魔法戦記リリカルなのは Ties of Solar Eclipse 作:DFGNEXT
あれから約四年・・・
ちょうど外の世界は2月くらいだろうか・・・?
僕はあれからひたすら特訓をしまくった。
力を得るため・・・外の世界に出るため・・・
そして姉さんに会うため・・・
だけどそれにはちょっとした問題がある・・・
先生、グレッグさん・・・そして
みんなの思いを裏切ることになる・・・
確かに皆がやっていることは犯罪だろうけど・・・
僕は言えたことじゃないし・・・そもそも善と悪なんて区別できない・・・
それが僕であり、今までの僕だからだ・・・
今からどうなるかはわからない・・・
けど今は・・・それでいい・・・
―訓練室
「さあ、今日は特殊ルールで行くぞ・・・」
「はい、わかりました」
「よろしい、今回のルールはオレンジを打ってはいけないという条件は同じだ。
だが、今回はさらにガジェットたちがそれを妨害する。
撃墜しても構わないが、オレンジ攻撃の奴は攻撃してはいけない」
「つまり、オレンジガジェットの攻撃の中ターゲットを射抜けばいいんですね」
「その通りだ。さあ、STARTだ」
それと同時にグレッグさんはスイッチを入れた。
大量に出現するターゲット・・・
そしてガジェット・ドローン・・・
さあ、始めますか・・・
僕は『ラグナ3rd』を手の平に突き刺す。
《Engage Ragna3rd》
『ラグナ3rd』からそう発せられる。
《React》
その言葉とともにディバイダーが輝きだす。
そしてその輝きが収まる。
そこに立つのは世界の毒・・・
「ディバイダーEI-02・・・ラグナ3rd・リアクテッド」
そして出てくるターゲットたちを射抜く!
色は・・・青・・・打ち抜く・・・命中
「3・・・4・・・5・・・」
「10・・・11・・・12・・・13・・・」
僕は出てくるターゲットをただひたすら打ち抜く
そしてそれを邪魔するガジェットの攻撃を見極める・・・
「リーラル・・・種別はできた。表示頼む」
《了解、マスター》
すると自分の瞳にガジェットを識別する画面が現れる。
オレンジ以外の攻撃をするガジェットを射抜く
そしてターゲットを打ち抜く・・・
ただひたすらそれを繰り返していた・・・
明日の計画・・・これが最後の交流だから・・・
「・・・オレンジ以外の全ガジェット撃破・・・ターゲット打ち抜き誤射0・・・
・・・すばらしい・・・すばらしい!!」
「ありがとうございます」
「では早速・・・ <ウィーン> おや?」
突如開く訓練室の扉・・・
そこに入ってきたのは・・・
「どうだいグレッグ君・・・IRAの調子のほうは?」
「あっリーダー、はい結果は上々・・・いえ完璧です。これ以上のものはないでしょう」
そういってデータをリーダーと呼ばれた男・・・
つまり・・・僕の父さんに渡した・・・
「受け取ったよ。ところでどうだIRA?体の調子は?」
「好調です。特別何もありません」
「そうか・・・ならいい・・・引き続き頼んだぞ。来月には量産計画を始動させる予定だからな・・・」
そういって父さんは部屋を退出していった。
「ふむ、さて私はデータを纏めにいく、お前は引き続きこれをやっていろ」
「わかりました」
その言葉を言った後グレッグさんは部屋を出て行った。
この広い訓練室の中・・・いるのは僕だけ・・・
いやリーラルと僕だけだ・・・
「リーラル・・・父さんたち・・・まだ気づいてないよな?」
《はい、マスター。リーダーは全く気づいていません》
「そうか・・・・・・」
やっぱり誰も気づいてないか・・・
僕の・・・力・・・ゼロ
2年前から違和感を感じ、見つけてしまった力・・・
「これがバレたら・・・僕は・・・最悪処分される・・・な・・・」
あくまで父さんの計画は
「殺人衝動を起こさないEC因子適合者」
の量産だ・・・
つまり普通のEC因子適合者が殺人衝動を起こさないと言うわけだ。
だがゼロ因子適合者の場合殺人衝動のレベルが通常の比ではない。
そもそも通常なら起動しないか、排出される「ゼロ因子」
「ゼロ」の起動により、通常のEC感染者をはるかに上回る肉体強化と、
生体魔導融合による物理エネルギー生成能力を得ることができる。
ただしその代償として、通常の五感を喪失。
さらにディバイダーまたはリアクターによる
索敵・危機感知能力に頼った行動をとるようになるとのことだ。
つまりゼロ因子適合者とバレたら僕は量産に向かない・・・
最悪量産した個体を処分できない。
だからその前に僕自身が処分される可能性がある・・・
やっぱり・・・明日・・・だな・・・
―次の日
「さあ、始めるわよ」
ただいま僕は訓練室・・・
ここにいるのは先生とグレッグさん、あと小太りの人だ。
お誂え向きだね・・・。
「それじゃあ、ディバイダーを起動してくれ」
「わかりました(・・・)」
僕は『ラグナ3rd』を手の平に突き刺す。
《Engage Ragna3rd》
『ラグナ3rd』からそう発せられる。
《React》
「ディバイダーEI-02・・・ラグナ3rd・リアクテッド」
「ディバイダーの起動には成功・・・」
よし・・・ばれてない・・・
【リーラル・・・ゼロ・ドライブ・・・起動・・・】
僕はリーラルに念話で命令する。
【了解しました】
《Divide Zero “Eclipse”》
ディバイダーEI-02から放たれるその言葉とともに
研究所全体が激しく揺れた・・・
「ぐっ・・・は・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
目の前には「ゼロ」を受けて倒れた三人・・・
あらかじめ訓練室の部屋の扉を開けて置いてよかった・・・
最悪システムが麻痺しているだろうからね。
リーラル、ディバイダー、リアクトプラグを持って逃げる。
目的地は転送エリア・・・
走れば二分で着く・・・
「は、は、は、・・・」
《大丈夫ですか?マスター》
さすがにEC感染者でも走り続けるのはつらいか・・・
とりあえず機能を回復した転送装置を弄くる。
転送場所は・・・「ミッドチルダ・クラナガン」・・・
カチャッ
すると背後で金属音がした。
あわてず騒がずバリアを展開しつつ後ろを振り返る。
「あら、父さん・・・起きましたか」
「ぐ・・・イ、IRA・・・貴様・・・何のつもりだ・・・?」
「僕はゼロ因子適合者・・・あなたにとって失敗作・・・
だから死ぬ前に・・・外の世界を見たいんですよ」
「貴様・・・お前の何がそこまで・・・」
「副作用・・・ですよ・・・その時点で僕は失敗作です」
「・・・そうか・・・」
そう言って僕の頭を狙う。
「無駄ですよ。僕はEC適合者・・・死ぬはずないだろ?」
「それでも・・・頭を打ち抜けば・・・」
「だから無駄です。僕の頭は今バリアでガードしています。
そして他の部位にいくら当てても僕は死にません。
だから・・・あきらめてください・・・」
もう準備は完了した・・・
後は・・・乗るだけ・・・
「・・・さようなら・・・父さん・・・」
僕はそう言って転送装置に乗った。
すると体が輝きだし・・・そして・・・研究所から僕の存在は消えた・・・
「・・・IRA・・・・・・」
研究所に響くのは・・・彼の苦痛の叫び・・・だけだった・・・
今回ついにIRAが研究所を抜け出しました。
そしてついに最後まで名前が出なかった小太り・・・哀れ・・・
さて次回はクラナガン・・・そしてStrikerSから5年・・・ということは・・・