IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

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今回も糖分は多いかと思いますが、しばらくは糖分マシマシとなります


47話〜爛れ、溶け合う。兎は龍に己の証を植え付ける〜

 

 あれから2人は部屋に籠もり、休憩を挟みながら何度も何度も身体を重ね合わせかなりの時間、お互いに愛し合いながらもほぼ同時に体力の限界を迎えたのか、朝日がカーテンの隙間から差し込む頃にシャワーを一緒に浴び、全身の汗や体液を洗い流してから龍也が普段使っているベッドへと一緒に入り、眠りにつくのであった。

 

「ん、ぅ…………龍也…どこだ?」

 

 それからしばらくして昇った太陽が沈み始め、空が夕焼け色に染め始めた頃にラウラは目を覚ます。

 一糸纏わぬ姿のまま目を擦りながら起きたラウラは隣で寝ていた筈の龍也の姿が無い事に気付き、布団から出れば寝ぼけ眼で部屋の中を探し始める。

 

「おそよう、かな?ラウラは随分とぐっすり寝ていたみたいだね」

 

「そ、それは旦那があんなに激しくするから…」

 

「だって、求めて来たのはラウラだろ?それに…最後はラウラの方が激しくしてきたじゃないか」

 

 どうやら荷物を受け取りに行っていたらしく、龍也が両手にダンボールを抱えて部屋に戻って来る。

 室内の隅に荷物を置いてから裸のラウラを抱き締めるとベッドにダイブし、頬に触れる程度のキスをしつつお互いに何度か軽く触れる程度に唇を重ね合わせていく。

 

「そ、それは龍也が…龍也が何度も途中で止めて私を全くイかせてくれなかったからであってだな

それに!私があんなになるまで龍也が焦らすから我慢出来なくなったのだっ!」

 

「だからって、休憩中だったのにいきなり跨って自分から動くとは思って無かったけどね?」

 

「むっ……昨日も今日も旦那は意地悪だ…そもそも、あんなに時間をかけて焦らした旦那が元はと言えば私がああなった原因なのだからなっ」

 

 2人だけの空間、頬や額に触れる程度の軽い口付けを何度も繰り返しながら龍也は裸のラウラを抱き枕にするかの様に抱きしめる。

 ラウラもラウラで龍也からこうされるのは満更ではないらしく、頬を赤らめながら龍也に自身の身体を擦り付けるように甘えていたが、昨晩の事を持ち出す龍也に対して強気に睨みつけるようにキッと目付きを鋭くさせながら元々、ああなったのは龍也が原因だと言い始める。

 

「ラウラが初めてだから激しくしないよう、我慢しながら優しくしたんだよ?でも、そこまで言われちゃうなら………次からは優しくしなくていいんだね?」

 

「うっ…出来ればだな、その……焦らさずに優しくするか焦らすにしてもだなもう少し手加減して欲しい……」

 

 それはラウラが初めてだったから、優しくしたのだと言う龍也が彼女をギュッと抱きしめ、耳元で囁くように次以降は優しくしなくても良いのかと問いかける。

 そんな問いかけに強気だったラウラはシュンとなってしまうと縮こまってしまい、龍也の服を握り締めながら徐々に小さくなっていく声で自身の要望を伝えるのだった。

 

「……いいよ。今度から優しくだね?だから、ラウラも少しづつ慣れていこうか」

 

「う、うむ……それでだな、龍也。夏休み前に皆と話したのだが…夏休み前半は全員と均等になる様に愛し合ってだな、後半からはセシリアと本音の比重を多く…と、言う事になったのだが大丈夫か?」

 

「うーん……なんで俺が知らない所でそんな話しが進んでるのかとか、色々とツッコミたい所はあるけど…皆はそれで良いって?」

 

 ラウラからの要望を受け入れつつ自身の要望も受け入れさせるのだが彼女の口から夏休み中、龍也と共に居る時間を彼女達の間で決めたとの発言を聞く。

 そんな発言に少し苦笑いを浮かべながらも内々で決定し、お互いに不満無く了承していると言う事ならば問題無いだろうと龍也は考えていた。

 

「ああ、そうだな。セシリアはあの性格だから仕方無いとして、最近の本音は私達に遠慮しているのか何時もより控え目になっていたようだ、と。シャルロットとセシリアが気付いていたとの事だ」

 

「本音が遠慮しているねー……確かに(ラウラ達の前では)遠慮している感じだったね」

(その分、2人きりになるとめちゃくちゃ甘えん坊になったり、ワガママになっているんだが…それは言わない方がいいな)

 

 確かに、本音は人前では甘えてきたりするのはラウラ達と比べれば控え目にはなっていた…そう、”人前では”だ。

 部屋で2人きりになってしまえばラウラ達の比にはならない程に甘え、ワガママになっているのだから…この部屋で本音と交わった時なんかは何時も以上にだ。

 

 それこそ昨晩のラウラが求めてきた時と比べても圧倒的と言えるくらいに…多分、我慢させていた分が爆発したのだと考えたいものだ…

 

「そうだろう?だから夏休み中くらいは龍也も本音を蔑ろにしたら駄目だぞ?」

 

「はいはい…じゃあ、今はラウラを可愛がってあげるから覚悟してね?」

 

 控え目になっているであろう本音をそのままにしないように言われてしまう龍也であったのだが、少し意地悪をしたくなったのかラウラの頭を撫でながら勘違いさせる為、また耳元で囁くと今度は耳裏や首筋へ唇を軽く触れさせていく。

 

「ま、またするのかっ?!昨日、アレだけしたのにまだ満足しないのかっ!」

 

「んー?ラウラは何の事を言ってるのかな?可愛がるとは言ったけど、ヤるとは言ってな………あ、もしかして期待しちゃった?」

 

「なっ?!な、な、な、何を言っている!私が期待していたなどと的外れな事を言うなっ!」

 

 ボンッ!と顔を真っ赤にして昨晩の続きをするのかと言うラウラだったが、ニヤニヤしながらとぼける様に言う龍也から、期待していたのかと言われてしまえば今度は違う意味で顔を真っ赤にさせながら否定し始める。

 

「じゃあさ、なんで直ぐに昨日の続きをするとかって言ったの?俺は可愛がるとは言ったけど、昨日の続きをするなんて一言も言ってないよ?」

 

「っっーーーー!!う、うるさいっ!龍也が勘違いさせるような事をするからだっ!昨日だって私の耳の裏や首筋にキ、キスをしながらしていただろっ!!」

 

「そうだっけ?ラウラが可愛すぎて夢中だったらから覚えてないな〜?」

 

 真っ赤になりながらもどうやら昨晩の事を鮮明に思い出してしまったらしい。

 今にも爆発しそうなくらい赤くなるラウラを見ながらもすっとぼけ続ける龍也であったが、そんな龍也にラウラからの仕返しが始まる。

 

「っ?!またそうやって私を誑かし、誤魔化すつもりだな…シャルロット達に言ってやる。また、龍也が私にだけ意地悪するとっ!」

 

「それ言われた後で主にセシリアが中心になってさ、俺がどんな目に遭うか知ってて言ってるよね?」

 

「ふんっ!貴様が悪いのだから仕方無いであろう。私にばかり意地の悪い事ばかりをして辱めるからだ……私だって一人の女として貴様には可愛がられたいし、優しくもされたいのだぞ……バカ龍也…」

 

 軍人とは言ってもやはり年頃の乙女なのだ。好き合っている同士の相手から、意地の悪い事や辱めを受けるのは良い気分とは言えないのだから。

 と、まあ…こんな事になってしまうのが嫌ならばセシリアやシャルロットを見習い、変化球を捨てて直球で勝負すれば早期に解決するのだが…そこは今まで歩んできた生き方もあるだろうから、しばらくは無理だろう。

 

「だってさ、何するにしても可愛すぎるラウラがいけないんだぞ?セシリアやシャルには見せられない俺の中にある一部を刺激して…それを表に出させるラウラが、さ?」

 

「だとしても、だ…貴様は毎回、毎回、度を越………なぜ、その中に本音が入ってないのだ?」

 

 ラウラは龍也がセシリアやシャルロットからの説教等にはめっぽう弱いのだと勝手にそう思っていた。

 確かに、今まで2人から怒られたりした龍也は担任から説教を受けた時と比べても大人しく、聞き分けが良かったのだ……今思えば普段と比べれたら、聞き分けが良すぎる程に…

 

「さて、何故でしょう?」

 

「まさか……本音も、なのか?」

 

「さぁ?それは言えないかなぁ…でも、これから遠慮しているっぽい本音をドロッドロにさ、甘やかせるのは………楽しみ、だね?」

 

 会話の途中から嫌な気配が背筋をゆっくりと這ってくる感じがしていたがその直感が見事な迄に当たってしまう。

 龍也が手加減を加えなくても良い理由を与えてしまったが為に、本音をとことん甘やかし、蕩けさせてしまうつもりなのか想像が容易いくらいに龍也の口角は上がり、目は細くなるも隙間から見える瞳は内に秘めた狂気が滲み出し、それを見てしまった相手を取り込んでしまいそうな笑みを浮かべていた。

 

「っ………龍也、その顔は他人には見せるな。いいな?」

 

「んあ?そんなに駄目な顔してた?」

 

 笑みを浮かべる龍也を真っ直ぐ見つめながらその笑みは人前で見せるのは禁止だと言うラウラ。

 どんな顔をしていたのか自覚が無いらしい龍也は頭に?を浮かべていた。

 

「ああ。私やシャルロット達以外には絶っっ対に!見せるな」

 

「絶対に見せるなと言われてもね……どんな顔してたかわからないとさ…」

 

「い、い、な?」

 

「はいはい、わかった…わかりました!」

 

「最初からそう言えばいいのだ。龍也、そろそろ夕飯の時間だから着替えたいのだが…」

 

 どんな顔をしていたのかわからない以上は禁止されても防ぎようが無いと言おうとするのだが、ラウラからの圧に降参すれば満足そうにする彼女から着替えたいと要望が出される。

 

「なら、俺は廊下に出て待っていた方がいいか?」

 

「いや、直ぐに着替えるからそのまま待っていてくれ」

 

「それなら待ってようかな」

 

 今更ではあるのだが気を使っているのか着替え中は廊下に出た方がいいかと、問いかけるもラウラは待っていて欲しいのか首を横に振る。

 龍也もラウラが着替え終わるまで待つことにしたのか頬へ触れる程度のキスをしてから離れ、椅子に座れば彼女の着替えを待ちつつ、パソコンを起動させればメールが来ていたのか内容を見始めていた。

 

「そう言えば、シャルロットはいつ頃帰ってくるのか聞いているか?」

 

「昼頃に連絡が来たけど明日の朝には戻ってくるってさ」

 

「ふむ、そうか…それならば明日、シャルロットから話しを聞くとしよう」

 

「ラウラもシャルから家の話とか聞いてたんだ」

 

「向こうに行く前の日にだな。不安で押し潰されそうだからとシャルロットから話してきたのだ」

 

「そうか……シャルがね…」

 

「龍也、着替え終わったぞ」

 

 どうやらメールの内容は一昨日の件で得た追加情報や、あの研究所で行われていた内容を纏めたモノらしい。

 ラウラと会話をしていてもその中身を見た龍也の表情が険しくなり始める中、着替え終わったラウラが後ろから龍也を抱きしめ、首筋に痕を残すようなキスをする。

 

「ラウラさんや…また、キスマーク残した?」

 

「私の旦那だと皆に知らしめる為にな。嫌だったか?」

 

「嫌じゃあ、無いんだけどね…それされるといつも以上に視線が集まるの知ってるでしょ?」

 

「だからこそ、やる価値があるのだ。旦那にこれ以上、余計な虫が寄ってこないようにする為だ。

それに、マーキングしても1日経てば消えてしまうくらい強い自然治癒力を持つ旦那が悪いのだ」

 

 首筋に残る感触と上機嫌な雰囲気を出し、笑顔を見せているラウラに問いかけると、さもそれが当たり前かのように答えていた。

 最近だが彼女達が毎朝、代わる代わるに自分の首筋や鎖骨辺りにキスマークを残したりして来るようになっているのだが…どうやら自分の自然治癒能力が高い事が原因だと言われてしまう。

 

「虫ってさ…………でも、そのお陰で大怪我しても生き残ってるんだから悪くはないだろ」

 

「いいや、悪いな。こうもすぐに消えてしまうと私やシャルロット達が毎朝、マーキングしなければいけなくなってしまっているのだからな?」

 

「だからか…だから夏休み前から皆で毎朝、俺にキスマークを残していたのか!」

 

「うむっ!私から皆に提案したら快く引き受けてくれたぞっ!」

 

「たっくよぉ…なんでそういう時ばっかり内密に動くのかなぁ?」

 

「旦那が私達以外にも紳士的で優しい人物だとはわかっているがな……クラスメイト以外の生徒の一部が旦那に惚れていると噂まで流れていたのだ。

それならば、その者達が近寄らないよう私達が旦那にマーキングするべきだと私が提案し、やる事になったのだ」

 

 夏休み前から始まったキスマークを残す事によるマーキング行為。

 彼女達なりの虫除けらしいが…そんな事を話していたなど全くもって知らなかった。

 確かに、ラウラが言う様にイチャラブする以外は普通の学生として振る舞い、ヘイトが向かないよう紳士的に接してはいたが……その結果、彼女達が今回の行動をする原因だったとは…

 

「……俺はもう何も言わん。今回の件は確かに俺の行動が原因っぽいしな」

 

「では、この話はもう終わりだな。龍也、夕飯を食べに行くぞ」

 

「はいはい………さて、今日のメニューは何にするかね…」

 

 両手を上に上げて降参の意味も込めてかこの件に関しては何も言わないと、そう宣言する龍也に満足そうな声で夕飯を食べに行こうと言うラウラが離れ際に今度は反対側の首筋にキスマークを残す。

 2ヶ所にキスマークを残されれば少々呆れ気味にため息を吐きそうになる龍也だが、立ち上がればラウラと一緒に部屋から出ると彼女が龍也の右腕に抱きつく状態で食堂へと向かうのだった。




はてさて、今回もお楽しみいただけたでしょうか?

それでは、また次回お会いしましょう

龍也の嫁、増えたら嬉しいか

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