IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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やっと2人目……さて、次は誰にしましょうか〜
夏休み前にはもう1人…


32話〜夜は明け、陽は昇り、朝焼けに照らされるは金と白〜

 

あの後、お互いの愛を確かめ合った龍也とシャルロットは夕飯を食べた後、2人きりで部屋に籠もり、学生らしい健全な交際の先へと進み、大人の階段を登ったとか…

 

部屋は栗の花の匂いが充満し、ついこの間までシャルロットが使っていたベッドの上には使用済みのゴムが散乱し、シーツや布団は乱れに乱れていた。

 

「ん……もう朝か…」

 

カーテンの隙間から朝日が差し込み、それが龍也の顔に当たれば夢うつつなまま目を覚ませば小さな欠伸をし、龍也の左腕に抱かれながら密着し、静かに寝息を立てているシャルロットを眺めていた。

 

「……可愛い寝顔だな…これを独り占め出来るんだったらもっと早く関係を進めておけば良かったな…」

 

「んんっ………ふぁぁぁ…おはよう…龍也…」

 

シャルロットの朝日で輝く金色の髪を触っていればどうやら彼女も目を覚ましたらしく、大きな欠伸をしながら寝惚けているのかふにゃっとした笑顔を浮かべ、甘えるように擦り寄っていた。

 

「おはよう、シャル……昨日、あんなに沢山甘えてたのにまだ甘えたりないのかい?」

 

「んっ…きの、う?…………ち、違うよ!ちょっと寝惚けてただけだもん!…うぅ…龍也のエッチ…」

 

甘えるように擦り寄る彼女の頭を撫でながら耳元で囁くと、まだ頭が覚醒していないシャルロットは何を行っているのかわからないとコテッと首を傾げる。

 だが、徐々に頭が覚醒していくと共に昨晩の事を思い出したらしくカァァァっと顔を真っ赤にさせ、否定し、チラッと龍也を見てから視線を逸らせばボソッと小さな声で呟いた。

 

「なら、俺の何処がエッチなのか言ってみてよ。昨日のシャルよりはエッチじゃないと思うけどなぁ?」

 

「うぅ〜……龍也の意地悪、鬼畜っ!」

 

「褒め言葉かな?俺はそうだって自覚してるから大してダメージは受けないぞ」

 

「昨日みたいな事を束博士にやってたり、セシリア達にもやるんでしょ…」

 

意地悪そうにニヤける龍也からの言葉にシャルロットが言い返すも、そんな事など既に自覚してるっぽい彼は傷付いたり、気にする素振りを一切見せなかった。

 そんな彼に対して不満気に頬を膨らませるシャルロットはどうやら、昨晩の行為で終盤になると自分の体力が無くなるまで責められた事まで思い出し、彼の性格と性欲ならば自分にした事を他の婚約者達にもするのでは無いかと思い始めていた。

 

「くっくっく…さぁな。それは後日にでも本人達に聞いてみればいいだろ?」

 

「むぅ…セシリア達ならまだしも束博士とはそんなに気軽に会えないの知ってて言ってるでしょ…」

 

「もしかしたら、気軽に会えるようになるかもな。一緒に…シャワーでも浴びるか?」

 

「また何か隠し事してる……うん。でも、エッチな事は駄目だからね?」

 

シャルロットの反応が面白いのか、小さく笑いながらもハッキリとした答えは出さず、はぐらかす様に言えばただでさえ隠し事の多い彼に対して彼女は不信感を敢えて、露骨なまでに露わにしていた。

 だが、一緒にシャワーを浴びるかどうかの問いかけに朝から大好きな彼と触れ合える事の嬉しさに、パァァっと表情を明るくするも、彼の事だからシャワーを浴びている最中にも手を出してくるかも知れない。

 そんな風に警戒しながら頷き、エッチな事は駄目だと釘を刺すのだった。

 

「これは流石に本人が直接、シャル達に言わない限りは俺からは言えないからね。でも、シャルの身体を洗ったり、キスするくらいなら良いだろ?」

 

「ふーん…龍也でもそう言う風に気を利かせる事ってあるんだね。それ以上の事をしようとしたら、許さないよ」

 

「うーん…なんだか言葉の節々に棘があるような………今日は休みじゃないんだから、流石にしないからね?」

 

「だって龍也、いっつも僕達に隠し事するんだもん……へぇ…お休みの日だったら、朝から僕とするつもりだったんだー………龍也のエッチ」

 

流石の龍也も束が自分とイチャラブしたいと言った理由で学園近くに来るかもしれない、なんて言えるはずも無く。そんな龍也に対してシャルは言葉に棘を若干、含ませていた。

 しかも、まるで休みならば朝から昨晩の続きをするかの様な言い方をする彼に対し、若干ながら頬を赤らめ、目を潤ませながら上目遣いで見ていた。

 

「知らない方がね、シャル達が危険な目に遭わない情報とかもあるからね?残念ながらこれからも色々と、沢山、隠し事をする事になっちゃうから……

もしも休みだったら、部屋に籠もってシャルをもっと愛してたさ」

 

「………それって…僕達はまた、龍也に護られて、龍也だけ危険な目に遭うのを何も出来ず、見ているだけ?この前の合宿の時みたいに龍也が死にかけた姿を見ていろって事?龍也のお腹とか、腕の傷痕みたいなのが今より増えるのを黙って受け入れろって事?

そんな事を言っても僕達に沢山、隠し事をしているのを許すつもりは無いからね」

 

彼女達に色々と隠し事をしている件をシャルロットに突っ込まれると苦笑いを浮かべ、申し訳なさそうな表情を浮かべてこの先も彼女達を護る為にも隠し事はすると迷い無く宣言した。

 あの日、『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』に吹っ飛ばされた龍也の左腕をシャルロットはギュッと掴み、今にも泣きそうになりながらキッと睨み付ける。

 吹き飛んでその後、再生した左腕と腹は吹き飛ばなかった部位と、再生した部位の境目には痛々しい傷跡が残っていた。

 

「うーん…………俺が怪我するより、シャル達が怪我する方が危険なんだよねぇ…俺、自分の大切なモノが傷付けられるのはさ、傷付けた奴の血縁者や家族とか、所属している組織の人間を全員、(むご)たらしい目に遭わせないと気が済まないくらい大嫌いだから……ね?必ず、生きては帰ってくるって約束するから…」

 

シャルロットからの問いかけにどう答えれば悩みながらも、自分が傷付くよりも彼女達が傷付く方が嫌なのだと答え、自分は必ず生きて帰ってくるからと言うのだった。

 

「それでも…そうだとしても、僕は……ううん。僕達は龍也の隣に立ちたい。龍也にずっと護られ続けられる程、僕達は弱くないんだから……もし、龍也が危険な目に遭うなら必ず、五体満足で生きて帰って来て…」

 

「わかった、生きては帰るって約束する。俺だってシャル達と死に別れるつもりは無いからね」

 

「生きては帰ってくるじゃなくて必ず、五体満足で、生きて帰って来てね?腕が吹き飛んだ状態とかで帰って来たりしたら…僕達全員で龍也にお仕置きするから」

 

そんな龍也からの言葉を聞くも納得していないシャルロットは護られ続けられる程、弱くないのだと反論し帰って来るなら、五体満足で帰って来るようにと腕を掴んでいた手に更に力を込めて言うのだった。

 だが、龍也は五体満足の部分だけ敢えて言わずに約束しようとするがシャルロットは聞き逃さなかった。両手で左腕をガシッと掴み、かなりの力を込めニッコリと笑みを浮かべていたが目が笑っていなかった。

 

「あ、ああ……わかったわかった。必ず五体満足で生きて帰って来るから、な?」

 

「もしそれが嘘だったら、龍也が危険な目に遭わないように色々とするからね。セシリア達とはそれに関して話し合い済みだから」

 

「そのさ、色々の意味がかなり怖いんですけど?セシリア達とも話し合い済みってさぁ………俺に人権は無いのかい?」

 

「龍也が無理さえしなければ、人権はあるんじゃないかな?僕達にだって我慢の限界って言うのがあるし、強硬的な手を使わなくて済むんだよ?」

 

目が笑っていない状態の笑顔なシャルロットの口から普段なら言わない様な言葉が出てくると、龍也は苦笑いを浮かべ冷や汗を流していた。

 しかもだ、笑っていないシャルロットの目をよく見れば目のハイライトが消えているではないか。その状態で薄ら笑いも浮かべられ、背筋が一気に冷えた。

 

「無理したら、俺の人権はシャル達の強硬手段によって無くなると……」

 

「うん。だから、無理をしたら駄目だからね?」

 

「それは善処しよう。シャル、そろそろシャワー浴びないと朝食を食う時間、無くなるぞ?」

 

「善処しようなんだ……え?あっ…エッチな事、しないでよ?」

 

「この時間からする余裕は無いかな。後から行くから先に浴びてきな」

 

「時間があったらするんだ……う、うん。じゃあ先に浴びてるからね」

 

このまま無理無茶をすれば自身の人権が彼女達によって奪われ、多分だがISも没収されての監禁&監視ルートなんだろう。

 一般人相手が多数なら遅れは取らないが、本音以外は代表候補生と天災だ。確実に制圧されてしまうのが目に見えていた。

 

と、まあ…そんな事を考えていた龍也だがチラッと時計を見るといい時間だった。

 シャルロットの頭を掴まれていない方の手で撫でながら、シャワーを浴びようと言えば時間が押しているのに気付いたらしく、一緒に浴びてくれるらしい彼女に後からすぐに行くから先にシャワーを浴びているよう伝えると彼女は脱ぎ捨てられ、床に落ちていた自分の下着を持って洗面所へと向かったのだった。

 

「さてと、換気と片付けを先にしますか」

 

シャルロットが洗面所へ行ったのを見てからベッドから出ると部屋の窓を開け、室内の空気を入れ換え、隣のベッドの上に散乱した使用済みのゴムを1つの袋にまとめて回収し、口を縛ればゴミ箱に捨て、自分とシャルロットの分のタオルを持って洗面所へと向かうのだった。




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龍也の嫁、増えたら嬉しいか

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