東方 : 外来人が幻想入り   作:現代の人妖

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死者と変わらぬ虚ろな瞳に映るのは、寝ても覚めても何時か見た紅い景色、記憶が煙のように現れては又、消えてゆく、、、。

もう、彼は想わない、

もう、彼は感じない、

もう、彼は受け付けない、

自分自身を知っている彼はもう、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、死んだのだから、、、、。


東方 : 【外来人心収攬】

この作品は続き物です。読む前に『外来人が幻想入り』を拝見なさることを強くお勧めいたします。

この作品は【東方PROJECT】の二次創作品です。

                      キャラ崩壊や独自解釈が含まれております。

                               

 

                 東方 : 【外来人心収攬】(がいらいじんしんしゅうらん)

 

死者と変わらぬ虚ろな瞳に映るのは、寝ても覚めても何時か見た紅い景色、記憶が煙のように現れては又、消えてゆく、、、。

 

もう、彼は想わない、

 

もう、彼は感じない、

 

もう、彼は受け付けない、

 

自分自身を知っている彼はもう、、、、、、

 

、、、、、、、、、、、、、、死んだのだから、、、、。

 

 

         この物語は死しても尚、、幻想郷を想い続けた外来人の物語である。

 

 

 

                  ステージ1 :緋の色の夜明け

 

永遠亭 診療所・・・・・・

診療所、廊下

てゐ「アイツ意識戻って今日でどの位経つウサ?」

 

鈴仙「何言ってるの、、まだ四、五日よ?、、、、、、でもアレで助かるなんて、、、師匠が診ていなかったら、、生きて無いわ。」

 

てゐ「アレを生きてるって言えるのなら、他に辛い事なんてこの世にゃ無いウサ。」

 

鈴仙「てゐっ彼も頑張ってるのよ!そんな言い方しちゃ、、、」

 

その時もう一人の声も聞こえてきた。

    

永琳「二人とも病室前で騒いじゃダメでしょう。」

 

てゐ「騒いでるのは鈴仙だけウサ」

 

鈴仙「なっ、、てゐが、ヒドイ事言うから」

 

永琳「兎に角、、患者さんに迷惑だから『てゐ』は向こうへ行ってなさい。

それと『優曇華』、、、トの三番の薬品が切れそうだから調合して補充しておいて」 

 

てゐ「わかったウサ。」

鈴仙「はい。」

 

二人の遠ざかる足音が聞こえた。

 

病室へと入る永琳。

 

その手には沢山の野花が握られている。

彼女は、その花を大きな花瓶に活ける。

カーテンと窓を開ける永琳。 暖かく優しい日差しと、爽やかな風に野花が揺れる。

 

その病室のベットに赤みがかった髪に黒目を真紅の色に染めた眼を虚ろに開けて仰向けで横になっている彼がいた。

 

永琳「今日もあの『鬼の子』が野花を持って御見舞いに来てくれたわよ。」

 

彼「・・・・・・」

 

永琳「折角来たんだから、顔ぐらい出していけばいいのに、、、。」

 

彼「・・・・・」

  

永琳「皆、貴方の事を心配していたわ、、、」

 

彼「・・・・・」

 

永琳「『河童に鬼に半人半霊』、、、、良い友達を持ったわね。

 

彼に話し掛け続ける永琳、、、しかし彼は言葉を理解しているどころか聞こえているのか如何かさえも判らない。

長時間による心肺停止からの蘇生、大量の失血、化け物の血を大量に浴びた事による毒素から来る精神活動の異常、

彼は再起不能、、、廃人と化していた。

それでも永琳は彼に話し続ける。

 

しかしそれは、、、物に話し続ける事と同義なのかも知れない、、、、。

 

永琳「大丈夫よ、治してみせるわ、、、安心しなさい」

 

その言葉を言い残し彼女は病室を後にした。

 

彼は病室の天井の一点を凝視している。しかし彼の眼に映っているのは何処かで見たことのある、、、血のような緋の色の空が脳裏に浮かんでは消える。

どの位時間が経ったのか、又廊下から声が聞こえた。

 

輝夜「ねぇ、えーりん聞いてるの!?」

 

永琳「聞いてますけど、、。姫様のいつもの喧嘩に私が出て行くのは如何な物かと、、、」

 

輝夜「だって妹紅ったら私の顔を見ただけで殺しに掛かって来るのよ?何んなの、あの異常な条件反射!?」

  

永琳「それは、姫が彼女(妹紅)を挑発するからでしょう、、、。」

 

輝夜「何よっ永琳はあいつの肩を持つ訳っ!?」

 

永琳「兎に角、今は新薬の調合をしなければなりませんので、話しは後でゆっくり聞きますから、、、。」

 

研究室へと向かう永琳。

 

輝夜「なっ、、ちょっ待ちなさいよー!えーりん助けてくれたって良いじゃない!」

 

輝夜「助けてってばっ!!!」

 

?『助けて、、、、、、、。』

 

微かに彼の脳内に響いた、その言葉が彼の眠った意識を呼び起こす。

 

彼「ダ、、、、レ、、、。」

 

彼の虚ろな眼がゆっくりと開く

窓の外に眼を向けると既に夕刻で空が緋の色に染まっていた。

彼は腕に刺さっている点滴の針を外す

そして、おぼつかない足を冷たい床に付け、掛けてあった服に袖を通し靴を履き歩き出した

気がつくと彼は病室を抜け出し、

今では一部立ち入り禁止区域になっている、、、永遠亭の外に在る、迷いの竹林に入っていた。

 

それは、まるで何かに、突き動かさされる様に、、、、。

 

竹林をさまよった彼は、『その』場所にたどり着く。

そこには殺しでもあったのか、青々と茂る周囲の竹に飛び散った夥しい血痕と血溜りの跡が黒ずんで残っていた。

彼は無意識にそこへ近づく、、、、

そこに、、、彼を監視する眼があった。

 

てゐ「何でアイツ動いてるウサ?まぁ後で報告すれば、イイや、、、それより、、、」

 

フラフラと黒ずんだ血溜りの跡に近づく彼

 

てゐ「よっしそのまま進めっ。

血溜りを見て興味本位で近づいて来るヤツが居ると思って落とし穴仕掛けておいて正解だったウサっ」

 

あと五メートル

てゐ「さぁ行け本日の被害者第一号ッ今回の落とし穴は特別製ウサっ」

 

あと四メートル

てゐ「牛乳雑巾落とし穴へGOウサっ」

 

あと三メートル

てゐ「行っけぇぇぇーーーーーーーーーーっ」

 

あと二メートル

てゐ「・・・・・」ゴクリッ

 

あと一メートル、、、

 

今まさに後数歩で落とし穴にはまろうとした、その瞬間、、、、、、、

 

ジッジジッジジジジッ、、、、、、、

 

 

彼「、、っ!!?」

 

てゐ「い゛っ!?」

  

ギリギリッゴリゴリギリゴリギリギリッゴリゴリギリゴリッ、、、、、

彼の歯が砕ける程に噛み締める音が周囲に響く。

彼の脳裏に流れ込む、ノイズ入りの記憶の断片、、、、、、。

ザァァァァァァ、、、、、、、、

ザァァァァ、、、ジッジッ、、、、ザザザザザッ

 

 

彼「グッギッゥウッアッガァクッグゥアッグググゥウウウウアアァァァッ!」

激しい耳鳴りと、まるでドリルで脳を抉られるような頭痛が彼を襲った。

彼は激痛の余り膝を着く、、

 

彼は、この場所を知っている、、、。

藪に隠れ傍観していた『てゐ』が困惑する

 

てゐ「アイツどうしちゃったんだウサ?、、、何であんなに苦しんで、、、、、。」

 

ガサッ

 

不意にてゐの真後ろで何かが動く、、、、

 

てゐ「ん?、、、、、っ!?」

 

てゐは今まで相当長く生きてきた妖怪 兎。幻想郷でそれ相応様々な物を見てきたが、、しかし、彼女の眼は、それを初めて映した。

 

それは、自分たち妖怪でも悪魔でもない、一目で嫌悪感を催す、醜悪な化け物、、、、腫上がって爛れ下がった肉、、腰から上は人の其れ、、、しかし半身は臭気に満ち、、まるで大量の肉塊を混ぜあわせ、、

何人もの、人の手足を繋ぎ合わせた歪なそれが、芋虫の様に巨体を引きずりながらゆっくりと這い寄る。

化け物の生気の無い赤白く濁った目がてゐを捕らえた。

 

てゐ「あ、、、うぁっ、、、、、」

いつも気丈夫なてゐが、目を見開き怯えきっている。

てゐを捕らえようと、化け物は腹部と思しき場所からワラワラと無雑作に繋ぎ合わせた腐敗臭の漂わせる手を伸ばす。

 

てゐ「ひっ、、、!!うっ、、ぅわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

 

彼「っ!?」

てゐの悲鳴で蹲っていた彼は我に帰る。

てゐが化け物に襲われているのが彼の眼に映った。

 

てゐ「ヤダ、、止めろ、、こっち来んなウサっ、、、、。」

 

化け物の臭気に満ちた手がてゐに届こうとしていた。

 

ガシィッ、、、、!

 

しかし、化け物の赤黒く腐敗した両腕はてゐに届く前に、人あらざる力を有した彼の両手に塞き止められていた。

 

てゐ「お、、お前、、、」

 

彼「ハヤ、ク、、、、ニゲロッ、、、、、」   『俺は、、、、、、』

 

化け物「ギッギギ、、、、ガァッハァァァギキギァァッ!」

 

てゐ「あ、、うぁぁ、、ぅぅ、、」

 

てゐは恐怖の余り体が硬直して動けない

 

化け物「ギィィィィァアア!」

獲物を取られて更に殺気だったのか、化け物は憤怒の表情を浮かべ残った手で彼を始末しに掛かる。

 

彼「ヌゥオォォォォアァァァァァッ!!」 ブゥンッ!   『如何して俺は、、、、、、』

 

ブゥチッブチ、ブチ、ブチ、ブチィィ、、、バキバキバキッ、、、、、、ドゥンッ!、、、

 

彼は化け物の腕を持ったまま、その巨体を投げ飛ばす

バキバキと竹を薙ぎ倒し地面に叩き付けられる化け物。

彼の手には引き千切れた化け物の両腕を握り締めていた。

 

彼「ハヤク、、、イ、、ケッ!」『この子を護って、、、、、』

 

彼はてゐへ視点を向ける

 

てゐ「っ!前っ前っ!」

 

ドゥッ!!

 

彼「っ!?、、、グッオァッ!」

 

、、、、、、ズッシャァァァ!!

 

化け物の体当たりが直撃し彼は弾き飛ばされた。

化け物はデカイ図体に似合わず予想以上に素早く動く、

 

化け物「ガァァグゥゥゥオゥゥッ!!」

 

ドガン゛ッ、、、、ドッガンッ、、、、、ドゴッ!

 

化け物は倒れた彼に執拗に拳を振り下ろす。

 

ガシィッ、、、、

 

化け物「ヴアッァァァァァァァァァァァァァァ、、、、、ッ!!」

 

ドッ!!ゴシャアッ!!!!!

 

化け物は倒れている彼の頭を鷲掴み、地面に叩き付けた。

叩き付けられ倒れた彼の意識が遠のいてゆく。

 

化け物「ガッラガラッガギッギッラガッラがガが、、」

 

再び、てゐが狙われている、しかし彼の体は言う事を聞かない、、、その時、さっきの黒ずんだ血溜りの跡の横に千切れた化け物の腕が落ちているのが、、うつ伏せで倒れている彼の視界に入った。

先ほどから起こり続けているノイズ入りのフラッシュバック、、、、、。

血溜まりに、千切れ跳んだ腕、化け物、、、、。

何故か自分の右腕が痛む、、、、

 

彼「・・・・・・・・・・・」『ここを、、、、、知っている、俺、、、ここに居た?』

 

彼「・・・・・・・・・・・」『でも、、如何て、、、、こんな場所に、、、、?』

 

絶え絶えの意識で思考が巡る。

 

彼「・・・・・・・・・・・」『掛け替えの無い何かを護りたくて、、、』

 

誰かの顔が浮かんでは消える

ノイズだらけの記憶

 

誰かの顔が、、、、、。

 

[「;.//,です、初めまし[@]:]外来人さん:」]

 

彼「ダレ、、、、ダ、、、、、」   『この子を知ってる、、、、?』

 

萃@]:;「お前だ[[@]/なんだ、、、、力が無く:[\//:、、私:][鬼:_恐れず_一緒;[:]:]笑って、泣い]/\嘩して、居なくならないのは、、、」

 

前に、、彼は誰かと大事な約束をした気がする、、、、

 

彼「オ、、、、れっ、、、は、、、イナクナラ、、、無いっ」    『俺、、、は、、、、』

思い出そうとすればする程、胸が熱くなり、

彼の霞んだ瞳からは止め処無く涙が溢れ出る

 

その混濁した記憶の断片が彼の心を掻き乱す、、、、。

 

てゐ「 鈴仙、、、たすけ、、、、て、、、、鈴仙、、、。」   

 

:;p@[「 助けて、、だれか、、、、、、、、、」]

てゐの姿が誰かと見る見る重なってゆく 、、、、。

 

彼「オレ、、、ハ、此処で、、、、」

 

命と引き換えにしてでも、護り抜きたい、、、掛替えの無いものが彼には在る、、

 

              彼 の 物 語 の、、、、、、

       

てゐ「助けてっ!!」  

『橙「助けてっ!!」』

            ・

            ・

            ・

            ・ 

            ・

彼「っ!!!?」

『、、、橙っ!?』

 

       幕 が 開 け る、、、、、。

 

彼「っ!!、、ぬ゛おぉぉぉぉあ゛ぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!

 

彼の内側で圧縮されていたかの様な膨大な力が目覚め、それが解き放たれ、

眼を見開き覚醒する彼の身体からは目に見える程の紅い妖力が放出され、体中の血液が沸騰する。

ドゥンッ、、、ゴッ、、、、、!!ミシミシミシミシミシッドッガッアァァァァンッ!!!!

 

化け物「バアァァギヤャァァァッ!!」

バキバキバキッ、、ドッシャァァッ!!!!

 

彼は一瞬で化け物との距離を縮める、そしてその歪な巨体を拳に渾身の力を込め、フルスイングで殴り飛ばした。

その弾き飛ばされた巨体は何本もの竹をなぎ倒し、ようやく停止する。

彼「てゐっ!早く行けっ!!コイツは俺が殺るっ!」

 

てゐ「お、お前、、、」

 

彼「早く行けっ!!」

 

てゐ「っ!!」

 

永遠亭まで避難する てゐ。

 

彼「まったく、、酷いデジャブだ、、、、、、ンで、、、。」

彼は人有らざる緋の色をした鋭い眼光で化け物を睨みつける。

 

化け物「ゴアァァァヴァァァァァァァァァァ!」

 

彼に数十メートル殴り飛ばされた化け物は既に臨戦態勢を整えていた。

彼は浅いため息を吐く、、

記憶を取り戻した彼は耐えようも無い怒りも同時に蘇った。

 

彼「オメェよぉ、、、、自分より弱い奴狩って悦に浸るとはイイ趣味してんなぁ、えぇ、、オイ?」

 

額に青筋が立ち、拳に自然と力が入り、、、、、

 

彼「魑魅魍魎跋扈する、この世界で、、あんまし、こう言う言葉、使いたくねぇけど、、、」

 

こんな化け物に橙が襲われ、自分が殺されたと思うと、彼は、、、

 

彼「あんま調子クレテっとブチ殺すぞ、出来損ないのバケモンがっ、、、、!!!」

 

心底腸が煮えくり返る。

 

化け物「ギィィィィィィィィィィィッ!!!」

 

ブゥアッ

 

化け物は高く跳躍し、その巨体で彼を押し潰そうとする

ドゥゥゥゥゥゥゥンッ!

彼はそれをサイドステップで避ける

 

彼「らぁっ!!」

 

グゥニュッ!!

 

化け物の攻撃をサイドステップしグレイズ(カスリ)した彼は瞬時に距離をとり回転を加えた回し蹴りを化け物の肉塊の腹部に叩き込んだ。

ブヨブヨの腐ったような肉の感覚が靴越しに伝わってくる。

腹部への打撃の効果は今ひとつの様だ。

 

バシィッ!

 

彼「ぐぅっあ!」

 

彼は化け物の黒く変色した腕で弾き飛ばされたが受身を取って着地した。

 

口の中に血の味が広がる

 

ふと横に眼をやると地表に突き出した大きな岩がある

彼は化け物にその岩を叩き付けようとする。

すると化け物は無造作に生えた残った手足を器用に使いさっきと比べ物にならない凄い速度で突進してくる。

計画変更、、、彼はその岩を、、、

 

彼「うおぅらぁぁっ!!!」

バッコォォォッ!

蹴り飛ばした。

 

化け物「ビギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

彼が蹴り飛ばした岩は砕け散り、その大量の破片がまるで散弾のように化け物の肉を抉りとってゆく

激痛で化け物は血を撒き散らしながら竹を薙ぎ倒し転げまわる。

 

其処へ

 

鈴仙「外来さんっ!」

 

なんと 鈴仙が駆け付けて来てくれた。

手には大きな棒状の何かを包んだ白い布をもっている。

鈴仙「話はてゐから聞きましたっ!援護します!」

 

彼「助かるぜっ正直辛かったっ!!」

 

鈴仙「それと、これをっ、、、!」

 

バァサッ

 

白い布が取れそれが姿を現す

彼の剣『トワイライト』だった。

 

彼「イイねぇ、、これでまともに殺れるぜ。」

 

化け物「ギッリリリリリリリリリリリリリリ」

 

彼「さぁ切り身の時間だっ!肉ダルマっ!!」

 

化け物「ギィャャャャァァァァァァァァァァァ!!」

 

臨戦態勢をとる二人に断末魔のような咆哮を響かせ化け物が腐臭を撒き散らしその肉塊のような巨体が地響きを立て迫り来る。

 

鈴仙「来ますよっ!」

 

彼「応っ!、、、、」

 

剣を構えた彼が前衛、、鈴仙が後衛に付き突撃し、後衛に付いていた鈴仙が空高く飛ぶ。

 

鈴仙「止まれぇっ!」

 

ドムッドムッドムッドムッドムッ!

 

銃弾を模した鈴仙の弾幕が雨の様に化け物の頭上に降り注ぎ、化け物の動きを止める。

そして、そのお陰で容易に彼が化け物の懐に入った頃には、地を弾む跳弾の音も、その雨も止んでいた。

 

ズバッ、ザシュッ、バシィッ! 

 

袈裟斬りそして回転を利用した薙ぎ払い、そして剣の腹で空中へ叩き上げる

鈴仙は彼と奴との距離が開くたびに射撃を開始する

化け物は今、空中で無防備だ。

 

彼「鈴仙っ撃つな!」

 

彼は姿勢を低く取る、、、。

スゥッ

 

彼「妖夢、、、技を借りるぞ、、、」

 

『我流・現世斬』

シュッパンッ!

 

彼の姿が消えた刹那、宙に浮いている化け物を通り越したかのように現れ、そのまま彼は落下し着地したその瞬間

 

バシュゥゥゥゥッ、、、、、、、、

 

化け物「ガッ、、、、、、バ、、、、、ギギギギ、、、、、」

 

十六回の斬撃、、我流とは言え、空中に居る離れた対象に向かって瞬時に、彼はそれを成し遂げた。

メッタ切りにされた化け物は血を噴出しながら落下を開始する。

しかしこれで終わりではない。

 

彼「鈴仙っ!」

 

バシュンッ

 

鈴仙が榴弾を模した一発の弾幕を放った。

 

ドッウンッ、、、、、、、!!!!!!

 

べチャッグチョッドチャッドチャドチャッ、、、

 

化け物は破片と爆風で挽き肉になり、空からばら撒かれる

 

共闘したとはいへ、、彼は異形な化物を苦も無くかたずけた。

この力は一体何なのか?しかしそんな事より

戦いの最中彼を支配していた物、、、

それは、強者と合間見えた高揚感、、、、力を行使後の悦であった

その時、、何時かの萃香の言葉が彼の心を締め付けた。

 

彼「汚ねぇ花火だな、、、、所でこの剣、、、?」

 

鈴仙「はい、?」

 

彼「オプションで俺の腕がついて無かった?」

 

彼はいつものダークな軽口を叩く

 

鈴仙「ふふっその様子だと、、もう大丈夫みたいですね。」

 

彼「まぁなっ心配掛けてホントっ、、申し訳、、、」

 

グチュボッ、、、、、

 

油断した、、、

 

彼「っ!?鈴仙っ、、、、!!」

鈴仙の背後で動く影、、、、、、

さっきの肉塊が人ほどの大きさに原型をとどめていた

 

その肉塊から腐った小さな赤黒く細い手のようなものが一本生え鈴仙に掴みかかろうとする

 

鈴仙「っ!?しまっ、、、、、」

 

彼「ぐっ・・・・・・・・」    『ダメだっ間に合ない、、、、!』

 

彼が動こうとしたその時、、、、

 

シュッドンッ!

 

ジュバァァァァンッ!!

 

一本の矢が鈴仙の背後に居る肉塊を射抜き矢の衝撃波でその肉塊は塵と化す

 

鈴仙「師匠!!」

 

なんと二人を救ったのは、八意永琳の放った、、たった一本の矢だった

 

永琳「二人共無事!?」

鈴仙「はいっ」

 

彼「スゲェ・・・・」

 

永琳「間に合ってよかったわ」

 

安堵の表情を浮かべる永琳

 

永琳「貴方も急に居なくなるから心配したわ。」

 

彼「すンません、、、」

 

鈴仙「またあんなのが出るだなんて、、」

 

永琳「ええ、、、屋敷の警備も強化したほうが良いわね、

    二人共此処は危険よ屋敷に戻りなさい」

 

彼らは道中、どこぞの『幸せウサギ』を助けたお陰か、幸い奴等に出くわす事無く永遠亭まで辿り着いた。

そして彼の身に起こった経緯を来客用の部屋で鈴仙によって説明される。

 

 

     

 

                         ステージ2:緋色、、、

彼「化け物の血の毒素で細胞が、、、変異した?」

 

彼は事実を目の当たりにする

本来ならその毒は人なら例外なく死に至らしめる。

しかし、それを如何いう訳か彼はまるで運命でも捻じ曲げたかのように、体内でその毒素の利点のみを取り込み細胞を変異させ、驚異的な活性化による損傷した人体の再構築に加え

月の頭脳と名高い八意永琳の献身的な医療処置によって蘇生され、、、今に至る

 

彼「それじゃ、、俺は、、、」

 

鈴仙「はい、、その、、、もう、、、、、」

 

永琳「えぇもう人じゃ無いわ、、、。」

帰ってくるや否や自室のラボに入って何かを調べていた、永琳が部屋に入る。

 

永琳「どう?人じゃなくなった感想は、、大層ショックでしょう、?」

 

鈴仙「なっ!?」

 

永琳「貴方をそんな体にしてまで助けたのは私達よ、、、責任が有る、、、、もし安楽死を望むのなら手を貸すわ」

 

鈴仙「師匠っ!?」

 

永琳の言葉に鈴仙が声を荒げる

 

彼「俺は、後悔なんて、、、寧ろ感謝してるんですよ、死んでもおかしくないのに今、俺はこうしてる、、、、、

それに、これでようやく皆と肩を並べられる、、だから、、後悔なんかしちゃない、、、。」

 

永琳「そう、、、、そう言って貰えると助かるわ、、、、、、御免なさい、、

てゐを助けてくれた恩人に本当はこんな事言いたく無かったのだけど。」

 

恐らく永琳は彼が人外になったショックを受け自暴自棄に成らないように怒りで覇気を取り戻さそうとしたのだろう。

 

彼「心中は察します。」

 

彼女のとんだ取り越し苦労だ、、、

 

鈴仙「所で、師匠、何か用があって来たんじゃ?」

 

永琳「えぇ、、分析結果が出たの、、、」

 

どうやら永琳はあの肉塊の一部を回収していたらしい。

       ・

       ・

       ・

鈴仙「作られた?」

 

永琳「ええ、、五日前の貴方に付着していた血、先程の化け物の肉片全て調べて診たけど、、元々人間が複合して変異したような痕跡があるの、、、」

 

彼「俺と同じ変異か、、、」

 

永琳「訳が解らないわ、あれが動けるような細胞の構造をしていないの、、、もし悪霊とかとなると私の専門外だし、、、。」

 

この幻想郷に得体の知れない何かが近づいて来ている、、、

彼にもそれは理解できた、、、部屋に未知の危機に対する緊迫した重い空気が満ちていた。

 

が・・・・・・・。

 

輝夜「みんなーお茶が入ったわよー!」

 

彼「ん、、、?」

 

鈴仙「あ、、、」

 

永琳「ひ、姫さまっ、言って頂けたのなら私がお淹れ致しましたのに、、、、、。」

 

輝夜「もう、永琳たらっ、私だってたまにはお茶位淹れるわよ。それに大事なお話、してたんでしょう?」

 

輝夜の登場により場の空気が一転して和んだ。

 

輝夜「それよりも、、、」

 

輝夜が彼に近づく。

 

輝夜「この度はてゐを助けて頂いて本当に有り難う御座いました、、、、。」

 

そう言うと輝夜は正座し彼に深々と頭を下げた。

 

彼「イヤイヤイヤ、ちょ頭上げてくれ!マジっそんナン、いいからっ

  あの永琳先生も、、、何とか言って、、、、、」

 

永琳「私達下々の者のために自ら進んで頭をお下げになられるとは、、、姫様、、、ご立派になられて、、、、、。」

 

輝夜「一時はどうなるかと思ったけど。良くなって本当によかったわ。」

 

頭を上げ彼に微笑む輝夜、、

 

 

先の宴会の時もそうだったが、真近で見ると無茶苦茶、綺麗な女性だ、彼は不覚にも求婚しそうに成るほどに、、、

 

彼「あう、、、まぁ、、、うん、、、お陰様で、、」

 

輝夜「それと『てゐ』廊下にずっと立っているつもり?彼に言いたい事があるんでしょう?」

 

てゐ「・・・・・・」ヒョコッ

 

廊下から顔を半分だけ出す『てゐ』

 

てゐ「あの、、、、さっきは、その、、、ありがとう、、ウサ」

 

鈴仙「もう、、『てゐ』たらっお礼ぐらい素直に言いなさいよ、、、。」

 

てゐ「えっと、、名前教えてよ、私お前の名前知らないウサ、、」

 

鈴仙「あ、そういえば、私も知らない。」

 

永琳「あら、私もだわ」

 

輝夜「そーいえばそうね、、、」

 

確かにこの世界来てから彼は自己紹介を一度もしたことが無い、、、

これは良い機会かもしれない

 

彼「あぁ、、俺は、、」

 

しかし

 

彼「あれ?、、えーと、、」

 

名前、、、、

 

彼「何だっけ?」

 

永琳・鈴仙・輝夜・てゐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」   『えっ、、、、、?えぇぇぇぇぇぇぇ!?』 ゴイーン!

 

彼は記憶から名前だけが完全に飛んでいた、、、、

 

彼「皆ゴメン、、、、マジでゴメンな、、、、、」  シク、、シクシク    

 

彼は度忘れのように自分の名前を忘れてしまった自分が嫌になって畳に突っ伏して半泣きになる。

 

てゐ「謝んなっーー!何か私たちが悪いみたいだろうっ!」 でゐーーーーん!

 

輝夜「そ、、、それじゃあ皆で名前考えてあげましょうよ。」

 

鈴仙「あっ!良いですね、それ!外来さん安心して下さいカッコいい名前考えますから。」

 

永遠亭一同が彼の名前を考えようとした、その時である。

 

?「それには及びませんわ。」

ヴォォォンッ グバァッ、、、!

 

彼「うぉあ!?」ストンッ

 

突如彼の座っている真下にスキマが現われ彼はそれに飲み込まれた。

 

輝夜「わぁっ!?」

 

てゐ「あっ、、スキマ妖怪ウサ。」

 

永琳「あら遅かったわね?」

 

紫「御機嫌よう皆さん、、、唐突で悪いのだけど退院って事でいいかしら?」

 

鈴仙「ちょっ、ちょっと待って下さい!彼はついさっき意識が戻った所なんですよ!?

    精密検査も未だですし最低でも後二日は様子を見っ、、、、」

 

永琳「ええ、いいわよ。」

 

鈴仙「師匠っ!?」

 

永琳「良いじゃない、見た感じ大丈夫そうだし。」

 

紫「ではそういう事で、、、それと。」

 

スキマから出て姿勢を正す紫、、

 

そして、、、

 

紫「この度は家族の命を救って頂きまして真に有難う御座いました。」

 

一礼し頭を下げ心の底から礼を伝える紫

それは、幻想郷の大賢者 、八雲紫の後にも先にも無い様な光景。

 

永琳「良いのよ、、こっちも助けてもらったしね」

 

紫「では、、、、」

ヴォォォン

 

スキマへと消える紫

 

輝夜「あ、あのスキマ妖怪が頭を下げるなんて、、、、」

 

永琳「それだけ大切に思っているのよ」

 

てゐ「次に逢ったら、、、、名前で呼べるかな。」

鈴仙「ふふっ、、素敵な名前を着けて貰えるといいわね。」

               ・

               ・

               ・

               ・

スキマに落とされた彼は、迷い家の居間に帰っていた、、

そして其処には、まるで正月の様な着物に身を包んだ橙と藍が正座で座っていた。

 

藍「お帰り。」              

橙「おかえりなさい。」

 

小さな声で微笑みながら、、その表情から二人の心が伝わる。

 

紫「さて、、役者は揃ったわね?始めるわよ」

 

藍・橙「はい。」

 

そう言うと紫は横に置いてあった筆を取り半紙に何かを書き始めた

          ・

          ・

          ・

          ・

        『八雲』

そう書かれていた、、、、

 

彼「八雲、、、?」

 

紫「そう、、貴方に『八雲』の名を与えるわ。」

 

彼「俺が、、」

 

紫「まぁ、『八雲』の名など無くても、、貴方は、私たちの家族なのだけど、、、。」

 

藍「きちんと礼はしないと、、なっ橙。」

 

橙「助けてくれて、有難う御座います!」

 

藍「私からも礼を言わないとな、、、、有難う、、それと、、、本当に、、、、、よく帰ってきてくれた、、私、、、、私は、、、、、。」

 

紫「ほら、藍、御めでたい時に泣かないの。」

 

藍「グスッ、、すみません、、、。」

 

紫「そういえば、藍、、私が貴方に名前をあげた日も泣いて、、、、」

 

藍「そっ、、、そんな事より名前っ!『八雲』の下の名前は如何するんですか?」

 

紫「ふふふっ、、そうね、、、。」

 

橙「はいっはいっはいっはーい!私考えておきました!」

 

藍「おっ?じゃあ橙、言ってご覧。」

 

橙「八雲 白(はく)」

 

藍「採用!」

 

紫「えぇーだめよ、語呂が悪いわ、、。」

 

藍「では、紫様は、何と?」

 

紫「八雲 黄(おう)」

 

橙「何か変です。」

 

紫「んなっ!?」

 

藍「どっかの『王』みたいで紛らわしいです、、、」

 

紫「・・・・・そ、、そう言う藍は如何いう名前に、、、、。」

 

藍「八雲 刃(れん)です。」 キリッ

 

紫・俺・橙「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」『割と真ともだ、、、、、、。』

 

紫「こうなったら、、、あなた自身が決めなさい。」

 

そして結局こうなる。

 

藍「そうだな、好きなのを選ぶといい、、、勿論『刃』だな?」

 

橙「藍様ズルイです、私だって真剣に考えたのに、、、」

 

藍「あぁ、そうだな、ゴメンよ橙、、、では、こうしよう『八雲 白刃』。」

 

橙「藍しゃま流石です!」

 

紫「なっ、、貴女達、汚いわよ!私の『黄』も混ぜなさい!」

 

藍「何を言っているのです、訳が解らなくなるじゃないですか。」

 

紫「貴方達のも相当訳が解らないわよ、、『八雲 白人』って、、、金髪だけど、私は日本の妖怪よ!」

 

藍「字が違うじゃないですか、、、」

 

彼「・・・・・」

 

彼は忘れない、、、、、

 

彼「緋色、、、、。」

 

紫・藍・橙「えっ?」

 

彼が人であった頃、、最後に見たあの空を、、、、

 

彼「緋色が良い、、、。」

 

彼は忘れない、、、、、

 

紫「緋色、、、、中々如何して、良いじゃない!」

 

藍「ああ、悪くない。」

 

橙「何か似合ってるっ!」

 

彼「そ、そうか?」

 

紫「それじゃあ、、、八雲 緋色っ!」

 

彼「、、、っ!?、、は、、はいぃっ!?」 ビクゥッ!

 

紫「橙を助けてくれてありがとう、、、

  私は貴方を家族として迎えれる事を誇りに思うわ。」

 

紫「これからも宜しくお願いするわね。」

 

彼「此方こそ宜しくお願いします。」

 

紫「さて、、、、さっきから、そこで隠れている天狗、、出て来なさい。」

 

中庭の藪の中に潜んでいる其れがいた。

 

射命丸「あやー、、こんなすぐに見つかるとは、、、」バサ、 ガサァッ

 

彼「射命丸、、?何で、、、、?」

 

藪から出て縁側に上がり肘を障子に当て、もたれる射命丸。

 

射命丸「どうもっ!退院おめでとう御座います、、、近くで見ても随分雰囲気、変わりましたね。」

 

すると其処へ、、、

 

ドタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ!

 

廊下を走る音が近づいて来る。

 

萃香「っ!!!!!!?」  シュッバギン!ミシミシミシッ!!!

 

射命丸「ぎゃあぁぁぁ!?」  ドゴスッ、、、バキバキバキッ!

 

射命丸の立っている位置に、閉まっている反対側の二枚の障子が勢いよくスライドし、射命丸ごと柱にめり込まんばかりに挟まった。

 

射命丸「痛いっ、いたいっ、!イタイッ!あの!、、萃香さん!?挟まってますが!?伝統の幻想文屋が柱と障子に挟まってますがあぁぁぁ、、、!?」

 

萃香「ウッ、、おま、、お前、、、クッ、、、、う、、うがあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

萃香は号泣しながら座っている彼に頭から突っ込んで飛び込み背骨が軋まんばかりに抱き締める。

 

萃香「この大馬鹿野郎っ!無茶しやがって!死んだら如何する!?」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!

 

彼「いただだだだ!ゴメン!ゴメン!ゴメン!ゴメン!折れるっ、、折れるっでぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

余程心配していたのだろう、、抱き締め付ける強さでソレれが窺える。

 

射命丸「いたたた、、予想以上に早かったですネェ、萃香さん、、、。 」

 

萃香「あ、何だ天狗、いたのか?」

 

射命丸「直撃の瞬間眼合ってたじゃないですか、、、」

 

彼「何でお前ら俺が起きた事知ってるんだ?」

 

萃香「この文屋がばら撒いてた号外を見て飛んで来たんだ。」

 

文々。新聞、号外『復活した外来人、新手の化け物に襲われていた妖怪兎のてゐ氏を助ける』

 

何という情報の速さ。しかし、、、

 

彼「写真は?」

 

射命丸「慌てて、すっ飛んで帰って刷ったので載せるの忘れました。気付いたのは撒いた後、、この射命丸 文、一生の不覚。」

 

藍「ちょっと待て、新聞をばら撒いたと言う事は、、、」

 

橙「私の勘だと、いっぱい、、、、」

 

紫「来るわね、コレ、、、。」

 

トットットットッ

 

誰かが室内に入り彼の目の前で足音が止まるが、姿が見えない。

しかし眼を凝らしてよく見ると人の形に薄っすらと空間が陽炎の様に揺れている

 

彼「、、、??」

 

にとり「盟友!?」

 

彼「おわぁっ!?」

 

声からすると光学迷彩を使って姿を消している『にとり』の様だ、、。

 

にとり「やっぱり盟友だっ、、、、あんな大怪我したのにっもう動いても大丈夫なの!?、、」

 

彼「ちょっちょっと待て、顔何処だ!?」

 

にとり「あ、ゴメン、ゴメン、、夜道、恐かったら、、、オフにするの忘れてたよ。」  パチッバチバチッ!シュゥゥン、、、、

 

光学迷彩機能をオフにした『にとり』が彼の目の前に姿を現す。

 

彼「ちょ顔っ近ーよ!」グイッ

 

萃香「そうだぞ河童!離れろっ!」 グイッ

 

にとり「ひゅいっ!イヤです!」

 

射命丸「おぉ、愉快、愉快、、、、。」パシャ、パシャ、パシャ。

 

写真を撮った後、万年筆と文花帖を胸ポケットから取り出し

何かを書き綴る射命丸。

 

彼「お前又、捏造記事書くつもりだろっ」

 

射命丸「いえいえ、、、有りのまま書くだけですよ、、、。」 『ニヤ、ニヤ』

 

彼「ふっざけろ!つーか、にとりっ足を掴むなっ」

 

にとり「ダメだよっ盟友!病み上がりで暴れちゃ身体に障っちゃうよっ!」

 

彼「だから、、足っ、、、足って、わぁっイデっ!」ドンッ!

 

彼はふら付いて壁に背中を打ちつけた。

 

彼「痛ってー、、、、」

 

にとり「ごめんっ盟友!大丈夫!?」

 

すると彼の後ろの壁から突然

幽々子「紫ぃ、あの子の意識が戻ったって本当なの?」ズズズズゥッ、、、、

 

何時かのように又『幽々子』が壁をすり抜け現れた

 

彼「イエア゛ァ゛ァぁァぁ!?」ビクゥッ!

 

にとり「ヒュイイイイイイッ!?、、、うーん、、、。」ドサッ

 

それを見たにとりが失神した。

 

妖夢「幽々子様!面倒だからって壁を通らないで下ださい、はしたないですよ。」

 

彼「おい、にとりっしっかりしろ!」

 

本当にぞろぞろと来る。

 

慧音「たのもー、お邪魔するぞ、そちらの、、、」

 

萃香「起きろ、河童、、。」ボカッ

 

彼「だから殴んなっ!」

 

慧音「ふっ、、何だ元気そうじゃないか、心配損だったな妹紅?」

 

妹紅「何で私に振るんだよ慧音!?私は只だ、、、、、あんな死にかたされたら後味悪かっただけだ。」

 

鈴仙「ごめんくださーい。」

 

輝夜「今晩わー」

 

てゐ「ようっ!さっき振りウサ。」

 

永琳「ごめんなさいね。渡し忘れた薬を届けに来たんだけど姫様が『私も一緒に行く』って聞かないら、、、、。」

 

彼「皆、、何で、、、?」

 

彼には理解できなかった、、如何して自分のために、こんなに集まって来るのか?皆暇人なのだろうか?、、、、そう思っていた矢先

 

口元を扇子で隠し、穏やかな面持ちの『八雲 紫』の一言が彼の疑問を晴らす

 

紫「ふふっ、、貴方、自分が思っている以上に――――――」

 

彼「、、、、、?」

 

それは、彼が、まだ人だった頃の悲願、、、、、、、、、

 

 

紫「――――愛されているのよ。」

 

彼「・・・・・・・っ!!」

 

彼はこの忘れ去られた地で、自らも忘れていた大切なそれらと巡り逢えた。

言葉にならない感情が込み上げ視界が滲んでゆく。

 

紫「お帰りなさい、、、緋色」

 

彼は真紅の瞳から大粒の涙を頬に伝わせながら、満面の笑みを浮かべ、その萃った想い達に応える。

 

緋色「ただいま。」

 

一つの物語が終わりを迎え、、、、

ようやくもう一つの、、彼の、、、、『八雲 緋色』の物語が、、、、始った。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・どんな夜にも必ず朝は訪れる・・・・・・・・・・・・・

 

 

                      ステージ3:季節外れの絶対零度

 

 

三ヵ月後・・・・・・

 

夜の魔法の森、某所にて

一人の人間が命を落とそうとしていた、、、、、、。

 

男「はぁっ!はぁっ!ひぃっはっ!」

 

バサッバサッガサァ

 

暗い森の中を駆けずり回り外来の化け物から逃れようとする男

 

男「あぁ、まだ来てるぅ、、来るなっ来るなっ来るなっ来るな!」

 

化け物「グルゥゥゥゥ、、、」バキバキッ! ガァッサ!

 

男は足を縺れさせてしまい転倒してしまう

 

男「あぁっクソォっ誰かっ!誰かぁ、あぁ、、、わあああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

バキィッ!

 

化け物「ギャッアァイッ!!!」 ドッシャア!!

あさっての方向から飛んできたソフトボール位の石飛礫(いしつぶて)が化け物の頭部に直撃し、化け物は弾き飛ばされる。 

 

?「ナイスショットっ萃香!、、、たっく、やっと見つけたぜ。」

 

男「っ!?、、、あ、アンタは、、、、!」

 

緋色「迎えに来ましたっ奥さんが心配してますよ?」

 

化け物A「ブルルゥゥゥゥア゛ァァァァイ゛!」

 

化け物B「ズゥア゛アァァァァ!」

 

化け物C「ギィィィィィィ!」

 

緋色の登場にいきり立つ化け物たち。

 

男「ぎゃあぁぁぁ!?増えたっ!?」

 

緋色「チッ、、、萃香!その人、森の出口まで連れてけっ!」

 

萃香「良いけど、一人で大丈夫か?」

スウゥゥ、、、、

 

霧になっていた萃香が姿を現した。

 

緋色「雑魚だ、問題ない。」

 

萃香「油断すんなよ、、ホラ、行くぞ、おっさん。」

 

男「え、、鬼ぃ!?」ビクゥ!

 

萃香「今ココで死ぬのと、、、、鬼に助けられるのと、、好きな方を選びな、、、」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

男「たったたたたたっ助けてください、、、」

 

萃香「よっし。」

 

萃香達は森の出口へと向かった。

 

緋色「さて、、俺に出遭うなんて、、、、、お前ら、、運ねぇなぁ、、?」

 

緋色は剣を抜いた。

 

化け物「グゥゥゥゥゥア゛ッ!!!」 ドゥッ! 

 

化け物が緋色へ一斉に飛び掛かり鋭い爪が彼を襲う

 

ドザシュッ!!

 

化け物ABC「、、、!?」

が、彼はもう其処には居ない、、

 

緋色「ハッ、、、阿呆が、、、」

 

ブシュァァァァァァッ!!

 

次の瞬間、彼の後方で流血噴水が起こる、

化け物だったそれ等は肉塊と化し四つ切になって転がっている

 

緋色「来るトコ間違えたな、、、お前ら、、、。」

 

 

人妖移動中・・・・・・・・・・

 

里の郊外、事務所前・・・・・

 

奥さん「本当に有り難う御座いました。ウチの亭主がご迷惑お掛けして、、、」

 

緋色「あぁ、良いスッよ、又なんかあったら言って下さいね」

 

里の郊外の事務所の玄関先で夫婦を見送る緋色

 

緋色「ンで、如何して隠れてるのかな、萃香チャン?」

 

萃香「私が出て来ても、、、恐がらせるだけだからね、、、、。」

スウゥゥゥゥ、、、、、

 

霧状から実態を表す萃香。

 

緋色「お前は人を助けたんだぞ、感謝の言葉を受けてもバチは当らんだろう?」

 

萃香「別に私は感謝されたくて助けたわけじゃない、、それに感謝より酒を貰った方が良い。」

 

鬼と人間の歴史故、萃香は人に対し少し心を閉ざしている。

本当は、仲良くしたいのだろうに、、、

彼は友として相棒として如何にかしたいが、、、、、。

 

緋色「ま、気長に、、」

 

萃香「何だ?」

 

緋色「なんでも、、、」

 

萃香「おやおや、いけないねぇ、緋色、、嘘や隠し事は、、、」

 

緋色「、、、、、連中の代わりに、俺が事務所でお前に酒を振舞ってやろう、、、と思ったんだよ、、、。」

 

萃香「、、!?本当か!?おっしゃあ!じゃあ膳は急げだっ、、ほら早く入れ!早く!」 ガチャッ

 

緋色「ふっ、はいはい。」

 

バタンッ 

 

そうして夜は更けて行く、、、。

 

次の日の昼・・・・

 

萃香「なぁ緋色、、、。」

 

来客用のソファーで酒を飲みながらダラダラしている萃香

 

緋色「何だ?」

 

部屋の奥の大きなテーブルに置かれている、にとり印のノートパソコンに今までの未知の化け物の調査結果を資料に纏めている緋色

 

萃香「客来ないな、、、」

 

緋色「そうだな。」

 

萃香「暇だぞっ」

 

緋色「人を喰らう外来の化け物を退治するのが俺の仕事だ。

    それが暇なら平和で良い事なんだぜ?」

 

萃香「・・・・・・・」

 

ムクれた顔で彼を見る萃香

 

緋色「・・・・はぁ、、、、、。」

 

その時、彼は大事な用を思い出した。

 

緋色「そういえば、、、もうそろそろ完成してるかもな、、、。」カチッ

にとり印のノートパソコンの電源を切る緋色

 

緋色「萃香。」

 

萃香「何だよ、、、」

 

緋色「にとりのトコまで行くんだが、、、一緒に来るか?」

 

萃香「おぉっ!?勿論だっ!」

 

萃香の機嫌も直った様だ。

 

 

人妖、鬼、移動中・・・・・・

 

妖怪の山下流付近・・・にとりの家                         八月十六

 

緋色「おいーっす!にとりー!居るかー?」

 

にとり「っ!?む゛ーもい゛ゆ゛ー」     訳『っ!?あー盟友ー!』ポリポリッムシャッポリ

 

どうやら食事中だったらしいキュウリを頬張りながらこっちへ来る。

 

にとり「ろうひたのー?」          訳『如何したのー?』ポリボリッムシャッポリ

緋色「例のブツはもう完成したかなと思ってな、、、」

 

にとり「らぁーはれねぇーあらひのりひんさくらよー!」   訳『あぁ、アレねぇー私の自信作だよー!』

ポリポリッムシャッポリムシャッポリッ、、ゴックン

 

緋色「そ、そうか、言わんとする事は大体解ったよ、、、、」 『食うか喋るかどっちかにしろっつーの!』

 

にとり「空飛べないから道中大変だったでしょう。ゆっくりしていってね!」

 

緋色「あぁ、それじゃあ御言葉に甘えて、、、、」

 

萃香「ゆっくりさせてもらうぞ、、」スウウゥゥゥ

 

萃香が緋色の背後から実態を現す、、、。

 

にとり「・・・・・」ポリポリッムシャッポリムシャッポリッ

 

萃香「・・・・・」

 

にとり「・・・・!?」 カッ!!!

 

にとり「ヒュイッホゲェェェェェェッ!ズイ゛ガざぁぁぁぁん!?」

ブゥハアァァァァッ!

 

にとりの口に含まれていた大量の緑色の固形物が緋色に降りかかる、、、それはかつてキュウリだった物、、、、。

 

にとりクリーニング中、、、、人妖 入浴中、、、、、

 

緋色「あーサッパリしたー」

 

にとりが用意してくれた服は奇抜なツナギの様なデザインだが通気性がよく着心地がいい、彼の服は後日、にとりが事務所に届けてくれる事になった

 

萃香「おっ?上がったか、、」

 

緋色「お前、、一人だけ霧になって避けたろ。」

 

萃香「悪い、助けようと思った、、、でもダメだった、てっいうか、、河童ゴゥラァ!」

 

にとり「ひゅいっ!なっななな何でしょう?」

 

彼の服を洗っているにとりに萃香が吼える。

 

萃香「お前もっと緋色に謝れ!謝り倒せっ!そして私に酒を用意しろ!!」  ジュルリ、、、

緋色「いや、萃香ホントもう良いからっ、、、てっウォイ!涎!?何便乗してんだ、この野郎っ!!」ゴイーン!!

 

にとり「ヒュイイイイイイ!すいません!反省してます!平にっ平にぃぃぃぃぃ!」メリメリメリメリッ

 

緋色「お前も、、、てっメリ込んどるぅぅぅぅ!?そんなアグレッシブに土下座しなくていいからっ!?」

 

本当に、、、萃香がと言うより鬼が妖怪の山の妖怪達にどれだけ恐れられているのか窺える。

 

緋色「それよりも完成したんなら見せてくれ」

 

にとり「うん!わかった!待ってたよっその言葉!」ガバッ!

 

にとりがガバっと起き上がる、相変わらず喜怒哀楽激しいと言うか変わり身早いというか、、、、。

作業台の上に布が被せてある前に立つ、にとり。

 

にとり「さぁさぁっ皆さんコレを見て!本日紹介っしますのはっ!、、、、、」

 

緋色「通販番組か、、、、?」

 

萃香「つうはん、、、?何だそれ??」

 

にとり「遠き者は音に聴け!近き者はその眼で見よ、、、、天に轟く、、、、。」

 

萃香「うるせぇ、早くしろっ」グイッ

 

にとり「わーん、、折角考えたのにぃー、、、」

 

痺れを切らした萃香が作業台の上に被せてある布をはずした。

 

バサァ、、、、、、

 

どうやら本当に完成したらしい、、、、

 

其処に有るのは一丁の銃

 

にとり「はいっどうぞ、盟友!」

 

にとりはその銃を手に取り緋色に手渡す、そして、にとりの解説が始まる

にとり「にとり製・弾幕発生装置【Tempest】(テンペスト)。単発と連射のセレクター付きで、嵐の様な連射性に優れた中近距離戦闘用オーダーメイドピストルだよ。

一番注目して欲しいのは弾丸じゃなくて大改造して弾幕を撃てる様にしたこと。

威力は盟友(緋色)の妖力の強さに比例するから妖力が強くなれば、それに比例し弾幕の威力も上がるよ。

妖力を弾丸の代わりに使えるから滅多に弾切れすることはないよ、盟友の弾幕戦におけるメインショットとなるだろう。」

 

緋色「素晴らしい、、、最高だっにとり、、、」グッ☆

 

にとり「イエーイ」グッ☆

 

親指を立てる緋色とにとり。

 

萃香「また新しい玩具が手に入ってよかったな、緋色。」ニヤニヤ

 

瓢箪片手にヤジを飛ばす萃香

 

緋色「オモチャと申したか!?」

 

萃香「ニャハハハッ!」

 

にとり「所で盟友?調査の方はどうなってるんだい?進展あった?」

 

緋色「ある事はあった、だが、、、、、。」

 

この三ヶ月間の調査の経緯をにとりに話す。

 

あの一件以来、、人里周辺でも同様の化け物が頻繁に目撃されており

事態を重く見た妖怪の大賢者、八雲 紫が珍しく自ら調査に乗り出した。

 

そして『八雲 紫』が八雲家の一員として彼に科せた使命とは、、、、。

 

『紫「貴方なりに最善を尽くしなさい、、、。」』

 

、、、、、、、、、、、、、という物だった。

 

今は何も無くとも放って置けば、いずれ死傷者でるのは必定

彼はこの件が解決するまで迷い家を出て人里周辺に留まる事にした。

しかし人妖とはいへ、『野宿は駄目だろう』と萃香が人里郊外にそこそこ大き目の木造の家を建ててくれた。 (たった一人で、、それも一日で)

聴く所によると、どこぞの神社が局地的大地震で全壊した時も一人で立て直したらしい。

その萃香が建ててくれた家に紫がスキマを使って少し細工したらしく、

郊外の原っぱに行き成り立てたにも拘らず、

幻想郷では珍しい電気、ガス、水道が使える。

 

以前、、、彼が迷い家に居た頃も紫はスキマで温泉をつないでいた。

境界を操る程度の能力に不可能はない。

その萃香が建ててくれた家を拠点に活動を開始している内に

里の人達からお礼やら依頼やらを受けるようになり

里の人間からは彼の家を 『緋の色の退魔師の人妖事務所(看板は赤文字で【Zinyou】となっている)』 と言われている。

 

そしてあの化け物は緋色が元居た場所、、外界からこの幻想郷内に侵入

して来たと言う事。

どうやって博麗大結界に護られている幻想郷に侵入したのか?

 

緋色「解らない事の方が多い。」

 

にとり「そう、、、。」

 

萃香「もっと色んな場所へ行って調べた方が良いんじゃないか?」

 

緋色「そうだな、、、じゃあ、にとり俺ら行くわ、邪魔したな、、」

 

にとり「あっ盟友!コレも、、、」

 

にとりが彼に渡したもの

それは黒革の銃のホルスターだった

 

緋色「こいつぁ又いい品だな、サンキュウにとり!」

 

にとり「盟友、、、、」

 

緋色「、、?」

 

にとり「無茶は、、、、しないでね、、、。」

 

萃香「・・・・・。」

 

緋色「あぁ、、、了解、、、じゃな。」

 

二人はにとりの家を後とにする

 

 

人妖移動中・・・・・・

 

魔法の森、、、

 

木漏れ日の中、、歩く二人

 

萃香「にとりめ、、私に酒の一杯も出さんとは如何いう了見だ。代わりにコンなの寄越しやがって」ポリポリッムシャッポリ

 

にとりから貰ったキュウリを食いながら文句をたれる萃香。

 

緋色「その割にはムシャムシャ食ってンな、、」

 

萃香「まぁ小腹が減ってたからな、、、」ポリムシャッポリッポリ

 

緋色「・・・・・・?」

 

萃香「どした?」

 

緋色「イヤ、、なんかな、、、。」

 

彼が感じている違和感、、、

それはこの森のどこかで、、、誰かに見られている様な

そして先ほどからその気配が此方に近づいて来る、、、。

 

その時の彼は思い過ごしと思ったが、そうではない

人妖となった彼の五感は研ぎ澄まされ

もう一つの第六感をも覚醒しつつある彼の感は良くも悪くも当る

 

そして、、それが彼らの前に姿を現す   

フッ、、、、、

 

緋色「なっ、、、、!?」

 

萃香「お?」

 

突然視界がブラックアウトした

真昼から一転二人は闇に包まれた。

 

緋色「何だ!?一体全体、どうなってる!?」   

萃香「あいつか、、、」

 

緋色「萃香っ何処だ!?」

 

すると、、、

 

?「ねぇねぇ、、、」

 

彼と萃香以外の声が聞こえた

 

緋色「、、、、、誰だ、、、、。」

 

声の主が近くにいる、、、しかし、いくら眼を凝らしても漆黒の闇の中では彼の眼はその役目を果たさない。

 

声のする方向に身構える。しかし眼を凝らせば凝らす程、闇はその深さを増す

気配を探れば探る程、気配は彼の意識の外へと消えてゆく。

          ・

          ・

          ・

          ・ 

          ・ 

          ・

?「貴方は食べてもいい人間?」

 

そして今その気配は彼の真後ろに居る。

 

緋色「うっ!?、、グゥっおぉぉぉぉあああぁぁぁっ!!!」ヴォンッ!!

 

彼は後ろへ向かって剣を薙ぎ払う。

 

バシィ!!

 

剣を掴まれた感触があった。

 

緋色「ぐっ、、、放せっこの野郎!」

 

萃香「落ち着け緋色、、私だ。」

 

緋色「す、、、萃香?」

 

剣を素手で受け止めていたのは萃香だった。

 

緋色「ああっ!!?そんなっ萃香!?ごめんっ大丈夫か!?」

 

萃香「心配するな、今のお前じゃ私に傷一つ付けれないさ、、、」

 

剣を放す萃香

 

萃香「コイツはルーミアてっいう闇を操る妖怪だ、、、、まぁ任せろ、、、。」

 

萃香が交渉を試みる

 

萃香「おいっルーミア!こいつは人間じゃない!喰うな!、、、、、、、」

 

ルーミア「人じゃ無いのかー?」

 

萃香「そう、半人半妖て゛人妖だ。」

 

ルーミア「・・・・・・・・・・・・・・・・半分は人なのかー?」

 

萃香「え?あっ、、うん」

 

緋色「ポロッと言っちゃったよコイツ、、、」

 

ルーミア「じゃあ半分だけ喰べるのかー」

 

ルーミアは緋色をランチにする気満々だ

 

緋色「萃香ぁ、てめぇ、、、全然ダメじゃねぇか!?嘘でもいいから全部妖怪デスって言っとけよっ!」

 

萃香「嘘は、、、、、、嫌いでな、、、、。」

 

緋色「ふざけろっ!その頭の両サイドに付いてる角ブッコ抜いてアタッチメント式に改造しちまうぞ!?」

 

萃香「止めれっ!?私が私じゃ無くなるっ!」

 

ガシィッ!!

 

ガヴゥッ!!

 

緋色「ぐぅおっあぁぁぁぁぁっ!?」

 

萃香「緋色!?」

 

暗闇の中ルーミアが彼の左腕に喰らい付く

 

緋色「イデデデデテッ放せっ、、、放せ、、、、、、つってんだろうが!!!!!」

バチィィィ!!!

 

ルーミア「むぃう゛!!」

 

ルーミアの顔面を砕かんばかりに本気で殴った。

 

ルーミア「うっ、、うっ、、、よ、、、くも、、よくもやったなー、、、」  

 

スゥ、、、、

 

またルーミアの気配が闇に溶けて消える

 

緋色「クソがっ!景気よく噛みやがって、、!」

 

闇の中、傷は目視できないが、殴るのがあと少し遅ければ骨から肉を削ぎ取られていただろう。

 

萃香「闇討ちとは姑息だねぇ、、、ちょろちょろと飛び回って、、、」

 

彼はある 事に気が付く

 

緋色「萃香、お前、、、見えてるのかアイツが、、、?」

 

萃香「いんや、、でもどこら辺に居るかは気配で分かるだろ、、?」

 

緋色「その気配が掴めないからイラ付いてんだよ、、、。」

 

萃香「それじぁ最高の助言をしてやるよ、、、

    人間ならそれは至難の技、、、じゃあ、お前は何だ?人か、、、、妖怪か?」

 

緋色「、、チッ!」  『んな事今更だろうが、、、、ンなこたぁ、、、。』

 

闇の中が静寂に包まれる、、、

 

緋色「はぁ、、、ダメだわ、、ヤッパ解っんねぇ--------」

 

スゥゥゥゥ

 

ルーミア「いただきまー、、、、」

 

カチャッキンッ!

 

ルーミア「っ!?」

緋色「-----------訳ねぇろうが、、、、!」

緋色の真後ろから音も無く忍び寄るルーミア

しかし、銃口がルーミアの身体の中心を捕らえた、そして緋色は振り返る事無く、その重い引き金を引いた、、、、、、

 

ドッダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダン、、、、、、、、、

 

その銃口からは【テンペスト】の名に劣る事のない暴風雨のような妖力弾幕を至近距離のルーミアに叩き込む。

 

ダォンッ!、、、、ズゥアアァァァァ!

 

一気に闇が晴れ真昼の太陽が彼の眼を焦がす。

 

緋色「だあぁぁぁぁぁぁ!眩っしいっ!眼があぁ!!、あぁっ眼があぁぁぁぁ!!?」

 

極端に暗い場所から急に明るいところに出ると誰でもこうなる。

 

緋色「ハァ、、、ハァ、、よーし眼が慣れてきたぞクソがっ!、、さぁ闇討ち野郎!!

    覚悟し、、、ろ、、、アレッ?」

 

そのとき彼の眼が捕らえた、彼の半身を喰らおうとしていたルーミアは、、、、

黒い服を着ていて眼は赤く、髪は黄色く。髪の毛に赤いリボンを巻いた、、、、

 

ルーミア「うっ、、、くっ、、、ひっく、、、、」

 

緋色「ガキんちょ!?」

 

驚いて萃香の方を見る緋色。

 

緋色「あぁ、、こっちもか、、、。」

 

萃香「如何いう意味だよっ!?」ズッキーン

 

緋色は恐る恐るルーミアに近づく

 

緋色「おい、、、その、、大丈夫か、、?」

 

その時

 

ルーミア「う、、、うぁぁあああんっ!ああぁぁぁ!」

 

彼の顔を見るやいきなり大号泣するルーミア

 

ルーミア「痛いぃぃぃ!酷いのだー赤鬼なのだー!」

 

緋色「ちょっ!?えぇっ!?いやっそのっ!?ごっゴメン大丈夫!?」

オロオロしながら謝る緋色、、、、。

萃香「喰われかけてたのに謝っちゃたよ、、、コイツ、、。」

 

すると其処へ、、、

 

?「ルーミアっ!?」

 

?「ちょっとルーミア如何したのその怪我大丈夫!?」

 

もう、いやな予感しかしない、、、、、。

 

ルーミア「うぅ、、、チルノ、、赤鬼に負けちゃたのだぁ、、、、、」

 

チルノ「・・・・・っ!!」キッ!

 

チルノが緋色を睨みつける

 

チルノ「やい!そこのまっかっかっ!!よくもルーミアをイジメたな!ぜったいゆるさないからっ!」

 

状況は彼がルーミアをイジメた悪役になっている

 

緋色「ちょっと待てっ!暴力は善くない落ち着いて話し合おう!事の顛末も聞かずに暴力に訴えるのは愚者のやる事だ、、此処は落ち着いて冷静沈着にだな、、、。」

 

アタフタしながらも、彼は穏便に済ませようとする。

 

ちるの「だいちゃん、リグル、みすちー、あいつ、、、、」

 

大妖精「チルノちゃん?」

 

リグル「チルノ?」

 

ミスティア「チルノ?」

 

緋色「・・・・・」

 

チルノ「ハッ!」

シュッパン!

 

緋色「うおっ!?」

 

ナイフのような氷柱が緋色の頬をかすめた、、、。

 

チルノ「わけのわからんことばをつかうなぁぁぁ!!!!!」(怒)

 

一同「えぇぇぇぇええぇぇぇぇぇ!?」ガイーン!!

 

チルノ「わかってるぞ!サイキョウのアタイがこわくて、はぐらかそうとしても、そうはいくかっ!!」

【アイシクルマシンガン】

 

シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!

チルノの弾幕が緋色を襲う。

 

緋色「だぁぁぁぁぁ!ちょまっ、、、危っねぇっ!」カリカリカリカリカリカリカリッ

 

氷の飛礫をギリギリで避けグレイズする緋色

 

緋色「ちょっおい!萃香っ、、萃香、助けろっ助っ、、、、!!」

 

萃香「zZZzzZZZ、、、、うひっ、、zzZZzzzz」

 

緋色「酒呑んで寝てんじゃねぇっ!!この駄鬼がぁぁぁぁ!!!」

 

チルノ「にげるなっ!セイセイドウドウたたかえっ!!」

 

リグル「ちょっと待ってチルノ!何だか訳が有るみたいだしここは、、、、」

 

リグルがチルノを止めようとした、その時である、、。

 

ヒュンッ!

 

リグル「あっ、、、」ピチューン!

 

大妖精「リグルちゃぁぁぁぁぁん!!!!」

 

なんとリグルがチルノのバラ撒いた弾幕の流れ弾に当たり被弾したのだ。

 

チルノ「そっそんな、、リグル、、、!」

 

緋色「そりゃ、ンな撃ち方したらなぁ、、、、」

 

チルノは歯をかみ締め緋色を睨む。

 

チルノ「よくもリグルをーーーっ!!!!」

 

緋色「いやっ、やったのお前だよ!今の!!」

 

チルノ「リグルとルーミアのとむらいだんまくだっ!!!」                 823

 

リグル「ぐぬぬ、おのれ、、、チルノ、、、、。」

 

ルーミア「おなかが減ったのかー、、、。」

 

地に伏しているが、二人とも生きている・・・・・。

 

緋色「あっ、そうか、、さてはお前、馬鹿だろ、このっバーカッバーカッ!」

 

この緋色の言葉がチルノの逆鱗に触れた。

 

ブチィッ!

 

チルノ「⑨(バカ)っていうなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」ゴォォォォォォォォッ!

 

ガチガチッビキビキビキィィ!

 

チルノから凄まじい冷気が放出されチルノを中心に周囲が凍てついた

周囲の温度が一気に下がる、、、。

 

緋色「寒っぶぅっ!?何だよコイツ!!?」

 

その時である。

 

【ムーンライトレイ】

ジュイィィィィィィィン!!

 

緋色「っ!?」バッ

 

二本のレーザーが緋色を襲う。

 

ルーミア「遊びはココまでだぁー!」

 

闇を纏ったルーミアが戦線復帰した。

 

緋色「クソッ青い方だけでも厄介そうなのにっ!、、、、」

 

ルーミア「やっつけてから、、『いただきます』するのかー」

 

チルノ「よし!いけるな?ルーミア!」

 

ルーミア「わはー、そのつもりなのかー!」

チルノ「ふっ、、、それはよかった、じゃあ、、、、、いっくぞーーーくらえぇぇぇ!!」

【アイシクルフォール】

ババババババババババッ

 

まるでゴツゴツした雹の様な弾幕だ、、しかし彼には物理系の弾幕は効果が薄い

 

カチャッキンッ!

 

ドッダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンッ!

 

彼はそれを全て打ち落とし、、、相殺する術(すべ)を持っている。

砕かれた雹の破片が舞い散り彼の眼前を煌びやかなエフェクトのように彩る。

緋色「悪いがお前が雹なら、、、、こっちは暴風雨だ、、、、。」

 

チルノ「くっ、、、」

 

ルーミア「わはー」【ディマーケイション】

 

ズゥアアァァァァ、、、、

 

緋色「なっ!?コイツまた、、、、!」

 

緋色が闇に包まれる、、、

 

緋色「学習しろっ!」

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

ルーミア「やーられたのかーっ!!」ピチューン!

ズゥァァァァァァァッ!!

 

闇が晴れたその瞬間

 

チルノ「グレートクラッシャー!!!」ブゥンッ!

 

緋色「ゲッ!?」

 

眼前に巨大な氷魂、、避けれる様なデカさじゃない。

 

闇で彼の眼を覆いその隙に上空でチルノが氷魂を生成、、、彼に氷魂を破壊、回避させない為の闇という事に気が付いた時にはもう

彼の眼前に隕石の様な氷魂が迫っていた。

 

しかし彼はやられない、、、何故ならば、、、、、、。

 

ドガッ!ビキッバリバキ、、、、バキッバリッ!!ゴシャャャャッ!!!!

砕けた氷魂がダイアモンドのように周囲に散りばめられた。

 

チルノ「うっそぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

何故ならば、彼には信頼でき背中を預けられる、、百戦錬磨の友がいるからだ。

萃香は飛来する巨大な氷魂をその豪腕で粉々に打ち砕いたのだ。

 

萃香「・・・・・・・。」

 

チルノ「やいっ!なんのまねだ!?オニ!アタイたちのしんけんしょうぶに、みずをさすなよっ!」

 

萃香「真剣勝負?笑わせるねぇ氷精、、、二対一で何が真剣勝負だ、、、、

    挙句には眼を潰しておいて不意打ちとは、余りふざけた事言ってると、私は怒るぞ。」

 

チルノ「なにを、、、」

 

萃香「そもそも先に仕掛けてきたのはそこで伸びてる奴 (ルーミア) だ、

  それをお前が早とちりした挙句、聞く耳も持たず、私の友に危害を加えようとしている、、、、

    本音を言うと、、今、私はお前達を問答無用で半殺しにしたいんだぞ。」

 

チルノ「へんっ!最強のあたいが、、、そんなおどしにくっすると、おもうなよ!!」

 

萃香「力の違いも解らんとは、、、、その馬鹿さ加減は最強だな、、、、」ビキッビキキッ

 

普段の陽気な萃香からは考えられない、、、顔と腕に青筋を立て、緋色を庇う様にチルノと対峙する萃香を彼から見て、

その小さな背中からは想像出来ないほどの

闘気が体中から溢れ、萃香の立っている周囲の凍りついた地表が蒸気を上げ溶けていた。

 

そしてその憤怒に満ちた表情は正しく鬼その物だった。

 

緋色「待て萃香、、、。」

 

萃香「取り込み中だよ、、、、。」

 

緋色「これは俺の喧嘩だ、、、手を出さないでくれ。」

 

萃香「何甘めぇ事言ってんだ?向こうが二人なら私が出ても何の問題も、、、」

 

緋色「今は奴一人だ、、。」

 

萃香「、、、、。」

 

緋色「それによ、ガキの喧嘩にお前が出張ると勝負が見えちまうだろう?大人気ないぜ?コイツは、俺が殺る。」

 

萃香「中々如何して啖呵きるじゃないか?

     良いだろう手前を拝見させてもらうよ?」

 

緋色「酒の肴にでもするんだな。」

 

チルノ「コラァッ!アタイをむしするな!!」

 

緋色「ああっワリィ、ワリィ、、、えーと、チルノだっけ?さっきのは驚いたぞ、、。」

 

チルノ「ヘッヘーン!こんなのがアタイのぜんりょくだとおもうなよ!!」

 

緋色「そーかい、、、それじゃあ、、、、、、、、全力で来て見ろ、、、。」

 

チルノ「なにっ、、、、!?」

 

緋色「来いよ、、、サイキョウなんだろ?」 ニヤッ

 

チルノ「、、、、、っ!?・・・・・バカにして、、、おのぞみどうり、、、、、ぜんっりょくでやってやる!!」

ゴォォォォォォォォ!!!! ガチガチッビキビキビキィィ!

緋色の挑発に乗るチルノ、

先ほどの倍の冷気を放出しチルノの周りの大気までもが凍りつく。

 

大妖精「チルノちゃん!!ダメェ!!その人死んじゃう!!!」

 

リグル「チルノっ!」

 

ミスティア「きゃっ!?」

 

ルーミア「ご、、、ごはんが、、、、。」 ピクッピクッ

 

チルノの連続弾幕が緋色に降り注ぐ

 

チルノ「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」【ヘイルストーム】

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

緋色「ぐぅっ!」カリカリカリカリカリカリカリッ

 

【コールドスプリンクラー】

ブアァァァァァッ!

 

緋色「こんなモンかっ!?」

ダンッダンッダンッダンッダンッ!

 

弾幕と弾幕の応酬戦

 

チルノ「うおぉぉぉぉっ!!!!!」【スーパーアイスキック】

 

空からチルノが突っ込んで来る

ゴォォォウッ!

 

緋色「オルゥゥアッ!!!!」

 

バキィィィィィッ!!

 

蹴りで蹴りを相殺する緋色

 

そして一喝。

 

緋色「こんなモンかっ、、、、お前の最強は、、こんな物かぁっ!!!!!!!」

 

チルノ「ぐっ、、、、、がぁぁあぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」【フロストコラムス】

 

ガッギィィィィィィィィィィンッ!!!!!!!

 

巨大で先鋭な無数の氷柱が凍てついた大地から突き上がる。

 

緋色「うぉあっ!?」

ドッドッドッバゥンッ!

彼はそれを三回のバク転とバク宙で避けて距離をとる。

 

チルノ「ハァァァッ!」【ソードフリーザー】

 

距離をとった緋色に対し生成した氷剣を振り上げチルノが突っ込んで来る、、、。

 

チルノ「コレで、、、、おわりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

氷剣を大きくバットの様に振りかぶるチルノ

剣術なんて習った事無いのだろう。

 

ブオォォンッ

 

ギィィンッ!

 

剣を抜いた緋色の一撃が、チルノの氷剣を簡単に叩き折り、弾き飛ばす。

 

チルノ「うっ!?、、あっ、、」

 

緋色「・・・・・・・」ギッ、、、、!

 

チルノ「ひっ!?」  ビクゥッ!

 

緋の色をし、殺意を帯びた、恐ろしくシャープでナイフの様な眼は、チルノの精神を切り刻んだ。

 

そして緋色の剣の切っ先はチルノの喉へと向けられる。

 

シュンッ!

 

チルノ「、、、、、、、っ!!!」

 

しかし剣はチルノの喉スレスレで止まり

チルノは腰が抜けたように座りこんだ。

 

ヒュンッ、、、キンッ

 

緋色は無言で剣を鞘に収める。

 

緋色「萃香、帰ろうぜ、、、。」

 

萃香「良いのか、もう、、?」

 

緋色「これ以上やると唯のイジメだ、、、ガキをイジメる趣味は俺にはねぇよ、、、。」

 

萃香「全く、、、、人じゃ無くなっても、あいも変わらずか、、、。」

 

緋色「大人気ないだろ、それにアイツ、、、お前と似てる、、、。」

 

萃香「おまっ、、、それ私が馬鹿だって言いたいのか!?」

 

緋色「チゲーよ、、勘違いとはいへよ、、ダチの為にあれだけブチ切れる所がな、、、、

    中々如何して友達思いの良い子じゃないか、アイツ」

 

チルノ「・・・・・・・・。」

 

二人が立ち去ろうとしたその時、、

 

チルノ「まてっ!」

 

チルノが起き上がり二人を呼び止める。

 

緋色「あ、、?」

 

チルノ「・・・・・・ゴメン、、、なさい、、、、。」

 

大妖精「チルノちゃん、、、、。」

 

ミスティア「ルーミア、、謝った方が良いよ、、、。」

 

ルーミア「・・・・・・」

 

ルーミアが緋色に近づき、ジッと顔を見つめる

 

緋色「なっ何だよ、、、」

 

緋の色をした二人の瞳がお互いを映し合った

 

そして、、、

ガブッ!

 

緋色「イッデァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

彼はまたカジられた、、、

 

ガジガシガシガジッ

 

大妖精「ダメだよ!ルーミアちゃん!!」グイッ

 

リグル「話し聞いてなかったのルーミア!?食べちゃだめだって!」グイッ

 

緋色の腕に噛り付くルーミアを引き剥がそうとする大妖精とリグル。

 

緋色「てんめぇっ!!面と向かって、いけしゃーしゃーとコノォ!!」(泣き)ポカッぺシッポカッ

チルノ「ルーミア、、スゲェーなぁ、、、」

 

三日後・・・・・・

 

人里郊外・・・・人妖事務所

 

人里周辺の化け物の目撃例を記録する緋色。

 

緋色「はぁ、、、たくっよ、、、。」

 

萃香「如何したんだ?緋色、、、ご機嫌斜めじゃないか、、、?」

 

緋色「如何してこうなった、、、?」

 

萃香「お前が、良いって言ったからだろ?」

 

緋色「確かに言った、、、でもな、、、、、

   ウチは託児所じゃねぇんだよっ!!」

 

ワイワイ、ガヤガヤ

 

チルノ「リグル!リグルっ!ヒイロのもってたケンだ!スッゲー!」

 

ルーミア「凄いのだー、、幅が広いのかー。」

 

リグル「チルノっ勝手に触ったら怒られちゃうよ!」

 

ミスティア「ラーララーラーラー♪ラララーララー♪ラーラララララー♪ラーララーラーララッラッラッラッー♪

        ランランッラッラッラッラッラッ♪ランランッ♪ラララーラーラーランッラッラッラッラッラァァァッ♪」【熱唱中】

 

大妖精「緋色さん、お茶が入りました。」

 

連中の中で一番マトモなのはこの大妖精位だろう

 

大妖精「すみません、、毎日大勢で押し掛けて、、、、。」

 

緋色「ああ、まぁ、物壊したり壁に落書きさえしなきゃ良いさ、、、、。」

 

大妖精「あはは、、、、すみません、、、。」

 

緋色「それと、、、屋根のアレは何だ?」

 

アレとは汚い字で『最強ぐんだんアジト』とチルノの似顔絵が書かれた旗の事だ。

 

大妖精「あれは、、、、その、、。」

 

チルノ「最強のアタイがナカマになったんだ!ジンヨウなんて、なまえじゃなくて、

     カッコイイほうがいいだろう?」

 

緋色「旗降ろしてこい、、、、。」

 

チルノ「なにー!?ヒイロはアタイのげいじゅつセンスがわかんないのか!?」

 

緋色「ハァー、、、」『如何してこんな奴仲間にしたんだろう、、、、。』

 

三日前・・・・・回想

 

大妖精「こ、、この人、『文々。新聞』に載ってた、化け物専門の殺し屋、、、緋の色の人妖、、、、。」ドキッドキッドキッドキッ

 

リグル「ホ、、、ホントだ、、、あの紅い髪に、紅い瞳は、、、、。」ドックンッドックンッドックンッ

 

ミスティア「八雲、、、、 緋色、、、、、、、。」ドキッドキッドキッドキッ

 

ルーミア「、、、、本物、、、なのかー、、、、」ギクッ

 

緋色「殺し屋とは、、、随分な言われ様だな、、、。」

 

酷く恐れられている、、、そんな彼女達を他所に

 

チルノ「スッゲー!!ゆーめいじんジャン!!どーりで最強のアタイと

    ごかくに、やりあえるわけだ!!」ポンッポンッ

 

彼の腕を叩くチルノ

 

大妖精「チルノちゃんっ!!?失礼だよっ!!!謝ってぇぇぇ早くぅっ!!」(泣)

 

リグル「ルーミアも謝って!!僕達、数行後には殺されちゃうよ!?」(泣)

 

ルーミア「そっそーなのか-?」ギクギクッ

 

緋色「、、、、、萃香、、ちょっとアレ出せ、、、。」

 

大妖精「・・・・・・・・っ!?」『アレって、、、、何!?』ガダッガタッガタッ(泣)

 

リグル「・・・・・・・・っ!?」『一体どんな殺し道具を、、、!?』ガダッガタッガタッ(泣)

 

ミスティア「・・・・・・・・・。」『あぁ、、こんな所で死ぬなんて、、、もっと歌いたかった』チッーン(泣)

 

そして彼はそれを萃香から受け取った

 

緋色「取り合えずこれでも食って落ち着け、、、。」

 

にとりから貰ったキュウリを分けてやる緋色

 

リグル「あ、ありがとう、、、」『何故キュウリ、、、、まさか、、、』

 

ミスティア「ど、どうも、、、。」『毒殺!?』

 

チルノ「うンめー!コレうめーっ」ポリボリッムシャッポリ

 

ルーミア「美味しいのかー」ポリポリッムシャッポリムシャッポリッ

 

リグル・ミスティア・大妖精『躊躇無く食っとるぅぅぅぅぅぅっ!!!!!』ゴイーン!

 

チルノ「なんだけっこうイイやつじゃんヒイロ!よし最強のアタイがともだちに、なってやるよ!」

 

大妖精「チチチチッチルノちゃん!?」

 

ルーミア「私も一緒なのだー」

 

リグル「ルーミアまで!?」

 

緋色「萃香、、、如何する?」

 

萃香「あー?お前が決めろよ。」

 

緋色「、、、、、、好きにしな、、、。」

 

チルノ「イヤッホーイ!!!」

 

ルーミア「ヤッタのだーーーー!」

 

そして今に至る・・・・                     

 

8/23

 

チルノ「どうしてもハタをおろすんなら、アタイをたおしてからにするんだな!」

 

緋色「お前そんな事、よく俺に言えたな、、、」

 

チルノ「このあいだは、ヒイロがさきにけんをひいたんだ、、、つまり!アタイの、、、、えーとアタイの、、、、、」

 

大妖精「不戦勝、、、、、?」

 

チルノ「そうっ、ふせんしょう!やっぱりアタイったら最強ね!!」

 

緋色「、、、、、、次は当てて良いんだな?」

 

チルノ「ヘンッ最強のアタイがかるく、、、」

 

その時

 

チルノ「わぁっ!なにすんだっ!?リグルっはなせ!」

 

リグルがチルノを羽交い絞めにする

 

リグル「すみません!緋色さん!すぐに旗降ろしますから、、ミスティアっ今のうちに降ろしてきてっ!」

 

ミスティア「分かったわ!!」

 

チルノ「ゴゥラァッ!?カッテなコトするなぁ!」

 

緋色「お前がだよ、、、、」

 

ルーミア「そーなのかー」

 

事務所の中は騒がしい事この上ない、、、、そんな『人妖事務所』に又一人、来訪者が訪れようとしていた。

 

TO BE CONTINUED

                       東方 : 【外来人心収攬】 2へ

                              つづく。

 




東方:【外来人心収攬】2へ続きます
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