いやはや、誰と結ばれて欲しいかの票の割れ方が圧倒的に束に集まっていて、よく見るとセシリアと本音を足した票が束とほぼ同票なのに驚きを隠せない作者です
今回は長めで、この作品オリジナルの設定だったり創作キャラ等が多く出ます。
あと、暴力的だったり流血的な表現もありますのでご注意を…
早朝、日が昇る前に目を覚ませば隣で寝ているシャルロットの寝顔を見て堪能しつつ、起こさないようベッドから出ればそのまま部屋から居なくなり、道場へと向かった。
「あんの神様、最後にどデカい爆弾を婚約祝いに爆発させやがって……だが、一応感謝はするべきなんだろうな…」
道着へと着替え、道場には似合わないハルバードを手にし1人で振り回しながら徐々にギアを上げて最後は本格的な型を混ぜ、ある程度の所で稽古を終わらせシャワーを浴び新しい服に着替えてから部屋へと戻った。
そして部屋に戻れば起きていたシャルロットと軽くイチャついてから朝食を取り、その後は本家へと向かうための準備やらでドタバタし始めていた。
「4人とも行く時は私服で大丈夫だから。じゃ、俺は部屋で着替えたら先に行ってるから」
各々が正装を着るための準備をしたりで忙しい中、4人には私服で来ていいと言う龍也は自室へと戻り、クローゼットに仕舞ってあった黒スーツを取り出し、黒いインナーと黒いYシャツに着替えスーツを着てサングラスをかければ髪の色以外全身真っ黒な装いとなった。
更には頬の傷跡を隠すように黒い龍のタトゥーシールを貼れば準備完了したがどことなく憂鬱そうにしていた。
「しかし……この時期にこの格好はクソ暑っ……脱ぐのは婚約発表と次期当主発表が終わるまでの我慢だな」
着替え終わり部屋から出て靴を履いて外に出ると、『ペイルライダー』を展開し一気に上空へ上昇し、本家の方へと向かうのであった。
その後、本家庭園に降り愛機を収納し、縁側で靴を脱ぎ、屋敷内に入れば真っ直ぐ目的地の大広間へと向かうのであった。
大広間に入れば既に幾人かの分家達が座って待っており龍也は大広間の中央に置いてある座布団に正座すると時間になるのを待っていた。
そして、分家含めた全員が集まれば丁度時間となったのか大広間の一番大きな襖が開くと曾祖父である
「龍也、お前が何故呼ばれたかわかるか?」
「婚約者の顔見せとIS学園での件ですよね?」
「そうだ。だが、それ以外にもう一つ、お主には次期当主となってもらう事となった」
龍幻の言葉に大広間内がざわめき始める中、1人の少女が大声で異を唱えた。
「ちょっと待ってください!なんで
よりにもよって1番目のスペアって言われている男なんですか!」
年齢的には龍也とほぼ同年代だがまだ幼さを残す顔付きの少女が噛み付く。
やっぱ体型とか諸々、鈴に似てんなあのブラコン。絶対何か言ってくるかと思ってたけど最初からとは飛ばすねぇ
「やめろ
「でも兄様っ!あの男、2番目の癖に瓦礫の下敷きになるわ敵の不意打ち食らって暴走とかしてたんですよ!そんな雑魚が当「黙れ凜華!彼を雑魚と言うなら、彼に勝ったことがない者達全員が彼以下と言うことだぞ!」っ…ごめんなさい兄様…そんなつもりじゃ……」
「すまなかった、龍也。どうやら妹は私の事になるとすぐ頭に血が登るようなんだ。
凜華を黙らせた兄である龍は深々と頭を下げ龍也へと謝罪し忠誠を誓ったりしているのだが、凜華は自分のせいで頭を下げることになったにも関わらず龍也を親の敵のように睨みつけていた。
「別に龍兄が謝る必要なんて無いよ……あと、忠誠を誓ってくれてありがとう。俺も龍兄がピンチになったら次期当主として助ける事を宣言するよ。
それに、凜華が言わなければ他の誰かが異を唱えていただろうし……で、他に文句ある人は?」
座布団に正座したままの龍也は謝罪をする龍へ謝る必要は無いと言いつつ、他にも何かを言いたそうな人が居るのを分かっているのかヘラヘラしていた。
「なら、次期当主候補のリカルド・ゴールディー様から言わせてもらうぜ。
なぁ龍也、何かしら事情があろうとも候補者から辞退したらその時点で継承権は無くなる筈だよな?なのに、なんで!テメェが次期当主になってんだよ!」
「俺は候補者になる事は辞退したが次期当主になる事は辞退してないぞ、リカルド?」
「そんなの言い訳な上に屁理屈でしかねぇだろ!しかも、デュノア家の1人娘と婚約しやがって!その女はな、俺様が手に入れる予定だったんだ!次期当主になりたいならその女を寄越っ!?」
リカルドの言葉にピクッと反応した龍也を纏う空気が少しずつ変化し始め、チラッとシャルロットの方を見ればリカルドに対して恐怖の感情を持って怯えているのが見えていた。
そして、龍也はニタァと笑みを浮かべながら立ち上がれば一般人なら恐怖し怯えパニックになる程のドス黒い殺気を放ちながらリカルドへと近づいていく。
「リカルド…お前、今なんつった?俺様が手に入れる予定?その女を寄越せ?ヤクでもヤッてラリってんじゃねぇか?シャルは俺の女だ…セシリアも本音もラウラも全員、俺の女だ。俺に対して何か言ったり危害を加えるのは構わねぇ……だがな、俺の女に対して何か言ったり危害を加えるなら容赦しねぇぞ?
それを知っていて俺から奪うつもりなら…………生きたままテメェの体刻んで、ミンチにした後、ハンバーグにしてテメェの目の前で両親と妹に食わせてやろうか?クソ豚野郎が!」
そんな殺気をまともに受けたリカルドは腰を抜かし尻から畳の上に落ち、ハッとし正面を向けば目の前まで近付いていた龍也が脚を折る勢いで思い切り踏みつけた。
「ア゛ッ!?ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!痛い痛い痛い痛い痛い!テメェ!よくも俺様の脚を折ってくれたな!許さねぇ!お前の婚約者全員、手足折って動けなくしたお前の前で俺がヤッてぶっ壊してやる!必ずだ!必ずヤッてオゴッ!?」
「辞世の句はそれでいいな?生きたまま刻むのはやめて今すぐ地獄行きの片道切符をくれてやる。愚か者のリカルド……さぞ地獄は楽しいだろうよ?」
肉から骨が突き出る程の力で脚の骨を折られ、のたうち回るリカルドが一番言ってはいけない言葉を行った瞬間、『アイギス』を部分展開し、その内の一機をリカルドの口にねじ混んだのだ。
そして『アイギス』の砲口にエネルギーを集束させエネルギー弾を放とうとした瞬間、
「待て!龍也!武器をしまい、その馬鹿から離れよ」
「ひい爺ちゃんでも邪魔はさせない……俺の大切な、とても大切な彼女達を壊すと言ったんだ…なら、される前に殺る」
「その大切な彼女達が今のお主を見て恐怖していてもやるつもりか?」
龍幻からやめるようにストップをかければ殺意しか映していない虚ろな目を向けるが、龍幻が指差す方向を見れば龍也の殺気に当てられ恐怖で顔色が悪くなっている4人を見ると、『アイギス』を収納し殺気も消せば4人へと駆け寄り抱き締める。
「えっ……あ………ごめん…ごめん……セシリア、本音、シャル、ラウラ……皆を怖がらせるつもりじゃ……ただ、守ろうと…」
「気にしないでくださいまし…龍也さんがああなる程に怒らせた彼が悪いのですから…それに、わたくし達は龍也さんにとってはとても大切な、龍也さんの女なのでしょう?」
「そうだよ〜くろくろ〜。人の女に手を出さないと仕返しも出来ないような奴のせいでブチギレたくらいでなんて嫌いになんかならないから〜」
「龍也よ気にするな。貴様は私の旦那なのだ…そんな旦那がキレた程度で嫌いになる程、私は薄情者ではないし弱くもないぞ」
「大丈夫、大丈夫だよ龍也……僕の為に怒ってくれてありがとう。僕達の為に戦ってくれてありがとう…大好き、愛してるよ」
龍也に抱き締められた4人は各々の言葉で龍也に声をかけて安心させつつ、自分達関連で龍也が簡単にブチギレる事に馴れてしまったなと思いながらも、少しして龍也は落ち着いたらしく4人から離れる。
「ひい爺ちゃん、リカルドはどうする?もし、消さないならさっき言ったように俺が消すぞ?」
「そうじゃの……生かしたら後が面倒じゃ「待って!お爺ちゃん!」なんじゃ、アリシア」
「リカルドは私が……私が責任を持って必ず処理します!ですのでどうか今回は私に免じて許してください!」
分家の中からリカルドの母親であるアリシアが出てくれば自分で処理すると言い出し、龍幻はポリポリと頬を掻きながら困ったような顔をし始める。
「と、言っておるが龍也はどうする?」
「…アリシアさん。リカルドが今後一切、俺や婚約者、そしてその身の回りの人物と一切の関わりを持たず、そのクソ豚以外の貴女の一家が俺を次期当主と認めるなら貴女に任せます。
もし約束を破ったり、少しでもリカルドが関係していれば………リカルドはもちろんの事、貴女方も共に地獄行きの片道切符を握らせる…いいですね?」
「いいわ!それで構わない!リカルドには色々と聞かなきゃならない事が出来たから後でたっぷり聞き出さなきゃならないし。
次期当主の婚約者様達、私の馬鹿息子が大変ご迷惑おかけしました……行くわよリカルド。生かされた事を後悔させてあげる」
「ア゛ッ゛……ア゛ァ゛ァ゛…痛ぇ…痛ぇよ……ぅぇ!?やめてくれお母様!ア゛ァ゛ーー!」
外側の廊下へ出る襖が開けばアリシアはリカルドの首根っこを掴み、引きずる様にして大広間から出ていくと廊下にリカルドの悲鳴が響き渡るのであった。
「相変わらずこの家系の女性陣は強いね………で、他に反対の人は?居ない?まぁ、反対してても今さっきのを見たら誰も言えないよね……後で襲撃とかされるのも面倒だし、2つルールを作りましょうか。
先ずは1つ目、俺の次期当主に反対の人物は反対の理由を書いた書状を現当主へ送り、その内容が正当な理由であれば当主がその書状を俺へ送った後、俺がその内容を見た後で反対した人物と決闘を行い、勝利した者が次期当主となる。
もちろん、その時に使う武器は何でもあり。どちらかの命を取るか、気絶させたり、明らかに負けであると判断可能な状態にした場合も勝利となる。
そして、2つ目……これが1番大事だ。次期当主の身の回りの人物や関係ない一般人へ危害を加えたり、それに準ずる行為をした場合、その者を含めた一家全員を抹消対象とし、即座に実行する。
以上のルールを守れる奴だけ反対しろ。自分達の利益、権力欲、そう言った自己の欲望を満たしたいが為の反対は一切受け付けない」
シンッと静まり返った大広間内全体に響き渡るようにパンッと強く手を叩き、自身へと注目を集めさせれば龍也はニコニコしながら反対側の者達に対して今後、反対する際に必ず守らなければいけない2つのルールを言い始めるが誰も口を挟める者もおらず、龍也はルールを言い終えると座布団にあぐらをかいて座り直した。
「では、今から龍也の言ったルールに従い反対の者は反対の理由を書いた書状を儂に送れ。他に質問及び何か伝える事が無ければこれより、龍也の婚約者の顔見せとする」
「はいはーい!この俺、アーサー・ウェステリアから1つ、伝えたい事がありまーす」
分家の中から1人、手を上げて立ち上がったのは服装や髪型からしてどことなく軽薄そうな雰囲気の男だった。
「アーサーか……何か伝言でも受けてきたか?」
「えーっと……可愛い可愛い甥っ子こと龍也の婚約祝に、陛下から1代限りかつ権力を悪用しない、結婚した際に爵位は失うって条件で伯爵の爵位を貰ってきました〜」
誰も予想していなかったまさかの発言に大広間に居た全員が驚く中、セシリアや同じイギリス圏の親族は本来なら伯爵位を貰うのはあり得ない事なのだが、それを聞いて宇宙猫状態になっていた。
「はっ?えっ?アーサー兄、なんで婚約祝に爵位!?」
「そりゃあ可愛い甥っ子がこの先、そこの嬢ちゃんと結婚する時に横槍を入れさせない為だよ。
陛下のお茶の時間に付き合っている時に可愛い甥っ子自慢しつつオルコット家の嬢ちゃんと交際していて婚約するって言ったら、条件付きでポンッとくれたぜ?」
イギリス勢が宇宙猫状態になっているのは無視しまたサラッと、とんでもない事を言えば流石に大広間の一族全員もざわめき始める。
尚、アーサーの家族はこう言ったサプライズには慣れているらしく大きなため息を吐いたり呆れかえったりしていた。
「いや、何を言ったらそうなんだよ……つか何故に王族と一緒にお茶してんだよ」
「そりゃあ内容には機密に触れたりするのもあるから内緒だ。だって、護衛兼執事兼騎士兼茶飲み友達だしね。
あと、俺達の事を知っている貴族達には根回し済みだからデキ婚とかしちまっても問題無いからな?」
「……相変わらず何を考えてんだかわからねぇよアーサー兄…つか、デキ婚なんかしねぇ!ちゃんと結婚してから子供作るわ!」
「じゃあ、尚更受け取っておけ。いくら次期当主でも現当主じゃない以上は持ってる手札は多い方が良いしな?
……俺から伝えたい事は以上だ。他に伝えたい奴は……居ないみたいだな。ほれ、さっさと婚約者を紹介してやれよ」
「…なんか腑に落ちねぇ……後で金貸してとか言っても貸さねぇからな
じゃあ皆、こっちに来て挨拶してくれる?」
一旦、爵位の件に関しては終わりを見せる中でようやく婚約者のお披露目となれば緊張した顔で黒瀬家の中から出て来た4人は龍也の後ろへ行き、横一列で並ぶとセシリアから挨拶を始める。
「龍也さんの婚約者となりましたセシリア・オルコットですわ。皆様、若輩者の身ですがどうかよろしくお願いいたしますわ」
「くろく…龍也君の婚約者となりました布仏本音です。ふつつか者ですがこれから龍也君を支えていけるよう頑張ります」
「旦那…いや、龍也の婚約者となったラウラ・ボーデヴィッヒだ。まだ至らない所はあるが龍也の全てを受け入れ支えていくつもりだ」
「僕は…シャルロット・デュノアです。龍也の婚約者になれてとても嬉しく思っています。これからは龍也が無茶しすぎないよう側で寄り添いたいです」
4人の婚約者としての挨拶が終われば反対派以外は4人を受け入れ、歓迎するように拍手をし始めていた。
「これが俺の婚約者達だ。もし、手を出そうだなんて考えよう物なら……骨も残さず消し飛ばすから覚えておくように」
「ちょっっっと待った!その挨拶、この私を忘れてもらっちゃあ困るね!」
「ゲッ…この声とハイテンションな感じ……束か!」
これにて顔見せは終わりかと思った矢先、室内に束の声が響き渡ると大広間内がまたざわめき立ち、龍也に関してはこの声の持ち主を知っているのかあからさまに嫌そうな顔をしていた。
「ピンポンピンポーン!たっくん大正かーい!正解した景品としてこの、天才科学者である篠ノ之束さんからの愛と人生を貴方へプレゼントしまーす!」
ひょこりと分家の中から現れた束が何時ものテンションで喋りながら龍也へと近付き、ギュッと抱きつけば自分からの愛と人生をプレゼントするなどと言い始めた。
つか、今日は比較普通の服装だし髪もセットしてんだな。あの少女趣味全開と言うかふざけまくりな服装とウサミミ無いから気付かんかった。
「だぁ!お前はそうやってふざけないとまともに喋れんのか束!」
「ぶー!ぶー!今日と言う日の為に束さん、たっくんの為におめかしして来たんだよ?ほら、天才科学者な上に超絶美人な束さんに何か言うこと無い?」
「自分で超絶美人とか言うな阿呆が……普段の格好と比べたら間違い無く、今の姿が1番綺麗で惚れそうだよ、束」
褒めて褒めてと言わんばかりの顔をする束にため息を吐きながらも頬に軽く触れ、見つめながら束にだけ聞こえるよう耳元で囁いてからケアもしているのであろうサラサラの髪の毛に触れ、髪の毛へと軽く口づけをした。
「ふふふっ…えへへへっ…今の言葉、もう一回ちょうだい!録音してASMRにして毎日聞きたい!あと!さっきの言葉で、箒ちゃんへの愛と同じくらい溢れ出てくるたっくんへの愛は今やオーバーフローしまくりの暴走一歩手前になっちゃった!」
耳元で囁かれた言葉に蕩けた束がニヤケ顔を晒す中、どこからともなくボイスレコーダーを取り出せば録音するからもう一度とおかわりをねだり始めた。
しかも恋愛脳に切り替わったらしく、何時もより数段ハイテンションになり余計な一言を言い始める。
「……その一言で全て台無しになるのがわからんのか?せっかく好感度ゲージが婚約者ラインまで上がったのに元の好感度まで下がったぞ?
暴走すんな落ち着け馬鹿兎!天才とか言ってる癖に恋愛脳になると即座に馬鹿になるな!」
「えー!?暴走しないから!暴走しないから好感度ゲージ上げたままにして!たっくんの婚約者にして!
ねぇたっくん、恋愛脳はどんな天才でも馬鹿になっちゃっうんだよ?そんな束さんを惚れさせるたっくんが私を婚約者にするのは世界の常識だと思うな?」
冷ややかな目で見る龍也は抱きついた束を引き剥がし、何時ものように軽くあしらっていたのだが引き剥がされた束がまた抱きつき、瞳をウルウルさせながら婚約者にして欲しいと言った。
「クククッ…アハハハハッ!龍也、意地悪してないでその子も婚約者にしてやれ!そんなにお前さんに惚れてんだ、お前が惚れて他の4人の婚約者と同じくらい溺愛すんのが見え見えだ!と、言うかそんだけベタ惚れな女を受け入れてやるのも男ってもんだぜ?」
「ひい爺ちゃん、笑い事じゃないって………でもさ…ってこの発情兎!何しようとしてんだ!」
先程までの雰囲気と打って変わり、明らかにコントのようなやり取りをする龍也と束に大声で笑いながら婚約者の一人にしてやれと言う龍幻。
そんな言葉に笑い事じゃないと言う龍也だったが暴走気味の束がいきなりズボンを脱がそうとして来たので、千冬直伝のアイアンクローを御見舞いし持ち上げる。
「イ゛ッ!?これはちーちゃんのアイアンクロー!まさかちーちゃんから教わったの!?
だって婚約者にしてくれないならいっその事、たっくんと既成事実を作っちゃえって!そうすれば婚約者になれるじゃないか!」
「何回も食らってるから体が覚えたんだよ。
世界が終わったとしてもそうはならねぇ!……仕方ねぇから婚約者にしてやる。だからもう襲うな!既成事実を作ろうとするな!」
束から脱がそうとした理由を聞けばかなり大きなため息を吐きつつ、手を離せば既成事実を作ったとしても婚約者にはならないと宣言する。
だが、流石に観念したのか仕方ないと言いつつ婚約者にすると言えば嬉しそうに顔を明るくさせた束が龍也へと抱きついた。
「ワァ…何したのか気になる
えっ?本当!?やった!たっくんありがとう!愛してる!」
「だから、暴走すんな!引っ付くな暑苦しい!」
婚約者になれた嬉しさのあまり、暴走しかける束をまた引き剥がすと流石に疲れたのかゼーハー、ゼーハーと息を荒げ、廊下で待機していた女中が空気を読んで持ってきた冷えた麦茶が淹れられた湯呑を受け取り、それを一気に飲み干した。
「たっく……婚約者の顔見せでなんで疲れなきゃならねぇんだ…」
「それは龍也さんが篠ノ之博士を婚約者にしなかったからですわね」
「うんうん。あの時に婚約者にしておけば龍也君も疲れなかったと思うよ?」
「龍也よ、だから言ったであろう。男の甲斐性を見せろと」
「アハハ…僕もそう思うなー。普段は紳士だったりするのにそう言う時だ…け……龍也、血!顔から血が!」
「なんだよ皆して……えっ?血?あ……マジだ…これ、毒じゃん…ヤッべ…」
若干疲弊した龍也に疲れたのは自業自得だと4人が口を揃えて言っていると、いきなり龍也の目や鼻から血が溢れ出し、それにいち早く気付いたシャルロットが龍也へ教えれば顔を触って確認した龍也が毒を盛られた事に気付くも耳や口からも血が溢れ出る。
そして、そのまま意識も失えば膝から崩れると畳の上に膝を付き、うつ伏せで倒れるのであった。
さて、毒を盛られた主人公…はたして助かるのか?
毒を盛ったのはどの家系なのか?それは今後のお楽しみでお願いします
それでは〜次の更新までお楽しみに〜
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