魔法戦記リリカルなのは Ties of Solar Eclipse 作:DFGNEXT
「う~ん」
なんか・・・いい匂いがする・・・。
あれ?そういえばここは・・・?
僕・・・確か空腹で気絶したような・・・?
周りを見ると・・・ここは・・・どこかの家のソファーの上?
「あっ、気がついたんですね!」
するととなりから女の子の声が聞こえた。
その声がした方向を見ると・・・
「大丈夫ですか?気分とか悪くないですか?」
僕と同じような色の金髪で
右目が翡翠、左目が紅玉のオッドアイをした・・・
かつて写真で見た「高町ヴィヴィオ」がそこに居た。
「えっ!?あっはい、全く・・・」
グー
「・・・・・・・・・・・・」
は、恥ずかしい・・・
人様の目の前でお腹がなるとか・・・
自分が決意したことだけどまさかこの人の前で鳴るとは・・・
「あっ、やっぱりお腹がすいてたんだね」
「あ、あなたは・・・」
突然聞こえてきた声に振り向くと
そこには髪をサイドテールにした女性
「初めまして、わたしは高町なのは」
「初めまして、私はフェイト・テスタロッサ」
そして黄色に近い金髪のフェイト・テスタロッサ
「は、初めまして、アインハルト・ストラトスです」
? こちらの方は情報がない。でも瞳からしてなにかしらの王族関係の人かな?
手に抱える・・・猫?型デバイスがなんかかわいい。もふもふしたい。
そして
「初めまして、わたしは高町ヴィヴィオって言います」
僕と同じオリジナルを持つ少女だ。
となりをよく見るとデバイスらしきウサギが空を飛んでいた。
「は、初めまして、僕は・・・」
キュグー
「はう・・・」
や、やばい・・・ものすごく恥ずかしい・・・//
「ふふ、お腹しているみたいだし。
自己紹介の前に・・・はい」
そういって高町なのはから渡されたのは
白いパン二枚の間に玉子焼きとベーコン、レタス、トマト
が入ったもの・・・つまりはサンドイッチだった。
「・・・食べても・・・いいんですか?」
「うん、どうぞ」
「・・・いただきます・・・」
僕はそういいながらサンドイッチを食べる。
・・・あっおいしい。
「どうかな?」
「はい、おいしいです」
「そう、良かった。まだ余っているから
お腹いっぱい食べてね」
「ありがとうございます」
そう言うと僕はお言葉に甘えて
お腹いっぱいにサンドイッチを食べた。
初めて・・・おいしい食事にありつけた。
研究所では・・・栄養ブロックだったし・・・
よく胃が受け付けたな・・・さすがはEC因子適合者か・・・
―数分後
「ふぅ・・・ごちそうさまでした」
「おそまつ様でした」
「・・・それで・・・あなたの名前は・・・?」
空気が変わり、フェイトさんがそう聞いてくる。
そういえばこの人質無官と勝って書いてあったっけ?
それにしても名前か・・・まぁ名乗っても問題ないだろう・・・
「・・・僕の・・・名前・・・か・・・
一応・・・コードネームは「IRA」です」
その言葉にフェイトさんは若干顔をゆがめる。
この人の事情を察すれば当然といえる顔だなぁ
「・・・もしかして・・・人造・・・」
「はい、そうです。僕は人造魔導師です」
その言葉にフェイトさん以外の三人の顔が驚きに包まれる。
とくにヴィヴィオは気まずそうな顔をしている。
「研究所・・・とかから逃げ出してきたの・・・?」
「まあ、そうですね」
「何か・・・醜いことされていたの?」
「いえ、別にそういうことはありません。
僕は実験体ではなく試作機。量産用のね。
だから結果さえ出していれば全く問題ないですから
むしろ皆優しくしてくれましたし・・・」
「じゃあ、どうして・・・?」
僕はその言葉を聴くと、一呼吸つく。
ちょっとでっかいカミングアウトだからね。
「会いたい人がいるんです。
血縁上・・・というよりオリジナルが同じ・・・
さらに製作者も同じ・・・いわば姉さんに・・・」
「そう・・・なんだ・・・それで・・・・・・・・・
その人のいる場所の検討はついてるの?」
「はい、というよりもう会えました・・・」
そういって僕は「高町ヴィヴィオ」の方を振り向き・・・
「改めて、初めまして、ヴィヴィオ姉さん」
僕は飛び切りの笑顔で微笑みながらそういった。
「・・・・・・・・・・・・」
そして僕のその言葉に僕以外の全員が固まる。
そして・・・
「「「「えぇええええええーーー!!!」」」」
高町家に叫び声が響いた・・・
「えっと・・・落ち着きました・・・?」
「う、うん・・・な、なんとか・・・」
「カミングアウトされた情報がぶっ飛びすぎて
頭がいまだについていけないの・・・」
いや、そんなこといわれても・・・
「ヴィ、ヴィヴィオさんの、お、弟さん・・・・・・?」
アインハルトさん・・・
まずは、落ち着いてください。
「・・・・・・・・・・・・」
そして一番驚いていると思われる姉さんは
呆然として顔をして心ここにあらずといった感じだ。
件のウサギさんがその肩をペシペシと叩く。
「・・・ま、まあとりあえず。今言ったことは事実です。
研究員の人たちが言っていた事ですし・・・」
「そ、そうなんだ・・・。
はっ、それよりも!その研究所はどこにあるの!!??
人造魔導師製作は管理局の法を破っているから」
フェイトさんが声を荒げてそう言う。
でも・・・なぁ・・・
「さすがに家族を売れない・・・というよりも
知りません。あくまで僕は出口をミッドチルダに
しただけです。入り口である研究所がどこにあるかは知りません」
これは本当のこと出口の設定はしたが入り口まではわからない。
そもそもあの施設がある場所は先生曰く管理外世界だし
「そう・・・」
そういって悲しげな表情を見せるフェイトさん。
その重たい空気を換えようと思ったのか、
なのはさんが割ととんでもないことを言い出す。
「ところで・・・IRAくんはこれからどうするの?」
「へっ?・・・か、考えてもいませんでした・・・
あくまでヴィヴィオ姉さんに会いたい一心で来ましたから」
そう、あくまでも目的は姉さんに会うこと。
それ以外の目的は一応あるにはあるが、
そんなことができる資金もなかった。
「そう・・・それじゃあ・・・」
なのはさんはそういうとニコリと笑い。
「それじゃあ・・・うちで暮らしてみない?」
「えっ?」
・・・・・・今なんていいました?
「な、なのは?」
フェイトさんが焦ってる。なるほど
完全にこれはなのはさんの独断ですね。
「ごめんね、フェイトちゃん。
確かに急に言ったかもしれないけど、一応これでも理由があるんだ。
まずIRAくんは人造魔導師・・・
必然的に管理局が身柄を預かるかたちになると思うけど
それをIRAくんは・・・認める・・・?」
「認めませんね。少なくとも姉さんに会う
という目的のほかに外の世界を見るというものがあります。
行動をあまり制限されたくありません」
僕はなのはさんの言葉に即答する。
そう僕は姉さんに会いたかったし、なによりも外の世界を見たかったのだ。
下手に制限される場所に居たくはない。それにEC因子適合者とばれたらいろいろと困る。
「・・・だからこれはなし、といいたいけどもともと人造魔導師に加えて
これほど強力な魔力を持っている彼が、
保護者なしでいたら確実に暗部の組織に狙われる。
だから保護者は必要でしょ?」
「・・・うん、確かに」
ちょ、フェイトさん納得するの早!!
「だったらヴィヴィオを姉さんって慕ってるし、
うちで預かったらいいんじゃないかなと思ってね。
私たちが仕事で留守にしていたり、ヴィヴィオが特訓しているときとかに
うちの留守を守ってもらいたいし・・・まぁ本当は学校に通ってもらいたいけれど・・・」
「それは嫌です。友達作るためだけに学校なんて行きたくはありません」
まぁ言ってもいいけど。まわりがどういうかだね。
それはそれとして、なるほど・・・それだったら僕にも利益あるな・・・
もともと拠点はなかったし、というか当初の予定通り。
これだったら僕の要望もかなえつつ、管理局の威厳も保てるな。
「だから・・・どうかな?IRAくん?」
「かまいません。むしろよろしくお願いしたいです。
僕は見ての通り、身寄りがないですから・・・」
「じゃあ、あとはヴィヴィオに・・・って、あ、あれ?ヴィヴィオ?」
「ヴィ、ヴィヴィオさん!!?だ、大丈夫ですか!!??」
そこにいたのは許容範囲を超えた情報を得たせいで
完全にフリーズしているヴィヴィオ姉さんの姿だった。
目は点になっていると表現してまったく問題ないだろう。
なのはさんがやさしく肩をゆすり正気に戻す。
「・・・あ、れ、なのはママ・・・?」
「よ、よかったぁ・・・ヴィヴィオ?話は聞いていた?」
「えっ?・・・・・・・・・うん、IRAがうちで暮らすとかなんとか・・・」
「そ、ヴィヴィオはいい?」
「う、うん!!」
そういって姉さんは僕の存在を認めてくれた。
そして僕のほうを見て笑顔で
「よろしくね。IRA!」
「えぇ、ヴィヴィオ姉さん」
「う、う~ん・・・やっぱり見た目年上の人から、姉さんと呼ばれると何かが・・・」
「はは、まあ気にしないでください」
「う、うん・・・あっそういえばIRAっていつまでも呼ぶのも変かな?」
「そうですね・・・確かにこれはコードネームですし・・・
こちらでの名前を考えておいたほうがいいですね・・・」
IRAの名前は倒産との大切な思い出だけど。
こっちで生きていくにはちょっと不便だしね。
「じゃ、じゃあみんなで考えようか?アインハルトちゃんも協力してくれる?」
「は、はい。もちろんです」
「ありがとうございます」
そして・・・皆で僕の名前と年齢を決めることにした・・・
年齢は割りとすぐに決まったけど・・・
数分後
「それじゃあ決定!名前は「
「はい、それで・・・」
こうして僕の新しい名前が決まった。
フェイトさんからコードネームでも「IRA」は大切なものと言われたので
IRA→アイラ→相良と決まった。(自分も大切だとは思っているので)
そして名前は「光が留まる」という意味をこめて僕が考えた。
僕自身がたとえ闇の住民で、光を放てなくても
みんなの光を留めることで光り輝ける。と言う意味を込めた。
そう・・・いまから・・・僕「相良光留」の新しい物語が幕を開ける。
久々の投稿です。
今回晴れて(無理やり感ありまくりですが)
IRAくん改め「相良光留」くん高町家で暮らすことに!
苗字を高町にしていませんがまあエリキャロ見たいな感じです。
感想お待ちしています!