はい〜(やすこ風)
11話!
前回、前々回が重めだったので今回は箸休めも兼ねて軽めで甘めです!
UAが6000を突破しました!
皆様読んでいただき、ありがとうございます!!
寮の部屋へと戻り風呂へ入るために持っていく着替えの準備をしながら2人は言葉を交わす
「ねぇ龍也、本当に良いのかな?僕がこの学園に残っても…」
「んなの良いに決まってるだろ。織斑先生には報告済みだし学園側とも内々に交渉済み…ついでに言えばお前ん家の事を調べてたら色々と知っちまったからな……そこら辺もちょいと報告して学園には残って良いって太鼓判を押してもらってる。まぁ2度と使えない手も使ったから次は騙さないでくれよ?」
「本当にありがとう。そっ、そんな事なんてもうしないよ!龍也のいじわる……んっ?僕の家の事ってなに?」
タッグトーナメントが終わった翌日に女子として再転入する手続きをしてはいるが未だに心配そうにしているシャルルに大丈夫だと言い、その後はケラケラと笑いながら騙されていたことをからかう
シャルルはからかわれた事に少しムッとするも自分の家に関係する話が出てくるとその内容を聞こうとして
「それは教えない。俺の口から言って良いことではないからどうしても知りたいなら早めに父親と今の母親と話すんだな。ラウラと織斑先生みたいに拗れに拗れて引き返せなくなる方がいいんだったら、これ以上は何も言わないけどな」
「むぅ……その時は一緒に来てくれる?」
調べた上で知った内容を聞こうとしてくるシャルルに自分から両親に聞き出すよう言うと、頬を膨らませながら上目遣いで見つめて一緒に来て欲しいと言うシャルルに龍也は顔を赤らめたじろぐ
「っ…………どうしても勇気が出てこなければ着いてってやる…ただし、シャルルの実家の敷地前までだ。それでいいなら一緒に行ってやる」
「うんっ!じゃあどうしても勇気が出てこなかった時はお願いするね」
確実に一緒に行く事になってしまうがなんとかしてこの一家の仲を取り持たせ、わだかまりを解消させたいから……それならば一緒に行くくらいはどうってことない
「っし……そろそろ行くか。多分一夏も風呂から上がってるだろうし」
「そうだね。龍也はどんなお風呂か楽しみ?」
「まぁどんな風呂になってるか楽しみっちゃ楽しみだな。」
まるで誤魔化すように風呂へ行こうと言いつつ着替えやらを持てば部屋をあとにし大浴場へと向かい
「一夏じゃん、丁度出るところだったか。風呂の方はどうだったよ?」
「おお!龍也にシャルルじゃん。めちゃくちゃ良かったぜ。中がどうなってるかは入ってからのお楽しみだ!それじゃあな」
大浴場へと行き脱衣場に入れば服を着て出る直前だった一夏と出会う。いつも通りに会話しながら大浴場の感想を聞きつつ大浴場の内装は見てからのお楽しみだと言った一夏は脱衣場から出ていき
「さてと…どんな風呂か楽しみだなシャルルはそっちを使いな。俺はアッチを使うから」
「うん。龍也、こっち見ないでね」
「見ねぇから心配するな。先に入ってるからな」
一夏が脱衣場から出ていったのを確認してから自分はシャルルから見えない場所で使うと言いつつそっちへ移動すれば服を脱ぎ裸になって先に大浴場へと入って
「マジで広いな……っと、来る前に洗っておかねぇと」
大浴場へと入ればあまりの広さにポカンとしてしまうがシャルルが来る前にと自衛隊の入浴時並みに身体を素早く洗い、檜風呂の湯船へと浸かる
「ふぃー……やっぱ湯に浸かるのはいいぜ…」
シャルルが入ってきても良いように出入り口から離れた端の方に移動したら久々のお湯に浸かれたことや、今回の疲れもあってか完全に脱力してリラックスし女性と一緒に入っているのを忘れていて
「龍也?もうはいってるの?」
「ああ……そうだぞ〜。シャルルも体洗って湯船に使ってみろよ。気持ちいいぞ」
湯に浸かりリラックスしていれば脱衣場のドアが開く音がする。視界が悪くなるくらい濃い湯気の中、自分を探すシャルルに軽く返事をして
「うん。……………ねえ龍也、龍也の所に行ってもいい?」
「あんまり近づきすぎないならいいぞー。それとも、シャルルは俺に自分の裸でも見てほしいのか?」
久々のお湯に浸かっている事でリラックスして思考が完全に蕩けてきった龍也はシャルルからの問いかけに適当に答えながらまた、ケラケラ笑いながら冗談を言い
「ふぇっ!?龍也のえっち…………でも、龍也が見たいって言うなら…見せてもいいよ?」
「あー?いや、いいからな?…わざわざ見せに来なくていいからな」
冗談を言ったがそれに対する仕返しをするように見たいなら見せると言われたら湯船から手を出し横にヒラヒラと振りながら見せに来なくていいと言えば、湯気越しにだが近づいてくるのを察すればシャルルが女性だと言うのを思い出す。
先程のセクハラ発言も思い返せばヤバいヤバいヤバいと汗は汗でも冷や汗を流し始めて
「シャルルさん?なんで隣に来ているんですかね?」
「いじわるする龍也には教えません」
少し動けば触れそうなくらい右隣にまで来たシャルルの方とは逆の方を向きながら問いかけ、それに対してシャルルは教えないと言い
「………………耳まで真っ赤にするくらいならやるなよ」
「っ!?………龍也だって耳まで赤くなってるよ」
お互い裸のまま隣り合った状態でしばらくの沈黙のあと、チラッとシャルルを見れば耳の先まで赤くしてプルプルと震えているのが見え、呟くように言う。
だが隣のシャルルにははっきりと聞こえてしまえば龍也の方をバッと振り向くと龍也も耳の先まで赤くなっているのが見えた上に男らしい肉体を見ては、言い返してからはお互いに顔をそらした状態で長い沈黙の時間が始まる
「シャルル」
「なっ、何かな?」
長い沈黙の中、自分の名前を急に呼ばれてビクッとなり反射的に龍也の方を見てしまえば龍也も自分の方を向いていたのかお互いの視線がぶつかる
「………明日、誰かに何を言われたとしても少なくても俺はお前の味方だからな」
「うん…」
お互いの視線がぶつかってから少しの沈黙の後、龍也は水面に浮かび揺れるシャルルの髪に触れながら自分は味方だと伝えるとそれに対してゆっくりとうなずく
「じゃ、なんだか逆上せちまったから先に出てるわ。シャルルはゆっくり入ってな」
「もう、あがるの?」
「ああ…流石に疲れてたみたいだからな」
触れていた髪から手を離し、先に出てるからと言えば湯船に浸かったまま出口の方へと移動している際にシャルルの方をチラッと見れば何か残念そうな表情をしているのが見えてしまい、湯船から上がる時に一言伝えそのまま脱衣場に行き体の水気を拭き取ったり頭を乾かしたりし始めて
「しばらく脱衣場で体を冷ましてから戻るから」
「っ…うん!」
湯に一人で浸かるシャルルは先程、龍也が触った髪の部分を撫でるように触りながら少なくても自分は味方だと言った言葉を何度も思い返すと心臓が激しく脈打ち全身が熱くなるも湯に使っているせいだと誤魔化す。
龍也が出て少し経ってから自分も湯船から出れば脱衣場に行き、着替えや髪を乾かす等を済ませ椅子に座って休んでいた龍也に話しかけて
「龍也、待たせちゃったかな?」
「いんや……あらかた冷めてきてたから問題ねぇよ」
「そ、そっかぁ…じゃ、部屋に戻ろ?」
シャルルから声をかけられれば龍也がゆっくりと立ち上がれば甚平を着ているせいか普段、制服で隠れている所が見え隠れしたりしているせいかチラチラとシャルルの視線がそこに向くのに気づくが何も言わずにしておけば二人で脱衣場から出て寮の部屋へと戻っていった
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お互いに気まずい状態で部屋へと戻ってからは軽く会話をし各々のベッドに潜れば疲れもあってか2人ともすぐに夢の中へと落ちてゆく
翌朝、龍也は昨日の疲労が出ているせいなのか何時もなら目を覚ます時間を過ぎても眠り続け、龍也よりも先にシャルルが起きた
「んんっ…ふぁぁ……あれ?龍也ってばまだ寝てる…やっぱり疲れてるのかな」
ベッドから上半身を起こし伸びをしながら軽くあくびをして、顔を洗うためにベッドから出て龍也のベッドの前を通ると何時もならランニングに出ているはずなのにまだ寝ている龍也に気付く。
起こさないようゆっくり近付いては歳相応の寝顔を晒す龍也を見つめながら頬を触る
「龍也も寝ている時はこんな顔をするんだ…何時も先に起きてるからちょっと嬉しいな」
「何が嬉しいんだ?」
「うわぁぁぁ!?」
そっと撫でるように頬を触りながら独り言のように呟いていたらパチリと目を開いた龍也が話しかけるとシャルルは飛び上がるように驚き後ろに倒れそうになるが…
「っ……危ないぞ、シャルル」
あのまま後ろに倒れれば壁に後頭部をぶつける所だったので咄嗟にシャルルの腕を掴み、引っ張ればその勢いも利用して上半身を起こすと自分の方に抱き寄せて
「っ〜〜〜〜!?あ、ありがとう…」
龍也の胸に抱き寄せられたシャルルは茹で蛸のように顔を真っ赤にさせながら上目遣いで龍也を見上げて
「そ、そうか……それなら良かった。…だが、人が寝てる時に顔を触るのはどうかと思うぞシャルル」
まだ寝ぼけ気味な意識の状態で美少女からの上目遣いは衝撃が強すぎるのか視線を外し腕を掴んでいた手をパッと離して
「……シャル」
「へ?」
「これからはシャルルじゃなくてシャルって呼んで?二人っきりの時じゃなくても」
一瞬むくれてから追撃するように上目遣いのままシャルと呼んで欲しいとお願いして
うーん……精神が若い体に引っ張られているせいで破壊力がヤバい…転生前なら全く動揺しなかったのに………と考えながらも少し考える素振りを見せた後、そのお願いを受け入れて
「あー…………わかった、わかった。これからはシャルって呼ぶ、呼ぶから」
「えへへ…約束だよ」
降参の意味も込めて両手を上に上げればシャルルの事をシャルと呼ぶ。そう呼ばれた彼女は嬉しそうな笑みを浮かべながら離れ際に龍也の頬に軽く触れる程度のキスをし、洗面所へと駆け込んだ
「………………はぁーーー…朝っぱらから刺激が強すぎるっての……」
頬にキスをされると体は硬直し脳はフリーズする。少し経ってから長いため息を吐き顔は赤く染まる。洗面所に駆け込んだ一方シャルルはと言うと……
(やっちゃった!僕、龍也のほっぺにちゅ、ちゅーしちゃった……大丈夫だよね?龍也にいきなりちゅーしちゃったけど嫌われないよね……でも、龍也は味方だって言ってくれたし大丈夫!きっと大丈夫!)
扉に背を預け床に座り込み、顔を両手で覆って湯気が出てきそうなくらい真っ赤になりながら悶え頭の中は恥ずかしさと嬉しさでいっぱいいっぱいになるが突然、嫌われたかもしれないとズンッと不安が押し寄せ暗くなり始める。
だが昨日の言葉を思い出し持ち直しては冷水で顔を洗って熱くなった思考を冷やし、洗面所から出てくる
「お、おはよう龍也……」
「おはようシャル。次からはいきなりああ言ったことはするんじゃないぞ…俺以外の男だったら簡単に勘違いしちまうからな」
甚平から制服に着替えて終えていた龍也はいつも通りに接しながら他の男なら勘違いするからいきなり頬にキスをしないよう言い洗面所に行こうとしたがシャルが制服の袖をギュッと掴んできた
「龍也も勘違い…していいんだよ?」
制服の袖を掴んだシャルは龍也を見つめながら他の男同様に勘違いしてもいいと言う。
そんな時、龍也自身もシャルルがセシリアや本音と同じくらい自分に対して好意を持っている事を自覚するが福音事件が終わるまでその好意に対しての返事はする気はなく、ゆっくりと自分の制服の袖を掴んでいるその手を離させて
「…シャル、すまないが今はその想いには答えられない。臆病者と罵ってもらっても構わないし嫌ってくれても構わない……死にかけるかもしれないがケリをつけたらその想いに答えたい。それでも良いなら頷いてくれ」
「っ……それっていつまで?なんで死にかけるの?僕やセシリアや布仏さんには言えないこと?」
自分が抱いている想いに対して答えられない。そう言われただけで頭に強い衝撃を受け足元から崩れそうな感覚に陥るがその後に続く言葉を聞き、疑問に思ったことを口にして
「なるべく早く…いや、夏休み前には必ずケリをつける。それは言えない……俺個人の問題でもあり、下手をこけば死ぬかもしれないからだ。それに3人に話して3人を巻き込んで怪我なんてさせら俺は俺を一生許せなくなる。」
「そう…なんだ………僕、待つよ。龍也がなんで言えないのかは聞かないし。もし、話してくれる決心がついた時は話してくれる?」
彼女からの疑問に対して答えながらも流石に別の世界で死んでこの世界に転生し、これから起こる事件を知っているだなんて言える訳もなく個人の問題だから言えないと誤魔化す。
それで何かを察したシャルルはこれ以上は聞かないことにし、何故話せないのかその理由を話してくれる決心がついた時には話してもらえるのかと問いかけて
「言う決心がついた時に必ずな…多分、いつかは言わなきゃいけない事だろうから。ちょっと顔洗ってくるから待っててくれ」
「ん……うんっ」
何かを隠しているのを察しても問い詰めることなく胸の中にしまった彼女に感謝しつつもいつか、必ず言うと言えば少し陰りが見えていたシャルの顔が明るくなるのを見てホッとし頭を軽く撫でれば洗面所に入りシャルルもジャージから制服に着替えるため自分のベッドの方へ行き
「本当、クソ以下のゴミ野郎が……何がその想いには答えられないだ…福音事件で死んだ時の事なんか考えて尻込みしやがって………死ぬ気で生きろ。脳が焼き切れて体のどっかに障害が残ろうが生き残って答え出しやがれゴミクズ野郎…」
洗面所に行けば水を出すも顔を洗わず自分に言い聞かせ洗脳するようにブツブツと呟き、ギリィィと歯軋りし瞳には怨嗟の炎が燃え上がる。冷静さを取り戻すためゆっくり目を閉じゆっくり開けば怒りの炎は消え普段通りに戻ると顔を洗い洗面所から出てきて
「すまん、待たせたな」
「ううん待ってないから大丈夫だよ」
「それじゃあ行こうか」
「そうだね。僕、お腹減っちゃった」
先程までのやり取りなど無かったかのようにお互い普通に接しながらもどこかぎこちなさが残りながらも食堂に行けば今日は何時もより遅く来たせいもあってかセシリア達とは会わず、いつも通りの朝食を食べシャルルはこの後のことがあるため食堂で別れて龍也は一旦部屋に戻って身支度を整えてから一人で教室へと向かった
「おはよーさん」
「おはようございます龍也さん。今日は遅かったですわね」
龍也が教室へと入れば席に座っていたセシリアが近づいてくると昨日のこともあって心配するな目で見つめてきて
「ちょっと疲れてて寝過ごしかけた」
「それでしたら今日は無理なさらずお休みしておいたほうがよろしいのでは?」
「沢山食って風呂入ってたっぷり寝たから問題ねぇよ」
「そうなんですの?」
「そうだよ…ってそろそろ時間だから席に座ろうか」
少しセシリアと話をしていればSHRの時間が近くなり席に戻るよう促し自身も席に座ればふらふらと山田先生が教室に入ってくる
どうやら一夏が失礼なことを考えていたらしく、それを察知した山田先生が全く覇気のない怒ります、と言っているのを素知らぬ顔をしながら見ている
「今日は、ですね……みなさんに転校生を紹介します。転校生といいますか、すでに紹介は済んでいるといいますか、ええと……」
なんだか言いづらそうにしている山田先生。クラスのみんなも転校生と言う言葉に反応したらしく、一斉に騒がしくなる。
そりゃあそうだよな…今月はふたりも転校生が来ているのに更にもうひとり転校生が追加で来ると言うのだから…このクラスだけ転校生が来る確率が多すぎだと思うのも普通だろう。
「じゃあ、入ってください」
「失礼します」
騒がしくなっていたクラスのみんなも入って来る転校生の声を聞いて静かになる
「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」
ぺこり、スカート姿になったシャルロットが礼をする。龍也以外のクラス全員がぽかんとしたまま、これはどうもご丁寧にとばかりにぺこりと頭を下げ返す。こうなる事を知っていた張本人は大きな欠伸をしていた。
「ええと、デュノア君はデュノアさんでした。とういうことです。はぁぁ……また寮の部屋割りを組み立て直す作業が始まります……」
覇気のない状態だった原因はそっちかてっきり自分だけ教えてもらえず当日に知らされたからかと思っていたぞ
「え?デュノア君って女……?」
「おかしいと思った!美少年じゃなくて美少女だったわけね」
「って黒瀬君、同室だから知らないってことはーー」
「ちょっと待って!昨日って確か、男子が大浴場使ってたわよね!?」
ザワザワザワッ!と教室が喧噪に包まれ、それはあっという間に溢れかえる。
どうやら一夏自身は無罪だとわかってはいるがヤバい、と感じたらしい。
尚、俺は真後ろと右斜め後ろの席に座っている2人の方は見れない。すでにお怒り状態なのはわかりきっているからだ。
バシーン!教室のドアが蹴破られたかのような勢いで開く。
「一夏ぁっ!!」
どどん!と効果音がなる勢いで登場、凰鈴音。その顔は烈火のごとく怒り一色。背後には昇竜が見えるほどにお怒りのようだ。
「アンタ!女子と一緒に大浴場に使ったんだって!?」
ISアーマーを展開した鈴が両肩の衝撃砲の先を一夏に向ける。このままだと俺も被害を受けてしまうので席から離れ、箒の前側の窓にまで逃げ念の為にと鍵を開け窓を開ける。
「まてよ鈴!俺が風呂から上がって脱衣場から出て来る時に丁度、シャルルと龍也が来たところに鉢会っただけだ!俺は何もしらないぞ!」
「えっ……?それって本当?アンタは何も知らなかったってこと?」
「そうだよ!俺だって今、シャルルが女だって知ったんだぞ!」
衝撃砲の一撃を喰らうかと思った矢先…一夏は自分の無実を証明するために昨日あった事を嘘偽りなく話しそれが嘘でないと感じた鈴はISを解除する。
「って言う事は……デュノアさんと一緒に入ってた人は黒瀬君ってこと!?」
鈴が登場した事で収まっていた教室がまた喧噪に包まれる中……今度はセシリアがISアーマーを展開し『ブルー・ティアーズ』のミサイルビットを龍也に向けていた
「たーつーやーさーんー?わたくし、貴方を撃ってもよろしいですわよね?」
「セッシー……やっちゃえ」
シャルロットと一緒にお風呂に入った事だけでなく、その先で起こったかもしれない行為を想像して怒りだけでなく嫉妬の炎が燃え上がる2人。
今日が俺の命日になるかもなぁ……『アイギス』で周りに被害が出るないよう防いでも俺は熱で焼け死ぬし飛び降りてもミサイルが爆発したら飛び散った瓦礫で蜂の巣だし……ヤバ、完全に詰みだ。福音事件より前に逝っちまう…………なんて事を考えていれば龍也を狙ってセシリアはミサイルビットを射出させ、あわや吹き飛ぶかと思いきや
「…………………」
間一髪、龍也とセシリアの間に割って入ったのはーーなんとあのラウラだった。
その体には黒いIS『シュヴァルツェア・レーゲン』を纏っている。おそらくミサイルビットを得意のAICで停止させたのだろう。だがよく見るとあの大型レールカノンが無い。
「すまん、助かったぞラウラ。もうISを直したのか、随分と早いな?」
「……コアはかろうじて無事だったからな。予備パーツで組み直した」
「ほぅ……だがそうなると火力不足になっーーんん゛っ!?」
いきなり。である。
いきなり、俺はぐいっと胸ぐらを掴まれ、ラウラに引き寄せられそしてあろうことかーー唇を奪われてしまった。
「!?!?!?!?!?」
いきなりの事だったので俺の頭が理解するまで数秒かかった。誰でもいいから何が起こったのかを教えて欲しい。怒り心頭だったセシリアを始め、その場の全員があんぐりとしている。誰だってしている。もちろん俺もだ。
「お、お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」
「……嫁、ね。ラウラさんや、テンパって婿と間違えとりませんかい?」
まぁこの流れからの嫁発言は知っていたが実際に目の前で言われるとなぜか照れくささが勝る……しっかしラウラの唇は柔らかかったな
「日本では気に入った相手を『嫁にする』と言うのが一般的な習わしだと聞いた。故に、お前を私の嫁にする!……クラリッサからはファーストキスはレモン味とも聞いたが緑茶味なのだな……」
そりゃあ飯食い終わって歯とか磨いた後でまた緑茶を飲んでから来たしな。よし、ラウラに変な知識を仕込んだ阿呆に出会ったら日本式の拷問を教えてやろう……もちろんその体へ直に教えてやるから覚悟しろ
「ああら、龍也さん?龍也さんがラウラさんの嫁、とはどういう意味なのでしょうか?わたくし達とはお遊びだったと言うのでしたら………許しませんわよ?」
「ねぇくろくろ、私とセッシーがあれだけ好きだってアピールしてたのに答えてくれなかったのは私達で遊んでたからなの?」
「龍也って他の女の子の前でキスしちゃうんだね。僕、びっくりしちゃったな…僕ともお遊びだったって言うなら許さないかな?」
「……………セシリア!本音!シャル!話しは冷静に、なっ?俺だっていきなりラウラにファーストキス奪われて混乱してんだ」
3人とも笑顔ではあるが血管マークを浮かび上がらせるほどに怒りに燃えている。そんな中、ラウラの一言に場が静まり返る
「ふむ……3人してそんなになるくらい龍也のことが好きならば、全員で龍也を嫁にすればよいのではないか?これがいわゆる『ハーレムエンド』と言うやつになるのだろう?」
ラウラさんや火に油を注ぐような真似を………あれ?3人ともなんで黙って考え込んじゃってるの?
「確かに……ここで争うよりもそうした方が龍也さんが逃げきれる可能性も低くなりますし、本音さん達にも理がありますわね…龍也さんを独占出来なくなるのは惜しいですが…いい案ですわね」
「くろくろを4人で共有して、たっくさん甘やかして逃げられなくさせちゃえばもうくろくろが居なくなることも無くなるのかな…それに私以外は専用機持ちだから私的にも理がある案だよね」
「皆で龍也のお嫁さんに?でも龍也は今は誰とも付き合うつもりは無いって言ってるし……でも、ケリをつけたら答えてくれるって言ったけど…ラウラに先を越されちゃったからもう待てないしこの案に乗っちゃう方が良いのかな?」
3人して何かぶつくさ言ってるけど本人の意思は尊重して欲しいんだけどな……
「どうだ龍也、我ながらナイスアイデアだろ?貴様の事だから今後、別の女を惚れさせてくるかもしれんからな」
黙り考え込む3人を見て自分のナイスなアイデアを龍也に褒めて欲しいと言わんばかりにドヤ顔していて
「それは心外だな……一夏みたいにイケメンじゃない傷物なのにそんな事なんて今後、起きるわけ無いだろ?」
「「「そんなこと絶対に(ありませんわ)(ないよ)(ありえないよ)!!」」」
「ですので、わたくしはラウラさんの案に乗りますわ」
「私も〜」
「ぼ、僕も乗らせてほしいな」
先程まで考え込んでいた3人が息ぴったりに『新たに別の女性を惚れさせることが今後、起きない』を否定しラウラの全員で龍也の嫁になる案に賛同した。
この日の出来事が『黒瀬龍也嫁同盟』、『黒瀬龍也は天然タラシでホモ疑惑の噂あり』とIS学園中に広まるのにはさほど時間はかからなかったそうだ…
「よしっ……丸く収まったぽいし3人とも解除し「龍也、逃げるつもりか?」いやー……逃げるつもりでは無いけどね?ちょっと心の整理をさせてもらえないかなってさ!」
ラウラからの提案に乗り4人で嫁宣言した中、スススッと窓際まで後退した龍也。逃げる気配に気付いたラウラが振り向き問いかけてくれば視線を横にそらして誤魔化し始める。
このまま捕まればどんな目に合うかわからないため念の為にと『アヴェンジャー』の黒煙弾を発煙筒型に改造したのを『拡張領域』から複数出せば瞬時に火がつき一瞬で教室に充満する。
クラスが軽いパニック状態になっている隙に窓から出てクライミングの要領で一階へ降りる。その日は一日中、織斑先生が止めにはいるまで逃走劇を繰り広げるのであった。
シャルロットが女の子として再度入学、ラウラの嫁宣言
そして龍也に好意を持っている子達が同盟を組みました〜
福音事件後は一気に関係をすすめる予定なのでお楽しみに!
一夏のハーレムは簪が出てきてから進ませる予定なのでまだまだかかりますのでご容赦ください
ラウラの嫁呼び、どれがいいですか?
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そのまま嫁、呼び!
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ここは夫、呼び!
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変化球で旦那、呼び!