魔法戦記リリカルなのは Ties of Solar Eclipse   作:DFGNEXT

3 / 9
第二話「相棒-AIBO-」

 

 

 

「さて、そろそろ実戦訓練に行こうかしら」

 

「実戦訓練・・・?」

 

僕が二度目に目覚めてから三日・・・。

ECについて学習した僕は先生からそう伝えられた。

 

「そう、まださすがにリアクトは無理だけど、普通の魔導戦闘はやってもらうわ」

 

そういった時にグラスをかけた痩せた男が入ってきた。

男の手には鋼色と紫色をした腕輪を持っていた。

 

「あぁ来たわね。直接は紹介していなかったわね。彼の名は「グレッグ・ハッカー」

 

 あなたのデバイスとディバイダー、そしてリアクトプラグの開発を担当してるわ」

 

「グレッグだ。さん付けでいい、よろしく」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

そういって僕は立ち上がりお辞儀をする。

 

「ふむ、早速だが・・・これが君のデバイスだ」

 

そういって手に持っていた腕輪を渡してきた。僕は素直にそれを受け取る。

 

近くで見ると細部が良くわかる。

紫の二つのラインの間に輝く鋼色・・・

それはとても綺麗で美しかった。

 

「名前はまだない。お前が決めるといい」

 

名前・・・こいつの名前・・・か・・・

 

「・・・リーラル・・・」

 

紫・・・単純だけど・・・

僕はこれが一番いい気がした。

 

「リーラルか・・・いいだろう。早速登録をしよう」

 

そういって連れてこられたのは・・・

所々欠けている壁が特徴的な訓練場だった。

 

「入れておいた知識の中に入っているな。早速登録しろ」

 

登録・・・でも・・・

 

「僕は・・・何式・・・?」

 

ミッドチルダ?古代ベルカ?近代ベルカ?

 

「近代ベルカだな・・・お前の肉体に使用した遺伝子は

 古代ベルカとミッドチルダの使い手だからな。中間のそれがいい」

 

「わかりました・・・」

 

そういうと僕ははマスター認証の準備を始める・・・。

 

「マスター認証、IRA・・・」

 

彼の足元に近代ベルカ式の牡丹色の魔法陣が展開する。

 

「術式は近代ベルカ・・・」

 

魔力の流れが一定方向に向かう。

牡丹色の光が体の周りを回転しながら包んでいく・・・

 

愛機(デバイス)に個体名称を登録・・・・・・・・・正式名称『リーラル』!」

 

魔方陣の輝きが終わる。

そしてそれは僕の中へと入っていた。

 

「リーラル!セットアップ!」

 

《了解しました。マスター》

 

合図とともにバリアジャケットが展開される。

その服は黒と紫を基調としたもの

遠くから見たら資料で見た八神はやての騎士甲冑に見えるかもしれない。

違いは肩の部分のジャケットの色が灰色なことか・・・

腰の部分にはカードリッジなども入れられるようなポケットがある。

 

そして本体のリーラルは両手を覆うグローブとなっていた。

手の甲にある紫色の宝玉は鈍い光を放っていた。

 

「セットアップ完了しました」

 

「うむ、よろしい・・・では訓練を始める」

 

そういうと彼は手元のキーボードを操作する。

すると壁に四角い穴が開き、そこから丸い機械が出現した・・・

 

確かあいつは・・・

 

「ガジェット・・・ドローン・・・?」

 

「そうだ、数年前からDr.スカリエッティ一味が使用していたものとほぼ同じだ。

 あくまでお前の訓練用だからAMFシステムがないが・・・その分安く済んだ」

 

「それでどうすれば・・・?」

 

「今からあいつが34体出現する・・・

 ただし攻撃色がオレンジの機体を破壊してはいけない。

 もし破壊したらポイントは減点される」

 

「了解・・・いくぞリーラル」

 

《了解、マスター》

 

そういうと俺はファイティングポーズで構える。

銃身を前にし、少しかがんだ状態だ。

 

「では、いくぞ・・・START」

 

その言葉とともにガジェットたちは僕に向かって攻撃してきた。

ビームで攻撃してくるもの、ケーブルで攻撃してくるもの

さまざまな攻撃パターンがあった。

 

そのうちビームを打ってきたガジェットにオレンジ色はなかった。

そいつらに向かって、僕は飛び掛った。

 

「ふむ、空戦適正は十分あるな・・・」

 

僕はまず一番近くにいたガジェットに魔力を込めた拳で殴りかかる。

その一撃は丸い金属のボディを楽々と突き破り

中の中枢を破壊、爆散させる。

 

「魔力量はなかなかだな・・・ランクにしてAくらいか・・・」

 

僕は続いて横にいたガジェットにリーラルで魔力を流し込む。

許容範囲を超える魔力を浴びせられたガジェットは機能を一時的に麻痺させる。

僕はその隙を見逃さず、そのボディを握り、振りかぶって

 

となりにいたガジェット三機に向かって投げつけた。

 

衝突した四機は火花を上げた後爆発した。

 

「どうだ?リーラル」

 

《調子は上々です。残りガジェット数29体

 内オレンジの攻撃を放ったのは11機体です》

 

「個体識別を俺の目に表示」

 

《了解、マスター》

 

すると自分の瞳にガジェットを識別する画面が現れる。

後にわかったことだが、このとき僕の瞳は黄緑色をしていたらしい。

 

ともかく敵の識別が完了した僕は残ったガジェットたちに攻撃を続けていった・・・

 

 

―23分後

 

 

「タイム25分・・・誤爆なし・・・か・・・まぁまぁだな。初戦闘にしては良いだろう」

 

「ありがとうございます」

 

「あとはここに書いてあるメニューをやったら今日は休め。

 EC因子適合者とはいえ、疲労は少しはたまるからな」

 

「わかりました」

 

そういって俺は渡されたデータを受け取る。

そこにあったのはガジェットが撃ってくるビームを

ひたすら避ける訓練などが書いてあった。

 

「それじゃあな。訓練は続けていろよ」

 

そういうとグレッグさんは部屋を去っていった。

それを僕は見届けると部屋のキーボードを操作し

データにあった訓練を続けていった。

 

 

 

 

 

「大丈夫?」

「なにがだ?」

「あなた・・・IRAに対して情でも移ってるんじゃないの?」

「ふっ、そういうお前はどうなんだ?」

「わ、私は別に・・・」

「同じことだ・・・何もないさ。兵器とそれの整備人

 お前はいわばプログラマーそれでいいだろ?」

「そう・・・ね・・・」

 

(でもやっぱり・・・あのこは・・・)

 

 




今回IRAのデバイス初登場です。
彼の役目は万が一IRAが暴走した場合のエマージェンシーツールです。

いわばシュトロゼックと同じような役割です。
後は銀十字の役目もかねています。

次回はリアクト・プラグ、ディバイダー登場です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。