ステ-ジ8友達が少ない人形遣い
彼が気がつくと見覚えの無い天井が眼に入る
緋色「何処だ、、、、ここ?」
魔理沙の弾幕をまともに受け気を失っていた緋色を誰かがここまで、運んで来たのだろうか。
そして彼が眠っていたベットの枕元に精巧に作られた小さなフランス人形のようなドールが座っている。
まるで生きているかのように、それが彼を凝視する
緋色「、、?」
彼がその人形を手に取ろうとしたその時
?「シャンハーイッ!」
緋色「うおっ!?」
唐突にその人形が動き出し宙を舞、慌てた素振りでドアを開け退出してゆく、
あたかも誰かに知らせにいくように。
彼は少しふら付き感が残るその足で人形の後を追う
廊下の先にある階段を下りていく人形を見た彼も同じくその後を追って一階へと階段を下る。
一階に降りた彼はリビングのテーブルに畳まれて置かれた彼のコートが目に入った
するとどこかで聞いた事のある声が聞こえる。
アリス「どうしたの?上海?」
人形の主が彼に気づく
アリス「あっ、気がついたのね、」
緋色に近づくアリス
アリス「まったく、、、文屋 (射命丸) の記事で色々聞いて、いつかこうなるんじゃないかと危惧していたけど、、、、
貴方、森の中で黒焦げになって倒れてたのよ?」
呆れた顔で淡々と話すアリス
緋色「え、、あぁ、、ありが、、、、とう?」
そのギコチナイ緋色の反応を見たアリスは、、、。
アリス「もしかして、、、私のこと覚えてない、、、、、?」
緋色「・・・・・・」
アリス「ほらっ何ヶ月か前コーリン堂であったじゃない、貴方は萃香と一緒で。」
そう、彼女は『七色の人形遣いアリス・マーガト・ロイド』彼が以前人間だった頃、人里から離れた魔法の森、その森のすぐ近くにある森近霖之助が店主を勤める古道具屋「香霖堂」で彼女と会っていた事を彼は思い出した。
緋色「あぁ、思い出したっ思い出したっ!あの、人形の。」
アリス「もうっ旧友の顔を忘れるなんてつれないわね、、。」
緋色「ははっ、、、」 『旧友だったっけ?』
アリス「まぁいいわ、今、小雨も降ってるし上がるまでゆっくりして行きなさい、今あたたかい紅茶入れてあげるわ。」
気分良く緋色に接してくれているアリスだが彼はゆっくりしている暇など無いのだ。
直ぐにでも魔理沙を捕まえて落とし前を付けさせねば成らない。
彼は畳まれて置かれたコートを取るためテーブルに近づきコートを手にしたその時
テーブルの誰も座っていない二つの椅子の内の一つにそれを感じ取った、、、、。
魔力の残り香、、、それは紛れも無く霧雨魔理沙本人の物、ついさっきまで彼女がここに座っていた事を彼は感じ取った
緋色「アリスさん、、、、。」
アリス「どうしたの?」
緋色「魔理沙って奴がここに来なかったか?」
アリス「・・・・・・どうして、、、、。」
緋色「俺には分かるんだ、、、ついさっきまで奴がこの椅子に座っていた、、、、、、。」
アリスは気まずそうに話す
アリス「・・・・その、魔理沙が来たから貴方がこの森で倒れている事を知ったの、
あの子、今噂の『緋の色の人妖』を倒したって自慢しに来たのよ、、、、、。」
それはアリスが緋色を森で発見する前まで遡る・・・・・・・・
アリス邸・・・・・・
勢いよくアリス邸の玄関のドアが開く
バタァンッ!
魔理沙「よぉうアリスっ遊びに兼、紅茶飲みに来てやったぜ!」
アリス「別に頼んだ覚えは無いんだけどね、、、」
魔理沙「そう言いつつ紅茶は入れてくれんだよな。」
アリスはティーカップに紅茶を注ぐと、ぶっきら棒な態度のまま魔理沙に問いかける
アリス「今日は何の用なの?」
魔理沙「それがさぁ、聞いてくれよ、傑作だぜっオイ!」
アリス「だから何がよ?」
魔理沙「なんとなぁ、、、今噂のあの『緋の色の人妖』をコテンパンにしてやったんだぜ!」
アリス「・・・・・・・そう、、、興味ないけど一応聞いてあげる、、、如何して?」
魔理沙「いやな、あいつの事務所に遊びに言ったんだよ、そしたらあいつ留守でさ、中で待とうと思って事務所の中入ったら
スゲェんだぜ、外の世界の道具ばっかりでよ、コリャもう盗、、、いや、ちょっと借りるしかねぇだろ?」
アリス「ハァ、、、、、。」
その魔理沙のふてぶてしさに頭を抱えるアリス
魔理沙「それでさ、私が適当に物色しているとチルノやらミスティア共らが帰ってきて鉢合わせしたんだ、
そしたらチルノの奴、私を見るなりイキナリ『ヒイロのモノとるなぁぁっ!』とかいって襲い掛かってきやがったんぜ。
私は借りてるだけだってのに酷い話だよな、、、、。」
アリス「そう、、、、」
魔理沙「まぁ、私は売られた喧嘩は買う性質だからな、きっちりその場で全員倒してやったぜ、
まぁでも途中で萃香が出てきたのは焦ったぜ記事にはそんな事かいてなかったからな萃香の奴、
若干本気でかかって来てさぁ、
私もつい本気でマスパッちゃったぜ。」
紅茶の入ったカップを眺めながら眉間に皺を寄せるアリス
アリス「その後どうしたの、、、」
魔理沙「この辺が潮時かなって思ってマスパを撃った後のデカイ穴から事務所をでて、この森に来てキノコを採ってたんだ、
そしたらさぁ、なんと『緋の色の人妖』様自ら出張って来られてよぅ!唐突にそのままラスボス戦突入だぜ、、、、、
正面から恋符『マスタースパーク』で一撃だったけどな!」
4/5
アリス「ねぇ魔理沙、、、」
4/23
魔理沙「オット、賞賛の言葉ならまだ早いぜ、、、あいつは、多分もう一度、私の前に現れる。」
アリス「如何してわかるの?」
魔理沙「分かるんだ、あいつは、超怒級の負けず嫌いだぜ、あいつの心をへし折って始めて、私の勝ちさ。」
アリス「・・・・・」
魔理沙「さて、お茶美味かったぜアリス、私はもう少しこの辺散策してから帰るぜ、それと、、、、」
アリス「?」
魔理沙「この魔導書、借りてくぜっ!」
アリス「なっ!?ちょっと待ちなさいっそれまだ私読んでない、、、、!」
魔理沙「それでは御機嫌ようだぜっ!!」
玄関のドアを開け箒に飛び乗りすごい速度で魔法の森上空へと飛び去る魔理沙、、、、
アリス「はぁ、、、、返す気も無いくせに何が『借りてくぜ』よ、、、」 『・・・・・それにしても、、、、大丈夫かしら、、、、、、、』
そして魔法の森某所
アリス「やだ、嘘でしょう、、、、、」
アリスは小雨にさらされ黒焦げになって倒れている緋色を発見する
アリス「ちょっと貴方、、、緋色さん、しっかりっ!上海っみんな手伝って!!」
こうして緋色は『アリス・マーガトロイド』と彼女のドール達に運ばれ、アリス邸で意識を取り戻したのであった。
アリスが淹れてくれた紅茶を飲み終え緋色が礼を言う
緋色「そうか、ありがとう、お陰で助かったよ、それと、、、、まだ奴は近くに居るんだな。」
アリス「魔理沙と戦うのね、、、、。」
緋色「もちろんだ、、、、。」
手持ちのアイテムの点検をする緋色
アリス「どうして、何を盗まれたの?」
アイテムを点検していた緋色の手が止まる。
緋色「盗まれた物が問題じゃない、、、、奴が、、、、。」
アリス「・・・・・」
緋色「俺の大事な家族同然の仲間を痛めつけた
俺は、、、、、それが我慢なら無い、、、、」
点検を終え玄関まで移動しドアノブを掴み扉を開け一言
緋色「ご馳走様っ紅茶、美味しかった。」
そして彼はアリスに見送られ魔理沙を追って再度、小雨の降る魔法の森の奥へと消えていった
アリス「、、、ねぇ、上海、、、、、。」
上海「シャンハーイ?」
アリス「んーん、やっぱり何でも無い、、、、、、、、、
友達、、、、、か、、、、。」
上海「シャン、、ハイ?」
魔法の森最深部・・・・・・・
コケの生えた大きな切り株の上に腰掛け霧雨がパラつく空を、眺める一人の白黒の魔法使いがそこに居た。
魔理沙「いつまで待たせるんだ、私を見つけ出しやすいように、わざわざ魔法ばら撒きながらカッ飛んだってのに、、、
レディーを待たせるもんじゃあない、そんなんじゃモテないぜ、、、、そうだろう、、、、、
八雲 緋色さんようっ!?」
ザシュギンッ!!バキッバキバキバキッ!!
切り株に腰掛けていた魔理沙の背後から緋色の剣による鋭い一線、
それに気づいていた魔理沙は横へ飛び退き、切り株が縦に両断された。
体勢を立て直し距離をとり八卦路を構える魔理沙
魔理沙「へっ今度は消し炭にしてやるぜっこの化けモン!!」
意気軒昂でやる気満々の魔理沙しかし緋色から予期せぬ言葉が飛び出す
緋色「最後通告だ、、、、、。」
魔理沙「あ?」
緋色「最後通告だ魔理沙、盗んだもの返して、萃香たちに謝れ、そうすれば今回の一件は目を瞑って、、、、」
魔理沙「ヤダね、、、、お前、私に負けるのが怖いんだろう?詭弁もいいトコだぜ」
彼は大きく溜め息を付き言い放つ
緋色「お前じゃ無理だ、、、勝てねぇよ、、、、、」
魔理沙「生憎、、無理は押し通す性質なんだぜ」
緋色「俺と殺る気か、、、、驕(おご)ンなよ、、、、メスガキ、、、、、。」
魔理沙「そのメスガキにお前は殺られるんだなぁ、、、同情するぜ。」
ポッポツッポッポッポタポタポタッタタタタタタタタタタタタタタタッ
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァッ、、、、、、、、、、、、
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ、、、、、、
両雄が睨み合う中、霧雨が轟音鳴り響く雷雨へと変わる
今、緋の色の人妖と白黒魔法使いの激しい戦いの火蓋が切って落とされようとしていた
緋色「・・・・・・・」
魔理沙「・・・・・・・」
カッ、、、、!!
ドォォォォォォォォン
緋色・魔理沙「死ねっ!!!」
二人の殺気に触発されたかのように
爆音にも似た轟雷が周囲に落ちそれが開始のゴングの様に両雄が激突する
5/25
魔理沙「まず手始めにコレでも食らいなっ!」
『イリュージョンレーザー』
ジュイィィィィィィィン!!
二本のレーザーが緋色の頬を掠めグレイズする
ジッ、、カリカリカリカリッ、、、、、
緋色「ちっ!」『レーザーは嫌いなんだよっ!』
レーザに気をとられた、その一瞬をつき魔理沙は緋色の視界外へと消えていた。
緋色「っ!?」 『何処だっ?』
魔理沙「ここだぜっ!」
魔理沙は箒にまたがり空高く彼の頭上に移動していた
魔理沙「さぁ、弾幕だっ!いくぜルーキー!アステロイドベルトォォォォォォォォ!!」
ギラギラギラギラギラギラ、、、、、ザァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
まるで空から星屑をバラ撒いたかのような夢のある弾幕が雨に混ざり緋色の周囲に降り注ぐ
その高密度の星屑弾幕の雨を素早い動きで避けながら宙を飛びまわる魔理沙へ、にとりから貰ったばかりの
妖力散弾マガジンを装填し魔理沙に撃ち放つ
ドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガンッ!!
魔理沙「うぉっととっ!?」
魔理沙は宙を縦横無尽に飛びまわり飛来する散弾を避ける。
魔理沙「チィッ、、、、!」
『緋色の最大の武器は近距離戦における斬撃』、そう『文々。新聞』に掲載されていた記事を鵜呑みにしていた魔理沙は、
接近さへしなければ大した事は無いという読みが外れ、緋色の散弾に脅威に感じた魔理沙は苛立ちにも似た舌打ちをし
箒をサーフボードのように操り地上に居る緋色に向け八卦路を構える
魔理沙「バラ弾撃って調子こいてンじゃねぇぞ人妖っ!!!」
星符『ドラゴンメテオ』
ゴォォォォォォォォォオアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
まるで隕石が軌跡を描き降って来たかのような極太熱線ビーム
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
熱線をグレイズしその肌を焦がされつつも緋色は素早くその斜線軸から離れる。
そして魔理沙が放った『ドラゴンメテオ』で生じた土煙によって緋色の視界がさえぎられた。
しかし、、、、
緋色「、、、、そこかっ!!!」
魔理沙「間抜けが見る豚の尻だぜぇっ!!」
彗星『ブレイジングスター』ギィィィィィィィィンッ!
バラバラバラバラバラッ!
姿勢を低くして箒にまたがりマスタースパークを後ろに撃つ魔理沙、
その爆発的でロケットの様な推進力を利用し
土煙を蹴散らし地響きを立て、大きな星屑弾幕を撒き散らしながら、突進してくる。
彼女自身が文字道理、彗星にでもなったかのようだ。
緋色「嘗めンじゃネェェェェェェェェ!!!!」
ギュインッギュインッ!!
緋色の両手両足に魔具『フィンリル』(ガントレット・ブーツ)が出現する、
その高速で突っ込んできた魔理沙の箒の先端を鬼のような脚力の前蹴りで止め、
両者がぶつかったその衝撃波で雨にもかかわらず舞っていた土煙が吹き飛ぶ。
ドォォォォォォォォォォォォン!!
魔理沙「どぅああああああああっ!?」
そして急停止したその反動で箒にまたがっていた魔理沙が緋色を飛び越え彼の背後の十メートルほど先の地面の上を転がる
魔理沙「痛っ、、、ててっ、、、、、」
泥だらけになりながら立ち上がり緋色を睨む魔理沙
その視界には無残にへし折れた箒が転がっている。
魔理沙「この代償は高くつくぜ、、、、、。」
緋色「お前が俺の事務所でした事に比べれば、、、、、、、まだ足りんな。」
魔理沙「そうかい、、、、、、アンタは元人間とはいへ、人妖化してる、、、、、生身で、か弱い女の私には不利だからな、、、、」
ヴォンッヴォンッヴォンッ、、、、
三つの小さな魔方陣が宙に浮かぶ、、、、、
魔理沙「悪いが、、、もう手段は選ばないぜ、、、、」
緋色「っ!?」
魔理沙「行けよっ!コールドインフェルノォォォォッ!!」
シュバン!シュバン!シュバン!
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ! パキパキッパキッ
魔理沙から放たれた三つの魔方陣、『コールドインフェルノ』がまるで意思でも持つかのように縦横無尽に緋色を追尾し蒼いの炎を絶え間なく放出する。
緋色「グッ!?」『コートが焼けっ、、、、、否、凍ったっ!?』
魔理沙「さぁっこれで四対一だ!多勢に無勢だぜ?、、、、、許して欲しけりゃ泣いて謝りな!!」
5/28
緋色「ちぃっ」 カチャッキンッ、、、
ガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッ、、、、、、、!!
緋色は妖力散弾マガジンからシングルショットマガジンに換え、飛来する『コールドインフェルノ』なる拳ほどの大きさの魔方陣に向け魔具『フィンリル』によって威力が上がった妖力弾を撃ち放つ。
だが、、、、。
緋色「なっ!?」
直撃のハズが妖力弾は『コールドインフェルノ』をすり抜けてゆく。
魔理沙「ヴァーカっ実態のないモンに攻撃して当たるわけねぇだろうが!!」
恋符「ノンディレクショナルレーザー」
ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァギラギラギラギラギラギラ、、、、、
ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!ジュイィィィィィィィン!!
四方にレーザーを放ち緋色の移動範囲を制限した上で大量の星屑弾幕をばら撒く
レーザーによって逃げ場を限定され、所狭しと避け続ける緋色はジワジワと消耗して行く
しかし彼にも策は有る、、、、
ジュイィィィィィィィン、、、、、、
緋色「っ!!!」『今っ!!』
ドパァァァンッ!!
緋色は魔理沙の『ノンディレクショナルレーザー』の弾幕が止んだところで一気に間合いを詰める
牙突の形を取り、人妖の体が可能にした常軌を逸した脚力で大地を滑るように魔理沙に『ブレイクショット』(突き)を浴びせんと突進する
その速さは降りしきる雨をも弾き魔理沙の『コールドインフェルノ』も追いつけないほどの速度である。
緋色「殺(と)った!!!!」
勝利を確信した緋色。しかし、、、、
ボコッ!!バシュッ!!!
緋色「!?」
彼の突進する斜線軸の雨でぬかるんだ地中から泥を吹き飛ばし飛び出してきた魔法陣それは、、、、
魔理沙「悪いな、、、一個抜といたんだぜ、、、、。」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!
緋色「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
パキパキッパキッカキパキッ
魔理沙は4個一組の『コールドインフェルノ』、その一つを事前に地中に隠していた。
緋色曰く『牙突は急に止まれない』緋色はそのまま噴出す冷気の炎の中へとその身を投じ体中を凍らされ、崩れ落ち膝を突いた。
緋色「体、、、、がぁ、、、、、っ!?」
パキッカキパキッパキッ!
魔理沙「寒そうだな、、、、、今、溶かしてやるよ、、、、、。」
八卦炉を構へ、それを緋色に向ける魔理沙、、、、。
緋色「また私の勝ちだっ!マスタァァァァ、、、、、、、
スパァァァァァァァァク!!」
ゴアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
体中が凍りつき動けない緋色は、恋符『マスタースパーク』を避ける事などできず極太高温熱線ビームに飲まれる。
ビームの射線軸にあった木々は消し飛び辺りには焦げ臭い匂いだけが残った、、、、。
それを見て魔理沙は大きくため息を吐いた。
魔理沙「ヤレヤレだぜ、、、、、お前だけは味方で居てくれると信じてたのによぉ、、、、本当に残念だぜ、、、、、
アリスっ!!!!!!!!」
アリス「・・・・・・・・・・・」
上海「シャンハーイ」
蓬莱「ホウラーイ」
緋色「ぐっ、、、、、アリ、、、、ス、、、、さん、、、、、、?」
アリス「・・・・・・・」
ビームの当たる直前、『アリス・マーガトロイド』のドールである上海人形と蓬莱人形の二体が身を挺しその小さな体で緋色を間一髪で救出し移動させたのだ。
アリス「少しオイタが過ぎたわね魔理沙、少し頭冷やしたら、、、、、?」
ヴンッヴンッヴンッヴンッ
アリスの周囲に魔方陣が展開される
魔理沙「へっ問答無用かよ面白れぇ!来いよ!まとめて相手してやるぜっ!!」
アリス「緋色さん、早く立ち上がって、、、、。」
緋色「如何してアンタが、、、、、」
アリス「友達の為なんでしょう?手を貸してあげる、それにね、、、、、偶にはあの子にお灸を添えないとね」
魔理沙「おーおー、こりゃまた恐い話だなぁ、、、ンで、たった二人であたしに勝てるとでも?
どうせならもっと連れて来たらどうだ?」
その時、緋色は周囲の藪の中のソレに気付く
緋色「魔理沙、、、さっきの言葉返してやる、、、」
魔理沙「あ?、、、、、げっ!?」
アリス・緋色「多勢に無勢は貴方のほうよ!」
「多勢に無勢はお前のほうだ!」
魔理沙達の周囲の木陰から戦斧等で武装した三十センチぐらいのアリス自作のドール達がぞろぞろと現れたのだ
精巧に作られた美しく可愛い人形だが、薄暗い森の中、六十体近くの武装した独りでに動く人形のガラス玉で出来た目が
不気味に輝く、、、、異様な光景だ。
魔理沙「お前らっ、幼気な女の子を大勢で襲うとか恥ずかしくないのか!?」
緋色「お前みたいな女がいるか!!!」
アリス「さぁ魔理沙、盗んだ魔導書返してくれないかしら?」
魔理沙「ホント、、、、上等じゃねぇかよっ!!!」
バッ!!
『懐中電灯の様なマスタースパーク』
ゴォォォォォォォァァァァァァァァァ!!!
叫ぶと同時に魔理沙は右手に持った八卦路を構え、まるで懐中電灯で周囲を照らすように
熱線ビームを放ちつづけ緋色達をなぎ払う
その閃光に巻き込まれたドールの何体かが蒸発した。
緋色「うおぁぁぁぁぁぁあっ!!!?」
アリス「くっ、、、。」
魔理沙「はっ!!如何したアリスっ、まだぶっ壊されたい人形があるならどんど、、、、、んっ!!!?」
緋色「・・・・・・・」
魔理沙の背後に緋色は立ち左手で魔理沙の左の肩を掴んでいた
魔理沙「何でお前、、、、そこに、、、、。」
緋色「熱ちぃだろう-------------
緋色はあの熱線の中を蒸発覚悟で突き進み魔理沙の背後を取ったのだ
しかしフィンリルを装備した拳の風圧で熱線を相殺したとはいへ熱線の威力を殺しきれず体から焦げ臭い煙を上げている
------がっ!!!」
バチィッ!!!!
フィンリルを解除した緋色の拳が魔理沙の顔面を捉え頬骨に食い込む
華奢な体の魔理沙はその衝撃で一瞬意識が跳び倒れそうになるが踏みとどまる
負けず嫌い故か額に青筋を立て鬼のような形相で緋色を睨みながら体勢を崩した状態で八卦路を緋色に向ける。
緋色「その距離で撃つ気か、、、、お前も巻きこま、、、」
魔理沙「先の事なんて知るか、、、、、。」
アリス「魔理沙ダメっ!!!」
魔理沙「ファイナル、、、、スパァァァァァァァァァァァァァァク!!!!!」
ジュアッ、、、、、、
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
魔理沙の自滅覚悟の魔砲の爆発が至近距離に居た緋色とアリスと魔理沙自信を巻き込んだ
その威力は広大な魔法の森の一角が消し飛ぶ程、
爆風が収まり当たりに焦げた木々の臭いと黒煙が立ち込める其処には微かに動く影が四つ
上海「シャン、、、、、ハー、、、、イ、、、。」
緋色「生きてるか、、、、、俺達?、、、、、、アリ、、、スさん?」
アリス「うぅ、、、」
蓬莱「ホウ、、、ラー、、、、イ」
あの爆発の瞬間、蓬莱人形はアリスを上海人形は緋色の前で結界を張ったのだ。
しかし自立型人形の張った結界程度では魔理沙の魔砲を完全に防ぐ事は出来ず破られたが
あの爆発力を少しでも防げた事は大きかった。
緋色「アリス、、、、さん、、、、。」
酷い耳鳴りと足を引きずって倒れたアリスの下へ向かう緋色。
緋色「アリス、、、、」
その時である。
ガラッバキゴンガララララッ!!!!
魔理沙「ジィィンヨォォォウァァァァッ!!!!」
それは土砂や木々の瓦礫を跳ね除け現れる、自ら起こした大爆発によってススだらけでボロボロの服を身に纏った魔理沙が最後の力を振り絞り八卦路を構える。
緋色「このっ、、、!!!」
緋色は素早くホルスターからテンペストを抜き魔理沙に向け引き金を引く
しかし、、、、
カシュンッ、、、、、。
緋色「え、、、、、」
妖力切れ、、、、、無理もない緋色が受けたダメージを妖力を使って治癒と防御を限界まで行った為、妖力切れを起こしたのだ
魔理沙「くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
シュュュュッ、、ボンッ!ボボボンッ 、、、、、
振りかぶる様に構えた八卦路から放たれたのは熱戦ビームではなく唯の煙だった
魔理沙「あ?」
高威力の魔法や魔砲をアレだけ連発して撃てば魔力切れになるのは当然、
というかむしろあの爆発に巻き込まれて動けるほうが不思議である。
そう、魔理沙もまた魔力切れである。
緋色「お前、ホントに人間かよ、、、、、」
魔理沙「わあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
魔理沙は突然叫びながら緋色の懐に飛び込み両手で彼の胸倉を掴んだ状態で大きく上半身を仰け反らした
あまりの突然の出来事に満身創痍の緋色は反応できなかった。
緋色「なっ!?」
魔理沙「うっらぁっ!!!」
ゴヂィィィィィッ!!
緋色の顔面に勢いづいた魔理沙のヘッドバッドが炸裂する、そのとき、、、、軟骨がずれる様な音が周囲に響く、、、、。
緋色「ブォアッ!?ガハァッ、、、うぉおあぁぁぁっ!!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
緋色の顔中央に激痛が走る
魔理沙「なんだぁ?頭突き一発でもぅオシャカか、、、?オラっ如何した来いよ、、、人妖サマっ。」
鼻を手で押さえ膝を突いた緋色の手の隙間から血がボタボタと滴り落ちる
緋色「カッ、、、ハッ、、、、クッフフフッ、、、、、、、、コロス、、、、、」 ボソ、、、、
魔理沙「ああっ?聞こえねぇぜ?言いたい事は、はっきり、、、、、、」
バッ、、、ガシィッ、、バギィッ!!!
目にも留まらぬ速さで緋色は魔理沙の胸倉を掴み、お返しとばかりに頭突きを放つ。
魔理沙「ギッ!ガァアッ!!」
激痛で膝を突く魔理沙
緋色「どうした?立てよ、、、、メスガキ、、、、、、。」
緋色の挑発に口と鼻から血を流し眼を見開き魔理沙は叫ぶ
魔理沙「上等っ!!!!」
・
・
・
五分後
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホウラーイ!」
アリス「ん、、、、、」
爆発によって気絶していたアリスが上海と蓬莱の声、そして近くから聞こえる怒声で目が覚める。
アリス「え、、、何、、、これ、、、、、?」
緋色「くったばれっ!!!ドチビィィィィィィィっ!!!」
ドゴォッ!バギィッ!バシィィィ!!
魔理沙「いい加減死ねぇぇぇぇぇ倒れろぉぉぉぉぉ!!!」
ドゴスッ!ゴチィッ!ドムゥッ!!
目覚めたアリスの目に飛び込んできたのは緋色と魔理沙がお互いの胸倉を掴み殴り合う酷い光景だった
アリス「二人ともっ!!?、、、、緋色さんも何やってるの止めなさい!!」
緋色「るぜぇっ!!ごっじぐんな!!!」 訳『うるせぇっ!!こっち来んな!!』
ボタボタボタッ
殴られ口の中を派手に切っている緋色は完全にブチ切れ聞く耳を持たなかった、、、、。
アリス「魔理沙も!貴女、女の子なんだから、、、!!」
魔理沙「引っ込んでろ!!根暗女っ!!」
片目を腫れ上がらせた魔理沙の口からはもはや罵声しか出てこない。
アリス「こんなの、、、、こんなの全然弾幕勝負じゃないじゃないの!!」
弾幕戦から、まさかの血沸き肉踊るリアルファイトへ発展
二人の殴り合いを止めることはアリスには出来ない。
魔理沙「うおおおおおおっ!!」
魔理沙はポケットから何かの液体の入った試験管を取り出し緋色に投げつけようとするが
緋色「ルゥウアアアアァァッ!!」
ゴチィッ!!
魔理沙「ぐぅっ、、、、がぁっ!?」
緋色の肘鉄が魔理沙の側頭部に当り魔理沙は膝をつく、そこへ追い討ちを掛ける様に、緋色は魔理沙の髪を掴んで顔面に膝蹴りを叩き込んだ。
バチャッ!
泥水の上に息絶え絶えに仰向けになって倒れる魔理沙
魔理沙「ガッェア゛ハッ、、、、ハァ、、、、、ハァ、、、、ハァ、、、、。」
そして決着がつく、、、、、、しかし、、、、、
緋色「・・・・・・」ガチャッ、、、、ギッギッギギギギッギギギッ、、、、、、。
爆風の際飛ばされた剣を拾い、ふら付いた足で切っ先を引きずりながら、憤怒の表情を浮かべた緋色が魔理沙へと近づく。
アリス「ひ、、緋色さん駄目、、、駄目よ!!」
緋色「・・・・・・・」
ドンッ
アリス「きゃあっ!」
緋色はその怒りに満ちた瞳で魔理沙を凝視しながら止めに入るアリスを無言で突き飛ばした。
魔理沙「、、、、、、。」
剣を肩に担ぎ魔理沙を跨ぐ様に立ち魔理沙を見下ろす緋色。
緋色「最後、、、、、通告だ魔理沙、、、、、、盗んだもの、、、、、返して、、、、、、、萃香たちに謝れ。」
魔理沙「、、、、、、。」
アリス「魔理沙、、、、、、、、、、」
魔理沙「・・・・・・・・嫌だね、、あれは正当防衛だ、、、それに、私は借りてるだけだぜ。」
ふてぶてしく魔理沙はそう言い放つ。
緋色「そうかい、、、じゃあ仕様がねぇよなぁあ!!!!」
魔理沙の頭に向け剣を振り下ろす緋色
アリス「止めてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
魔理沙「うっ、、、ぐっ、、、、、、ぅあああああああああああああああああああああああああ!!!」
ザシュッ、、、、!
小雨の中を無常に剣を突き立てる音が鳴り響く、、、、、、。
二時間後、人妖事務所・・・・・
大妖精「チルノちゃん大丈夫?」
チルノ「ちくしょう、あのシロクロめ~!よくも最強のアタイとユカイナなかまたちを、、、、」
ミスティア「あっルーミア、そこガラス落ちてるから気をつけて。」
ルーミア「素足のてゐが来たら真っ先に怪我をする惨状なのかー」
魔理沙に荒らされた事務所をかたずけや修理をしている萃香達。
萃香「おーい虫小僧、釘取ってくれ。」
リグル「あっはい!」
萃香「アンガト、、。」
リグル「あと、それと僕は女なんだけど、、、。」
萃香「ん、、、あぁ、細かいこと気にすんな。」
リグル「細かくないよ!」
ガチャッ、、、、
その時ノックもなく事務所のドアが開く
萃香「悪いが今日は営業してな、、、、、いぃぃっ、、、!?」
ミスティア「ひぃぎゃああぁぁぁぁぁバケモノォォォォ!!?、、、、ってあれ?、、ひ、緋色さん!?」
入ってきたのはフルラウンドを戦いぬいたボクサーの様に顔を腫れ上がらし所々火傷を負い満身創痍で返ってきた緋色だった。その手には盗まれた電化製品等が入っている大きな風呂敷包みが握られていた。
緋色「いま゛、、、帰った、、、、ぞ。」
ドシャッ!
前のめりに倒れこむ緋色
大妖精「どどどど如何したんですか!?」
チルノ「ヒイロどうしたんだ!?マリサか!?マリサにまけちゃたのか!?」
萃香「チィッ!!あの小娘が、、手を抜いてやれば、つけ上がりやがる!!」
怒りを露わにし、今にも事務所を飛び出しそうな萃香の足を掴む緋色
緋色「いいんだ萃香、、、もういい、、、。」
そう言うと緋色は、ポケットの中からある物を取り出し萃香の足元に落す
萃香「っ!?お前、それ、、、。」
緋色「、、、ケジメは、取らした、、、、、、ぜ、、、。」
その言葉と同時に緋色はその場で泥のように眠った
萃香達が目にしたものそれは、、、、、、。
二時間前、魔法の森・・・緋色と魔理沙の戦闘跡
アリス「グスッ、、、魔゛理沙ぁ、、、本当に゛、、グズッ、、よがっだぁ、、、、、。」
魔理沙「泣くなよ、、、、アリス、、、、。」
アリスに肩を貸してもらい家路に向かう魔理沙
魔理沙「あの野郎、、女の命の次に大事なモン斬ってきやがって、、、気に入ってたんだぜ、あのおさげ。」
アリス「グスン、、、、、でも、それはそれで、可愛いわよ。」
魔理沙「ヤダッ!もっかい伸ばすっ。」
アリス「フフッその前に傷の手当てしなくちゃ、緋色さんは『一人で大丈夫だ』とかいってたけど、ちゃんと帰れたかしら、、。」
魔理沙「まったく、、、ヤレヤレだぜ、、、、。」
その日の夕刻、、、人妖事務所。
コンコンッ
事務所のドアをノックする音が響く。
大妖精「こんな夕方にお客さんかな?」
大妖精はドアを内側から開けると玄関前に立っていたのは、、、。
アリス「あの、突然お邪魔してごめんなさい、、、緋色さん居るかしら?」
大妖精「えっと、、、緋色さんは今はちょっと、、、、、、お仕事のご依頼でしたら日を改めて貰えませんか?」
アリス「あっ、いや、違うの、怪我の具合を、、、。」
萃香「如何した大妖精?」
まごついている大妖精を見て事務所の修復作業を終えた萃香が様子を見にやって来た。
萃香「何だ人形遣いじゃないか。」
アリス「えっ萃香?如何してここに?」
萃香「まぁ、色々あってな、立ち話もなんだ上がりな。」
事務所のソファーに座りアリスは事の顛末を萃香に話した。
萃香「そうか、、、すまんな、緋色が世話になったな。」
大妖精が淹れたお茶を置いた木製のテーブルを挟んで礼を言う萃香
アリス「気にしないで、私が勝手にやった事だから。」
萃香「しかし、魔理沙も散々だねぇ、薬品以外の盗んだものを、全部緋色に取り返されて骨折り損も良い所だ。」
アリス「御免なさいね、あの子に悪気はないの。」
萃香「悪気がなければ何やっても許されるのかい?」
アリス「あ、、、いえ、、、、、そういう意味じゃ、、、」
萃香「じゃあどういう意味さ、、、、緋色をあんなにしやがって、、、私の腹の虫は一向に納まらないんだが。」
アリス「・・・・・・」
心苦しそうに俯くアリス
萃香「大体、なんでお前さんは魔理沙に肩入れすんのさ?」
アリス「あの娘は、、、、私の大切な、、、、だから、、、、、。」
萃香「なんだって。」
アリス「私の最初の友達だから、、、」
萃香「は?」
アリス「始めて逢った時、、、どんなに、私が冷たくあしらっても、あの子は気さくに話し返してくれて、、、当時の私は如何してか分からなくて、、、、魔理沙に直接聞いたのね、そしたらあの子、、、『友達だからだぜ』って、その他愛ない一言、、、
それがとても嬉しくて、、、、私の大切な友達、、、、、、、、だからツイ、、、甘やかしちゃうのかしら、、、、。」
瓢箪に入った酒をラッパ飲みしながらアリスの話を聞き終え、手の甲で口をぬぐった萃香の口から出た言葉が周囲を凍りつかせた。
萃香「下らん、、、、。」
アリス「っ!?」
萃香「友達だ大切な人だってんなら、魔理沙に何故、一言ってやらない、、、、、、嫌われるのが怖くて云えんか?」
アリス「私は、、、、」
萃香「本当に大切なら、嫌われても心を鬼にして正しい方向に導く、、其れが相手を想う心だ、お前さんのは所詮見せかけ、、、そこに友情なんか無い、、、、ただの薄情な馴れ合いだ、、、。」
萃香の天衣無縫な正論を浴びせられ俯いたまま下唇を噛みしめ涙ぐんだ目を萃香に向け声を荒げた。
アリス「貴女、、、、なんかに、、、、何が分かるって言うのよっ!
貴女のだって馴れ合いじゃない、独りで居るのが寂しい癖して強がって!
何なの孤高気取り?馬鹿じゃないの!?あの人妖と一緒に居るのも、あの子なら寂しさを紛らわしてくれると思ったから?でも残念ね、あの子はもう、、、貴女の大好きな人間じゃな、、、、」
バッギィッ!!ゴシャァッ、、、、!!
萃香の平手打ちが二人の間にあったテーブルを真っ二つに粉砕した。
萃香「喋り過ぎだ小娘が、、、、。」
アリスは動じる気配無く涙の乾いた目で萃香の眼を見据える。
萃香「この鬼の伊吹がそんな陳腐な劣情であいつの傍に居ると想っているのか
人間だとか妖怪だとか関係ない、、、、私は約束したんだ、、、、あいつの、、、緋色の力となると、、、、お前等のような、
『なぁなぁ』な関係とは違う!私はっ、、、、」
2/14
その時、事務所内の一室のドアが開き緋色がふら付きながら部屋から出てきた。
緋色「萃香もう良いだろぅ、、、ツーか、、事務所のモン壊すな。」
萃香「緋色っ!?横になってろって言っただろ!」
緋色「あんな喧しい音立ててゆっくり寝ねてられるか、それとアリスさん、、、、」
アリス「え?」
ふら付きながら緋色はアリスに頭を下げた
緋色「萃香が、、、失礼な事言ってすいません。」
萃香「何でお前が謝るんだよ!?」
緋色「萃香、、、今回アリスさんは俺を二度も助けてくれたんだぞ、、、それにお前のやってる事、完っ全に八つ当たりだ。」
萃香「・・・・・・・・」
緋色「それにな、、、、、アリスさんは、、お前が思っているほど、『なぁなぁ』じゃないよ、、、ちゃんと相手の事、、、
想ってるよ、、、。」
アリス「なっ!?別にっ私っま魔理沙の事そっそっそんな!!」
萃香「、、、悪かったよ、、、、。」
アリス「えっ!?、、、あ、、、うん、、、私こそ、、、、その、、、、御免なさい、、、知った風なこと言って、、、、
それより緋色さん大丈夫なの、あの後一人で帰っちゃったから心配で。」
緋色「いやぁ、まぁ何とか、、スグに応対したかったんだけど体中痛くてねぇ、イヤもう、、、ホント、、、、。」
グラァ、、、、、
ふら付き膝を付く緋色
萃香「おいっ!?」
アリス「緋色さん!?」
緋色「あぁ、、ごめんごめん大丈夫、大丈夫、、、。」『傷口開いたぁ、、、、』
大妖精「部屋に戻って寝てないと、摑まってください」
萃香とアリスの問答で存在感が空気になっていた大妖精が緋色に肩を貸す
緋色「ありがとう、、、ツーか大妖精、居たの?」
大妖精「ずっと居ましたよ!」
緋色「そういや、チルノ達はドコだ?もう帰ったのか?」
彼が疑問に想った矢先にその回答が事務所のドアを開く音と共に現れた。
チルノ「大ちゃんっエイエンテイからクスリもらってきたぞ!!」
ルーミア「新しいのを貰ってきたのかー!」
ミスティア「途中、化け物に襲われたけど私は元気よ!」
リグル「妹紅さんに竹林の案内頼んで正解だったね。」
緋色が気絶している間に魔理沙から取り返しそこなった薬品類をチルノら四人で永遠亭から分けて貰ってきたのだ。
ミスティア「長く辛いお使いだったわ、、、、。」
チルノ「最強のアタイにかかれば、なんてことない。」
リグル「いつも世話になってますから」
ルーミア「気にするなー、私と緋色の仲なのかー」
緋色「お前らぁ、、、、、」
大妖精の肩に掴まって俯く緋色
緋色「おみゃあらぁぁぁぁぁ!!」ジュバァァァン!! 訳『お前等ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ガシィィィッ!!
涙と鼻水でグズグズになった顔の緋色が、その嬉しさの余りチルノ達に抱きついた。
チルノ「うぉあ!?なんだなんだっ!?」
緋色「危ない目にあって!!大丈夫だったか!!?怪我して無いかぁぁぁぁ!!!?」
ルーミア「ひぃーろが感極まって壊れたのかー!」
緋色「お前等、、、わいは、、わいはホンマに嬉しいねんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ミスティア「ノッギャァァァァ!!?緋色さん落ち着いてぇえぇぇ!!!」
緋色「むぐぅ!?」
突如うずくまる緋色
萃香「どっ如何した緋色!!?」
緋色「キズグチガァ、、、、、ヒラキマシタァ、、、、、、。」
萃香「はぁ、、、、おい誰か緋色に頭からクスリ掛けてやれ。」
アリス「頭からっ!?ちょっと飲み薬じゃないの!?」
萃香「まぁ見てろって。」
小瓶のふたを開け緋色の頭にバシャバシャと薬を掛けるチルノ。
緋色「完全復活だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
チルノ「ヒャッホゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
アリス「ちょっ、、、どういう原理よ!!?」
萃香「ようしっ!復活祝いに宴会だぁぁぁぁ!!!」
緋色「O☆KO☆TO☆WA☆RIだぁぁぁっ!!」
こうして夜が更けて行き次の日の朝、二日酔い気味のアリスが家路に着くのだった。
2/14
霧雨 魔理沙
種族:人間
職業:魔法使い、泥棒
二つ名:「普通の魔法使い」など
魔法の森に住む人間の魔法使い。
身長は「成長期の10代前半の少女達」として、やや低いグループ。
種族魔法使いのアリスやパチュリーと違い、魔法を使うだけの普通の人間である。求聞史紀では人間でこれほど魔法を使いこなす者は珍しく、種族魔法使いになるかもしれないとされている。永夜抄などで不老不死や不老長寿に興味を示していたが、種族魔法使いを志しているかは不明。
蒐集癖があり、物が捨てられない性格。
負けず嫌いでひねくれ者。努力家で勉強家だが、そのことを人に知られるのは嫌い。
スピードとパワーはあるが、体術は余り得意ではない。
口癖は「派手でなければ魔法じゃない。弾幕は火力だぜ」
ステ-ジ9 楽園の素敵な絶対強者
ここは幻想郷に在る、とある神社、、、、
?「それでアンタ何しに来たわけ?、人妖が如何とか言ったっきり黙りこくっちゃって、、」
魔理沙「・・・・・・・」
?「負けたのソイツに?」
魔理沙「私が?ハハハハハッ!」
座っている魔理沙は短い高笑いを終えると脱力したかのように俯き子声で一言
魔理沙「完敗ですわ、、、、、。」
?「ふーん、アンタがねぇ、、、珍しい。」
魔理沙「そこで今日は霊夢に頼みたいことがあって来たんだぜ!」
博麗 霊夢「い・や・よ!」
魔理沙「まだ内容を言ってないぜ!」
霊夢「どうせアンタの事だから私にその人妖を退治させようって魂胆でしょう。」
魔理沙「違うぜっ!あいつは本当にヤバイんだって見てくれよッ!!この顔っ、、、青アザこさえさせやがって!後が残ったらお嫁にいけないのぜ!?」
霊夢「アンタをもらってくれる男なんて居るわけ無いから大丈夫じゃない。」
魔理沙「マスパ撃ちつつ回転するぞ、、、、ココでっ!」
霊夢「やめなさい、うちの神社、出入り禁止にするわよ。」
魔理沙「とにかくっアイツは近い将来必ず異変を起こすに決まってる、異変解決っ!!
異変の芽は早めに摘むのが巫女の仕事だろう!?」
霊夢「ハイハイ、建前、建前、、、、。」
魔理沙「ぐぬぬぬぬぬ、、、、。」
その時、魔理沙に妙案が浮かぶ
魔理沙「そういや、霊夢、、最近この神社もえらく閑古鳥だよなぁ、、、何でだろうな?」
10/3
霊夢「いつもの事じゃない、、、てっいうか、喧嘩売ってるの?」
魔理沙「東風谷の連中が来た時もこんなんだったよなぁ、、、。今回もお前のトコに一切仕事回って来てねぇんじゃねぇーの?」
霊夢「、、、、、。」
魔理沙「ココと違ってアイツの事務所は里から近いからなぁ、、、、今こうしてる間にもあの人妖様は、お前の仕事を掻っ攫ってるぜ、、、。」
霊夢「・・・・・・・・。」
魔理沙「お前の賽銭箱に入るはずだった、、、、、賽銭ごとな!!」
霊夢「っ!?」 ガタッ
何かを思い立ったかの様に突如立ち上がり鳥居のほうに向かって歩く霊夢
魔理沙「おい、ドコ行くんだ霊夢?」
霊夢は真剣な面持ちで振り返る。
霊夢「勘違いしないで、別にあんたの口車に乗る訳じゃないわ。」
そして鳥居の方へ向きなおし、まだ見ぬその人妖が眼前に居るかのように言い放つ
霊夢「異変(商売敵)に成りそうな芽は早めに潰す!!!」
我が怨敵を討つ(賽銭の)為、巫女は空を翔け戦場(いくさば)へと赴く
魔理沙「行ったか、、、フンッ、ざまぁ見ろだぜ、、、、人妖。」
丑三つ時、、、妖怪の山・中腹付近
緋色は妖怪の賢者、八雲 紫しきじきの命により、外来の化け物が大量に出現した妖怪の山の中腹付近で化け物の群れと交戦していた。
化け物「ギッギッギギ、、、、、、ギャバッ!!」
ザッキュッ!!
倒れた化け物に剣をつきたて絶命させる。
緋色「如何したぁ?化モン共、、、、たった二、三十匹、俺に斬られた程度で腰が引けてンのか、、、あ?」
名状しがたい化け物達を挑発する緋色
化け物「ギチギチギチッ!」
化け物「オ゛ヴッオ゛ヴッ」
12/1
仲間を呼ぼうとする化け物、、、。
緋色「あらぁ、、、たくっキリがねぇなぁ、、、」
その時、上空から無数の空気を切り裂き降って来る様な音が彼の耳に入った。
空を見上げる緋色、、、、、、、彼はソレを目にする。
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!
緋色「・・・・・・・・マァジ?」
横殴りの雨のように飛来するソレは箸のような二十センチ位の針だという事が緋色には確認できた。
緋色「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!?」
緋色は咄嗟に近くの大木に飛び込み身を隠した次の瞬間
ドシュッザザザザザザザザザザザザザザザザッ!!
か細い木々は貫通し化け物達 諸共、易々と射抜いてゆく
その突然飛来した雨のような無数の針によって化け物の群れは瞬く間に絶命し、、、
化け物達の断末魔はそう長く続くことは無かった。
緋色「たっく、、晴れ時々針の雨ってか、、なぁ、おいっ?」
緋色は宙に浮かぶソレに対し軽口を返す
その人物は緋色に勝る仏頂面で彼を睨む
霊夢「やっと見つけたわ、、まったく事務所に行ってもモヌケノカラだし手間を掛けさせてくれるじゃない、人妖風情が、、、、。」
緋色「はぁ、、、俺に何か御用で?依頼なら俺が事務所に居る時にしてくれ。」
余裕を醸し出す呆れ顔で緋色はその失礼な巫女をあしらおうとするが
初対面で早々その紅白の巫女は物騒な言葉を緋色に浴びせた。
霊夢「いいえ、その必要は無いわ、今日はアンタを成敗しに来たんだから。」
緋色「・・・・・恨み買うようなことした覚えはネェけどな、、、。」
霊夢「コイツ等の事よ」
浮いていた霊夢は地に降り立ち、針が体中に刺さり死に絶えている化け物を踏みつけ緋色を鋭く睨む。
霊夢「本当は全部アンタの自演なんじゃないの?、、、アンタが来るまではこの世界は平和だったのよ?」
緋色「俺は何もしてないぜ、、、」
霊夢「じゃあもっと駄目ね、何もしないことは、、、、罪なのよ!」
緋色「どっちにしても俺は『悪』呼ばわりか、、、、。」
霊夢「まぁ良いわ、、。アンタが善か悪かなんて、、、、、シメた後でゆっくり決めれば良いだけの話よっ!!!!」
チャッ、、、。
霊夢は先ほど降ってきた物と同じ針とお払い棒を両手に持ち構える
霊夢「封魔針!!」
そして霊夢は緋色が臨戦体制をとる前に躊躇無く再び彼に向かって針の雨を浴びせる、
その投げる速度は凄まじく霊夢の腕に残像が見える。
シュバババババババババババババババババババッ!!
緋色「チッ、、」
カチャッキンッ、、、
眼前より飛来するソレを緋色は流れるような動作で通常弾を装填したテンペストをホルスターから抜き射撃を開始する。
ガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッ!!
バッギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギッ!!!!
無数の針を撃ち落とし続ける甲高い金属音が静かな夜の山中に響き渡る。
その飛来する針を打ち落としつつ、緋色は霊夢に向かって歩み寄る。
数メートル歩いたところで緋色は瞬時に、剣を鞘から抜かずに持ち替え速射砲の如く飛来する針と針の隙間を素早く縫うように霊夢へ近づく。
緋色「墳ッ!!」
ブォンッ!!
緋色の袈裟斬り、斬り上げ、三百六十度の薙ぎ払いその全てを霊夢は先読みでもするかのように華麗に避け、
剣の非有効範囲であるゼロ距離に踏み込み、掌底と共に数枚の札を雑に緋色の胸と腹部に貼り付けた途端、強烈な電流を流されたかの様な衝撃と激痛が彼を襲った。
緋色「わ゛あぁぁぁぁぁぁ!?ぐっ、、、がぁぁぁ、、外れ、、ギィィッがあぁぁぁぁっ!!?」
霊夢の放ったその札を手で外そうとするも、触れるだけで指先が千切れるような痛みが走る
緋色「グゥゥゥゥギギギギッ、、、、」
その悶絶し蹲った緋色に霊夢は語りかける。
霊夢「その太刀筋、、、、アンタ、白玉楼にでも居たの?」
緋色「ッ!?」
彼のその動揺を霊夢は見逃さなかった
霊夢「ふーん、、、今回の異変もまた幽々子達が絡んでるの、、、? てっ言うか貴方何者?
いつこの世界に?化け物を、、、、自分の同胞を殺して何を企んでるの?
まぁ、面倒だけど他の連中からも、洗いざらい謳ってもらうわ。」
霊夢はとんでもない憶測を頭に巡らせる、それを緋色は全力で否定する
緋色「ちっ違うっあの人たちは、、、関係ないっ!!!!」
霊夢「アンタになんて聴いてないわ、、、異変と感じたものをその例外なく潰すわ。」
緋色「、、、無関係な奴でもかっ、、、、、、!?」
霊夢「巫女は妖怪退治してナンボよ。」
緋色「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『ブレイクショット』
緋色は焦点が合わない程の痛みを怒りで押し殺し、その傍若無人な巫女に向かって俊足の突きを近距離から浴びせる。
霊夢「フン、、、、、」
『警醒陣』
ギィィィィンッ!!!!
ガガガガガガガガガガガガガガギギギギギギギギギギギギギギギギギッ!!!!
霊夢は前方にお札を正方形に4枚飛ばし、瞬時に結界を作り緋色の剣の突きを軽々と防ぐ。
霊夢「アンタも結構⑨ね、、、無駄ってわかっ、、、、、」
緋色「おおおぉぉぉぉおおおおぉあ゛あああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ゴオオオオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!
パキンッ、、、、、
霊夢「えっ、、、、?」
『警醒陣』に剣を突きたてた緋色の体から発せられる妖気がまるで大気圏に突入したかのように真っ赤に燃え『警醒陣』とぶつかっている剣の切っ先から鞘が焼け焦げ、緋色の剣、トワイライトがその姿を現したと粗同時に、緋色に貼られた札もその圧倒的な妖力に当てられ発火し灰と化した。
バリィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!
ヂッ!!
警醒陣を突き破り、体の芯を狙った緋色の剣の切っ先が、咄嗟に身を捻じって避ける霊夢の腕をかすめた。
驚愕し体制を崩す霊夢に右下から左上へ斬り上げ追撃を浴びせる。
霊夢は大きくバク宙して大きく距離をとり空中で正面を向き、今度は針ではなく無数の札を緋色に浴びせる
緋色は瞬時にフィンリルをその、怒(いか)れる拳に生成する
緋色「おぅらあああぁっっ!!!!!!」
『グランドゼロ』
ドッゴォォォォォォォン!!
勇儀との戦いのなか体得した『グランドゼロ』、その拳を大地に打ちつけ緋色を中心に円状に発せられる衝撃波によって無数の札がチリと化す。
緋色「気にいらネェ、、、、」
霊夢「・・・・・・・・・」
緋色「怪しいモンは、とりあえず潰すってか?」
彼は霊夢に外の世界の理不尽さを垣間見、激してしまう
緋色「このクソボケェッ、、、、てめぇ、一体ッ何様だァ!!!!!!」
叫ぶ緋色を宙に浮かび見下ろす霊夢は緋色の叫びに答える。
霊夢「ただの、、、、絶対正義よっ!!!!!!!」
『封魔陣』
緋色「っ!!!?」
緋色の周囲に無数の御札が出現し彼の体の自由を奪い拘束する
緋色「グッ、、、、何だ、、これ、、、は、、結界!?」
霊夢「往生しなさい、、、、。」
バチバチッバチッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
霊夢が構えた一枚の札に膨大な霊力が凝縮されてゆく
霊夢「夢想封印!!!」
緋色「ちょっおまっ、、、、これ、、ガチで殺す気、、、、」
その夜、、、、妖怪の山の麓付近で爆音とともに発生したまばゆい閃光が遠く離れた、人里でも確認された。
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!
巨大な光弾が放たれ緋色の周りを飛び回りそれが同時に大爆発を起こし周囲を昼のように照らした。
そして、土煙が消え宙に浮いていた霊夢が地に足を着ける、その足元には大きなクレーター、その中央には
緋色の剣トワイライトだけが地に突き刺さり埃に塗れ鈍い輝きを放っていた。
霊夢「、、、、、、。」『周囲にアイツの妖力は感じない、、、、、、、』
霊夢は周囲を警戒するも聞こえてくるのは夜の山特有の木々のざわめきと崖の下を流れる河の小さなセセラギだけだった。
霊夢「よしっ解決っ!!帰るっ!!」
意気揚々と帰路に着く霊夢その背後の地面に主を失った剣トワイライトが、、、、不気味な存在感を放っていた。
ガサガサッ、、、、。
二人の戦闘跡 近くの藪に潜んでいたそれらが姿を現した。
?「行ったわね。」
?「えぇ、、、。」
?「緋の色の人妖と云えど巫女には勝てなんだか、、、、。」
?「怖かった~、、、侵入者の監視だけで、良かったですねぇ~。」
?「ホントよ、、、。」
?「てっ、、、ちょっと紅葉っ何してんの!?」
紅葉(くれは)「えへへ、この剣すごく軽いですよ、椛さん、貰って良いですか。」
犬走 椛「貴女もう剣持ってるでしょう。」
紅葉「でもこの剣カッコ良いし、それにどうせ放置したままだと錆びてボロボロになっちゃいますよ?」
椛「あぁ、もう、分かった分かった、じゃあ戻るよ皆っ、、、、、。」
ステ-ジ10 楽園の素敵な巫女
昨夜の戦闘から一夜明けた妖怪の山麓付近の河、、、、。
そこで、谷河童のにとりが朝食を獲ろうと釣りに勤しんでいた。
果たしてキュウリで一体何が釣れるのかという疑問は膨らむばかりである。
にとり「はぁ、、、釣れ、、、、、ん?」
にとりがふと上流に目をやると大自然に場違いな緋い色をした者が流れて来る、彼女はソレが緋色だとすぐに気付いた。
にとり「ひゅいぃぃぃぃぃぃいいいいいいっ!!!!!!??」
ドッボゥゥゥゥゥゥンッ!!
奇声を上げ釣竿を投げ捨て河に飛び込み、グッタリとして動かない緋色を抱きかかえ浅瀬に上がるにとり
そう、其れはまるで、いつかの様な。
にとり「盟友ッ!盟友ぅッ!一体誰がこんなっ、、、ひゅいぃっ!?息してないぃぃぃっ!!!」
その時 にとりは、依然に外の世界から幻想入りした医学書の様な物から電気を使った蘇生法があることを思い出す。
リュックからコードやら電極やらを取り出し即席のAED的なものをこしらえ、それを息をしていない緋色の胸に当てる。
にとり「蘇れ緋色っ!!!この電撃でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
カチッ、、、、
スイッチを入れたと同時にAEDとは思えぬ規格外の電流が緋色の体を駆け巡った。
緋色「・・・・・・・ゲェバァッ!!!!アバババババババババババババッ!!??」
膨大な電流を流され白目をむきながら緋色は口や鼻から大量の水を吐き出した。
それと同時にAED(?)は漏電したのか煙を上げ機能が停止する。
緋色「に、、、にと、、、、グッ、、、、、。」
緋色は朦朧とした意識の中にとりの存在を確認するも再び意識を失う。
その後、気を失った緋色をにとりは、自宅まで運び彼女の家のベッドで小1時間後に意識を取り戻した。
そして、真っ先に目に入ったのは、壁に掛けられた大きなプロペラの設計図とアインシュタインも真っ青になるような化学式だった。
発明好きの にとりの事だからまた大掛かりな何かを開発しようとしているのだろう、彼は横になったまま、そんなことを考えていると。
にとり「ああーっ!起きたっ!大丈夫どこか痛い所とか無い!?」
にとりが心配そうに駆け寄ってきた
緋色「ああ、大丈夫、、、、、、、。」
にとり「ううっ心臓止まってたしグスッ、、、もう駄目かとグスッ、うっ、、よかっ、、、、良がったよぉぉぉぉ!」
にとりの顔が涙と鼻水でグチャグチャになっていた、、、
緋色「取り合えず鼻水拭け」 『デジャブだ、、、』
にとり「うん、、、」ズズッー
緋色「そんな心配すんなよ、大丈夫だから、、、、。」
にとり「もぅー!!あれだけ無茶しないでって言ったじゃないか!!!」
緋色「悪かったって、もうしないって。」
半ベソをかいているにとりをなだめる緋色
そこへ、
?「見ぃつけたぞぉぅ!」
スゥゥゥゥゥゥッ!
ドアの隙間から霧が入り込みそれが実体化し伊吹 萃香がその姿を現した。
にとり「ひゅい!?」
緋色「おおっ萃香っ。」
萃香「まったく日が昇っても帰ってこないから何処ほっつき歩いてるのかと思って来てみれば、
河童と乳繰り合ってるとはねぇ、、、。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
萃香の顔は笑っているが明らかに内に激情を秘めていることを青ざめた彼等は悟った。
にとり「ひゅいいいいいいいい!!!?」
緋色「すっ萃香っ!?これは違うのですよ!!にとりは俺を助けてくれて、、、、、、。」
萃香「ハイハイハイ、、分かってるよ、お前がそんな節操なしなわけ無いだろう、、、。」
緋色「じゃあ何だったんだよ今の、『ゴゴゴゴゴッ!』って現実に聞こえて良い擬音じゃねぇだろ!!」
萃香「はぁ、、、、冗談も解せないのかいお前さんは、、、、?」
緋色「ぐぬぬぬぬっ。」
萃香「んで、誰にやられたんだ今度は、お前がやられたって事は並みの化け物じゃないんだろう?」
緋色は昨夜の事を思い出そうとするが、外来の化け物達を鏖殺していたまでは覚えている、、、、、。
緋色「その先が思い出せない、、、でも、確か紅と白の色をした、、、化け物だったような、、、。」
にとり「そんな派手な色の化け物ならスグ見つかるね。」 『どっかで見たような、、、、、』
萃香「そうか、まぁソレはソレとして、お前剣は如何した?」
緋色「え、あっ!?」
彼は剣をなくしたことに気付く、そして三人は昨夜の戦闘痕へと赴いた。
金属探知機を使って捜索するにとり、、、、、。
周辺の草木を掻き分け探す緋色、、、、、、、。
霧となって近辺を隈なく探す萃香、、、、、、、。
緋色「くそっ、、、こんなに探しても見つからないっ!」ゴッ!
大事な剣を失くした自分に苛立ち、地面に拳をぶつける緋色。
にとり「盟友よそんな落ち込むな、また造ってあげるから」
萃香「そうだぞ緋色、剣ぐらいでそう固執するな、、、。」
緋色「いやだ、、、。」
俯き悲しそうな顔の緋色が言葉を漏らす
緋色「あれは、俺がにとりと初めて出逢った時に最初に心を込めて造ってくれた物だ、、、だから、、、、。」
2013 3/9
にとり「緋色、、、、そんなに大事に思ってくれてたなんてぇ、、あ痛っ。」ゴッ!
萃香「・・・・・・・・」
嬉しさのあまり、デレデレした、にやけ顔のにとりに、むくれた顔の萃香が蹴りを入れる。
萃香「はぁ、、仕様が無い、、、緋色、最後の手段だ。」
緋色「?」
どうやら萃香に妙案があるらしい。
萃香「私に任せろ、、、」 『あんまり、あいつに頼りたくないんだけどねぇ。』
緋色「如何する気だ?」
萃香「探しものなら色んな情報を扱っている奴が一番さね。」
そして萃香を先導に緋色、にとりは妖怪の山の住人でも通らないような獣道を登ってゆく。
緋色「なぁ、萃香なんでこんな道通るんだ?」
にとり「それは、、、」
にとりより先に緋色の疑問に萃香が答えた。
萃香「お前、入山許可とって無いだろう?天狗共はな、縄張り意識が強いんだ、、、普通の道なんて通ってみろ瞬く間に頭の固い白狼天狗に見つかって面倒な事になる。」
緋色「そうなのか、、、。」
長々と続く勾配の急な獣道を登って行くと、ようやくなだらかな山道に出た。
そして山道の傍らに彼らが目指していた目的地が建っていた。
萃香「よっし着いたぞ」
にとり「やっぱり、ここでしたか、、、、、。」
『清く正しい、文々。新聞、事務所』
その建物の看板を見た緋色は、、、、、。
緋色「・・・・・・・・・・・・・」『ブンブンマルシンブン、、、、、』
萃香「そんな、あからさまに嫌そうな顔するな、、、入るぞ。」
萃香はノックもなしに事務所のドアを開ける。
緋色「なんだ留守か?」
にとり「取材にでも出てるんじゃ、、、、?」
萃香「まぁ、待たせてもらうさ、、、、。」
三人は射命丸の事務所の中で待つことにした。
緋色「まさか、あいつを頼る日が来ようとは、、、、。」
萃香「何だかんだで情報通だからねぇ、、、。」
五分ほど待つと、外から聞きなれた甲高い声が聞こえてくる。
萃香「帰ってきたか、、もう一人いるな、、、。」
そして事務所のドアが開かれ帰宅した射命丸が三人の存在に気付く
射命丸「あややっこれはこれは、皆さんおそろいで、、、」
萃香「今日はお前に聞きたい事があってな、緋色の、、、、」
萃香が尋ねようとした瞬間、射命丸の隣にいる白狼天狗が三人の視界に入ったと同時に三人は声を上げた。
萃香・緋色・にとり「あっ!!!」
紅葉「うわぁ、、、、!!?」ビクゥッ!
紅葉の腰に鞘無しで吊るされている物それは紛れも無く、緋色の愛剣トワイライトだった。
緋色「そ、、ソレッ俺の、、、、!?」
紅葉に駆け寄る緋色
射命丸「げっ!緋色さん駄目ですっその子はぁっ、、、、!!」
静止する射命丸の行為も虚しく、その事態が起こってしまう。
紅葉「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
ドゴォォォォォォォッ!!
緋色「アフンッ!、、、、、、イ゛ェェェェェェェェェェェェェェェェェェェア!!?」
ボゴォォンッ!!バキバキバキッ、、、、、!
パラッパラパラッ、、、、、。
紅葉の金的が無警戒で駆け寄った緋色の股間を直撃し、緋色は天井に上半身をめり込ませた、それが緋色が痛さで飛び上がってなのか紅葉の蹴りの威力なのか、当人達でないと分からない、、、、
丸々上半身が天井に埋まった緋色は引っかかって落ちてこない、力無く伸びきった彼の足だけがぶらついている。
紅葉「ヒグッ、、、ヒッ、、グスンッ」
身体をプルプル震わせ座り込みベソをかく紅葉。
にとり「ひ、、緋色がぁぁぁぁぁぁっ!?」
萃香「てめぇッ、白狼のッ、、よくも緋色の金tっ、、、否っもとい緋色のせがれを、、、、、!!!」
射命丸「あやっははははははははははっ!!!!」
パシャッパシャッパシャッパシャッ!
その惨状を見た射命丸は写真を撮りながら爆笑している。
萃香「笑うなボケ鴉ッ!!!」
バサッゴンッ!!
射命丸「あやっはっはぁっバハァア!!?」ボスンッ!!
萃香は近くに積みブロック状に紐で纏めて有った新聞の塊を投げつけ、それが射命丸の顔面に直撃した。
数分後、天井にメリ込んだ緋色が救助される
緋色「・・・・・二度とするな、、、、。」
埃塗れで半泣きの緋色が紅葉を睨む。
紅葉「すみません、、、、、。」
射命丸「まぁまぁ、緋色さん彼女にも理由があるのですよ、、。」
にとり「理由って何です?」
2013
3/11
萃香「下らん理由なら分かってるんだろうねぇ?」ポキッパキッ、、、、。
威圧感 全快の萃香が指の骨を鳴らす。
射命丸「年頃の殿方が怖くて仕様がないらしいのですよ。」
萃香「なるほど下らん、覚悟は良いかい白狼?」
紅葉「ひぃぃぃぃぃい!?」
萃香が怯える紅葉に詰め寄る。
緋色「待てっ!」
勇ましく萃香を静止する緋色、しかし格好が付かない、、、、、ダメージが残っているのか若干内股である。
萃香「待て待て、、、待て待てって、私は犬じゃないぞっ私はなぁ、、鬼なんだぞこの野郎!」
緋色「兎に角、待ってくれ、、、、俺はその剣を返してほしいだけなんだ、、、、さっきのは不幸な事故だったてっ事にしてやるから返してくれ、、、、マジで。」
その言葉を聞いた紅葉は恐る恐る鞘のない剣のグリップと峰を両手で持ち横にして、振るえながら緋色に返そうとジリジリとゆっくり近づく。
その光景を周りに居る萃香、にとり、射命丸が息を呑んで見守る。
紅葉「ひぃっ!!」ビクウッ!!
緋色「うぃっ!?」ビクゥ!!!
剣を渡そうとした瞬間二人の動きが止まる
射命丸「後一歩で剣を渡せる距離、その一歩が踏み出せず両者、、動かないっ一体如何なってしまうのですか!?」
紅葉の息は荒く額からの汗が頬を伝う、、、一方の緋色も先ほどのトラウマが蘇り嫌な汗が頬を伝い床に落ちる。
その永遠にも感じられる拮抗状態、、、、それを彼女が打ち砕く。
萃香「でぇぇぇいっ!!!じれってぇえ!!!」
萃香が二人の間に割って入り、紅葉が汗ばむ程、握り締めていた剣をぶんどって緋色に返す。
萃香「ホラもう無くすなよ!」
4/18
4/20
緋色「あぁ、ありがとう萃香。」
萃香「それじゃあ、もう用は済んだし私たちは帰る、いくぞ緋色。」
緋色「そうだな、じゃあな射命丸っ邪魔したな。」
射命丸「いえいえ探し物が見つかって何よりです。」『面白い物も撮れましたし、、、。』ニヤリ
にとり「そいじゃあ私もお暇(いとま)するよ天狗様。」
射命丸「あぁ、にとりさんは残ってください。」
にとり「ひゅい?」
萃香たちと共に帰ろうとする にとりを射命丸が引き止める。
萃香「何だかよく分からんが先に帰るぞ。」
緋色「じゃなっ、にとりッお先にっス。」
にとり「あっうん、またねー。」
ドアが閉まり緋色たちは山を降り帰路へと赴く。
射命丸「さて、それでは始めましょうか、、、。」
にとり「ひゅい、何をです?」
天井を見上げる射命丸、その先には大きな穴が開いている
射命丸「天井、直していただけませんかねぇ、、、、?」
一歩その頃、、、。
人妖下山中、、、、。
萃香「なぁ、緋色。」
緋色「なんだ?」
萃香「今日の昼飯は何だい?」
緋色「お前がこの間、仕留めてきた熊だ。」
萃香「そうかそうか、じゃあ、さっさと始末して帰ろう。」
緋色「そうだ、、、、、、なっ!!」
ドンッドンッドンッ!
緋色が放った妖力散弾が異形の化け物を四散させる。
緋色「チィッ!何でまた、こいつら湧いてンだよ!?」
降りる道中、先日緋色が鏖殺した化け物達の残党と鉢合わせし、萃香と緋色はソレらと目下交戦状態であった。
辛うじて人間の面影を残すソレは手首がもげ、骨が歪な槍の様に肉から突き出した腕を振るい、萃香に襲い掛かる。
萃香「・・・・・」バギンッ
それを萃香は片手の掌で受け止め、もう片方の手でソレの頭部を軽く叩く。
ゴリギッ、、、、、、、!!
萃香「脆い、、、骨密度が足りんなぁ、、、、。」
鉄火場に斬撃音や銃撃音に混ざり嫌な音が周囲に響く、、、、その音と共に化け物の頭部があらぬ方向に曲がり絶命する。
萃香「まったくキリがないねぇ、、緋色っまとめて一気にやるぞ!!」
緋色「おうッ!!」
萃香「一っ匹も逃がさないよぉっ!!」
符の参『追儺返しブラックホール』
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
息吹萃香の『追儺返しブラックホール』によって彼らの周囲を取り囲んでいた数多の化け物達は、
突然現れた黒い球体によって吸い寄せられ一箇所に『萃め』られる。
緋色「消し飛べぇぇぇぇぇ!!!」
萃香の能力で萃められ密集した化け物達の中央を狙い緋色の【ルブルムドライブ】が放たれる、
その紅い五つの斬光が軌跡を描き、地を抉りながら直進する。
ジュバァァァンッ!!ドチャドチャッチャッ!
その紅き斬光の衝撃をまともに受けた化け物たちは肉塊と成り果て周囲に飛び散った。
周囲の草木や地面が赤黒く染まり鉄臭く生々しい臭いが広がる。
緋色「ふぅ、、、終了っと、、、。」
萃香「まったく、これだけ暴れても天狗の一匹も来ないとは、体よく利用されてるみたいで腹立たしいねぇ、、、。」
緋色「何が?」
萃香「縄張り意識の強い天狗共がこれだけ自分達の庭で暴られて黙っていると思うかい?」
緋色「じゃあ何で誰も来ない?」
萃香「私らが山に入ったことはもう天狗共に知られているからさぁ、、、、
大方、私達が化け物共を始末するのを見越して差哨戒天狗を出張らしてこないんだろう。」
そんな事を話していると茂みの向こうから彼らに声をかける者がいた
?「まぁ、、、酷い臭いねぇ、、、。」
萃香「おっ。」
緋色「誰だッ!?」
?「あら御免なさい、、、、こっちから凄い厄を感じ取ったから。」
茂みから姿を現したのは、
萃香「久しいねぇ、雛じゃないか。」
緋色「えっと、、知り合い?」
萃香「あぁ、緋色は初対面だったな、、、コイツは『鍵山 雛』、厄神だ。」
雛「ふふっ神様といっても、どちらかと言えば妖怪寄りなのよ。」
彼女の自己紹介はともかく緋色には気がかりなことがあった
緋色「なぁ、さっきからあんたの周りに漂ってる、ドス黒いオーラみたいなのは何なんだ?」
萃香「こいつ厄神だって言ったろ、人間の厄を吸い取ってな、ああやって自分の周りに溜め込んでるんだよ。」
雛「そう、だから余り私に近寄ると不幸になるわよ。」
緋色「そ、そうなのかー」
雛「最近、異変なのか変な妖怪がいっぱい出てきて厄を振り撒いているせいで、大忙しよ。』
萃香「なら、手間が省けてよかったねぇ、ここに居た連中はかたずけといたよ。」
雛「そうなの?ありがとう、、、、でも、あなた、、、、、、凄く厄がたまってるわよ?」
雛はゆっくりと緋色に視線を向け怪しく微笑みながら指を刺す。
緋色「え、、、、?」『マジで、、、、。』
萃香「あぁ、、、、道理で、、、、。」
雛「安心して厄を集めて浄化するのが私の使命、、、、貴方の厄も取り払ってあげる。」
雛は静かに眼を閉じその場でクルクルと水平に回り、意識を集中させ緋色の厄を吸い取ってゆく。
暇なので地べたに寝転がって酒を飲む萃香。
萃香「グビグビッ、、、ブハァッ、どうだ雛?」
雛「何、、、、これ、、、」
雛の顔が少し青ざめている。
緋色「な、、何?」
雛「全部吸い取れ切れなかった、、、、、、何なの。」
萃香「おいおい、、、何だいそりゃあ?」
雛「えっ何、、、貴方、厄製造機か何か?」
緋色「厄製造機って何だよ、、、。」
萃香「まぁ、あれだけ殺せば祟られたり、憑かれたり、するわなぁ。」
緋色「お前だってそうだろう!?」
萃香「私は鬼だから、、、、。」
緋色「鬼、関係なくねぇ?」
雛「兎に角、貴方に憑いていた厄は粗方吸い取ったから、残りは神社にでも行って御払いして貰いなさい、
でないと貴方死ぬわよ?」
緋色「死ッ!?、、、イヤイヤッどっかの占い師じゃないんだからさぁ、、、厄ぐらいで死んだりなんか、、、、。」
雛「厄を嘗めるなっ!」
厄神故か、厄を軽視した緋色に活を入れる
緋色「あっハイ、、、スイマセン、、、。」
雛「それじゃあ、私はこの厄を浄化しないといけないから、もう行くわね道中気をつけて。」
萃香「応ッ、ありがとな!」
そしてまた雛は妖怪の山の樹海の奥へと消えていった
緋色「神社か、、、どこが良いかな?」
萃香「任せろ緋色、良い所を知ってるぞ」
緋色「何処だ?」
萃香「博麗神社だ。」
こうして人妖と鬼は妖怪の山を下り、魔法の森を抜け、途中、事務所に立ち寄り、緋色は薬品等の補充をし、
萃香は酒肴を携え、小さな丘を越え、しかし人里を通る際、、、
萃香「なぁ緋色、、この里の中だけ、私は姿を消す、、、。」
緋色「えっ、、、」
萃香「何、心配するな、、、すぐ後ろに居るさ。」
スゥゥゥゥゥゥゥ、、、、
霧のように姿を消す萃香。
緋色「はぁ、、、、、」
人間に姿を見せたくない、、、人は鬼を恐れ、その恐れを殺すため、、、、
卑怯な手段を恥ずかしげも無く使う人間を鬼は侮蔑した、、、萃香の気持ちを考えれば分からないでもない、
否、萃香自身も自分の気持ちに気づいている筈、、、、しかし、そうさせないのは、、、、鬼の血たるが所以なのかもしれない。
いつもどうりの平和な人里の通りを歩き、途中の酒屋で緋色は中々手の出せない高額な酒、『幻想大吟醸』を購入する。
その時、彼の背後からゴクリと生唾を飲む音が聞こえた。
人里の裏山まで来て人の通りがなくなると萃香は姿を現し博麗 神社の説明を緋色にする、、人里の裏山の頂上にある博麗 神社は現在、博麗 の巫女が1人で住んでおり、神社はそれなりに大きい建物だがほとんどが住居用スペースで、神社としてのスペースはあまり広くない。
人里から歩いて来るには、又、見通しが悪い獣道を通らなければならない。
萃香「まぁ、大体こんな感じだよ、分かったか?」ギラギラギラッ、、、
獣道を登りながら萃香は説明をしているが、そのギラ付いた瞳に移っているのは緋色の手に持っている『幻想大吟醸』だった。
緋色「あぁ、、、お前からちょくちょく聞いてたから理解しやすいよ、それとコレ手土産だから我慢しろ、、」『眼ぇ恐ぅわっ!!』
鳥居は幻想郷の東端である神社のさらに東側にあり、人里のある西側から来た彼らはこのまま進むと、神社の裏に出てしまうので迂回して鳥居のある東側へ回る。
緋色「ふぃー、、、なんつー辺鄙なトコにある神社だ、そら参拝客も来やしないぜ、、。」
萃香「妖怪ぐらいしかここに来なくなってるからねぇ。」
緋色「萃香、角に蜘蛛の巣ついてるぞ」
萃香「ん?あぁ、アンガト。」
緋色「うっし、じゃあ行くぞ萃香!」
萃香「応っ!」
緋色・萃香「せーのッ!」
緋色は萃香の角に絡まった蜘蛛の巣を取ってやり、神社の鳥居を間を二人仲良く同時に飛び越えた。
鳥居をくぐり賽銭箱の近くまで行き巫女を呼ぶ緋色
緋色「すいませーん、ごめんくださーい!」
萃香「おーい霊夢ぅー!」
しかし返事が無い、、、、、。
緋色「留守か?」
萃香「いつも居るのになぁ?」
緋色はなんとなく賽銭箱の中を見た。
賽銭箱の柵の向こうはスッカラカンであった。
緋色「お前の言う通り、、、見事にエンプティーだな、、、、、。」
萃香「えんぷてぃーって何だ?」
緋色「空っぽって事さ、、、。」
彼は財布を取り出しその空の賽銭箱に新二十円金貨を二枚も放り込み静かな昼の神社の境内に、二枚の小銭が
けたたましく賽銭箱の中で暴れまわる音が響きわたった。
萃香「おっ気前が良いねぇ?」
そして彼は二回手を叩きお参りする。
萃香「人妖が神頼みとは何だかねぇ。」
そして短い小銭の音が鳴り止んだと同時に奥の廊下を慌しくこちらへと向かってくる音が聞こえる。
萃香「なんだぁ、やっぱり居たんじゃないか。」
萃香は軽い足取りでそれが向かってくる廊下の先へと向かう。
萃香が廊下に差し掛かった次の瞬間
霊夢「こぅおらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォ+ォォォォォォォォォオンッ!!!!
萃香「ぎゃああああああああああああああああああッ!!!!!!?」
ドザザザザザッゴチィッ!ポーンッドサッ!ドサッ!ドサササッ、、、、、ピチューンッ!
萃香は出会い頭に巫女の渾身のドロップキックをまともに受け、境内の地面を土煙を上げながら
滑るように吹っ飛び途中の鳥居で頭をぶつけ方向転換し回転しながら階段を転げ落ちていった。
緋色「萃香あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
萃香を蹴り飛ばした、それを見た緋色は驚愕した。
彼の記憶が蘇ったのだ、、、、、
紅白の巫女服、、、、それは紛れも無く昨夜、妖怪の山で死闘を繰り広げた紅白の巫女であった。
霊夢「何アンタ生きてたの?中々しぶといわね、、、しかも一人じゃ勝てないからって鬼まで連れてきて、、、、上等じゃない
殺るトコまでやってやろうじゃないのよ!!!」
緋色「クソがっ!」
剣を構える緋色。
霊夢「とっその前に、聴きたいことあるのよね、、、アンタ達、、、、、、、賽銭箱に何入れた?」
緋色「あ?何が、、、」
霊夢「何入れたかってぇ聞いてンのよッ!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォッ!!!!
緋色「グッ!?」
霊夢の体から殺意の塊のような霊力が周囲に放出される。
神社という神聖な場所故か、先とは比べ物にならない。
霊夢「まぁ、いいわ、、、ソコ動くな、、。」
霊夢は緋色を警戒しながら賽銭箱の中身を確認する
霊夢「もし、ゴミなんて入っていた日には、、、、殺す、、、殺して死なす、、。」
緋色を睨み付け賽銭箱の蓋を空け中身を確認する霊夢
ガコンッ、、、、、
霊夢「・・・・・・・・・え?」
そこにあるのは、新二十円金貨が頭上を照らす太陽によってキラキラと輝きを放っている。
目を点にする霊夢、そしてその視界が瞬く間に滲んで行く。
霊夢「ふおぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁあ!!!?」
比ゆだが、その涙は賽銭箱が水没する程だったという。
霊夢「このお賽銭ッ誰が入れたッ!?お前かッ!?貴様かッ!?貴殿か!!!?」
緋色「・・・・・・・・・・はい。」
霊夢の混乱と歓喜の入り混じった情緒不安定さに聊(いささか)、戦いとは違う恐怖を覚える。
霊夢「はぁ、はぁ、、、、、、すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、、、、、。」
少し加呼吸気味の霊夢は深呼吸し落ち着きを取り戻す。
霊夢「あのさ、、、よかったら、お茶でも飲んでいかない?」
緋色「は?」
霊夢のあまりの急変振りに今度は緋色の眼が点になる。
霊夢「そうだっこの間、貰った芋羊羹があったわ、ホラホラ早く遠慮しないであがってあがって!」グイッ
腕を組んで家に連れ込もうとする霊夢、思いのほか力が強い。
緋色「チョッ、、、、放せ、、、、、、」
そこへ、、、、、。
萃香「おぉう、、、痛ぇ、、、霊夢の奴、、、機嫌悪かったのかなぁ?」
トボトボトと神社の石段を上がる萃香
萃香「こりゃあ、緋色、、、、、骨の二、三本へし折られてるかも、、、、」
そんな萃香の視界に入ったものは、、、、、
霊夢「良いじゃないのちょっと位、時間取らせないからぁ!!」 『上がってきなさいよう!』
グィィィィッ!グィィィィッ!
グイグイと緋色の腕を引っ張る霊夢
緋色「だから違うって、ここには別の用件で、、、、」『何だコイツッ、、、、力強っ!?』
それを耐える緋色、、、。
萃香「、、、、、!?」『なんてこったっ、霊夢の奴、、あんな満面の笑みで人(?)の腕をへし折ろうとするなんて、、、、
そこまで歪んじまったのかい霊夢!?こうなったら、、、、、。』
霊夢「だーかーらー別に変なことしないから、、、」
萃香「うおぉぉぉぉぉぉッ!!!霊ぇぇぇぇぇぇい夢ぅぅぅぅぅぅう!!!
私の拳で目を覚ませぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
緋色「萃香ッ!!?」
拳を振り上げ突進する萃香の勇み足、その結末は容易に想像がつく、、、、、。
霊夢「なっ!!?敵襲ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅゥトッ!!!」
ドゴゥッ、、、、ボォォォォォォオオンッ!!
萃香「ウボアアァァァァァァァァァァ!!!?」ピチューンッ!
霊夢「超☆エキサイティンッ!!!」
緋色「萃香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
萃香の拳は霊夢に当たらずに空を裂き、反撃に萃香の顔面には陰陽玉なる霊夢の弾幕が直撃し、その起きた爆発が萃香の頭部を包み込んだ。
・
・
数分後・・・・・・
・
・
萃香「そうですか、、、私は、、、階段から落ちて、、、、、」
霊夢「そう、それで記憶がちょっと、、、、、アレになっちゃっただけよ。」
腕組をしウンウンっと首を立てにふる霊夢
緋色「、、、、、ッ!?、、??、、!!?、、」 『えぇ!!?、、、、、萃ッ、、、、、えぇぇぇ!??』
あまりの惨状に声も出ない緋色
霊夢「だからもう、今日は帰りなさい。」
萃香「あ、ハイ何だか色々お世話をおかけして、、、、、では、、、。」
霊夢「気をつけて帰るのよ。」
トボトボと鳥居まで歩いて行く萃香しかし、、、、
萃香「うぉおのれぇぇぇぇぇ、、ハァハァ、、、、、霊夢ぅぅぅぅぅう!!!?」
緋色「・・・・・・・・っ!!!?」『スゴイ顔してハァハァ言いながら戻ってきたぁぁぁぁッ!!?』
吉備津を返すように萃香は二人の元に走って帰ってきた。
萃香「痛いじゃないのさッ霊夢!!ちょっと記憶飛んだけど、全部思い出したよっ!!なんて事すンだよ!!!
口の中スゲェ鉄臭ぇよ!!!」
霊夢「ムッ何よ、思い出しちゃったの、面倒臭いわねぇ、、、、。」
萃香「面倒臭いって何さ!私はなぁ、鬼なんだぞッこんな扱いを受ける謂れは無い!!」
霊夢「そういうアンタこそ今まで何処に居たのよっ、一言も無しに居なくなったと思ったら急に帰ってきてさぁ、、、。」
萃香「それはだなぁ、、、、、、。」
鬼、説明中・・・・・・・・
霊夢「ふーん、あの紫がねぇ、、、へぇー、、、そう言う事、通りでうちの神社に参拝客が来ないわけね、、、。」
萃香「・・・・・」『それは緋色が来る前から、ずっとそうだったと思う』
霊夢「まぁ、良いわ、だって今日だけで二年分ぐらいのお賽銭が手に入ったんだもの!!」
緋色「萃香、、、、二年分の賽銭が二十円って如何なんだ?」
萃香「金銭感覚の無い私が言うのもなんだけど、、、少ないんじゃない?」
霊夢「喜びなさい萃香っ今日は、、、、、、、宴会よッ!!」
萃香「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!?」
歓喜の雄たけびを上げる萃香
緋色「せっかくの賽銭が無くなっちまうぜ?」
霊夢「大丈夫よ緋色さん、、お金はね、、、、、天下を駆け巡るモノなのよ!!」
緋色「そうかい、、、、。」 『そんなだから賽銭貯まンねぇんだよ、、、、、、。』
呆れる緋色そこへ、、、、
ヴォォォォォォォオンッ!
紫「宴会と聞いてやって来ましたわ。」
空間にスキマが開く、そこから現れたのは緋色の家族兼保護者の八雲 紫。
緋色「うおっ!?紫さん!?」
紫「あら、ごきげんよう緋色、昨日はお疲れ様、、、。」
霊夢「紫、、、いいえ、、お義母さん!!」
紫「え、、、、はぁ!?誰がお義母さんよ!!!?」
霊夢「緋色君をくれッ!!頂戴ッ!!下さい!」
紫「如何いう事なのよ!?」
霊夢「寄越せぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
鬼気迫る勢いで紫に詰め寄る霊夢。
紫「何がどうなってるのよ!!?緋色の保護者的な立ち位置なのは自覚してたけど、
お義母さんじゃ無いし、、、霊夢っ落ち着いてぇぇぇぇいゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
このままでは恩人が危険なので緋色は霊夢を止める。
緋色「止めれッ巫女ぉ!!」
霊夢「うぉっ!?放しなさい!!物事にはねぇ順序っていうモノがあるのよっ先ずは親御様に挨殺からよッ!!」
緋色「字が違うように聞こえるから!?ツーか紫さんに何する気だコラァッ!!?」
霊夢「うぉぉぉぉぉ結婚して私に一生賽銭貢いでくれよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
緋色「萃香ぁ!!手ぇ貸せぇ!!」
萃香「ふぃー、、、普通の酒とは違うなぁ、甘さの中に苦味がある、まるで人生の様だぁ、一級品だねぇ、、、、。」
幻想大吟醸をチビチビ呑む萃香。
緋色「てめぇは何呑んでんだコラァ!?」
萃香「いやさぁ、お前らのながったるい漫才観てたらさぁ、、、もうコレ呑むしかないなって!!」
緋色「ただ単に、呑みたかっただけだろうがよ、、、、。」
萃香「まぁまぁ、昼真っから呑む酒もまた乙ってもんさね、、、
、、、さぁ、萃めるぞぉ、、、、萃まり集え歌えや踊れぇぇぇぇぇぇ!!!」
一級品の酒を呑み上機嫌の萃香、気分はまさに有頂天である。
紫「あーあ萃香たっらスイッチ入っちゃってコレは宴会せずには終われないわね。」
霊夢「まったく、偶には人間も萃めて欲しいわね、、、。」
緋色に羽交い絞めされてる霊夢がアンニュイな面持ちでポツリと愚痴る
そこへ、、、
射命丸「あややや、これはこれは皆さん御揃いで、また何か悪巧みですか?」
霊夢「アンタ達と一緒にしないでよね。」
妹紅「何か知らないけど気づいたら神社に向かって足運んじゃってたんだけど、何かあるのか?」
慧音「どうしてみんな集まってるんだ?かく言う私もだが。」
萃香の能力『密と疎』の影響を受けぞろぞろと萃まって来る
アリス「えっ何?皆集まって何かあったの?」
緋色「こりゃあ、賑やかに成りそうだな、、、」
霊夢「まったく、宴会するのは良いけど後かたずけは、して帰りなさいよね、、、。」
緋色「うっ、、えっ?、。」『いつの間に!?』
霊夢はいつの間にか緋色の拘束を解き、萃香と共にすでに宴会を始めつつあった。
そこへ、さらに来客が、、、、
魔理沙「おっ何だ何だぁ、皆集まって何してんだよ?、、、、、、、、てっ、、ゲェッ!!!?」
箒に乗った魔理沙が空から颯爽と現れ境内に降り立つと、そこで彼女の宿敵と鉢合わせる。
緋色「あっ。」
魔理沙「テメッ、、、人妖っ何でここに!霊夢に始末されたはずじゃ、、、、!!?」
緋色「その口ぶり、今回の一件さてはお前も一枚噛んでるな」
魔理沙「なっ!?わ、私は無関係だぜ!!」
緋色「大方、負けた腹いせに巫女を俺にぶつけたんだろう?」
確信を疲れた魔理沙は見苦しい暴挙に出た。
魔理沙「グッ、、、悪いのは文だぜ、全部天狗の仕業だ!」
射命丸「えぇっ!!?何てこと言うんですかぁ!?」
緋色「ほう、何やかんやで、お前か、、、、、」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ、、、、、!
射命丸「緋色さんっ!?魔理沙さんの仰った事を鵜呑みにしないでくださいよぅっ!」
緋色「射命丸さんよう、チョイと向こうで話しようや、、、、。」
緋色が親指で指す方向に酒を浴びるように飲んでいる萃香が手招きしている。
身の危険を感じる射命丸。
射命丸「嫌ですっ!!魔理沙さん助けてくださいぃぃ!!」
緋色「さて、洒落はこの辺にして、ホントのトコお前が全部仕組んだこと、、、、、、」
魔理沙「じゃ私はこれで、、、、。」
箒にまたがり離脱を試みる魔理沙
緋色「あっテメェッ!!話は終わってねぇぞ、逃げんなっ、このチキン野郎!!!」
魔理沙「誰がチキンだと!?上等だよ、、、、ここでどっちが上かハッキリさせてやる!!!」
またしても犬猿の二人が一触即発の空気しかし、、、、、
霊夢「ちょっと、あんた達ッ境内で暴れんじゃないわよ!!」
緋色「邪魔するなッ博麗の巫女!!」
魔理沙「そうだぜ霊夢っ調子に乗ってる新入りは、焼き入れてやる、、!!!」
霊夢「じゃなくて、宴会なんだからそれなりの決闘方法があるでしょう、弾幕じゃなくて、、、、、。」
緋色「、、、、、。」
魔理沙「、、、、、。」
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緋色・魔理沙「望むところッ!!!」
そして、15分後、、、、、
緋色「ぶふぁぁ、、、、!!」
射命丸「ここで緋色選手っ四十八杯に突入だぁぁぁぁぁッ!!!」
萃香「緋色っ負けるな!!お前なら後、百杯はいける!!」
魔理沙「く、、、、くそったれ、、、、。」
射命丸「対する魔理沙選手も負けてはいないっ四十九杯目に手が伸びるぅぅぅぅぅッ!!」
アリス「魔理沙!!病み上がりなんだから無茶しちゃ駄目よ、、、!」
緋色と魔理沙の決闘方法は呑み比べという形に決まった。
境内の真ん中に正方形の大きな赤いシートを引き、酒樽に囲まれる両者の一歩も譲らぬそれは、正に意地の張り合い、、、。
魔理沙「このホラ吹きが、、、、呑めないんじゃ無かったのかよ、、、、、、。」
緋色「お前こそ、、、、、ガキが酒呑むんじゃねぇ、、、、、。」
魔理沙「ンなろぉ、、、、チキショウ、、、、、」カチャンッ
グラスに手を伸ばすも、そのままテーブルに突っ伏してしまう、、、、。
射命丸「おおぉぉぉっとここで魔理沙選手っ失神ッ!!酔い潰れたぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
萃香「おぉぉぉぉぉっ!!!緋色ぉぉぉぉぉおお!!私は信じてたぞう!!!」
妹紅「おっ下戸が勝ちやがったな?」
慧音「まったく、、、呑めないのに無茶をする、、、。」
緋色「かっ勝った、、、、、、うっぷ、、、、、、。」
緋色は体の奥底から込み上げてくる物を感じ取る。
それと同時に彼は大慌てで境内の地面に弾幕で深さ三十センチ程の穴をあけ、その中へ、、、、、
緋色「ウォロロロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!!!」キラキラキラキラキラッ
地に両手と膝をつき穴の中へ盛大に吐く緋色。
霊夢「うわぁぁぁっ!!ちょっと!!?境内に変な物っ埋めるなぁ!!!」
そして、、、、、。
人妖に妖精、天狗に亡霊やら魔女や鬼そして、巫女、、、、、。
白昼から始まった人外達の宴会は月が昇っても続いていた。
紫「緋色、楽しんでる?」
緋色「あぁ、まぁ、そこそこ、、、。」
紫「駄目よ楽しまなきゃ、ホラあれ見なさいよ。」
紫が指を指す方向に、、、、、。
萃香「ウヒャハハハハハハハッ!!!ウヒォォォォォォォォィァァァァァァア!!!!!」
美酒を呑み酔いが体中に回ったかのように高揚し、はしゃぐ萃香。
紫「まぁ、、、、あれは見習わなくても良いわよね」
緋色「楽しそうで何よりだぜ、、、、。」
霊夢「紫ぃ~なぁにすかしてるのよ~?」
ヘベレケの霊夢が紫に絡む。
霊夢「大体、、、紫さぁ、こぉんないい男、何処で拾って来たのよぅ。」
緋色の肩に手を回す霊夢
緋色「酒臭せぇ、、、、。」
紫「ちょっと霊夢、呑みすぎよ?程々に、、、、」
霊夢「さてはさぁ、、、、『源氏物語』みたいに、教育して自分好みの男に、、、、、」
紫「違うから、、、緋色は子供じゃないし、、、、、貴方からも何か言って上げなさい。」
緋色「そんな恐るべき計画が、、、、、。」
紫「そんなネタに乗らなくていいから!もうっ良いわよ!腹いせに向こうで藍に絡み酒してやるっ、ちょっと藍ー!!」
緋色「ハハハッ。」
霊夢「えっと、緋色さんだっけ?この間はごめんなさいね、なんだか色々勘ぐちゃって」
緋色「あぁ、いいよ別に、、あんたも異変を解決しようとしたんだろ?俺みたいな見た目の新参者なら疑われてもしゃあねぇよ」
霊夢「それで、、さっき紫から話し聞いたわ、、、、貴方がここ(幻想郷)に居る理由、、、、全部。」
緋色「、、、、」
霊夢「、、、、昨夜の事、、、悪かったわ。」
緋色「いいさ、、、、、。」
4/27
緋色は穏やかな顔で霊夢の謝罪を受け止める。
霊夢「ひとつ聞いて良いかしら?」
緋色「どうぞ、、、。」
霊夢「貴方は、如何して化け物退治を?、、、紫に頼まれたから?」
緋色「・・・・・・・」
緋色は宴会に集った人外達に目を向ける。
射命丸「そしたらですねぇっ」
チルノ「スッゲェ!ハハハッ」
ルーミア「そーなのかー」
妖夢「幽々子様、酒肴の追加を買ってまいりました。」
幽々子「あらあら、ありがとう妖夢。」
紫「ねぇ藍~!何か面白いことしなさいよう~!!」
藍「いきなり走ってきたと思ったら、何て無茶振りを、、、、、」
橙「あっ私も見たいです!」
いつもの仏頂面が消え、自然と笑みがこぼれる緋色。
緋色「生きてる事を実感させてくれる、俺をそんな気持ちにさせてくれる、この世界が、、、
幻想郷が大好きだ、、、理屈じゃないんだ、、、、だから俺は、、、、、俺は、、。」
一瞬微笑み、一度小さくうなずいた霊夢は普段のサバサバした態度で緋色に言葉を返す。
霊夢「そう、、、まっ折角来たんだし、変なことさえしなきゃ好きなだけ居て言いわ。」
そう言うと緋色の隣に座っていた霊夢は立ち上がりドンチャン騒ぎの宴会の輪へ戻ろうとする。
霊夢「あっそれと、もう一言だけ、、、、。」
振り返る霊夢の言葉が緋色の心に優しくしみる。
霊夢「ゆっくりしていってね、、、、、。」
彼の日常は常に非現実に満ちている、、、、しかし、それこそが、、、、これこそが、、、外の世界の人間にとって
忘れてしまった、掛け替えの無い尊い物なのかもしれない。
緋色が愛した世界、恋した世界、、、
幻想郷、、、、。
人外達の宴はまだまだ、終わらない、、、、、。
≪・・・・・・TO BE CONTINUED・・・・・・≫
後書きという名のおまけ
作者「どうも、、、、作者です。」
輝夜「作者!?前回、不良天人と一緒にスキマに押し出されたはずじゃ!?」
作者「残念だったなぁ、トリックだよ。」 どやぁ、、、、。
慧音「また何とも言えん顔になって帰ってきたな。」
作者「あの後、天子を宥めてから、ここに帰ろうと再び隙間に入って戻って鏡を見たらこんな顔に、、、、」
大妖精「それはそうと作者さんにお客さんが来てますよ。」
作者「客?」
勇儀「ようっ勇儀姐さんが来てやったぞ!!」
作者「これはまた珍しい客で、、、、、、して何か御用で?」
勇儀「いや何ね私も、このおまけか『本編』のレギュラーにしておくれよ。」
作者「おまけって言うな!後書きですからこれ!」
勇儀「そんな事言って、やってる事は茶番じゃないのさぁ。」
作者「とにかくもう、これ以上レギュラー増やせませんよ。本編でも一杯一杯なんですから!!」
勇儀「じゃあ、こうしよう、、、私と力比べして私が勝ったら、本編のレギュラーにしてもらって、お前さんが勝ったらおまけのレ
ギュラーにしてもらおう、、、、、、さぁ行くぞ、、、」 ゴキッボキッ、、、、
作者「それ、どっちでも俺、負けしかねぇじゃん!?」
勇儀「男だろ!!ツベコベ言わずにかかって来な!!もうサイは投げられたんだ、。」
作者「いやだから、、、、、それすると俺の負担が、、、、、」
勇儀「来いよ作者、、、作者特権なんか捨ててかかって来い!!楽してどうなるんだい?、、、、、幻想郷のすばらしさや、、、
命と心根の大切さを、、、、一人でも多くの人に伝えたいんだろ?」
作者「勿論です、、、、プロですから。」←ちがう
勇儀「さぁかかって来なよっ作者、、、、、、、、、、怖いのか?」
作者「ふぉあぁ?何言ってんの?怖ぇ訳ないじゃん、、、へへっ、アンタ独りに作者特権も必要ねぇよ、、、、、、
テメェなんか怖かねぇ!!」
作者「野郎ぅぶっ殺してやぁぁぁぁぁぁぁぁる!!!!」
・
三十秒後・・・・・・
・
慧音「えー、分け合って口が利けなくなってしまった作者に代わり私たちが今後の方針を語ろうと思う。」
紫「次回からは心温まるヒューマンドラマのような話を中心にしていくとか?」
輝夜「ここ最近、緋色、、、、戦い詰めだったものねぇ。」
永琳「戦士にも休息は必要よ。」
射命丸「まぁ次回は私の出番も多そうですしねぇ。」
魔理沙「何だよ何だよ、、、ガヤばっかり目立ちやがって、普通、本家主人公の私とか霊夢とかが異変を解決して行くのを書くべきだろ?なのに何で緋髪の人相悪い、あんな奴が主役ハッテんだよっおかしいだろ!?」
射命丸「おおメタイメタイ、、、、。」
霊夢「魔理沙は次回、出番あるからいいじゃない。」
魔理沙「え、、、ホントなのぜ?」
藍「これ以上はネタバレになるだろうから詳しくは言えんが、次回は橙が主役を、、、、、」
紫「わぁぁぁっ!!!ちょっと藍!?言ったそばから何言ってるのよ!?」
藍「止めないでください紫様!あの橙ですよ!!?みんなのアイドル橙ですよ!!!?」
射命丸「兎に角、落ち着いてくださいぃぃぃぃ!!!」
紫「ハイッもう後書きお仕舞い!誰かシメの言葉言いなさい!」
輝夜「また見、、、、、」
作者「また見てねぇぇぇ、、、、、ごふぅッ!」 デデーーーンッ!!!
一同「作者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
輝夜「ちょっとぉ!?永ぇぇぇ琳っ!助けてぇぇぇえぇぇぇりぃぃぃん!!!」
永琳「これは見ため以上に深刻ね(主に顔が)優曇華っ緊急オペの準備をっ!」
萃香「勇儀さぁ、、、、お前やりすぎ、、、、、。」
アリス「えっと、、、、次回は作者が息を吹き返したら、、、ね?」
心電図「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ、、、、、」
永琳「あっ」
鈴仙「あっ」
てゐ「南無、、、ウサ。」
輝夜「作者ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
紫「次回、大丈夫かしらコレ、、、、、、。」
藍「命の大切さとは何だったのか、、、、。」
果たして、次回作は出来るのか、作者の運命や如何に、、、が、しかし。
『神は言っている、、、、ここで死ぬ定めではないと、、、、、、。』
づつく、、、、