俺の家にご飯食べにくる清水   作:愛板将軍

7 / 7
6話 カレー

「お前を俺は許さない」

 

「てへぺろ☆」

 

うっぜぇ…まじうっぜぇ…俺がこの特に表情筋を動かさずにクールな状態でてへぺろを繰り出してきた美人さんまじうぜぇ…こいつのせいで俺が今どんな目に合ってるのか知ってるのか!?

 

フツメンなのに超ド級の美人さんを口説き落とした恋愛マスター(笑)と呼ばれてるんだぞクラスの中で!!」

 

「よかったじゃん恋愛マスター、ほとんどクラスでの会話がなかったのに急に恋愛相談が増えてるんだって?恋愛マスター(笑)」

 

ナチュラルに心を読むなよ…

 

「なんで俺がこんな目に…」

 

「そりゃあれだ、私を口説き落としたっていう成果があるからじゃない?」

 

「口説いた覚えはない」

 

「でも私君によくかわいい、だとかきれいとか言われるよ?」

 

「そりゃ言う、かわいいもきれい、もそう思ったから口に出して言ってるからな」

 

実際超美人だし、思ったこと、特に女性をほめる言葉は知らない人や関係性がまるでない人以外の仲がいい子には絶対に伝えろって両親二人から耳にタコができるくらいに言われてるし

 

「うん、それは口説いてるのと同義だよ」

 

「…」

 

「なにその嘘だろって顔は、当たり前じゃん」

 

俺は知らない間に口説いていたのか…

 

「でも付き合ってるわけじゃない」

 

「でも私のこと好きでしょ?」

 

「…」

 

ぐぅのねもでねぇわ

 

「告白はちゃんとムード作ってからお願いねー」

 

清水はニヒヒと笑いながら手をヒラヒラさせてそう言った。

うっす…頑張ります…

 

 

 

 

 

 

 

さて気を取り直して今の俺のクラスでのことを話していこうと思う。まぁ話すといってもさっきの会話がすべてというかそれ以外にないというか、まぁ男子女子ともに恋愛の相談が増えた。

 

普通今まで接点も会話もなかった男に個人の恋愛事情を相談するか?とは思ったけどどうやら俺がぼっちであるという点が大きく働いているらしい、一度相談してきた女の子になんで俺に相談するのと聞いてみると、

「だって紫藤君この話を言いふらすような友達いないじゃん、後清水さんの話も聞きたいし」

と言われた。なるほど都合がいいのかと結構納得した。そのあと清水に今日こんなこと言われたと伝えたら爆笑された。くそが

まぁ納得できる理由ではある、自分の恋愛についてほかの人には聞いてほしい、けど仲のいい友達やそれなりに顔見知りの人には伝えにくい、だからこの学校のどのグループにも属していない俺は安心できるという風に考えれば、だが…それでも多いよ!恋愛相談が!!男子は全員清水さんを落とした会話テクニックをぜひ教えてくれ!!が99%だけど女の子はちゃんとした相談が多いよ!!特に昨日の「今の彼氏が浮気してるんだけどていうか4股してるんだけどまだ好きなんだどうしたら浮気をやめてくれるかな!」という相談に来た子は強烈過ぎた。即答で「別れろ」と言ってしまったが俺は悪くない。なんだ4股って、クズの中のクズじゃねぇか…

 

とまぁこんな具合にいままでクラスの中で一人でいる人だった俺はよく話しかけられるようになったとさ

 

そんなことを考えつつ洗い物をしていると俺載せないかに少しドンッと軽い衝撃が来た。あとついでに良い匂いも

 

「今日の晩御飯なにー?」

 

まぁ案の定清水である。この美人さんまじか、さっき昼ごはんのそうめんを食べた後だってのにもう頭の中が晩御飯になってやがる!?

 

「いやまだ考えてないけど」

 

と言いながら冷蔵庫を開けて食材をチェックする。あと清水さんなんか柔らかいものが当たってるので離れてくれませんかね…ドキドキします。

 

「んー、ニンジンある、ジャガイモある、玉ねぎある、角切りの牛肉ある、カレー粉ある…」

 

「おぉ!まさか!カレー!?」

 

あっ、清水のテンションが上がった。こりゃ決まりだな、

 

「カレーにするか!」

 

「いぇーーい!!」

 

今日の内の晩御飯はカレーになりました。先にお米だけ研いでおこっと

 

 

 

 

 

 

6時間後

 

「はい、完成」

 

「わーい」

 

え?カレーの作るところはどうしたんだって?カレーに関しては正直アレンジも特にしないから地味なんだよねぇ、おろしたニンニクとケチャップ、ウスターソースを入れるくらいでカレー粉を自作するわけでもないし、しいて言うなら清水さんのお口に合うように甘口になってるくらいかな?

 

いつも通り俺の隣で待っている清水にカレーをよそってあげ配膳を頼み、火を消してから俺も椅子に座る。ふと前を見ると清水の顔がキラキラしている、こいつホントに食べるの好きだよなぁ、

 

「じゃ、いただきます」

 

「いただきまーす」

 

そう言ってからスプーンを手にカレーとご飯をすくってパクリ。うんおいしい、次に具材もすくってパクリ、これまたおいし、野菜にもちゃんと火が通ってるしお肉も柔らかい、うまくできたようで何より。さて前に座ってる美人さんもおいしそうに食べてるしよかったよかった。

 

「おかわり!!」

 

そう言って元気よくおかわりをとりに行った美人さんを横目に俺はゆっくりカレーを食べるのだった。

 

「そういえば明日私の友達と会う日だから」

 

「うっそじゃんお前」

 

死刑宣告かな?

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。