IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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今回は誰かに発破をかけます
さて、誰になるのかな?


33話〜愛故に、間違いを犯すは人の子なり。龍の言葉で揺らぐ心は恋心?〜

シャルロットと一緒にシャワーを浴びつつほんの少しイチャラブした後、シャワールームから出ればお互いに着替えを済ませ、何時もより少し密着気味で朝食を食べに向かうのであった。

 

「なあ、シャルさんやい?少し近くない?腕に抱き付かれると歩きにくいんだが……あと、周りの視線もあるし…」

 

「そうかな?僕は歩きにくくなんか無いよ?だって…大好きな龍也を直に感じられるんだもん」

 

「そう言われてもさ……周りの視線が痛いのよ…もっの凄ぉく視線が突き刺さってんのよ」

 

「龍也は……僕の事、嫌いなの?」

 

龍也の右腕にシャルロットが抱き付いた状態で廊下を歩いていると、同じく朝食を食べに向かっている女子生徒達からの視線が2人へと集まっていた。

 そんな視線に耐えられないらしい龍也か立ち止まるとシャルロットに遠回しにだが離れて欲しいと言うも、そんな言葉を聞いた彼女は立ち止まり、抱き付いた右腕を更に抱き締め、上目遣い+目を潤ませながら悲しげな表情を浮かばせた瞬間、周囲が一気にザワつき始めていた。

 

「待て待て。シャルロット違っ「そうだよね…僕の事を嫌いになってもセシリア達が居るもんね……龍也が色んな人から好かれるの見て、すぐ嫉妬して怒っちゃう僕なんか要らな…」だーかーらー、嫌いじゃねぇって!愛してる!結婚したいくらいには愛してるって!」

 

「本当?僕の事、結婚したいくらい愛してる?結婚したら僕と子供を作りたいくらい?」

 

シャルロットからの問いかけを否定しようとするが今にも泣きそうな彼女に遮られ、追い打ちをかけるように彼女が捨てられそうな雰囲気に変わり始める。

 これはマズイと思った龍也は敢えて、周囲に聞こえるように大きめの声で言うと、泣きそうだった彼女の顔がパァァっと一気に明るくなったそんな彼女の顔を見て、漸く彼女がわざとこう言う雰囲気になるよう、仕掛けてきたのだと理解してしまった。

 もう引き返せない以上はここから先は半ばヤケクソだろう。なるようになれ精神じゃなければ保たないと、彼の本能は理解していた。

 

「っ〜〜!そうだ!そうだから、わざわざ人前で俺の口から言わせんな…クッソ、恥ずかしいだろうが……」

 

「そっかぁ…僕と……だって龍也ってば昨日、人前で僕の事を辱めたでしょ?だからそのお返しだよ?」

 

普段のシャルロットならば言わない様な問いかけに、耳まで赤くなるくらい顔を赤くした龍也は羞恥心を隠しきれていなかった。

 そんな会話を間近で偶然?聞いてしまった女子生徒達が聞き取れなかった他の女子生徒へと話せば、会話の内容が徐々に尾ひれが付いて寮内に行き渡っていく。

 その結果、龍也がシャルロットとの間に「今すぐにでも結婚して、子供を作りたい」に、変わっていたとかいなかったとか。

 だが、そんな事など知らないシャルロットは嬉しそうな笑みを浮かべながら、昨日の件をまだ根に持っていたらしい。

 

「そのお返しが倍返し以上なんよ……お願いだからさ、人前でそう言う話しはしないって約束しようぜ?なっ?」

 

「それだけ、僕は恥ずかしかったんだから当然の報いだよ。

なんで?僕と龍也との将来の話しなのに、どうしてしちゃ駄目なの?」

 

「それに関してはすまないと思ってる。

そう言う話しはさ…2人きりの時に、な?ちゃんと話そうぜ?それにシャルの両親にも挨拶しに行かないといけないしな?」

 

「じゃあ、今回は許してあげるけど…あんな事をまたしたら、許さないからね?

むぅ……僕は挨拶しに行かなくても良いって言ったのに…龍也が側に居てくれれば僕は幸せなんだよ?」

 

昨日の晩、ベッドの中でも話し合った筈なんだが……敢えて人前で話して昨晩は何も無かったのを装うつもりか?いや、既にさっきの会話で変な噂が出回り始めてるから違うか?

 それにしてもだ、この前までは行くって言ってたのに今日になって行かなくて良いだなんて言い出すとは……何かしら心境の変化でもあったのか?

 

「っす……次する時は控え目にします…

だとしても、シャルの両親へ挨拶しに行く事くらいはさせてくれ。お前に会わせてくれたお礼も兼ねてなんだから」

 

「龍也がそう言うなら行くけど……セシリアの所に挨拶しに行ったら、すぐに行こうね?」

 

「セシリアを狙う野郎共に釘を刺した後でな?それでも俺の嫁を狙う不届き者共には、それ相応の報いを受けてもらわないといけないだろうし」

 

「セシリアだけじゃなくて、僕達もちゃんと守ってね?」

 

「もちろんだよ。っと……これ以上、ここで立ち止まっていると他の生徒達に迷惑になるから食堂に向かおうな?」

 

「大好きだよ、龍也………うんっ!今日は龍也に食べさせてもらおうかな?」

 

またシャルロットを怒らせたらどうなるかは分かりきっているからか、控え目にすると頷きつつもなんとか彼女を納得させ、挨拶をしに行く事を約束してから朝食を食べに行くのだった。

________________

 

食堂にて……お互いの朝食を買い終えセシリア達と合流しようとした矢先、席を既に確保していたセシリアがニコニコしながら近付いてきた。

 

「龍也さん、シャルロットさんと少々お話したい事がありますので今回はお一人で食べていただいても?」

 

「お、おぉ…別に良いが……程々にな?」

 

「大丈夫だ。シャルロットが素直に洗いざらい話せば私達も強行的な手段に出るつもりはないぞ」

 

「た、龍也…助っ「まあ、アレだ……質問には全て素直に答えれば何もされないから」さっき僕の事を守るって言ったのにー!」

 

あー…これは廊下でのやり取りを直接聞いたか、女子生徒達から聞いたパターンだな。

 セシリアは明らかに怒っていますオーラを出しているし、ラウラも隠してはいるが若干だが殺気が漏れてるし、本音に至っては怒っているかどうかわからないし……これは逆らわずに従っておくのが吉だな。

 

苦笑いを浮かべ、セシリアとラウラに連行されていくシャルロットの断末魔を聞きながら龍也は心の中で合掌していた。

 

「ねぇ、くろくろ。デュッチーとは仲直り出来た?」

 

「そうだな。仲直りは出来たしお互いの気持ちを確認し合う事は出来たかな…」

 

「じゃあ良かったー。でもね?廊下でデュッチーと今すぐ子供を作りたいとか言ったら駄目だよ?」

 

「Oh…そんな事を言った覚えがないんだが………」

 

「ふーん……でも、くろくろだし〜?IS学園のハーレム王って言われてるし〜?デュッチーのお話しを聞いてからかな〜」

 

「ん?ちょっと待って!?ハーレム王って何!?そんな事、全く聞いたことの無いんだけどー!?!?」

 

「私からは教えな〜い。じゃ〜ね〜くろくろ〜」

 

「あっ、ちょっ!教えてから行ってくれよ本音ー!!」

 

そんな中、いつの間にかにだが隣に立っていた本音から仲直りは出来たか?と、聞かれると龍也は頷く。

 どうやらセシリア達が怒っていたのは尾ヒレが付いた内容を聞いたみたいだ。

 し、か、も!だ…知らぬ間にIS学園のハーレム王なんて称号が付いているし…本音からそんな称号が付けられた理由を聞こうとするが、逃げられてしまった。まあ、なんとなく予想はできているんだが……

 

「おっ、龍也じゃん。1人で朝食だなんて珍しいな?」

 

「一夏か……ちょっと、な。セシリア達がシャルロットを尋問中…ってか幼馴染ズは?」

 

「箒と鈴か?それがさ、ついさっきまで一緒に居たんだけど1人で食べてろって言われて置いてかれちまったんだよなー」

 

「………多分、セシリア達の所だな。しゃあねぇ…男2人、寂しく一緒に食うか」

 

「セシリア達の所?ってなんで男2人で寂しくなんだよ!」

 

「なんとなく、そんな感じがしたから。そりゃあ、花が無いから?

の、前にさっさと席に座って飯を食うぞ。お前狙いの女子達が取り合いを始める前に」

 

「えっ?ちょ!待てよ、龍也!」

 

1人残された龍也。ガックリしていれば後ろからもう1人の男子である一夏が声をかけてきた。

 軽く駄弁っていればまぁ、聞こえるぞ聞こえるぞ……一×龍やら龍×一とかの婦女…おっと、間違えた。婦じゃなくて腐の方が付く女子達が薄い本のネタにしているな。

 それ以外にも、まだ彼女が居ない一夏を狙う女子達が目をギラつかせていた。ああ、くわばらくわばら。

 近くに空いているテーブル席が有ったので他の女子達から声をかけられる前に、座るとしよう。

 

「そんでさ、一夏さんよ。箒と鈴の幼馴染ズと進展はあったんかい?」

 

「ブッ!?ゲホッ!ゲホッ!いきなり何を言うんだよ!」

 

「相変わらず、鈍感系主人公ムーブしてるから?」

 

空いていたテーブル席に座り、朝食を食べていれば龍也からいきなりの爆弾発言に飲んでいた水を吹き出してしまう一夏。

 

「鈍感系主人公ムーブって……俺だって答えてやりたいけどさ、それに答えるのだって箒と鈴を守れるくらい強くなってからって決めてるんだよ…」

 

「だったら、早く強くならないと他の男に惚れちまうかもな?」

 

「そっ!そんな事あるわけ……」

 

「まあ…そんな確率、0に等しいけどな」

 

「それよりも、龍也こそセシリア達とはどうなんだよ」

 

意地悪な事を言う龍也に対して一夏も反撃する様にセシリア達との進展具合を聞くが、それを即座に後悔した。

 何故なら、自分より何十歩も進んでいたのだから。

 

「ん?一歩一歩、着実に進めてるぞ。今度はセシリアとシャルの両親に挨拶しに行くし」

 

「って、もうそこまで行ってるんだな。卒業したら結婚するのか?」

 

「卒業と同時に入籍して結婚かな。結婚式は同時にするか、1人1人とするかは考え中」

 

「へ、へぇー…そこまで進んでるなら龍也はセシリア達とシたのか?」

 

流石は思春期真っ只中な男子高校生だ。龍也からの話を聞いて徐々に興味津々になっていた。

 だが、ここから先は男同士の会話だ……女子達にはご退場願おうではないか。

 

と、まあ…下が付きそうなネタが出始めたので『アイギス』のみを部分展開し、自分達をドーム上に囲う様にしてシールドを発生させ、シールドの表面を曇らせる。

 これで防音+読唇術を防止する事が出来るのだからかなり、便利だ。尚、昨晩もこれを部屋全体に張り巡らせて、隣室に聞こえないようにしていた。

 

「束とシャルの2人とはもうシたぞ。ラウラと本音は後日だし、セシリアとは挨拶しに行った後でヤる予定」

 

「えっ!?もう2人……ってか、束さんは大丈夫だとしても、シャルロットとシたのが千冬姉にバレたらヤバいんじゃないのか?」

 

「多少なりとも言葉以外でも自分は愛されているって事を感じさせないと彼女達を不安にさせちまうし、仮に俺は大丈夫でもセシリア達が暴走すればそれこそ、大惨事になるのは目に見えているからな……織斑先生からは常識の範疇までなら見逃すって言われてるし」

 

「えっ?そうなのか?じゃあ箒や鈴も………あー…確かに。この間、ラウラとの追いかけっこも中々にヤバかったよな」

 

「多分、不安にさせてるんじゃないか?ラウラの場合は通常運転だったが、ちょっと掛かり気味だったのは否めない」

 

「だよな…じゃ、じゃあさ…俺も箒や鈴に気持ちを伝えた方が良「それだけはやめておけよ?中途半端な覚悟でそんな事を言った後にゃあ、2人に愛想つかされっぞ」っ……な、ならどうすれば」

 

龍也からの言葉に揺らぎ、自分の決意を蔑ろにしてでも2人からの思いに答えようと脳裏をよぎった瞬間、それを見抜いていた龍也に図星を突かれ、苦虫を噛み潰したような顔をする。

 

「さっき、自分で言ってたじゃねぇか。『2人を守れるくらい強くなってから答える』ってさ?だったら、貪欲にでも良いから利用出来る物は利用して、さっさと強くなって2人に告白しに行ってやれや織斑一夏君よ?」

 

「そう言うんだったらさ、俺が強くなる為に力を貸してくれるんだよな?」

 

「だが断る。お前の求める強さは俺の強さの中には無いし、俺の戦い方や強さは搦手や卑怯、闇討ち上等な外道寄りだから、お前が強くなる為には邪魔にしかなんねぇよ」

 

「じゃ、じゃあどうしろって言うんだよ!」

 

「お前の求める強さを持っている存在なら、身近に居るだろ?幼馴染ズとかセシリア達とか、織斑先生とかがさ?後は、夏休み開けか学園祭前後にでも考えろ。先ずは学生らしく青春を謳歌しろ」

 

「何だよそれ……結局は箒達に頼れって事かよ…」

 

一夏から自分が強くなる為に力を貸して欲しいと、お願いされるがニィィっと笑みを浮かべながら龍也が断り、その理由を伝えれば一夏がどうすれば良いのかと聞いてくれば、龍也以外の専用機持ちの名前を出すのだった。

 それを聞いた一夏は自分の手で守りたいと意識した相手から教えられる事に対し、内心は複雑な心境らしい。

 

「まあ、ベッドの中での女の扱い方とか、ベッドの中では自分好みの女になるやり方くらいなら教えてやるよ」

 

「んなっ!?な、何を言い出すんだよ!俺は別にそこまで教「ハッハッハッ!そんなに慌てんなって。男なら誰しも好きな女を自分だけのモノにしたいって1度は考えるもんだ。もし、ソッチ関係で困ったら何時でも相談に乗ってやるよ」あっ!ちょ、待てよ龍也!」

 

ケラケラと笑いながら女性の扱い方なら教えると意地の悪そうな笑みを浮かべる龍也に対し、想像してしまった一夏は顔を真っ赤にさせて反論しようとした矢先、いつの間にかに食べ終えていた龍也が立ち上がり、席から去る前に言葉を残すと同時に『アイギス』を解除し、席から立てばその場を後にするのだった。

 

「くっそ…龍也の奴、最後の最後でとんでも無い言葉を残して逃げやがっ「ああ、そうそう。夏休み中に2人との関係を進めるのをオススメするぞ」余計なお世話だっ!」

 

顔を真っ赤にさせたまま、龍也が残していった言葉が脳内をグルグル駆け巡っていると、トレーを返し終えた龍也がひょっこり現れ、更に爆弾を落とすと同時に走り去っていくのだった。

 その会話を聞いた他の女子生徒達はとうとう織斑一夏にも彼女が出来るのだと戦々恐々とし、噂好きの女子生徒達は彼にも彼女が出来たと言う噂が学園中に広がるのは遅くなかった。




彼にも発破をかけましたし、そろそろ龍也にも痛い目にあってもらいましょうか

龍也の嫁、増えたら嬉しいか

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