丈夫よー、天狗や妖怪はその程度じゃ死んだりしないわよ。」

 

射命丸「ヒュ~~、、、、、、ヒュ~~、、、」

 

彼「でも、もう虫の息すっよ!」

 

紫「カラスさん、、、記事はこっちで作っておいてあげるから安心しなさい、ねぇ藍。」

 

藍「はい、ではこれで如何でしょう、、『射命丸文、アルコールに没す』」

 

この二人はいつもどうりだ、、、、、すると、、

 

射命丸「オォォォォ二人さぁぁぁぁん、、、、そんな見出しは、、、三流記事ですぜぇぇぇい!」

 

さっきまで虫の息だった射命丸が足ガクガクで指差しポーズ(ジョジョ風?)で立っている。ジャーナリズム魂という奴だろうか、、、

 

射命丸「観だしは、、、」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

射命丸「観だしはっ『清くっ正しくっ美しいっ!!!射命丸あやっ突撃!!外来人の生態っ!』でっ決まりでしょうっ!!!」

 

一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」『ダメだこの天狗早く何とかしないと・・・』

      

射命丸「ぐぁっ」ドシャッ

 

彼「あっ力尽きた、、、」

 

紫「しょうが無いわねぇ、ここでホントに死なれても困るし、永遠亭にでも放りこんどくわ」

 

ヴォォォン、、、ポイッ、、ドサァッ

 

そう言うと紫さんは空間にスキマを開き射命丸を言葉どうり放りこんだ、、

スキマの向こうから声が聞こえる、、、、

 

?「きゃぁぁぁぁ!?師匠!!何か上から降ってきましたぁぁぁっ!」

 

?「あらスキマ妖怪からのプレゼントかしら?」

 

?「どんなけプラス思考ウサ、、、」『さっすが永琳、、、、、』

 

八意 永琳「はぁ、、また酔っ払、、優曇華!アレ持ってきて。」

 

鈴仙・優曇華院・イナバ「はいっ!てゐ手伝って。」

 

てゐ「了解ウサ、、、ん?」

 

射命丸「あやーどうも、、へっへっへ『幻想郷一っ清くっ正しくっ美しいっ』射命丸あっギァゲバァァァァァァァァッ!」

キラキラキラキラッ、、、、

 

アルコールでリバースな虹がてゐと鈴仙を襲う

                    

てゐ「ぐっ!秘儀!うどんシールド!!!」  ぐいっ!

 

鈴仙・優曇華院・イナバ「えっ?ヤダっちょっ、てゐ放しっきゃぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁっ!!!?」バッシャァァ!!

 

鈴仙を盾にして我が身を守るてゐ

 

てゐ「酒臭い汚ねぇ虹ウサ、、、、」

 

鈴仙「うぅぅ、、、てゐぃぃぃ、、」

 

てゐ「うっわっ鈴仙、臭っさっ!?」

 

鈴仙「てゐぃぃぃぃぃぃ、、」

 

てゐ「ぎゃあぁぁぁ!こっち来んなっ!こっち来んなっ!ウサ゛ァァァっ!」

 

射命丸は向こうでも、あの汚い虹芸を披露したらしい、、

永遠亭は大パニックだ、、、、まぁそれはそれとして

 

彼「紫さんそんな生ゴミを焼却炉にブチ込むみたいに投げ入れなくても」

 

紫「貴方も結構、[毒]吐くわね・・・・五月蝿いのが居なくなって良かったじゃない」

 

まぁそれもそうだ、、、、

 

喉がカラカラだった彼は茶の入っている湯のみに手を伸ばす、

そして口を付け飲もうとした瞬間、、鼻に刺激臭がする、、、、

これは酒だ、、、それもただの酒では無いコイツの、、萃香の酒だ!

これはマズイと思い口を離そうとしたその時、、

 

萃香「まぁ呑めっ」ドン!

 

彼「なっ?グブッ」 ゴックンッ、、、

 

彼「ゴッォォ!ぐぅ!ガッ!ギギッギ」

 

クドイ様だが鬼が呑む酒の度数は100を超える、、、、、食道が大火事だ

 

彼「ゴホッ!萃香てめぇっグッガハッ!」

 

萃香「ウヒィハッハッハッハッすり替えておいたのさっ!!」

 

藍「まずいっ!紫様っ!」

 

紫「はいはい、、」

 

ヴォォォォン・・・ストンッ

 

射命丸に続き今度は彼がスキマで永遠亭に放りこまれた。

 

鈴仙「はっ、、師匠!又この人です!」

 

彼「ゴホッグゥ鈴、、仙さん、バケッ・・・」

 

鈴仙「えっ?何ですか?大丈夫ですか!?」

 

彼「バケツゥゥゥっ!!!」

 

鈴仙「へっ?」

 

一気にこみ上げて来る、そして、、、

 

彼「ゲェバァァァァァッ!!!」   

キラッキラッキラッキラッ

 

てゐ「うどんシールド、、、、、」 ドンッ

 

鈴仙「・・・・あぁ、もぉ、いいや・・・・」バシャーーーーッ!!

 

まさか彼まで虹芸を披露する羽目になるとは思わなかった。

そして、その酸っぱい虹芸を部屋の片隅で最後の力を振り絞ってシャッターを押している奴がいるのを彼は見逃さなかった。 

 

彼「射命丸あや、、、明日の新聞は、、、、意地でも書かせんぞ、、、」ガクッ、、、、、

 

永琳「何コレ?何この状況?新手の嫌がらせ?」

 

ここは幻想郷、妖怪達の宴会は人間には少し過激な理想郷、、、、、。

 

 

                          ここまでの人物紹介

八意永琳(やごころえいりん)

 

 

種族 月人:蓬莱人

 

 

概要

 

八意永琳(やごころ えいりん) 通称「えーりん」。

蓬莱山輝夜と共に永遠亭に住む元月の民。

鈴仙・優曇華院・イナバは弟子(うどんげの自称)。

 

 

人物

輝夜に仇なす者に対しては容赦しないが、それ以外は非常に温和で親切な性格である。

 

薬を作る能力の関係からか医学の知識を豊富に持つため、彼女目当てで永遠亭を訪れる人が少なくない。永遠亭を訪れた病人に対しては妖怪・人間問わず快く診察に応じてくれる他、奇病・重病の患者については里まで往診に行く事もある。

 

余談だが、、、

彼女は月の都の創設に関わった人物の一人であるため、億単位の年齢である。幻想郷最高齢かと言うと神奈子や諏訪子がいるため微妙であるが、トップクラスの一人であることは間違いないだろう。

(そうでなかったとしても、『竹取物語』の時代からいる事は確かなので、1300歳以上は間違いない訳だが。)

 

  

蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)

 

種族 月人:蓬莱人

能力 永遠と須臾を操る程度の能力

 

二つ名

・永遠のお姫様

・人間らしくないお姫様

・永遠と須臾の罪人

 

容姿

ストレートで、腰より長い程の黒髪を持つ。前髪は眉を覆う程度の長さのぱっつん系。

服は上がピンクで、大き目の白いリボンが胸元にあしらわれており、服の前を留めるのも複数の小さな白いリボンである。

袖は長く、手を隠すほどであり、左袖には月とそれを隠す雲が、右袖には月と山(?)が黄色で描かれている。

ピンクの服の下にもう一枚白い服を着ているよう。

そして下は、赤い生地に月、桜、竹、紅葉、梅と、日本情緒を連想させる模様が金色で描かれているスカートと、その下に白いスカート、更にその下に半透明のスカートを重ねて履いているようである。スカートは非常に長く、地面に着いてなお横に広がるほど。

真っ直ぐに長い黒髪や手足の先まで隠す服は純然たる和風の美を感じさせる。ただ服自体はいわゆる着物ではなく、和風仕立ての洋装といった感じ。

古の時代には十二単に身を包んだこともあったのだろうか。

 

概要

月の人間。おとぎ話のかぐや姫その人。

不死の体を持つ蓬莱人であり、決して死ぬことはないとされる。

 

蓬莱人に付いての概要

蓬莱人とは、不老不死の薬である蓬莱の薬を服用した者の事である。

蓬莱の薬とは、飲んだ者の魂を存在の主体として、肉体が滅んでも即座に好きな場所に肉体を作り直し、生き返る事が出来るようになる薬だという。単なる自己再生能力の極限化といった類の効能ではないようだ。また、薬は飲んだら肝に溜まるらしい。

この薬は輝夜の能力を用いて作る事が出来るらしい。性質からすると、永遠の魔法を利用するのであろう。

服用者の一人である妹紅の能力解説を見たところ、変化を拒絶する性質上傷の治りは早くなるし年も取らなくなるようだ。「髪の毛一本でも残っていれば、そこから元通りになるという」と言われているが、性質から考えると髪の毛一本残っておらずとも別の場所に肉体を作る事も可能であろう。

 

能力

永遠と須臾を操る程度の能力

 

「永遠」

永遠とは不変であり、歴史のない世界。未来永劫全ての変化を拒絶する。永遠を持ったものはいつまでも変わる事が無く、干渉される事も無い。

永遠の魔法とは、寿命や変化をもたらす「穢れ」を受け付けず変化を拒むようにする魔法であるという。掛けられると、一切の歴史の進行は止まり、生き物は成長を止め、食べ物はいつまでも腐らず、割れ物を落としても割れる事はない。要は「覆水も盆に返る」魔法(「一度した事は最早取り返しがつかない」事の例えが「覆水盆に返らず」。この諺をある意味否定する力)。

輝夜はこの魔法を操るという。

この魔法が掛けられた世界では幾ら活動していようとも、時間が止まっているのに等しい。幻想郷に来てから数えても百年単位で隠れ住んでいたはずが、永夜異変の時まで誰にも知られることなく竹林の奥に存在し続け、また純和風の建物である永遠亭が一切老朽化する様子を見せていないのは、この永遠の能力によるものと言われている。

 

 

性格

 

輝夜は、かなり暢気である。

何せ自分の屋敷に押し入ってきた賊をお客として出迎えている程。

 

また、部下思いであり配下のイナバ達の体調を気遣う発言を見せている。かつて竹取の翁と共に暮らしていた時にも翁夫婦に感謝と愛着を感じていたようで、周りの者への感謝を忘れない性格の様子。

 

自分を無理に連れ出そうとする相手には無理難題をふっかける困った癖はあるが、生来の好奇心は旺盛なようで、永遠亭が隠れ住むのを止めたこと自体、月の使者の脅威が減ったこと以上に『人間と妖怪が協力している様を見て、酷く羨ましく思った』のが一番の動機らしい。

 

以上のことより、彼女の性格は(世俗の感覚とズレがあるが)基本的に暢気で心根が優しい箱入り娘ということである。

 

 

 

鈴仙・優曇華院・イナバ

(れいせん うどんげいん )

 

種族 玉兎(月の兎)

能力 狂気を操る程度の能力

二つ名

狂気の月の兎:

狂気の赤眼:

晴嵐の赤眼:

 

性格

基本的には真面目で陽気で苦労性な臆病者である。

 

概要

月から逃げて来た兎(玉兎)。現在は、八意永琳と蓬莱山輝夜に匿われる形で永遠亭に住んでいる。

 

高度な訓練を受けており、高い戦闘能力を持つ優秀な兎だったが、「臆病で自分勝手な性格だったため戦争になる前の段階で逃げ出した」ことになっている。

 

 

能力 狂気を操る程度の能力

 

彼女の赤い瞳を直視した者は狂気に堕ち、様々な幻覚を見せられると言う。

しかしこれは彼女の能力のごく一端であり、正しく能力を現すならば「波長を操る程度の能力」と言える。

 

存在の波長を短くしてやれば存在が過剰になり、どんなに遠くに居ても声が聞こえたりする。逆に長くしてやれば存在が希薄になり、隣に居ても気づかなくなる。

他にも竹林の波長を操って封鎖し迷路状にしたり、廊下の波長を操って無限の長さに見せたりと非常に応用の効く能力である。

東方緋想天において、彼女が何も無いところから現れたり消えたりするような動作を見せるのは、この能力の応用である。

 

弾幕

彼女の弾幕、これは銃弾である。

彼女は月に居たころは非常に高度な戦闘訓練を受けており、かなり優秀な兎であったと言われている。

そのため火器類の扱いは一通りの経験があると思われる。(その戦闘技術を兵士として発揮する前に脱走してしまった訳だが)

なお、拳銃弾からグレネード炸裂弾のような弾まで色々バリエーションがある。

 

 

因幡 てゐ

種族 妖獣(妖怪兎)

 

能力 人間を幸運にする程度の能力

 

所属 永遠亭

二つ名

地上の兎

幸運の素兎

 

概要

健康に気を遣って長生きした結果、妖怪変化の力を身につけたという妖怪兎。

幸運を授けてくれるという話がある為、珍しく人間からの人気が高い妖怪だが、特別人間に好意的という訳でもないらしく、人間友好度は普通とされている。

また、人間を「何でも食べる意地汚い奴」と評した事もあった。

現在は迷いの竹林にある永遠亭で暮らしているが、てゐは永遠亭が出来る前から迷いの竹林に住んでいた。

てゐはかつて高草郡と呼ばれていた時代からこの地に生きる最長老であり、迷いの竹林の持ち主なのだという。

それだけにてゐは迷いの竹林を熟知しており、妖精さえも迷うと言われるこの地にあっても道に迷う事は無い。竹林の事を全て知っているのはてゐだけだとされている。

 

外見

外見的には白い兎耳と尻尾が最大の特徴の、黒髪の幼い少女である。身長はかなり低い。

季節を問わずに薄桃色の涼しげな服を着ており、スカートからは尻尾を出せるようになっている。

てゐのシンプルなファッションにおいて、ニンジン型のネックレスが印象的なアクセントとなっている。

 

性格

ある程度の距離感がある時には人気が高いが、親密になればなる程、嫌いになるタイプとされる。

他者の波長を見る事が可能な鈴仙によれば、波長の短い人は気性が荒いとの事だが、てゐの波長は兎の中でも飛び抜けて短いらしい。

 

能力

人間を幸運にする程度の能力

 

てゐの姿を見た者には幸せが訪れるという。しかしその幸運はあまり長持ちしないらしく、迷いの竹林を迷わずに抜け出すといった事でも効果が終了してしまうらしい。

強さ

妖獣はずば抜けて高い身体能力を持ち、精神的な攻撃に強いとされている。

しかしてゐは妖獣に分類される妖怪兎でありながら、鈴蘭の毒にあてられれば体調を崩し、チョウセンアサガオを食べさせられれば吐き戻し、精神的ショックを受ければ寝込んでしまうというありさまで、妖獣らしい強さが全く見られない。妖獣の中で妖怪兎が例外的に弱いのか、てゐが個人的に弱いのかは不明。

敏捷性に関しては流石にかなりのものがあるようで、求聞史紀にもそのすばしっこさが特記されている他、本人も魔理沙に対して「かけっこで兎に敵うはずもないけど」と言っている。

 

 

               第七章:香霖堂      

 

昨夜、鬼の酒を呑まされるも、永琳曰く彼は軽い食道炎で済んだ。         

 

彼「全く、、あの子鬼め、、、、、っていうか、、、、、、、、、、」

 

萃香「おひょっ?」

 

彼「何で、お前まだ此処に居るんだよ?」

 

萃香は朝パラっから紫の家で酒呑んで酔っている

 

萃香「何だよぅ、お前の家じゃ無いだろう?」

 

彼「そう言う問題じゃねぇだろ。」

 

紫「ふぅ、いいのよ、いつもの事だから、、、それよりも貴方よ貴方、、、、。」

 

彼「俺が何?」

 

紫「こんなにも良い天気なのに、家の中でゴロゴロしてないで橙みたいに外へ散歩でもしてきたら?」

 

寝っ転がって煎餅片手に説教垂れる八雲 紫

 

彼「今、自分の姿鏡で見てみ、『人の振り見て我が振り超治せ』って言葉をかみ締めれるぜ?」

 

紫「あら、、随分な言い草ね。」

 

彼「大体一人で出歩たら危ないつったの紫さんだろ?」

 

紫「はぁー、、、貴方には好奇心って物は無いのかしら?」

 

彼「特には、、」

 

紫「兎に角、暇なら近くに河が在るから釣りにでも行ってらっしゃいな」

 

 

彼「何故釣りに?」

 

紫「いいじゃない、楽しいじゃない?釣り、、、、。」

 

彼「じゃぁ紫さんも来るんで、、、、」

 

紫「私は、、、忙しいから、、」

 

彼「煎餅食うのに、、、?」

 

紫「う、五月蝿いわねっ!早く行って来なさいっ」  ヴォォォンッ

 

紫がスキマを使って彼の背中を押す

 

彼「ちょっ竿はっ?」

 

紫「香霖堂に行けば売ってるわ!はいっお金、詳しくはこの前渡した地図!さぁ行った行ったっ!」

 

萃香「ニャハハハ!頑張れぇ期待してるぞぉ。」 『酒の当てっ♪』

 

紫「ちょっと萃香。」

 

萃香「んうぃ?」

 

紫「貴女も一緒に行って来なさい。」ヴォォォンッ

 

萃香「ひょう!っと待て!」ガシッ

 

萃香はスキマに落ちる直前、裂け目に摑まった

 

外にいる彼からはバタつく萃香の足だけ見える

 

彼「何してんだコイツ、、、、」

 

萃香「何で私までっ!?」

 

紫「自分のお酒の当て位、自分で獲って来なさいなっ」ゲシッ

 

摑まる萃香を蹴り落とす紫、、

 

萃香「この鬼ぃ!覚えてろぉぉぉぉ、、、、、、!」バクンッ!

 

スキマが閉まる

 

紫「鬼はアンタでしょうに、、、、」

 

紫に釣りと言う課題を科せられた彼と萃香

 

彼「さて如何する?」

 

萃香「まぁ、そうさねー」

 

スキマから落ちて来て尻餅着いていた、萃香が埃を払いながら立ち上がる。

 

萃香「お前は如何するんだ?」

 

彼「あの人言い出すと聞かないからな」ガサゴソ

 

彼は地図を取り出し確認する。

 

彼「距離は、、、、、チト、、、遠くないか、、、?」

 

萃香「、、、、、、はぁー、、、しょうがない、旅は道ずれ何とやらかねー?私も一緒に付いていってやるよ。」

 

彼「別に無理について来なくてもいいぞ?」

 

萃香「あー良いから、良いから。」

 

彼「?、、、、じゃあ、行くか。」

 

萃香「おうっ!道中は任せろー!」

 

こうして一人と鬼の珍道中が始まった。

 

そして以外な事に道中話題が絶えない

 

萃香「それでさーその賽銭箱、何時見てもスッカラカンでさー!」

 

彼「ぷっふ、、、へぇー。」

 

萃香「あまりに可哀想だから川で鮎、獲って賽銭箱に入れて置いたんだけど、

毎日、中身確認してるくせに、霊夢その日に限って見に来ないでやんの!」

 

彼「はぁっ!?、、、くっぐはははっくっ!」

 

萃香「次の日、霊夢が異臭を放ってる賽銭箱の中身見て『何じゃごりぁぁぁあ!!!』って!」

 

彼「っ!?だっはははははははは!!!」(青年、腹筋崩壊中)

 

萃香「まるでっ、、、、ぷっふふ、、、まるでこの世の終わりみたいな顔っ、、、ぶっはっはっははは!」

 

彼「ゴッホ!ゲホッ咽たっゲッホっ!」

 

萃香「いやーでもバレたら殺され、、、いや、封印されるな絶対っ」

 

彼「ハァーヤレヤレ、、守銭奴な巫女も居たもんだな。」

 

萃香「全くだよ、、とっ見えたぞー、アレだ。」

 

すっかり意気投合して、会話の弾む彼の前に、広大な森が視界に入った。

 

そして森の入り口に佇む一軒の小屋

 

彼「あれか?」

 

しかしその家の横にはチラホラ不法投棄されたかの様なガラクタが無造作に並べられている

 

そして玄関入り口に『香霖堂』と看板が出ているどうやらここで間違いないらしい、、

 

彼「コレか、、、、?」

 

萃香「何、ボケッとしてんだ?入るぞ。」

 

彼「え、、あぁ。」

 

萃香「霖之助いるかー?」

 

森近 霖之助「やあ萃香じゃないか、珍しいね君が店に来るなんて。」

店に入った彼は驚いた見た事の無い道具やらお面やら壺やら剣やら銃やらオーパーツやら家電やら挙句には道路交通標識まるでリサイクルショップだ、、、、。

 

萃香「おっ?」

 

先客も居たようだ

 

?「あら、萃香と後ろの人、新聞の。」

 

新聞、その言葉を聴くだけで頭が痛くなる

 

霖之助「鬼の酒に挑戦するなんてよく生きてられたね。」

 

挑戦?とんだ捏造記事である。

 

彼「・・・ハァー。」

 

溜息しか出ない

 

萃香「まぁまぁ、この幻想郷で文屋の記事は八割りガセだって有名だから心配すんな。」

 

萃香が机の上に置いてあった新聞に手を伸ばす、、

 

萃香「さぁーてどんな内容、、」ガサッ

 

新聞に眼を通す萃香、その表情が瞬く間に曇って行き嵐と化す。

 

萃香「なぁ、、」

 

萃香の顔は笑ってはいるがブチ切れている事が容易に見て取れる。

 

彼「ナンデスカ?」

 

萃香「魚より鳥、、、、、そうだっ!鴉の焼き鳥にしよう!」

 

彼「っ!?」    『ダメだこの鬼早く何とかしないと、、、、、』

 

萃香「善は急げだっ!霖之助よ!串と良く切れる、、、、」

 

彼「っ!!??」     『殺る気だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

萃香「鉈を、、てっうぉわ何すンだ!離せっ!」

 

彼は萃香を羽交い絞めにする

 

彼「落ち着けっ萃香っ取り返しがつかなくなるぅっ!」

 

萃香「えぇぇぇぇいっHA☆NA☆SE!あんの糞鴉っ自分の死亡記事載せてやるっ!」

 

内容が内容だけに、萃香が怒るのも無理もない。

 

その内容と言うのが、、、、、、、

 

『カメラは捉えた!幻想郷最強クラスの種族、鬼の『伊吹 萃香』氏!外来人の男性にKO負け、愛を語り尽くした挙句、膝枕で爆睡今後の展開が期待される』

 

事実が捻じ曲げられて凄い角度で飛んでいく

 

萃香「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉ!!」ゴォォォォォッ!

 

彼「うぉあっ!?これ以上抑えられないっ!萃香の怒りは本物だっ!」

 

?「ちょっと萃香、店の中で暴れないのっ!迷惑でしょう!?霖之助さんも何とか言いなさいよ、店主でしょう?」

 

霖之助「す、、萃香、店の中で暴れないでくれ、、、」 ガタッガタガタガタッ

 

カウンターの下から霖之助のそんな声が聞こえた、、、、、カウンターが、ガタガタと揺れを放っている

 

萃香「まぁいい、、、、分かったよ人形使い、今度逢ったら、、、今度逢ったらだ、、、、」

 

何とか萃香の怒りが収まった。又投げられるかと思ったが、、、

 

霖之助「所で萃香、今日はどんな用件だい」

 

萃香「釣り竿を買いに来たんだ、有るか?」

 

霖之助「釣り竿か、、店の奥に在った様な、、ちょっと待っててくれ。」

 

そう言うと霖之助は店の奥へと入っていった。

 

?「ねぇ」

 

彼「ん?」

 

話しかけて来たのは萃香曰く人形使いの子だ。いやむしろ、この人、自身が人形みたいな風体だ。

 

アリス・マーガトロイド「私はアリス、、、アリス・マーガトロイド、貴方が最近、八雲紫の所に越して来た外来人ね?」

 

アリスは余程、外来人が珍しいのかマジマジと彼を見る。

 

彼「な、何?」『ツーか近い』

 

アリス「?特に妖気も感じないし、、、普通の人間、、よね?」

 

彼「??」

 

アリス「それより貴方、、その子が何なのか判ってる?」

 

その子とは萃香の事だろう。

 

アリス「見た目そんなでも鬼よ?」

 

アリスは一体何が言いたいのか彼には理解できない。

 

彼「あぁ鬼だろ?知ってる。」

 

アリスは驚愕の表情を浮かべる。それもそのはず、本来、鬼と人間は相容れぬ者どうし。人を喰らう鬼を人は憎み、

 

その鬼を汚い手段で殺した人間を鬼は憎んだ。

 

過去の話しとはいえ、その種族両者が仲良く釣りだなんて、アリスには、信じられなかったのだろう。

 

アリス「っ!!馬鹿じゃないの!?貴方判って言ってんでしょうねっ!?貴方ただの人間なのよ!?怖く無いの!?」

 

彼「いや、、でもコイツ悪い奴じゃないし、、、、、」

 

アリス「そういう問題じゃな、、、、、」

 

萃香「その辺にしときなよ、、、、人形使い、、、」

 

彼「ちょっ萃香、、、、?」

 

萃香「私や鬼の事なら、多少貶されてもしょうがない、、事実さ、、だがな、、、、、、」

 

萃香のカッと見開いた眼でアリスを睨み付ける

 

萃香「私の友達まで馬鹿呼ばわりする事は断じて許さんっ!」

 

萃香が本気で怒っている。『鬼の凄み』ととでもいうべきか、萃香の小さな身体からそれが伝わってくる。

 

アリス「あぁその、、、ゴメンなさい。貴方の様な人、霊夢や魔理沙以外で逢った事無かったから、、」

 

彼「あぁ、いいって別にぃ!ホラっ萃香も許してやろー Ze!アリスさんもそんな悪気が在った訳じゃなさそうだし、、、。」

 

萃香「・・・・・・・」

 

萃香はまだアリスを凄い睨んでいる、、、

 

彼「萃香殿!ここは一つ鬼の寛大なお心で許してあげようではございませんか!」

 

萃香「ぷっ、、お前、、、鬼の寛大な心とか、、、あーもぅーー判ったよっ!やいっ人形使い!今日はコイツに免じて許してやるよ。」

 

アリス「ゴメンね、、、萃香、、。」

 

萃香「もういいよ、で?お前は何を買いに来たんだ?」

 

アリス「人形の材料を買いに来たの、近々里でお祭りがあるじゃない、そこでまた人形劇をしてほしいって頼まれたの。」

 

彼「あぁ、それで{人形使い}か、、納得」

 

アリス「少し違うけど、、まぁ実際私の人形劇は人気があるわ」

 

彼「へぇー。」

 

萃香「そう言えば、今日は『上海』は一緒じゃ無いんだな?」

 

アリス「えぇ、今人形を『上海』に複製させているの。」

 

彼「上海って?」

 

萃香「ん?あぁ何て言ったらいいんだろねぇ?勝手に動く人形、、、?」

 

彼「っ!、恐ぅわっ!?」

 

アリス「ちょっ萃香!?呪い人形みたいに言わないでよ!恐がられるじゃない!」

 

萃香「ウハハハッ!ゴメン、ゴメン、、、んで、如何いう仕組みだい?」

 

アリスの簡単な説明が始まる。

 

アリス「私の作った上海は自立型人形、、日々の日常生活、料理、洗濯、掃除、が出来るだけじゃ無くて戦闘のサポートも出来るわ。」

 

彼「・・・・・・・・・・。」『長くなりそうだな』

 

萃香「・・・・・・・・。」『霖之助、遅いな?そういや、この店、酒置いてたっけ?』

 

アリス「私はね、、、何時か、、、心を持って自分で考えて学習する様な完全自立型の人形を作りたいの。」

 

心を持った人形、、アリスさんの情熱がつたわる、、、、

 

アリス「それにね、、人の形を模した物には色々と宿るのよ。」

 

彼「なるほど把握した。」  『それはそれで恐い様な気が、、、』

 

霖之助「やぁー皆お待たせー」

 

霖之助が埃塗れで裏の倉庫から帰ってきた

 

霖之助「いやー捜すのに手間取ったよ、はいコレ。」

 

アリスさんに人形の部品の様な物を手渡した。

 

アリス「ありがとう。」

 

霖之助「それと君達には、コレだ。」

 

ロッドと竹竿をコーリンから手渡される

 

彼「へー幻想郷にもロッドとか在るんだな、、、」

 

霖之助「それは、僕が無縁塚で拾って来たんだよ、あそこには、外の世界から迷い込んで来たもので溢れてるからね。」

 

彼「じゃあ此処に有るのは全部、、」

 

萃香「そっ、全部コイツが拾って来たもんだ。」

 

彼「それで、こんなゴミ屋敷、、、、もとい、リサイクルショップの様な道具屋に、、、、」

 

霖之助「そうだ、外の道具の事で幾つか君に聞きたい事があったんだ。」

 

萃香「道具の名前と用途が判る程度の能力はどうした?」

 

萃香がツッコミを入れる。

 

霖之助「僕の能力は名前と用途が判るだけなんだよ、詳細までは判らない。」

 

萃香「中途半端な能力だねぇ、、、」

 

霖之助「そこで、、、、、これだっ!」ドンッ!

 

霖之助が掛け声と共に取り出したものは、炊飯ジャーだ、、、

 

霖之助「これをどうやったら動くのか、、教えて欲しいんだ。」

 

これなら簡単だ、、、、

 

彼「ふぅ、、、じゃあマズはコンセント、、、。」

 

霖之助「・・・・・え?」

 

彼「イヤ、、だからコンセント、、、」

 

霖之助「??」

 

萃香「??」

 

アリス「??」

 

彼「えっ?」

 

彼は重大なミスを犯した

 

霖之助「コンセント、、、?」

 

幻想郷には、、、、

 

萃香「何だそれ?」

 

電気が、、、、、、

 

アリス「動かす為の動力ねきっと、、」

 

無い!

 

久しく見て無かったデジタル物質に気が緩んでしまった。

 

霖之助「そ、それじゃあ、コレはっ!?」

 

ゲーム機に洗濯機忘れ去られた電化製品やら迷い込んだ現代品まで、、、、

 

萃香「霖之助よ、、、よくこんなに集めたな、、、、」

 

霖之助「何てことだ、、、電気がコンセントが必要なのか、、」

 

何だかよく解らんが霖之助がショゲている。

 

霖之助「じゃあコレもきっと電気が要るのかい、、、?」コトッ

 

霖之助が、ごった返したカウンターの片隅にそれを置く。

 

彼「何スかコレ?」

 

それは、二十cm位のゴツゴツした透明の鉄の塊の様な物だが不自然なまでに光を取り込み、内で乱反射を起こしている。

 

霖之助「それは僕が唯一、用途はおろか名前さえも判らない物なんだ」

 

彼「・・・・・・・・・・・?」

 

その内で光り輝く輝石に彼は何か不思議な、、、

 

霖之助「何らかのアイテムである事は間違いないと思うんだけど、、、」

 

力を感じ取った、、、。

 

彼はそれに触れようとしたその時、、

 

萃香「おいっ。」

 

彼「えっ?」

 

萃香の呼びかけに彼は驚いた、、、

 

萃香「お前どうした?ボケッとして、、。」

 

彼「あぁ、、いや」    『何だったんだ?』

 

萃香「さて、霖之助よ、私らそろそろ行くわ、釣竿、有難なっ!」

 

彼「待て待て萃香、まだ支払いが、、、」

 

霖之助「あぁ、それなら良いよ。どうせ拾って来た物だしそれに何より道具の事も聞けたしね。」

 

萃香「とっいう訳だっホラ行くぞっ!」ぐいっぐいっぐいっ

 

釣竿を二本持ち左手で萃香が彼の右手の袖を引っ張り歩き出す。

 

彼「ちょっおい、萃香っ引っぱんなっ」

 

萃香「何言ってんだ!早くしないと日が暮れるぞ!」

 

二人はコーリン堂を後にした。

 

アリス「私も帰るわ、部品ありがとう、霖之助さん。」

 

霖之助「あぁ、気をつけて、」

 

霖之助「・・・・・・・・・・・」

 

霖之助「今日は良い話を聞けたぞ。電気か・・・・ふむ、、、、、、彼女なら力になってくれるかもしれないな、、、。」

                            

                           

                        東方 外来人が幻想入り2へ

                            つづく

 




東方 外来人が幻想入り2へ
続きますWW
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