IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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はてさて、今回はどうなるのか……

さっさとヤる事ヤッて入籍でも何でもしやがれってんだこんちきしょうめ!
そうなったら式場でも建てて盛大に祝ってやるからよっ!

前回、新しくアンケートを出した際にどうやら前のアンケートと重なる形になっており表示されていなかったようです。申し訳ございませんっ


30話〜龍は白猫を甘やかす。白猫は静かに怒り、それを龍へと向ける〜

 

あの後、龍也とシャルロットがお互いに気不味そうにしていた結果、普段以上に初々しい状態✕龍也とシャルロットのイチャラブにより、耐性が出来ている者でさえもぐったりとしていた。

 尚、本音、セシリア、ラウラの3人であっても耐えきれなかったのか各々、無糖だったり苦味が強い飲料を口にしていた。

 

「たっ、龍也…これ以上は僕、恥ずかしいよ…」

 

「んー……別に良いんじゃない?今のシャルロット、すっごく可愛いしね」

 

龍也の膝の上に座らされただけで無く逃げられないようにいつの間にかに腰に手を回され、抱き寄せられ密着していた。

 

「か、可愛っ……そんな事を言われても絆されたりなんかし…ひゃんっ!?ちょっと、龍っ也!どこ触っ!!」

 

「そう言う所も可愛いよ………だから、食べたくなるんだ…」

 

普段は可愛い等の言葉を人前ではあまり言わないのに独占欲を見せつけたい時に限って、恥ずかし気もなく囁いてくる龍也。

 そんな彼を相手にシャルロットは可愛らしく頬を膨らませ拗ねようとした矢先、胸を触られる感触にビクッと反応し、抵抗しようとした瞬間に唇を塞がれるのだった。

 

「ん!んんっ!んむっ?」

 

「ん…ふっ…んぅ……んっ…」

 

食堂には他の生徒が居るにも関わらず、龍也からシャルロットへと濃厚な口付けをしていると食堂内がシン……と静まり返ったが、すぐに耳がイカれそうなくらい黄色い悲鳴が食堂内に大音量で響き渡った。

 流石のシャルロットも恥ずかしさが上回ったらしく離れようと龍也の胸を押して抵抗を試みた瞬間、口内に舌が入り、そのままディープキスをされるのを他の生徒達に見られればカァァァっと顔が真っ赤になっていた。

 

「ふぁ…んんっ…ぁ…たひゅあ…んぁ」

 

「んふっ…ふ…ぅん………んっ…」

 

昼時以上に騷しい食堂内は2人のディープキスに釘付けとなっていた。チラッと視線を横に逸して周囲を見れば窓側の席で一夏と幼馴染ズもガン見していた。

 あの幼馴染ズはガン見するくらいならよ、この状況に便乗して一夏に迫れば良いのに…そこで迫らないから、何時まで経っても一夏との関係が進まないんだよ。

 

「ん!んぁ、んー…んっ! 」

 

龍也から離れようとして弱々しく胸を押すシャルロットと、それに対して離そうとせず、抱き締める龍也の姿。

 それはまるで獲物に巻き付いた蛇がその獲物を締め落とそうとして、ジワジワと締め付けを強める様な姿にも見えていたのだが…その時間は突然終了した。

 

「ふっ…ん………シャル、愛してるよ」

 

シャルロットが離れようとしても離そうとしなかった龍也が自分から離れたからだ。

 口付けを止めると彼女の頬を撫でながら微笑みかけ、彼女への愛を囁いていた。

 

「ぁ…んぅ…………んっ…僕も大好きだよ龍也………でも、皆の前で見せ付けるみたいにキスするのは嫌いかな?」

 

龍也から口付けを止められると少し名残惜しそうな顔をするシャルロットだった。

 だが、人前でいきなりディープキスされた事は許せなかったらしく、龍也の両頬を掴むとムニィィィっと強目に引っ張り、ニコニコと笑みを浮かべていた。

 

「ひゃる、いひゃいんだへろ?」

 

「このくらいはされて当然じゃないかな?皆が見てるのにキスだけじゃなくて舌を絡めたり僕のむ、胸を揉んだりしたでしょ?」

 

「ほれはひゅまなはった。ひゃるばかわひふぎたからひゃまんへきなはったんだよ」

 

「だからって、して良い理由にはならないよね?僕だって我慢してるし、セシリア達だって我慢してるんだよ?

 龍也はエッチだけど場を弁えてたり、段階を踏んで手を出してくれていると思っていたからこそ、僕達は我慢してたけど……そう言う理由でエッチな事をするんだったらさ、僕達も我慢しなくて良いって…事、だよね?」

 

限界まで横に引っ張られた龍也の頬は徐々に赤くなる中、シャルロットが可愛過ぎたから我慢出来なくてキスをしたのだと言われた瞬間、龍也の頬を引っ張る手に力が更に込められ、強く引っ張られていった。

 龍也もこれはヤバいと悟ったらしく冷や汗を流し、目が泳ぎ始めていたが笑みを浮かべていた筈のシャルロットと目が合ってしまった。

 

「ひゃ、ひゃるろっほはん?へがおがほわいんへすへど?」

 

「何を言っているか、わからないなぁ……僕達だけに我慢させておいて、自分が我慢出来なくなったら襲ってくる人の言っている事なんてわかりたくもないかな?」

 

ニコニコとした笑みの筈なのに目が、目が笑っていなかったのだ。度重なるおあずけに加え、初めての相手があの篠ノ之束と言う事もありどうやら色々と、限界間近だったようだ。

 そんな状態で見せ付けるかのように不意打ちのディープキスに加え、何故したのかと言う理由のせいでどうやら、シャルロットの堪忍袋の緒が切れたらしい。

 元の原因は龍也にあるのだから自業自得だし、ご愁傷さまとしか言えないだろう…………この際だから放課後になったら食われてしまえば良いのだ。

 

「はなひをひよう。まふわ、へひわへきに、はなひをひようひゃなひか」

 

「僕は、龍也と話す事は無いよ?それでも、僕と話しをしたいなら……放課後、夕食を食べ終えたら龍也の部屋で朝までじーーーっっくりと2人きりでお話し、しよっか?」

 

このままだとマズいと感じた龍也は平和的な解決をする為、話しをしようと言うがシャルロットは今、この場では話し合いをする気が一切無いと一蹴するのだった。

 だが、それでも話し合いをしたいならば放課後に彼の部屋で2人きりで、と圧を込めて言うシャルロットに本能が今の彼女には逆らうな!と警報が鳴り響けばコクリ、と無意識にゆっくり頷いていた。

 

「ひゃい………わはりまひた。だはら、へをはなひてくらはい。めひゃふひゃいひゃいへふ」

 

「じゃあ、また夜にね?僕は織斑先生にちょっと相談してくるから、セシリア達ともちゃんとお話しするんだよ?」

 

「いつつつ……ああ、また夜に…へ?あの、シャルロットさん?それってどう言う意「平和的にお話し、したいんだよね?じゃあセシリア達ともお話ししてね?」………はい…」

 

「セシリア達とお話ししなかったら、僕も龍也と平和的にお話しはしないから。じゃあね」

 

ようやく頬から手が離れれば赤くなった両頬を痛そうに撫でていると、自分と話し合いをする前にセシリア達とも話し合いをする様に言われ、口を開けポカンとしどう言う意味なのかを聞こうとするが笑顔のシャルロットの圧に押され、最後は頷く以外の選択肢は無かった。

 そんな龍也にシャルロットはこの場から去る前に頬にキスをしてから少し低めの声で耳元で囁やき、何時もの優しい笑顔で微笑めば食堂から出ていくのだった。

 

「…………ッ、ハァァァァァァ゛ァ゛……生きた心地がしなかったぞ…シャルロットさ、ガチギレしてたよな?なっ?」

 

「今回は…流石に龍也さんが全面的に悪いですわよ?」

 

「そうだね〜。もし、私もくろくろにあんな事されちゃったら物凄〜く、怒っちゃうな〜」

 

「龍也、シャルロットはあの件で貴様が戻って来るまでの2日間は気丈に振る舞っていたのだがな、夜になって私が寝たのを確認してから一人で泣いていたのだぞ?」

 

「…ん?…えっ?冗談じゃなくて?」

 

シャルロットが食堂から居なくなったのを確認すると、大きく長い溜め息を吐きながらもセシリア達を見れば彼女達全員、シャルロットの味方側らしくセシリアと本音は呆れていた。

 シャルロットと同室のラウラは学園に戻ってから今日までの2日間、自分には知られないよう一人で泣いていた事をサラッと言えば龍也の顔から血の気がサァァァっと引いていた。

 

「うむ。私を起こさないように小さな声で旦那の名前を呼びながら無事を祈っていたりしていたぞ」

 

「………………ならさっきの俺とか最悪じゃん…自分を抑えきれずにシャルがあんまり好きじゃない人前でするとか……もう一人の俺が居たら顔面ボッコボコになるまで思いっきり殴って欲しいくらいだわ……」

 

ラウラからの報告を聞けば両手で顔を覆い、そのまま天を見上げるようにしなから自身がやった行為への嫌悪感と罪悪感で明らかに意気消沈していた。

 

「そこまでヘコむのでしたらシャルロットさんと今晩、包み隠さずにお話しをすればよろしいのでは?」

「それが出きりゃあな、苦労はしないの……大人の事情とか、色々あるのさ…」

 

「でしたら、また怒られた場合は自業自得ですわね」

 

「そうなんだよねぇ…このままだと確実に、怒られそうなんだよなぁ……はぁぁぁ……」

 

あからさまに落ち込む龍也にセシリアから提案を受けるも、隠している内容を簡単に話せるならば苦労しないのだと言いつつまた、大きな溜め息を吐くのだった。

 しかも、シャルロットにはこれまでも色々と苦労をかけさせたり、我慢させたりしていた自覚はあるらしく、このまま話し合いをしても拗れてしまうのではないかと考え始めていた。

 

「くろくろはさ、デュッチーの事を愛してはいるんだよね?」

 

「ん?愛しているよ。セシリアも、本音も、ラウラも、あの束も、平等に愛するようにしているよ」

 

「じゃあ、今の夜は平等にじゃなくて、私の分もデュッチーを愛してあげて?」

 

ネガティブ思考になっていた龍也の制服を掴み、引っ張る本音からの問いかけに素直に答えると彼女の口から今日だけ、自分の分もシャルロットを愛してあげるよう提案するのだった。

 そんな提案に驚きの表情を隠さないまま顔から手を離し、心配するかの様に本音の頬を触り始めた。

 

「本音は…それでいいのか?」

 

「本当は嫌だけど……デュッチーとくろくろが喧嘩別れする方がもっと嫌だもん」

 

「そっか…心配かけちまってごめんな。セシリアとラウラはどうする?」

 

彼女からの提案に申し訳なさそうな表情をする龍也を見た本音が龍也をギュッと、抱き締めればニッコリと笑みを浮かべつつもその笑みは少し強張っていた。

 

「後日、埋め合わせして頂けるのでしたらわたくしは問題無いですわ」

 

「私はそうだな……何処かの休日の1日間だけ、泊まり込みで旦那を独り占め出来るのならば私も問題無いぞ」

 

「そうか、色々とすまないな。本音は?何か要望があるなら聞くぞ」

 

「じゃあ〜……私も泊まり込みで1日、くろくろを独り占めさせて欲しいな…くろくろと2人きりでデートしたいもん…」

 

本音からの提案に各々の要望が出て来ればその内容からして、これは色々とスケジュールを調整しなければとなと思いながらも拒否はせず、頷き了承するのだった。

 

「OK、OK…じゃあ3人共、タイミングを見て泊まり込みでの1日デートしようか。

セシリアとのデートは里帰りした時にセシリアの地元でデートしよ?」

 

「あら?普通は男性がエスコートするのでは?」

 

3人と個別でのデートが決まれば嬉しそうにしているが、セシリアとのデート先が彼女の地元でと言う龍也に、意地の悪そうな笑みでツッコむセシリア。

 

「セシリアの育った場所をセシリアに案内して欲しいんだけど、駄目かい?」

「そっ、そう言われると駄目とは言えないのを分かっていて言っていますわよね!?」

 

「もちろん。でも、セシリアとの2人きりでする初デートはセシリアの育った場所の方が俺は良いんだけどな」

 

「むぅ…龍也さん、先程はシャルロットさんに怒られて落ち込んでいたばかりなのに回復が早すぎますわ。本当に反省していますの?」

 

「反省して何時までも落ち込んでいても意味は無いし、シャルには怒られる予定なのは多分確定だしさ…せめて、セシリア達の前では普段通りの俺で居てあげたいから。

3人して俺が落ち込んでいるの見て辛そうだったしね」

 

つい先程までネガティブ思考になっていた龍也が何時もの調子に戻ると、セシリアは本当に反省しているのか疑い始めるも龍也本人の口から反省はしていると聞くが、3人してその言葉を信用していないかのような視線を向けていた。

 そんな3人に少し弱々しく微笑みかけつつも本音の頭を撫でながら自身が落ち込んでいるのを見た3人の辛そうな顔を、自分が見たくなかったのだったと伝えるのだった。

 

「それじゃあ、ラウラと本音のお泊りデートは考えておくけど2人とも俺と行きたい場所があれば言ってね。

そこにも行けるようにデートプラン考えておくから」

 

龍也からの言葉と少し弱々しく微笑みかける表情を見て何も言えなくなってしまった3人を他所に、本音を一旦膝の上に乗せ、少し横にずれてから自分が先程まで座っていた場所に本音を下ろすと空になった食器と、それを乗せたトレーを手に持つと席から立ち上がる。

 

「今日の授業、サボってちょっと買い物に出掛けるけど放課後になる前に戻るから。じゃあね」

 

「ちょっとお待ちになってくださいまし!授業をサボるって織斑先生の授業もですの!?」

 

「そう言う事だねー。んじゃ、また後でっ!」

 

突如、龍也からの授業をサボる宣言と買い物に出る宣言に流石にセシリアはスルー出来ずにいるがササッとトレーを返却した龍也の行動は早かった。

 セシリアに制止させられる前に人と人との隙間を縫うように走り、食堂から出ていくのであった。

 

「もうっ……この後でどうなっても知らないですわよっ」

 

「セシリア、龍也の事だから何かしら理由があるんだろう。放課後になる前には戻ると言っていたのだから信じてやるのが嫁と言うものだろ?」

 

「で、ですが…ああもハッキリと授業をサボると宣言して、戻った後は織斑先生に怒られるのは確実ですのよ?」

 

「でもでも〜、そうなるの覚悟でくろくろはサボるんじゃないかな〜?それなら止める必要は無いと思うよ〜」

 

自分が心配しているのを余所に食堂から出て行ってしまった龍也に怒るセシリア。

それに対して何か理由が有ってサボるのだと信じてやるよう言うラウラ。

特に止める必要は無いと言いつつも内心はセシリアと同じかそれ以上に心配している本音。

 

そんな3人を放って食堂から出て行った龍也は近くの窓から飛び降り、外に出ると真っ直ぐ学園島の端へと走って行く姿を他の生徒達が目撃したとか…




さて、やり過ぎてシャルロットに怒られた龍也。
はたしてシャルロットと仲直りできるのか?それとも仲直りできず関係が悪化するのか!

次回をお楽しみにっ!

龍也の嫁、増えたら嬉しいか

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