IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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ええ、イチャラブさせますとも。2人っきりでイチャラブさせますとも!

ここから先はしばらく、各ヒロイン達とのイチャラブタイム開始だいっ!


31話〜狂愛?失礼だなこれは純愛だよ〜

 

学園島の端の方へと走って行く龍也だったがこれもまた運命なのだろう。

 偶然、近くを通り掛かった織斑先生に見つかり、現在進行形で追いかけられていた。

 

「待たんか黒瀬!次はいったい何をやらかすつもりだ!」

 

「何もやらかしなんかしないですよ!ちょっと外へ買い物に行くだけなんで!」

 

今までのやらかしで信用度0な龍也を鬼の形相で追い掛ける織斑先生と、目的の場所まで一直線に向かって走る龍也。

 つか、ヒール履いてるのになんで、あんなに速度を出して走れてんだよクソがっ!化物スペ…っぶね!投げたボールペンが木に刺さってんじゃねぇか!

 

「その時点でやらかしている自覚は無いのか、馬鹿者!」

 

「んなの、無いですよ!っと…授業よりもシャルロット達へのプレゼントを買う方が優先順位は高いもんでねっ!」

 

「なっ!?待てっ!黒瀬!」

 

「そんじゃ、放課後迄には戻るんでっ!」

 

やっと視界の先に海が見えてくれば『サウンドウェーブ』の姿でISを展開し、足をタイヤに変型させ舗装された道をスケートする要領で走り、その勢いのまま海に向かって飛び込んでしまえば大きな水柱が上がるのだった。

 

「あの大馬鹿者め……戻って来たら覚悟しておけ…」

 

大きな水柱が上がった事で周囲に水飛沫が飛び散り、もれなく龍也を追いかけていた織斑先生にも海水がかかった事により、びしょ濡れとなりその額には血管が浮かび上がっていた。

 

「……………あの人には詫びの品に酒の詰め合わせを渡してご機嫌をとっておくか…さてと、プレゼントは何にするかな…」

 

ゾクリと、背筋に悪寒が走るも本来の機体の姿に戻し、学園から離れた港まで海中を進むのだった。

 

「ここからなら…あの店に向かうなら数分か。だがその前に、一先ず着替えないと、ね」

 

目的地の港に到着すれば海中から出てくるとISを解除し、携帯端末で位置を確認し制服から私服へ着替えるために近くの空き倉庫に入り、少ししてから私服に着替えた状態で出てくる。

 そして、バイクに『トランスフォーム』させた愛機を起動させ、フルフェイスヘルメットを被って跨れば目的地に向かってバイクを走らせていく。

 

「店長、居るかい?」

 

「おや?龍坊じゃないか。…いや、今は無骸の次期当主様と呼んだ方が良いかい?」

 

しばらくバイクを走らせていけば繁華街に入ると怪しい店が立ち並ぶ通りへと入り、目的の店の前で停車し降りれば行きつけの店らしく、怪し気な雰囲気を醸し出している店へと入店した。

 怪し気な看板を掲げた店内は薄暗く、店のカウンターには金髪をコーンロウの髪型で腕や顔にタトゥーを掘っている店主らしき人物が居た。

 

「いつも通りで良いよ。ピアスとペアリング、見せてもらえる?

あと、そっちが見繕って良いから高級な酒の詰め合わせもお願いするわ」

 

「んじゃ龍坊のままで呼ばせてもらうぜ。ペアリングはそこのショーケースから選んでくれ。ピアスはノンホールかい?

おいおい、流石の俺でも未成年に酒は売れないぜ?」

 

お互いに知っている間柄なのか畏まったり他人行儀な会話はせず、古くからの友人かのように会話をしていた。

 どうやら色々と置いてある店らしく、カウンターとしても使っているガラスのショーケース内には色々な形をした、小さい宝石が嵌め込まれたペアリングが複数置いてあった。

 

「りょーかーい。通常のピアスとノンホールの両方にすっかな…通常のピアスは俺用で、ノンホールは彼女達にだな

そこを何とか……学園から抜け出す時に鬼教師に見つかって逃げたからさ、逃げるために海に飛び込んだ時に多分だけど……海水をぶっ掛けたかもしれんからそのお詫び代わりになんだよ」

 

「おや?嫁さん達へのプレゼント……いや、自分の女だって周りに知らせる意味も兼ねてだろ?

ああ……例のブリュンヒルデに、な。だったら仕方無いな…龍坊がピアスとペアリングを選んでる間に見繕ってやるよ」

 

「たっくよ……何処からそんな情報を手に入れるんだか…あんまり首を突っ込み過ぎると痛い目に遭うぞ。そこの5種類をこの紙に書いたサイズでお願いするわ。

なるべく高くて美味いやつで頼んだぜ」

 

「そりゃあ……引き際は弁えてる情報屋だからこそ、ここまで生きてこれたんだよ。OK…指輪のサイズに合わせて加工したりするから、出来たらお前の寮部屋に輸送で大丈夫だな?

んじゃ、日本酒とワイン辺りで詰め合わせを作っておくぜー」

 

酒の詰め合わせを頼む龍也だが、店主は未成年に酒は売れないと言う。

 そこを何とか頼むと言いつつ、何故欲しいのか理由を伝えれば店主も龍也が飲む為では無いのを理解したのか数種類の日本酒とワインの詰め合わせを作る事となるのだった。

 

そんな話しをしながらも、ショーケース内のペアリングを見つつどれを買うか迷い、考えながら誰にどのリングを買うのか決定したらしく店主に指輪に嵌め込まれた宝石と、その指輪のサイズが書かれた紙を渡す。

 紙を受け取った店主は指輪を加工するのに時間がかかるらしく、加工し終えたら輸送で構わないかと問いかける。

 

尚、指輪に嵌め込まれる宝石は下記となる。

 

本音 インペリアルトパーズ

セシリア モルガナイト

シャルロット ラベンダーアメジスト

ラウラ ヘソナイトガーネット

束 ハーキマークォーツ

 

「だったら尚更、気を付けることだな……この先、俺やもう一人を狙う輩が出たらその周りをチョロチョロしてるアンタも狙われるぞ。

それで問題無いが、内容物の表記は本とかにしておいてくれ。また来た時は酒以外を買っていくよ」

 

「……龍坊がそう言うなら気を付けておこう。ヤバい感じの情報を耳にしたら真っ先に龍坊と現当主にメールか何かで伝えるからな。

んじゃあ、積荷の検査でバレないように冊数の多い漫画とかラノベでも入れておくか」

 

「了解。あと、俺のピアスはこのタイプのスタッドピアスでノンホールの方も同じタイプで、嵌め込んでる石は指輪のと同じのをお願いしようかな。

ああ、それで頼む……多分だが夏休み入ってすぐに海外に行く。夏休み前半は寮に居ない可能性があるからもし送るなら後半か夏休み前にしてくれ」

 

「ほいほい。そこら辺なら在庫があるからすぐ渡せるが、着けていくか?

じゃあ、他の注文より優先して明後日までには仕上げて速達便で送っておくぜ。ほら、日本酒とワイン各種の詰め合わせ」

 

引き際を弁えてるから大丈夫だと言う店主に今後は今以上に気を付けるように忠告しつつ、ピアスも指輪と同じ宝石が嵌め込まれたタイプのを選んでいた。

 話しをしている間にチリンッと鈴の音が鳴ると、数種類の日本酒とワインを高級感のある2つの箱に入れられた状態で店主の後ろにある出入り口から台車に乗せられた状態で出てくると、それを受け取った店主がカウンターの上にその箱を置き、蓋を開いてその中身を龍也に見せていた。

 

「そうだな……じゃあ、ラベンダーアメジストの方を着けていくわ。

他のより優先した分は特急料金として上乗せして他の支払いと纏めて請求してくれ。うん、問題は無いな…すまない、助かったよ」

 

「そんじゃ、他はラッピングしておくぜ。

毎度あり〜。いやー、やっぱりお得意様々だね〜。最近じゃあよ、本業より副業の方目当ての客ばかりだから、腕が鈍りそうになっちまうのよな」

 

「ああ、頼んだ。

それを客の前で言わなければ本業の方でもっとお得意様が出来るだろ…」

 

「それでもお得意様になってくれる奴の方が金払いは良いし、良い感じで付き合いも出来るんでね、改めるつもりはねぇさ」

 

詰め合わせの中身を確認し、問題が無いと頷けば数種類の酒の詰め合わせが入った2つの箱を『拡張領域』内に収納していった。

 そして、この場で着けるピアスはシャルロットとお揃いになるピアスを着けていくことにし、店主は龍也にピアスを渡すとそれを左耳に着けていた。

 

「それで本業がやって行けなくなったら副業が本業になるんじゃないか?」

 

「そうなったら仕方ないさ。逆に、良いカモフラージュになるかもな」

 

「……店長がそれで良いなら俺は何も言わねぇ」

 

「っと、そんな話をしている間にラッピングも終わったみたいだな」

 

残りのピアスを入れたピアスケースのラッピングが終わるまでの間、他愛のない話しをしていればまたチリンッと鈴の音が鳴る。

 また、店主の後ろにある出入り口から台車に乗せられた状態で出てくると、龍也が使うピアスはケースのみで、ノンホールのピアスケースには一つ一つ、丁寧にラッピングされて明らかにプレゼントだと分かる状態となっており、それを店主が龍也へと渡すのだった。

 

「サンキュー。そんじゃあまた、用事があれば寄るわ」

 

「ああ、帰り道は気を付けろよ」

 

ピアスケースを受け取ればそれも『拡張領域』に収納し、そして龍也は店から出て行った。

 

「この後は……ちょっと買い物して学園に戻るか」

 

外に出れば停めたままのバイクに跨り、時間を確認すれば思った以上に長居していたらしい。

 今の時間帯から陸路で戻れば買い物をしてからでも余裕で放課後になる前には戻れる。それならばとある品を買って帰ることにすればバイクを走らせ帰路へとつく序に、買い物も済ませるのだった。

 

_______________

 

放課後になる前にシレッと学園に戻り、寮に行けば私服から制服に着替えたり、帰る最中に買った物を冷蔵庫や引き出しの中にしまい、放課後となれば真っ先に向かうは一年寮長の部屋だった。

 

「えー……織斑先生、本日は授業をサボりまして誠に、申し訳御座いませんでしたっ!そのお詫びと言ってはなんですが…どうかこれをお納めください」

 

寮長の部屋にノックし入って良いと言われてから部屋に入り、室内に入った瞬間に流れるような動作で綺麗に土下座すれば『拡張領域』から先ず、最初の一手としてワインの詰め合わせが入った箱を取り出した。

 

「ほほぅ……黒瀬、私から逃亡しただけで無く授業もサボった理由が酒を買いに行く為か?」

 

「いえいえ…彼女達と束へのプレゼントを買いにと、酒に関しては織斑先生へのお詫びの品でございます。どうぞ、もう1つ……」

 

土下座をしていてもわかる。かなりお怒りだ…怒りのオーラを半端ないレベルで放ってやがる……確実に海に飛び込んだ時に海水をぶっ掛けたんだろう。

 

土下座したままカタカタと震える龍也は日本酒の詰め合わせも出し、正面で怒りのオーラを放つ教師へスッと差し出した。

 

「私を買収するつもりならば無意味だぞ。酒程度…で……貴様、これにどれ程の金をかけた?」

 

「さあ?指輪とかピアスとか後で全て纏めて請求するように言ってるので、金額は後日にならないとわかりません……もしかしたら、数百万はくだらないかもしれませんね?」

 

差し出された箱の中身が気になった織斑先生は2つの箱の蓋を開くと、数種類の日本酒とワインが入っていた。

 その全てが一本の最低価格が数万〜数十万する代物が詰め込まれており、流石の織斑先生も引き気味になりながら購入時の金額を聞くも、土下座をやめた龍也は金額を知らないためさぁ?とすっとボケた顔をしていた。

 

「っ…………………はぁ…今回だけだ。今後、こう言ったご機嫌取りは止めろ。いいな?」

 

「はい。今後はしないと誓います。それじゃあ、俺はこの辺で……ああ、両方の箱に入っている右端の奥の日本酒とワインが一番、高いヤツなんで一気飲みとかしないように気を付けてくださいね〜」

 

金額はわからないと、すっとボケた顔をする龍也に暫く考え込んでから受け取る事にし、金輪際の賄賂によるご機嫌取りはやめるよう言った。

 それを了承し立ち上がった龍也が部屋から出る直前、サラッと一番高い2種類の酒を伝えれば脱兎の如く部屋から出て行った。

 

_____________

 

「ふぅ……一先ずこれで難所は乗り切ったか…後はシャルとの話し合いか……な…」

 

寮長の部屋から脱兎の如く逃げた後、自分の部屋に戻れば小さく溜め息を吐いてから少しベッドへ横になろうとした矢先、布団が膨らんでいた。

 

「………シャルロット?」

 

膨らんだ布団に気付き、ゆっくり近付いてベッドの縁に腰をかければ膨らみに手を置き、彼女の名前を呼べばピクッと布団が動く。

 

「もしシャルロットならさ……少し話そ?」

 

「……龍也、どうして人前であんな事したの?なんで授業をサボったの?」

 

布団の中から顔だけを出したシャルロットは頬を膨らませたまま、龍也へと問いかける。

 

「包み隠さず言うならシャルへの愛が止まらなかったから……あと、サボったのはこれを買いに行ってたからかな?」

 

頬を膨らませるシャルロットを見て内心、可愛いなと思いつつもそんな膨らませた頬をそっと優しく触りながら微笑み、シャルロットにノンホールのピアスが入ったラッピングされたケースを見せる。

 

「そっ、そんな事を言っても僕は許さないんだから!……これは?」

 

「アレに関しては俺が全面的に悪いからさ、許さなくて良いよ。それ、開けてみて?」

 

龍也から愛が止まらなかったからしたと言われ、真っ赤になりながらも許すつもりは無いと言うが、見せられたケースを不思議そうに見ながらも龍也に渡されるとシャルロットは中身が気になるのか、首を傾げていた。

 

「またそうやって意地悪する……本当に悪いと思ってるの?う、うん……これって…ピアス、なの?」

 

「本当に悪いって思ってるからこそだよ…それが俺なりの償い。ノンホールピアスで、俺が今着けてるのとお揃いだけど…着けてあげようか?」

 

龍也からの許さなくて良い発言にムッとしながら本当に反省しているのか疑い始めるシャルロット。

 そんな彼女がラッピングを外してケースを開き、中身を見ればひと目見てピアスのような物だとわかると龍也からお揃いのピアスだと、そう聞けば自然と頬が緩んでいた。

 

「それが龍也なりの償いなら、これからは真剣に僕達を愛して?それがね、今回の件で僕が龍也を許す条件だから。

いい…の?じゃ、じゃあ……着けて、くれる?」

 

「もちろんだとも。それでシャルが許してくれるなら…ね。

それじゃあ着けるよ…」

 

シャルロットから許してもらえる条件を聞くとゆっくり頷き、頬に軽く触れる程度のキスをしてからシャルロット用のノンホールピアスを優しく右耳に着けたのだった。

 

「それなら、今日は僕だけを見て…愛して?

ふふっ…これで龍也とお揃い、だね?」

 

「夕飯を食ったらな……そこから先は朝までずっとシャルだけを見て、愛してやるから。

これから先もお揃いの物を増やしていこうな、シャル」

 

嬉しそうに右耳に着けたノンホールピアスを触るシャルロットからのお願いを受け入れ、宣言すれば今度は額に軽く触れる程度のキスをする。

 

「うん……優しく、してね?」

 

この後でどうなるのか、龍也の言い方と表情から想像してしまったらしいシャルロットは茹で蛸のように顔を真っ赤にさせ、恥ずかしそうにしていた。

 

「ああ…優しくしてやるよ、シャルロット」

 

こってり絞られるくらい、怒られる事を覚悟していた龍也だが予想と違った結果に胸を撫で下ろしつつ、シャルロットの恥ずかしそうにする顔を見てしまえば据え膳食わぬはなんとやら……彼女と同じ布団の中に入れば夕飯の時間になるまで、楽しんだとか焦らしたとか…




ひっと先ずは、これにて幕引き。
この先はもう1つの方でお楽しみくださいっ

現在進行形で作者のモチベがちょっと下降気味になり始めているので、過去の話でも良いのでどうか!どうか!感想をお願いします!
読者達からの感想や応援が執筆の糧になるんです……

龍也の嫁、増えたら嬉しいか

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