IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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合宿前編はのんびりと、青春を味わってもらいます
まぁ天災が出てくるのでのんびりとはいきませんが……
では合宿編、お楽しみに〜





13話前編〜合宿っ!夏だ!海だ!水着だ!天災だ!〜

 

夏、それは俺にとって最悪レベルで相性の悪い季節だ。

何故かって?蒸し暑いわ台風が来るわセミの鳴き声がうっせぇわ…まぁ例を上げたらキリがないってくらい出てくる。

 だが、今回の夏はいい思い出も出来そうだ。ついでに悪い思い出もだがな……とまぁこんな事を考えながらバスに揺られつつセシリア達と車内で談笑したりしていれば楽しい時間は早く過ぎるもので今回お世話になる旅館へと到着。四台のバスからIS学園一年生がわらわらと出てきて整列した。

 

 

「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。全員、従業員の仕事を増やさないよう注意しろ」

 

「「「よろしくおねがいしまーす」」」

 

織斑先生の言葉の後、全員で挨拶をする。この旅館には毎年お世話になっているらしく、着物姿の女将さんが丁寧にお辞儀をした。

そしてお辞儀をした後の女将の視線が2人の男子生徒へと向けられ、織斑先生へと問いかける

 

「あら、こちらが噂の……?」

 

「ええ、まあ。今年は二人男子がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって申し訳ありません。」

「いえいえ、そんな。それにいい男の子じゃありませんか。しっかりしてそうな感じを受けますよ」

「感じがするだけですよ。お前達、挨拶をしろ」

 

織斑先生から急かされれば最初に一夏、その次に龍也が前へと出る

 

「お、織斑一夏です。よろしくお願いします」

「黒瀬龍也と申します。三日間と短い時間ですがよろしくお願いします。ああ、それと…爺ちゃんから婆さんといつも通り秋頃に行くからその時はよろしく。と言伝を預かっています清洲景子さん」

 

前へ出た順に挨拶を済ませると思い出したかのように祖父からの言伝を女将へと伝え

 

「あらっ?黒瀬様で秋頃と言えば…もしかして黒瀬政宗様のお孫さん?あらあら随分と大きくなって…貴方が来たのは幼稚園くらいの頃だったかしら?」

 

「ええ、そうですね。あの時は色々とお世話になりました……っと…昔話はこれくらいにしましょう。うちの担任が怖い目で見てきてますので」

 

「全部聞こえとるぞ馬鹿者がっ」

 

懐かしさ故に話に花を咲かせそうになった所に腕を組み睨み付けてくる織斑先生をだしに使い切り上げた瞬間、久々の出席簿アタックが来るもヒョイっと避ければ一夏を盾にして

 

「おー怖い怖い…そんなにピリピリしていると大好きな弟の一夏が怖がっちまいますぜ?」

 

「ちょっ、龍也!?俺を盾にするな!千冬姉も落ち着いて!」

 

「何回も織斑先生と呼べと言っているだろう馬鹿者」

 

「っ!……あれ?痛くない?」

 

何時もの調子でからかい混じりでのやり取りの中、次のターゲットを一夏へと変えた織斑先生の出席簿アタックが決まるかと思いきや…手を出すのを中断し出席簿は持ったまま腕を組む織斑先生がいて

 

「織斑、貴様も思い出に残る合宿にしたいだろう。今日くらいは叩かないでおいてやるが……黒瀬、貴様は学園に戻り次第覚悟しておくんだな」

 

「おぉ、よかったな一夏。お咎め無しで」

 

「俺は関係無いだろ!つかお前の方が後がヤバいだろ」

 

「その時は脱兎のごとく逃げるだけ」

 

一夏には厳しいがどこか甘い織斑先生からの制裁を先延ばしには出来たがしばらくは逃げる日々となるだろうと思いつつ余裕そうにしていれば女子達が女将さんの案内を受けて旅館の中へと向かっていっているのを見て、慌てて男子2人も荷物を持てば旅館の中へと向かい

 

「ね、ね、ねー。くろくろ〜の部屋ってどこ〜?一覧に書いてなかったー。遊びに行きたいから教えて〜」

 

「あー……俺も知らんのよねー。どの部屋に泊まるか教えてもらって無いんだわ」

 

こんな所で部屋がどこ?だなんて聞いたら駄目だって…ほら、他の女子達が聞き耳立ててるぞ……多分、ほとんど一夏狙いの女子ばっかりだろうから例え知っていたとしても今は言えないよな〜

 

「織斑、黒瀬、お前達の部屋はこっちだ。ついてこい」

 

おっと、織斑先生からの呼び出しだ…待たせると後が怖いので本音には部屋が分かったら後で教えると約束してから別れた

しばらく旅館内をついて歩いていれば織斑先生が歩みを止めた。ドアをよく見れば『教員室』と書かれている紙が張られていた

 

「俺達はここで寝ろと?」

 

「最初は個室と言う話だったんだが、そうしてしまうと絶対に就寝時間を無視した女子が押しかけるとだろうということになってだな。私と同室ならばその心配は無いだろうと言う事となったのだが黒瀬、お前は自己防衛可能という事で隣の部屋を1人で使え」

 

「Oh……俺に救いはないんすか?」

 

「女子を連れ込んで不純異性交遊しない限り、何をしても見逃してやる」

 

「IS使用、可っすか?」

 

「今回は特例で許可しよう」

 

「よし……これで一先ず『アイギス』使って立てこもれる」

 

自己防衛が出来ないであろう一夏は織斑先生と共に、自己防衛出来るであろう龍也は隣の部屋を一人で使うよう言われると、orzの状態となれば専用機持ち3人から好意を向けられているので下手をすれば襲われるかもしれないと考えていた矢先、不純異性交遊しない限りは何をしても良いと言う免罪符を貰う。

しかも、ISの使用許可も出れば夜は確実に平和に過ごせるのが確定するとスクッと立ち上がればガッツポーズをして

 

「それじゃあ一夏、お互いに平和な夜を過ごそうではないか!さらば!」

 

「ちょっ!待てよ龍也!」

 

「織斑、貴様はこっちだ」

 

なんともまぁ晴れ晴れとした顔のまま、一夏へ皮肉を込めて言えば荷物を持って言われた部屋へと入る。

一方の一夏は龍也を捕まえようとするが織斑先生に首根っこを掴まれ『教員室』と紙が張られた部屋へと引きずり込まれていくのであった

 

「さて、と……一応これも持っていくか」

 

念の為に持ってきたラッシュガードも水着等を詰め込んだ小さ目のリュックサックに詰め込み部屋から出ると一夏と鉢合わせて

 

「おう、さっきぶり」

 

「さっきぶりじゃねーよ!なぁ龍也、俺もそっちの部屋で寝させてくれ…」

 

「え?ホモ疑惑をかけられて女子達の作る薄い本のネタにされたいならいいぞ?」

 

「いや、そういう意味じゃないからな!」

 

ケロッとして鉢合わせた一夏にさっきぶりと言えばいきなり一緒の部屋で寝させてほしいと言われるとホモ疑惑かけられたいならいいと言えば、すぐにツッコミが入るも扉の前でたむろしていたら部屋に居る織斑先生からお叱りを受けるので更衣室の方へ歩きながら喋り

 

「そういう意味じゃないなら久々の姉弟水入らずで過ごせよ。俺の部屋、多分だけど最低2人は襲いに来るぞ」

 

「……それは…誰になりそうなんだ?」

 

「ラウラは確定だとして…セシリアかシャル………いや、大穴で本音かな?最近は積極的に来てるし」

 

「のほほんさんか…普段の様子からは想像できないけどそんなに積極的なのか?」

 

「一夏よ、箒が自分の腕に抱き着いてきた上に上目遣いで見つめて胸で腕を挟めてくるの想像してみろよ…ヤベェだろ?」

 

と、言われた一夏は一度歩みを止めれば腕を組み目を閉じ、その光景を想像するとかなりリアルに想像出来たのか顔を赤くさせるのが丸わかりで

 

「………ああ、ヤバいな。龍也はそんな事されて理性飛ばないのか?」

 

「頭ん中で爺ちゃんとの真剣使った訓練と熊相手に素手と鉈だけで狩りに行った日の事を思い出しているな」

 

「うわぁ……お前そんなんでよく生きていたな」

 

「最初の頃は何回かは死にかけたけどな。体に残った傷はその頃に負った傷……って幼馴染1じゃないかあんな所で立ち止まっ……一夏よ、何だあれ」

 

想像し終えて目を開いた一夏からの質問に答えながらまた歩き始めれば別館へ向かう途中、立ち止まって一点を見つめる箒と出くわす。

近づいて同じ方向を見れば道ばたに『ウサミミ』が生えていた。しかも『引っ張ってください』と書かれた張り紙がしてある

 

「なあ箒、これってーーー」

 

「知らん。私に訊くな。関係ない」

 

一夏が言い切る前に即否定。そうなると間違いなくあの天災だろう事が確定した

 

「えーと……抜くぞ?」

 

「好きにしろ。私には関係ない」

 

そう言って箒はすたすたと歩き去ってしまう。

残された男子2人はお互いを見ればため息を吐き

 

「はぁ…龍也、どうしよっか」

 

「んなの抜く以外の選択肢は無いだろ…まぁ、抜くなら紐に括り付けて引っこ抜くのが良いだろうな」

 

『拡張領域』からロープを取り出せば端をウサミミに括り付け、『アイギス』の一部を出せばそれにロープを括り付け上空へ向けて一気に飛ばし引っこ抜くと

 

「ちょっ!?龍也!って……あれ?ウサミミだ、け?」

 

「おー…やっぱり外れだったか。そんな予感したんだ」

 

「お二人とも何をしていますの?」

 

地面からはウサミミだけが引っこ抜かれる。どうやら一夏は天災も一緒に引っこ抜かれると思っていたらしく、ウサミミのみだった事に驚き唖然としていれば後ろからセシリアが声をかけた

 

「ん?変なウサミミが生えてたから『アイギス』で引っこ抜いただけ」

 

「は、はい?ウサミミですの?」

 

セシリアは素っ頓狂な声で訊き返す。なにせ好意を持っている相手の口からウサミミを自身のISの武装を使って引っこ抜いたと聞いたのだから

 キィィィィン……。

何かが高速で向かっているかのような音が……ってヤバっ!

 

ドカーーーーン!

謎の飛行物体は盛大に地面に突き刺さった。しかもその見た目がーー

 

「に、にんじん……?っておい龍也、なにしてんだ?」

 

一夏はそう漏らすと同時に龍也の方を振り向けばセシリアを押し倒し覆い被さるように抱き締めていた

 

「あ、あの龍也さん?いきなりこんな事…わたくし嬉しいですけど…でも、人前ですし恥ずかしいですわ」

 

「っとすまん。セシリアを守らないとって思ったら咄嗟に体が動いてた」

 

セシリアは頬を染めこの先を想像しているのかモジモジとしており、龍也はと言うとセシリアが床に頭を打たないようゆっくりと離れ立ち上がる

 

「しっかし何故にんじんなのかね…あの天災はよ」

 

イラストチックなデフォルトにんじんを見上げため息を吐いていると

 

「あっはっはっ!引っかかったね、いっくん、たっくん!」

 

ぱかっと真っ二つに割れたにんじんの中から笑い声とともに登場したのは、件の『天才』篠ノ之束だった。しかも服装はこの前、最初に出会った時の服装だ。

 

「やぁやぁ、久しぶりだねいっくん!それに先週ぶりだね、たっくん!あの日の衝撃的な時間は物凄〜く、束さんの天才的な脳みそに刻まれてしまったよ!」

 

「龍也さん?あのお方が仰っていることは事実なんですの?あの日、お出かけしたのはあそこに居る女性にお会いしに行ったからですの?」

 

おっとこれはマズい。初期の頃のセシリアの料理以上にマズい…言葉を間違えれば蜂の巣か頭が無くなっちまう

 

「あの天災は言葉足らず過ぎなんだ、ちゃんと話せばわかっ「えー?この私と一緒に高速道路をドライブしたり、たっくんの秘密を話してくれたり、お姫様抱っこしてくれたじゃないか!もしかして私とはお遊びだったの?」っざけんな!このシスコン天災ウザギが!セシリアに誤解を招くような言い方するんじゃねえ!」

 

束の言葉を訂正しようとするもその光景を見た束の口から100%誤解を招くような言葉が出てくれば龍也は即座に否定するが……ゴツンと後頭部に硬いものが当たる。確実にビットの先が押し付けられてるなコレ…見ても死ぬし見なくても死ぬ…逃げるコマンドが見つかんねぇよ

 

「な、なぁセシリア?冷静になってさ、後頭部に押し付けているものを下げて欲しいんだが…」

 

「うふふ…なんの事でしょうか?わたくし、今はとーーっっても冷静ですわよ?龍也さんが学園の外で彼女と夜のドライブデートをしていました事なんて、なーんにも!気にしておりませんわ」

 

見なくてもわかる…つか隣の一夏の顔が引きつってる辺りからかなりご立腹なのがわかるし

 

「ドライブデートはしてないしわざわざ会いになんぞ行っとら…あ、セシリアの後ろから織斑先生来てる」

 

「えっ?織斑せっ!?……んんっ!?!?」

 

どんな弁明をしても言い訳にしか聞こえない現状を回避するため、もっとも使いたくなかった手段だが仕方無いと腹を括り古典的な意識を逸らす方法を使えばセシリアも無意識的に龍也から視線を外してしまう。

そして龍也ほんの一瞬の隙をついてビットの射線上から回避しセシリアに接近し抱き締め、一夏と束が見ている中で躊躇わずにお互いの唇を重ねればそのままディープキスをして

 

「おいっ!いきなりなにしてんだよ龍也!」

 

「わぁー!たっくんってば大たーん!えっちすぎだよー」

 

一夏は龍也とセシリアのキスシーンを見てしまうがすぐに視界を両手で覆い見ないようにし、束は見ないようにするどころかガン見していて

 

「ん……セシリア、落ち着いたな?」

 

「は、はいっ………ちゃんと落ち着きましたわ…」

 

ファーストキスをロマンチックな雰囲気も無い上に他人に見られながら奪われ、ディープキスまでされたセシリアはあまりにも強過ぎる衝撃に惚ける。更に耳元で龍也の低い声で囁かれたら上擦った声で返事をし現実に戻ってくれば今迄で1番と言えるくらい顔を真っ赤にさせてしまっていて

 

「んでよ、シスコン…なんの用事で来たんだ?まさか俺や一夏をからかう為に来たとかぬかすんじゃねぇよな?」

 

危うく怒りに燃えたセシリアの手によって死にかけた上、ファーストキスを人前で奪う事になってしまった龍也は余計な事を言った束を睨み付ける。セシリアが倒れてしまわないよう腰に手を回し抱き寄せた状態でここに来た目的を問い

 

「いやいやー、違うよー!我が愛しの妹である箒ちゃんに会いに来たんだけど、いっくんとたっくん知らない?さっきまで一緒だったよね?」

 

「お前のウサミミ見たら知らん!訊くな!つってどっかに行ったぞ」

 

案の定、目的は妹である箒に会いに来たとの事だった。どの方向へ行ったか教えるつもりは無いので何処かへ行ったと答える

 

「えぇーそうなのー?束さんショックだなー………まあいっか!この私が開発した箒ちゃん探知機ですぐに見つかるだろうし!じゃあねいっくん、たっくん。また後でね!」

 

すったったーと走り去ってしまう。無茶苦茶速い。ちなみにだがその箒ちゃん探知機とやらはあのウサミミだったらしく、ダウジングロッドよろしく箒がいるであろう方角を向いていた。

 

「た、龍也さん…誤解だったというのはあの感じでわかりましたので……そろそろ離れてほしいですの」

 

「つっても俺とのキスで腰、抜けて立てないんじゃないのか?」

 

「もっ!もう大丈夫ですわ!だから離れてくださいまし!」

 

「はいはい…倒れそうになったらまた支えるからな」

 

未だに顔を赤くさせながら離れるように言うセシリアだが先程のディープキスで腰を抜かしていたのをしれっと支えていた龍也は立てないんじゃないかと指摘すると、語気を強めて離れてと言われたのでゆっくり離れて

 

「むぅ…もう支えてもらわなくていいですわ。コホン…ところで、先程の方は一体……」

 

あっさりと離れたら離れたで不満なのか頬を膨らませるが一度咳払いをし、先程までの甘いやり取りを無かったことのように切り替えるセシリアが一夏と龍也に問いかける

 

「あ、ああ……あの人は束さん。箒の姉さんだ」

 

「んで、重度のシスコンで自称『天才』もとい歩く『天災』あ、2つ目の天災は天に災害の災で天災な」

 

「え………?ええええっ!?い、今の方が、あの篠ノ之束博士ですか!?現在、行方不明で各国が探し続けている、あの!?」

 

質問に対する2人からの答えを聞けば驚きを隠せず、まさかこんな所にISの生みの親である篠ノ之束が居るとは思っていなかったらしく大声を上げてしまって

 

「そう、かの有名な篠ノ之束ご本人。あのシスコンの事だから妹の篠ノ之箒にでも会いに来たんじゃないか?」

 

「それに、明日は箒の誕生日だしたな。多分だけど祝いに来たんだと思うぞ。今のところ俺達は関係なさげだし。俺と龍也は海に行くけどセシリアはどうするんだ?」

 

「え、ええ、わたくしも海へ行こうと思っていましたの。龍也さん、本音さん達も待っていますので逃げないでくださいましね?」

 

まるで他人事のように言う龍也と一夏。そんな中、一夏から海に行くかとの問いかけに答えたセシリアは龍也の方を向けば逃げないように釘を刺して

 

「ああ、わかってるよ。今日は逃げるつもりは無いし、なんならサンオイルとかも塗ってやるぞ?」

 

「えっ…本当ですね!?それでしたらお願いしますわ。それと龍也さん、後からやっぱりナシは認めませんわよ?」

 

まさか自分から頼もうと思っていたことを相手の口から聞くことになれば嬉しく思いながらも後からナシと言われても認めるつもりはないと詰めより

 

「はいはい…んなこたぁ言わないからさっさと着替えてきな。俺も海に入りたいし」

 

「ええっ。また後でっ!」

 

詰め寄ってきたセシリアに着替えてくるよう言えばこくんこくんと深く二回うなずいて、セシリアは別館へ向かって走り出す。あのシスコンには負けるがまぁ軽快かつ迅速な足取りだった。

 

「なあ龍也、お前さ…最近は妙にセシリア達に対して積極的だけど何かあったか? 」

 

「あ?腹ぁ括った以外はいつも通りさ、いつも通り」

 

「それならいいんだけど……何かあったら言えよ?」

 

「わかった。何かあれば言うよ」

 

セシリアが別館へ向かって少ししてから自分達も更衣室へ向かう為に歩き出す。最近、態度が変わった龍也に対して心配するように問いかけてみるがいつも通りと答える龍也の姿に不安を覚えるもこれ以上、踏み込むような事はせずにいて

 

「しっかし一番奥とは言われたがここを通り抜けるのは……キチぃな」

 

「だよな…しかも女子達の声がかなりはっきり聞こえるし…」

 

教えられた更衣室へと向かおうとするがよりにもよって一番奥。必ずと言ってもいいが女子達の更衣室の前を通過する事になるのだが、まぁ女子達のはしゃぐ黄色い声が聞こえる聞こえる。

 海に出る前から理性を削ってくるような会話が聞こえる中、2人とも早足で通過し一番奥の更衣室へと入る。

 

「帰る時もあそこをまた通らなきゃならんとは面倒だ…心底面倒だ」

 

「まあ今からそれの心配してたら身が持たないぞ?」

 

「それもそうだな。今は楽しむことだけを考えるか」

 

「そうそう、そのほうが良いって?」

 

男子用更衣室へと入ればお互いに衣服を全て脱ぎ、水着へ着替えれば龍也は水着+前を開けた状態でラッシュガードを着ている+サングラス姿で更衣室から直接、浜辺へと出ていった

 

「あ、織斑君に黒瀬君だ!」

 

「う、うそっ!?わ、私の水着変じゃないよね!?大丈夫だよね!?」

 

「わ、わ〜。くろくろの体かっこい〜。鍛えてるね〜」

 

「織斑くーん、黒瀬くーん、あとでビーチバレーしようよ〜」

 

「おー時間があればいいぜ」

 

「俺も時間があれば大丈夫だ」

 

更衣室から浜辺に出てすぐ、ちょうど隣の更衣室から出てきた女子数人と出会う。各人、可愛い水着を身につけていて、その露出度に一夏のみやや照れていた

 

「んじゃ、俺はセシリア探しに行ってくるわ」

 

「おう!また後でな!」

 

セシリアにサンオイルを塗ると約束をした手前、探しに出ると一夏に言えば周囲を見渡しながら離れていく。一夏は溺れないよう一人で準備運動を始めていた

 

 





夏の魔力は人を積極的にさせますね〜
セシリアはまた今度、雰囲気があるところでやり直しのキスをしようかなっと考えています
福音事件編、前編と言いましたが話しが長くなってしまったので分割します
次回もお楽しみにしてください

ラウラの嫁呼び、どれがいいですか?

  • そのまま嫁、呼び!
  • ここは夫、呼び!
  • 変化球で旦那、呼び!
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