俺の家にご飯食べにくる清水   作:愛板将軍

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2話 ハンバーグ

今日も無事に授業が終わり、週に二回ほど出ているアルバイトも退勤時間となり我が家に帰宅するとなぜか清水が201号室の前で待っていた。あー、そういえば今日バイト出勤日だって伝えてなかったな…ちらりとスマホを確認すると「おなかすいた」「ご飯欲しい」「大丈夫?もしかしてバイト?」「しぬ」とメッセージが来ていた。いやそこまでおなかすいてるならカップ麺でも食べればいいのに

 

 

とそんなことを考えていると清水はエレベーターから降りてきた俺に気が付いたようで少し安心した顔をした後

 

「ご飯ください……」

 

と懇願してきた。なんかすまん

とはいうものの今から作るとなるとまだ少し待ってもらうことになるので手軽にできるものを作ろうと我が家に帰宅してすぐに手を洗いキッチンに立つ、冷蔵庫の中身を確認すると冷やしてあるハンバーグの種が鎮座していた。あ、そうだった今日はバイトで遅くなると思い朝からハンバーグの種を作っておいてんだった。あとは焼いて野菜盛り付けるだけである。朝の俺最高だ。いい仕事だぜ

 

「後焼くだけだからテーブルの準備しておいて」

 

おなかがすきすぎてダメになるクッションでぐてーーっとしてる清水にそう伝えるとすぐに目を輝かせシャカシャカと準備を始めた。おおぅ動ききがはえーぜ

そんな清水を横目に見ながらフライパンに薄―く油を引き火をかけて温める。いい感じになってきたら形が崩れないようにそっとハンバーグを並べていき片面に焼き色を付けひっくり返しもう片方も焼いていく、その後弱火にして蓋をし蒸し焼きに、よし後は待つだけである。ただまぁ蒸し終わるまでにお皿を準備しスーパーで袋売りしてあったキャベツの千切り、それとミニトマトを2個盛り付けておく、

 

「私トマト嫌いなんだけど」

 

「うん知ってる!!」

 

「いじめだ…」

 

清水は結構というかかなり好き嫌いが多いので無理やり食べさせる。さすがに本気で嫌いで口に入れるのも嫌だというものは食べさせたりしないけどね。

そんなことを言っているとセットしていたタイマーがピピっっと時間を知らせてくれた。どうやら蒸しが終わったようである。きちんとできているか確認するためにお箸でブスッとハンバーグをさし、透明な肉汁が出ていることを確認してからお皿に盛りつけていく。俺は2個清水は4個である。さて次はソースづくりだ。俺の母直伝お子様が好む甘めのハンバーグソースである。まず中濃ソースケチャップ砂糖を用意します。ハンバーグを作った後の油が残っているフライパンにこの三つをぶち込みます。煮詰めます。はい、完成です。

簡単だけど普通においしいソースの完成である。このソースをしっかり盛り付けたハンバーグにかけて、我が家伝統のハンバーグの完成である。

 

「できたぞーとりにこーーい」

 

「いえーい」

 

はっやいな、呼んでからすぐに来たぞ、清水にハンバーグを運んでもらっている間に朝登校する前に炊飯時間を予約しておいた炊飯器からお米をよそい俺も清水が座っている隣に座る。ちなみに清水の分のお米はもちろん大盛である

 

「ほーおいしそうー、トマト以外」

 

「子供か」

 

「じゃあいただきまーす」

 

「いただきます」

 

2人してしっかり手を合わせてそういってから食べ始める。うんおいしい。

 

「やっぱりこのソース甘くておいしい」

 

「俺にこのソースを伝授してくれた母親に感謝するんだな」

 

「あーこんど会った時にしておこう…」

 

あ、テンションが下がった。そういえば清水俺の母親苦手だったな…なぜか会うたびに買い物に連れまわされてファッションショーが始まるもんな…うちの母親はアパレル関係の仕事についているので顔がよくスタイルもいい清水のことを俺もドン引きするレベルで気に入っているのだ。実の息子である俺の服に関しては全く興味持たないくせにな……

 

「あのファッションショーいやなら断ってもいいんだぞ?」

 

「んーいや、確かに一日中着せ替え人形になってるからしんどいのはしんどいけど服も買ってくれるし私に似合う服をピックアップしてくれるの正直かなり助かるんだよね…おば様私の100倍くらいセンスいいし」

 

「なるほど…」

 

確かにこいつの私服はほとんどがうちの母親セレクトのものであったはずである。しかもどれ着ても似合ってるし、うちの母親すげぇなついでに息子の服も買ってくれると嬉しいんだが

 

「今度は俺もついていこうかな」

 

「おっ、いいじゃんおば様確かこの間私の息子の癖に服に全く興味ない息子が憎いって言ってたし」

 

「え?憎まれてるの俺?」

 

「うん、昔息子に言われた服なんて着れればそれでいいって言葉まだ根に持ってるって言ってた」

 

「…」

 

言ったかもしれない、今度謝罪しておこう

 

「まぁこれを期におしゃれになりなよ、正直黒しか着ないのはどうかと思うし」

 

「…一人で選ぶとなぜか黒を買っちゃうんだよ」

 

ホント謎の現象である、これに関しては多くの男性諸君があるあると言ってくれるはずである。たぶん!!!

 

「んーまぁたしかに一人で選ぶと冒険しにくいっていうのはあるかも?」

 

「そもそも人と服を選んだこと自体がないけどな」

 

「えぇ…」

 

めちゃくちゃドン引きされた。HAHAHA彼女が人生で一度もできたことのない男なんてこんなもんよ、

 

「友達はいるよね?」

 

「たまに話す程度の人なら」

 

「わぁ、ボッチじゃん、お昼ご飯食べる時寂しくない?」

 

「いや、特に寂しくはないな」

 

「メンタルつっよ」

 

まぁ俺部活にも入ってないし趣味もパソコンでやるFPSゲームだとかなのでクラスに話の合う人がいないのだ。オタクっぽい人たちはいるけどその人たちも集まって話しているわけではなく個人個人で完全に趣味を謳歌しているので声掛けずらいんだよねぇ

 

「中学の時は友達いたけど最近は連絡も取ってないな」

 

「ふーん、なら私と一緒に弁当食べる?」

 

「目立つからヤダ」

 

「ですよねー」

 

こいつまじですっごいレベルの美人さんだから一緒にいるだけでとんでもない目立ち方をするんだ。一度弁当を持っていくのを忘れた清水にわざわざ弁当を届けたのだがとんでもない騒ぎになったからな、清水が何とかして収めたみたいだけど、その後どうなったのかは詳しく知らない、怖いし

 

「というかそろそろ私の友達とあいさつくらいはしてほしいんだけど」

 

「無理怖い」

 

「え―みんないい子だよー」

 

まじで無理怖い、ただでさえ今は慣れた清水相手にも初対面の時はびくびくしていた俺である、その清水の上位互換レベルでギャルギャルしてるあのお友達とかかわったら死んでしまう

 

「はい、この話おしまい、食ったら帰れ、俺は今から風呂に入る」

 

「あーい、んじゃごちそうさまでした。明日の弁当よろしくねー」

 

清水はそう言って自分の部屋に帰っていった。さて洗い物でもするか、って清水の奴洗い物せずに帰りやがった…明日文句言ってやろう

 

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