魔法戦記リリカルなのは Ties of Solar Eclipse 作:DFGNEXT
訓練を始めてから四週間・・・
僕はガジェットをわずか5分でオレンジ以外を全滅させられるまでになっていた。
するとある日先生とグレッグさんが教室に来て・・・
「訓練も大分良くなってきた。そろそろお前もEC因子適合者として、
リアクトプラグとディバイダーを持たせようと思う」
「その二つについては前に説明したわね。さっそく訓練室に行きましょう・・・」
「わかりました」
そういって僕達は訓練室へと向かった。
リーラルは腕につけたままだ。
「では、これがお前のリアクトプラグ『ラグナ3rd』
とディバイダーの『ディバイダーEI-02』だ」
そう言われて渡されたのは
『卍』の形をした黒色で手裏剣型のリアクトプラグ『ラグナ3rd』と
銀色の銃身と白銀の刃物を持ったガンブレード
『ディバイダーEI-02』だ。
側面には「React Ragna3rd」と「EI-02」の二つの刻印がある。
「その二つはどちらもレプリカではない本物だ。
だが完全にお前専用に調整されているため、ナンバリングが少々特殊だ」
「さあ、早速リアクトしてみて」
「わかりました」
僕はそう言って『ラグナ3rd』を手の平に突き刺す。
《Engage Ragna3rd》
『ラグナ3rd』からそう発せられる。
《React》
その言葉とともにディバイダーが輝きだす。
輝きが収まるとそこには・・・
「うむ、成功だな・・・」
「ECV・・・正常・・・完璧ね」
まず目立つのはディバイダー・・・
ナイフ状だったブレード部分は大幅に巨大化して銃全体を包み込むかの様な長大な刀身に、
銃本体もリボルバーやバレルの形状が変化し、バレルの背には鋸刃ナイフ状の刃が付属。
グリップ部分は可動式で銃のときは斜め、剣として使う場合は平行にする。
つまり巨大なガンブレードだ。
そして実験用の手術服だった服装は
黒と灰色と白銀が混ざった特殊なもの・・・
(後にわかったことだが、トーマの第二形態の戦闘服の色違い。ただしへそ出しではない。)
「ディバイダーEI-02・・・ラグナ3rd・リアクテッド」
僕は手にあるEI-02を適当に振り回す。予想以上に軽かった。
ガンナーモードにしてみる・・・
うん、問題ない。
「それじゃあまずはターゲットを出す。それをガンナーモードで打ち抜いていけ
ただしターゲットが出てるのは1.5秒・・・さらに例のごとくオレンジはだめだ
制限時間は30分・・・」
「わかりました」
「ではいくぞ・・・START」
グレッグさんがキーボードを操作するとともに
100mほど先の床に四角い穴が開き、そこからターゲットが出てきた。
色は・・・黒・・・打ち抜く・・・命中
「3・・・4・・・5・・・」
「す、すごいわね・・・初めてとは思えない」
「これこそが成功体である証拠だ。
データを纏めて後でリーダーに送っておこう・・・」
「10・・・11・・・12・・・13・・・」
僕は出てくるターゲットをただひたすら打ち抜いていった・・・
「すばらしいな・・・まったく誤射をしていない・・・」
グレッグはデータを纏めながら笑う。
自分が作り上げた兵器の最大限の力を出し切っている
IRAに対して感謝のような気持ちを抱いていた。
「こっちの学習能力もすごいわよ。もう、教えることはないわ・・・
デバイスマイスターの資格も取れるんじゃない?」
スヴァンヒルトはデータを見て苦笑いする・・・
そこにある問題はまったく持って
本来IRAの肉体年齢の人間ならば解けない問題だ。
その点数は100点・・・所謂、満点だった。
「これで彼が完全になったとき・・・
EC因子適合者量産計画の目処が立つわ・・・
ざっと後4、5年くらいかしら・・・」
「・・・プロジェクトFか・・・まああれは完全コピーは無理なようだがな・・・」
「それでも少なくても予測では5割は完成体になるはずだわ。
そうすればIRAをリーダーにして完全無欠のEC軍隊が完成する」
「ディバイダーはヴァンデインが量産しているようだしな
この計画は今のところ順調か・・・」
そう言いながら茶を飲むグレッグ・・・
だが、彼らは知らなかった・・・
IRAの中に生まれているある感情を・・・
絆を求める・・・殺人衝動の代わりに反応していると言っても良い
そんな感情を・・・
「姉さんか・・・」
自身の部屋に入りベッドに僕は寝転んだ。
普通のものより硬いものらしいが、
はじめからこれの僕には特に違和感はなかった。
僕が今手にとっているのはリーラル・・・
そしてリーラルが表示しているのは以前見せてもらった、
血縁状姉と言える女の子とその家族が写っている写真だ。
今僕の心を支配しているのは・・・
会ってみたい・・・
外の世界を実際に見てみたい・・・
他の人間にあってみたい・・・
そんな気持ちだった・・・
でもまだその時じゃない・・・
まだ僕は弱い・・・僕が完全になったら・・・
会いに行こう・・・それで死んでしまったらそこまでだ・・・
そう決意した後・・・僕は眠りについた・・・
これから続く未来を夢見て・・・
第三話です。
ついにIRAの中に姉に合いたいという感情が芽生えました。
作中で指摘している通り、
これはECウィルスの殺人衝動が起きない代わりに起こる副作用で
彼の場合絆を求める衝動が発生しています。
今回登場したリアクトプラグとディバイダー
リアクトプラグは『ラグナ3rd』・・・名前の由来はラグナレクからですね。
形状が手裏剣なのはケーニッヒがナイフだったから・・・ただそれだけ
三番目なのはディバイダーのナンバリングと合わせて
IRAが1、EI-02が2、ラグナ3rdが3です。
ViVidとForce・・・つまり4に向かう数字ですね。
続いて『ディバイダーEI-02』ナンバリングの理由は前述の通り
EIは「Exceed Intact」・・・「完全を超えて」・・・です。
EC因子適合者完全体であるIRAが使うことで
オリジナルシリーズをも超えるディバイダー・・・
という意味を込めて名づけました。
次回はIRAがついに・・・?です。
感想お待ちしております。