IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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いやー……最近、一気に寒くなったせいか若干ながら体と胃腸が不調気味なので薬膳料理とか作って、なんとか体調崩さないようにしている作者です
皆さんも最近流行ってるらしいインフルには気を付けてください



17話〜うん、やっぱり実家の方が福音よりヤベェな…〜

 

あの後、朝食を済ませてから自分達の部屋へと戻って荷造りの準備をしに向かった。

 一番早く来たのは本音で、どうやら事前に荷造りは済ませていたらしい。普段見ない私服姿はかなり可愛く、何処とは言わないが一部がかなり強調されていた。

 ISスーツで見慣れている筈なんだがヤバい……私服の破壊力が予想以上で襲いたくなる。とか考えながらも他の3人が来るまで膝の上に本音を座らせてイチャついていた。

 

それからしばらくして、シャルロットとラウラが来れば俺と本音がイチャついていたのを見て嫉妬の眼差しを向けながら頬を膨らませていたので、セシリアが来るまで時間を決めて交代制でイチャイチャていた。

 シャルロットの私服姿も中々に良い…大人っぽさを出そうと少し背伸びしてる感じが特に良いだろう。一人で街を歩いていれば確実にナンパされたり、モデルやアイドルのスカウトが来そうだ。

 ラウラの私服姿は…シャルロットの趣味が確実に入っている。凛々しいだけじゃなく彼女の可愛らしさを引き立てるような服装だ。しかも、俺の待機状態のISと似た形と色のチョーカーを着けていた。

 あ、俺とほぼお揃いのチョーカーにやっと気付いた本音とシャルロットが羨ましそうにしてる…これは後でラウラが質問攻めにされるだろう。

 

「ねぇ、ラウラー?そのチョーカー何処で買ったの?」

「私にも教えて欲しいな〜?ラウラウだけおそろはズルいよ?」

「ま、待て!話す!話すから…って!その手の動きはなんのだ!」

 

案の定だが2人がラウラからチョーカーの購入先を聞き出すための行動に出始めた。

 手をワキワキさせながらゆっくりと近付く2人をラウラは静止させようとするも、残念ながらくすぐりの餌食になるだろう。俺は静かにソっと部屋から出ると丁度、セシリアがこちらへと向かってきていた。

 

「セシリア、物凄く綺麗だ。何時も綺麗で美しいが何時も以上だよ」

「あ、ありがとうございます。龍也さんも…カッコいいですわ」

 

少し大きめのキャリーケースを引いて来たセシリアを開口一番に褒め、髪に触れるとそのまま軽く触れる程度のキスをして微笑むとセシリアは顔を真っ赤にしていた。

 セシリアの私服姿は胸元が少し深目に開いた白いワンピースを着ているが、厭らし過ぎない程度に谷間が軽くチラつく程度。服の色に合わせたネックレスやブレスレットを身に着け、高級感を出しつつ淑女らしさも出していた。

 

「さてと、全員揃ったしそろそろ行こうか。荷物持ってくるからちょっと待ってて……3人とも、セシリア来たから行くぞ?」

 

部屋の前でセシリアを待たせつつ部屋の中に入ればラウラをくすぐり尋問中だった2人にも行くと言えば自分の荷物が入ったボストンバッグを持って部屋から出る。

 その後を追い掛けるように本音、シャルロット、ラウラも自身の荷物が入ったキャリーケースを引いて部屋から出てくる。

 

「しっかし、4人とも大荷物だな?泊まっても2日とかそれくらいだぞ?」

「龍也さんと違って、わたくし達は色々と必要なものが多いのですわ。たかが2日、されど2日ですわよ」

「そうだよ、龍也。僕達これでも恋する乙女で、これから結婚の挨拶に行くんだからね?」

「くろくろってば、たま〜〜〜に女心わかっていない時とかあるよね〜?」

「それに、もしかしたら泊まった先で龍也が狼になるかもしれないからな。何時でも受け入れる為の準備はしておかなければな」

 

彼女達全員、キャリーケースなのを見て率直な感想を言えば3人が呆れたように溜め息を吐いてから言いつつ、1人は自慢気にしながら隠しもせずに言うと3人とも受け入れる準備をして荷物の中に詰め込んでいたのか顔を真っ赤にさせる。

 

「………んじゃあ行くか、俺の実家に」

 

4人とも何を期待しているのかが分かってしまえば敢えて触れず、行こうと言って歩き出せば本音が近付いてくればボストンバッグを持っていない方の手と恋人繋ぎすれば一緒に歩いていく。

 後ろの3人からの視線がめちゃくちゃ突き刺さるが後でな……学園直通のモノレールに乗り込めばしばらく揺られ、駅を降りると実家の方に向かう列車が停まる駅までタクシーで向かう。

 そして、駅に着けば時刻表を確認すると次のが来るまで時間に余裕があったので実家に連絡しては案の定だが急過ぎると怒られた。

 これ以上は説教が長引きそうなので時間だからと電話を切る。時刻通りに来た列車に乗り込み、しばらく揺られ目的の駅に着けば降車する。

 駅の周囲は住宅街等が建ち並び活気が有りつつも、奥の方は山となっていた。

 

「ここが、俺の生まれ育った土地だよ。IS学園がある付近と比べたら田舎だけどね」

「ここが龍也さんの……」

「くろくろの実家ってどこら辺にあるの〜?」

「なんだか、緊張してきたね…」

「ふむ…中々いい場所だ。龍也が熊狩りをしていると言っていたのはあの山か?」

「俺の実家は…向こうかな。そうそう、あの山で熊狩りしてたね」

 

駅から出れば4人ともキョロキョロして周囲を興味深そう

に見ており、各々の感想を聞きつつタクシーへと乗り込めば道場の名前を言うとここら辺では有名なので運転手も迷わず向かって。

 しばらくすれば目的地に到着し、タクシーから降りるとかなり広い敷地の屋敷で、正面の門の柱には『黒瀬道場』と書かれた看板が飾ってあり、開かれている門から見えている道場からは平日の昼間なのに鍛錬している人達の声が聞こえていた。

 

「ここが龍也さんのご実家ですのね」

「わぁ〜大っきい〜」

「この時間帯に訓練してる人とかいるんだね」

「龍也、後で道場を案内してくれるのだろ?」

「道場の方は後でね?先ずは家に行かないと」

 

一般的な民家かと思いきや屋敷に驚く4人を引き連れて敷地内に入れば真っすぐ自宅へ向かいガラガラと音を立てながら引き戸を開くと何故か、学校に行っている筈の妹がラフな格好でアイスを食べて歩いている所に遭遇した。

 

「よっ!舞香(まいか)、大体半年ぶりか?」

「あ…あー!お母さーん!IS学園に行った兄貴が4股クソ野郎になって帰ってきたー!!」

 

気楽に挨拶をする龍也を見た妹は食べていたアイスを床に落とすと同時に息を吸い込み、道場にまで聞こえる大声で母親へ報告する。

 

「帰ってきた兄貴に向かって開口一番、4股クソ野郎とか言いやがって!ふざけんなよ舞香!」

「本当の事じゃん!お母さんから婚約者連れて来るって聞いた時点でクソ兄貴って思ってたけど!こんな美人4人連れて婚約者紹介する時点で4股浮気クソ野郎に降格だ!今すぐに股の一物、切り落とす!覚悟!」

 

いきなりの大声にセシリア達は耳を両手で塞ぎ、龍也は中指を立てながら妹と口喧嘩を始めるも、壁に飾ってあった日本刀を鞘から引き抜いた舞香が龍也の一物を切り落とすため、日本刀を振り下ろす。

 

「その婚約者が彼女達だってーの!あぶなっ!いきなり切り落とそうとするとか蛮族かよっ!」

「身内の恥は身内で解決するのが我が家の家訓!チェス「やめなさい!このお馬鹿!」ドォォ!?」

 

ギリギリ避けたは良いのだが日本刀を持ち替え刃の向きを変えれば下から上へ切り上げようとするも、後ろから来た母親のゲンコツが舞香を襲い、痛みで持っていた日本刀を手放す。

 

「ただいま、母さん。舞香さ、なんか荒れてない?つか、なんで家に居んだよ学校じゃねぇの?」

「おかえりなさい、龍也。婚約者連れて来るって聞いてたのにいきなり4人も婚約者連れて帰ってきたら荒れるに決まってるじゃない。部活で土日連チャンで大会に出てたから振替休日らしいわよ?」

「サプライズで内緒にしていたのが裏目に出たか……ちゅうか、俺の見た目とかパッと見さ別人なのになんでツッコミないの?」

「次からそう言ったサプライズはしない事ね。ああ……アメリアちゃんから貴方の髪と目の色が変わったって写真付きでメールが来ていたからよ。もしかして聞いていないの?」

「っす………はぁ?聞いてないし…アホリアめ無断で撮影しやがって…どうせひい爺ちゃんの所に集まる事になんだし、会ったら撮影料貰わねぇとな」

 

まるで日本刀で切られそうになった事などお構いなしに会話をする2人を見て、苦笑いを浮かべながら待っている4人に気付いた母親が声をかける。

 

「あら、ごめんなさいね。私は黒瀬霧葉(くろせきりは)、この子達の母よ」

「わ、わたくしはセシリア・オルコットと申しますわ。龍也さんには日頃からお世話になっています」

「私は布仏本音って言います。く…龍也君には毎日、沢山可愛がってもらってます」

「ぼ、僕はシャルロット・デュノアです。龍也にはその…色々と助けてもらってますっ」

「私はラウラ・ボーデヴィッヒだ。龍也と結婚した暁には義母様から龍也の好みや好きな料理を教えていただきたい」

 

高校生の母親にしてはかなり若い雰囲気の母親に4人とも緊張気味で挨拶をしつつ、母親も4人の事を気に入ったのかニコニコしていた。

 

「まあ!龍也には勿体無いくらい良い子で可愛い子達じゃないの!さあ、貴女達も入って入って。龍也、客間はまだ準備出来ていないから貴方の部屋に案内してあげなさい。掃除はしてあるから」

「俺には勿体無いは余計だってーの!俺の部屋って……まぁ良い…そんじゃあ行こっか」

 

突然来たから客間の準備が出来てないからと自分の部屋に案内するよう言われると、面倒くさそうにしながらもセシリア達の方を見ればニッコリ微笑みかけつつ案内しようとした矢先…

 

「あっ!兄貴の部屋の本棚に、兄貴の性癖ど真ん中な厭らしい本とか混ぜておいたから気が向いたら探してみてくださいねー」

 

しばらく頭を押さえていた舞香が立ち直り、去り際に本棚に嫌がらせ含めたイタズラを仕掛けておいた事を言えば屋敷の奥へと走り去る。

 

「おまっ!?………はぁ…本棚だけは、絶対に触らないように!いいね?」

「それは…お約束は出来ませんわね」

「そうだよ〜。私だってどんな性癖なのか知りたいし〜」

「僕も龍也がどんな性癖なのか、知りたい…かな?」

「私は龍也がどんな変態な性癖であっても全て受け入れるぞ?」

「…………………好きにしろ…俺の性癖がどんなのか知ったら手加減しないぞ…」

 

拒否したとしても強硬手段に出るのがわかっているからか、諦めれば明らかにテンションが下がった状態で靴を脱ぎ家に上がれば自分の部屋に案内していく。

 自分の部屋にセシリア達を招き入れ、各々が荷物を置く間に座布団を用意し、その上に座らせると落ち着き無くソワソワし始めながらも本棚を見つければ皆の視線が集中していた。

 

「爺ちゃんの所に行くから見たいなら好きに見なさい…俺はもう止めないから」

「えっ?いいですの?」

「本当にいいの?」

「僕達、本当に見ちゃうよ?」

「よしっ、龍也も良いと言っているのだから私は見るぞ!」

 

龍也から見て良いと言われると聞き返す3人を置いて、いの一番に本棚へ向かい漁り始めるラウラを見て遠慮気味にだがセシリア達も本棚を漁り始める。

 それを見た龍也は着けていたアクセサリーを全て外し、机の上に置けば服を脱いで下着姿となり壁にかけてある道着を着ると雰囲気が変わると、壁の隠し戸棚から日本刀を取り出す。

 

「そんじゃあ、行ってくるわ……見るのは程々にしろよー」

 

どうやら本音が最初に本棚の中に混ぜられた本を見つけたのか、顔を真っ赤にしながら見ているので軽く注意しては部屋から出ていきそのまま真っ直ぐ道場へと向かう。

 その足取りは軽く無く一歩進む度に重くなるも道場に入れば門下生達は壁側で正座して待機していた。

 

「よっす爺ちゃん、約半年ぶり」

「龍也よ…学園で嫁探しをして腕が鈍ったようだな?当主様がお主の堕落っぷりを嘆いていたぞ……しかも、嫁と一緒に来るとは情けない」

「腕は鈍ってなんか無いんだけどな……つか嫁と一緒にって………なんでラウラも着いてきてんの?」

「ん?それは私が龍也の嫁だからだ」

 

道場の中央で正座をしていた初老の男性に軽い感じで龍也は挨拶をする。そんな龍也を見て男性は溜め息を吐きながら立ち上がり、情けないと呆れていた。

 その言葉を聞いて後ろを振り向けば後ろにいたラウラに気付き、何故着いてきていたのかと聞くと自慢気に龍也の嫁だと言うラウラの頭を撫でつつゆっくり歩き出し、鞘から刀を抜けば切っ先を初老の男性に向ける。

 

「これからやる事の邪魔は、するなよラウラ。見ているだけにしろ」

「う、うむ……」

「龍也よ、何時でもかかってきなさい」

「んじゃあ、さっさと終わらせてラウラとイチャイチャしますかねっ!」

 

龍也は刀を構えると同時に一気に間合いを詰め、斬りかかれば男性はそれを持っていた自身の刀で受け止めるとお互い真剣なのか金属がぶつかり合う音が鳴り響く。

 鍔迫り合いをしながらも何度か打ち合う度に小さな火花が散ったりし、徐々に刀を振り合う速度が上がれば道場内は刀を打ち合う音だけが鳴り響き、龍也の顔が少しづつ狂気的な笑みで歪み始める。

 

「クククッ!アハハハハ!これでも俺の腕が鈍ったとでも言うのかよ爺ちゃん!まだまだギアを上げていくぜ!」

「っ……だが!まだまだ剣筋は甘いぞ龍也!」

「俺が得意なのは剣よりもステゴロと武器破壊なんだよ!」

 

刀での打ち合いながら会話をしていれば初老の男性の刀から鳴り響く金属音が鈍くなると一瞬、動きに躊躇いが出た瞬間に龍也は刀を投げ捨て、男性の持っている刀の側面に拳を打ち込めばそこから刀がポッキリと折れば拳を男性の胸に押し当てる。

 

「どうするよ爺ちゃん?もう有効射程範囲内だぜ?」

「……またワシの刀を折りおって…打ち直しではないか……どうやら、腕が鈍ったと言うのはデマだったようじゃな。ワシの負けじゃ負け…このまま戦っても老い先短い心臓を止められるのがオチじゃ」

 

両手を上げて降参する男性の胸から押し付けていた拳を離せば少し乱れた道着を直しつつ、投げ捨てた刀を回収し鞘に収め腰に差すとラウラをお姫様抱っこする。

 

「簡単に折れる刀が悪い。んじゃあ、ラウラとイチャイチャしたいし部屋に戻っから邪魔しないでくれよな〜」

「おいっ龍也!恥ずかしいからやめろっ!皆が見ている!」

「あー…無理じゃ無理じゃ。娘っ子や、龍也が本気で惚れている以上は独占欲が強くなるから諦めて受け入れることじゃな」

 

門下生達の前でお姫様抱っこされたラウラは恥ずかしがし下ろしてもらおうと暴れようとするが、男性から龍也が本気で惚れている以上は諦めろと言われたら顔を赤くし大人しくなる。

 

「爺ちゃんもさ、舞香みたいに余計なこと言わないでくれよ?ラウラにはまだまだ、刺激が強すぎるんだからさ」

「なっ!?この程度、私にとっては序の口だっ!」

「なら、部屋に戻ったら楽しみにしておくね?」

 

先程までの狂気的な笑みを浮かべていた顔で優しく微笑みながら道場から出ればセシリア達が居る部屋に戻るのであった。

 

 





前書きに気をつけてくださいと言った矢先に布団に入らず寝落ちして風邪引いた結果、絶不調になってしまった作者です
布団に包まって暖かくして、湿度高めにして、生姜湯やら蜂蜜酒を温めたのとか飲んで療養中でございます

読む時の文量、どのくらいの量だと中弛みせずに読みやすい?

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