IS 荒ぶる黒龍は咆え、喰らう   作:黒色晩餐

9 / 62


さあ、クラス代表を決める為の戦いが始まります!
黒瀬龍也の専用機がお披露目会でもあるのでもしかしたらやり過ぎる…かな?
先ずは正々堂々と戦うけど…多分、途中からハメ技かけたりしちゃうかもしれないし、もしかしたら戦闘描写も初なので短くなってしまうかも?



3話〜人は夢を見る、彼女は悪夢を見る〜

 

 

 

あの日から1週間後、クラス代表決定戦当日の放課後……3人総当たり戦なのだが……どうやら一夏の専用機が遅れて来たらしく、フォーマットとフィッティングをするからと最初の試合は俺とセシリアの勝負になるらしい。

 

 

「黒瀬、頑張れよ!」

 

 

「あー…そうだな。適当に頑張るさ………あ、織斑先生やアレを使っても?」

 

 

「ああ、今日から解禁していいぞ。見せてやれ、お前の専用機をな。」

 

 

「んじゃ……久々に日の目を見せてやりますか…来い、ナイトメア」

 

 

手首や足首の先と頭以外の全てを覆う黒色のISスーツを着た姿でピット内に居れば同じピットで白式のフォーマットとフィッティングをしている一夏からの激励を受けつつ、一緒に居た織斑先生に専用機の使用解禁許可を貰えばほんの一瞬……狂気を含ませた笑みを浮かべると専用機『ナイトメア』を展開。

他のISと違い露出部分は一切無く、黒一色の全身装甲。目の部分は赤色に怪しく光り、その姿はまさに悪夢に現れそうな怪物の姿……腰の左側に『時壊(じかい)』を装備すると不気味さは増すが立ち姿は熟練の剣士そのものである。

展開後は軽くストレッチするように全身を動かし不具合の確認等をしてからピット・ゲートに向う。

 

 

「さてと……黒瀬龍也、出るっ」

 

 

スラスターの出力を上げ高速で空中へと出れば先に待っていたセシリアと対面し、遠距離タイプ相手には明らかに不利な距離まで後ろに下がり。

 

 

「よぉ、オルコット嬢。一夏の代わりに来てやったぞ。」

 

 

「あら、逃げずに来ましたのね。それに、あなたも専用機持ちだったとは……聞いていませんわ!」

 

 

上空で対面する『ナイトメア』の姿と初心者な筈なのに自分と同じくらいISを使いこなす龍也を見て無意識に後ろへ下がるセシリアは自分が男相手にビビったのを知られないようにするため、何時もの調子で喋りながらも専用機持ちだとは聞いてないと言い。

 

 

「んなの言ってないしな。情報収集も戦いの内だぜ、オルコット嬢?」

 

 

「なっ……黒瀬さん、わたくしは男と言うだけで貴方を侮っていましたがどうやら他の男と違うと言うのは認め、その上でわたくしは全力をもって貴方と戦いますわ。」

 

 

「ほぅ…そりゃあ良い。ならば俺も全力で戦おうじゃねぇか……オルコット嬢、全力の俺は強いぜ?」

 

 

セシリアの纏っていた慢心混じりの空気が変わり一人の戦士のものになった……

やっべ、セシリアを本気にさせちまったけど…全力は出すが本気を出すほどじゃないが俺も油断せずにやるか。

 

 

「わかっていますわ。貴方の全力、わたくしに見せてくださいまし!」

 

 

砲口を向けられロックオン警報が鳴ると同時に砲口から閃光が放たれる。だが龍也は最小限の動きで避けると同時に両腕に『アヴェンジャー』を展開。銃口を向ければ当たらないのはわかっているが牽制も含めて銃弾の雨を降らせる。

セシリアも怯まず『スターライトmkⅢ』で連続射撃を行い龍也の行動を制限しながら『BT兵器―ブルー・ティアーズ』を周囲に展開、龍也の後ろへと回り込ませれば後ろから打ち抜こうとするが……

 

 

「っと……危ねぇ…やっぱり遠距離タイプとの経験値が足りんな………」

 

 

レーザービットで打ち抜けるかと思いきや……既に展開されていた『アイギス』が射線上に移動しビットからの一撃を防ぐ。

 

 

「黒瀬さん、やりますわね……遠距離でわたくしとここまでやり合える人なんていませんわよ」

 

 

「お褒めの言葉どうもありがとさん……でも、そろそろ俺のやりやすい距離でやらせてもらうぞ」

 

 

最初の2分程はお互いに牽制も含めながらの銃器による応酬だったが『アヴェンジャー』の方が先に銃撃の熱でオーバーヒートの通告が出始め、痺れを切らした龍也がスラスターにエネルギーを集中させるとセシリアの方を向いたままスラスターの口を前方へ向ければ一気にふかし、『瞬間加速(イグニッション・ブースト)』で瞬時に距離を取る。

 

 

遠距離を得意とする相手に距離を取ろうとするのは愚策。普通ならばあり得ない行動にセシリアも一瞬だが動きを止めてしまい射撃やレーザービットの動きも止まってしまう。

 

 

「遠距離が得意なのに攻撃を止めたら意味ないぞ?オルコット嬢。」

 

 

瞬間加速で距離を取りながらも攻撃が止まった瞬間を見逃す事はなく『黒色の霧(ブラックフォグ)』を展開すれば高速で移動しながらSマインをミサイルポッドから順次射出。時間差でSマインが爆発したり、セシリアが警戒し打ち抜いたのが爆発するとチャフと濃霧のように重く、黒色の煙がばら撒かれスタジアム内に充満して。

 

 

「この煙はいったいなんなんですの、全く前が見えませんわ……しかもセンサー類が全て狂っていますわね…」

 

 

スタジアム内に充満した煙で身動きが取れなくなってしまったセシリアはハイパーセンサーの感度を上げて龍也を探そうとするがチャフの影響を受けてセンサー類が狂って使い物にならないのに気付き、展開していたレーザービットを自分の所に戻して周囲を警戒していているとプライベートチャンネルで通信が来て。

 

 

「さて問題だセシリア・オルコット嬢…この煙の中で俺が君に勝つためにはどうすればいいかわかるかい?」

 

 

「そ、その程度のこと、言われなくてもわかっていますわ。この視界不良の状態なら近接が有効的な方ほ「残念ながら不正解。避けろよ?」なっ!?」

 

 

視界不良の状態でどうやって自分を倒すか聞いてきた龍也相手に何を当たり前の事を言っているんだと言わんばかりに答えるも不正解と言われた事で動揺してしまう。避けろと言われたが反応が少し遅れ、狂ったセンサー類が高エネルギー反応を検知したら咄嗟の判断で後ろに下がると先程まで自分がいた場所を高密度レーザーが通り過ぎる。

 

レーザーの威力と余波で煙が散れば『月喰狼(ハティ)』を展開し地面に足をついて狙撃している龍也の姿が見え、煙で見えなくなる前にと『BT兵器―ブルー・ティアーズ』のミサイルビットを射出しそれを『スターライトmkⅢ』での射撃、誘爆させ煙を強制的に散らせ視界を確保して。

 

 

「ほう…追撃より煙を散らせる方を選んだか……中々いい判断じゃないか、オルコット嬢。残念ながら煙を全て散らせるには火力不足だったみたいだな。」

 

 

「そんなこと、言われなくてもわかってますわ!」

 

 

煙を散らして確保した視界の範囲で勝負を決めるつもりなのか身動きを取れにくくさせる為の牽制射撃をしながらそれに混ぜて本命の攻撃を繰り出すも『時壊』によって防がれながら近づかれてしまう事で徐々に焦りが出始めて。

 

「スナイパーが焦るとろくな目にあわないぞ。長距離射撃をするならもっと心を落ち着かせることだな。」

 

 

牽制射撃含めた全ての攻撃を最小限の動きで避けたり『時壊』で斬り伏せたりしながら少しづつ距離を詰めていけば射撃の精度が粗くなってきた事に気付くとそれを指摘し更に焦らせようとする。チャフの効果が切れるまでの時間を確認し確実に距離は詰められていて。

 

 

「っ……わかっていますわよ!インターセプター!」

 

 

指摘されると更に焦り、距離を詰められると更に焦る悪循環に陥ってしまえば時壊の斬撃可能範囲に入り射撃では間に合わないと悟れば接近戦用のショートブレードを呼び出し、横薙からの斬撃を受け止めるも近接は一日の長があるのは龍也。防御ごとショートブレードを弾き飛ばしてからの袈裟斬りでセシリアのブルー・ティアーズが絶対防御を発動させた事で試合が終了した。

 

丁度、煙やチャフの効力が切れたのか視界は晴れ始めセンサー類も復活する中で晴れた煙の中からセシリアをお姫様抱っこする龍也の姿があって。

 

 

「く、黒瀬さんっ!おろしてくださいまし!恥ずかしいですわ!」

 

 

エネルギー切れを起こしISを動かせなくなった事でお姫様抱っこされてしまったセシリアは顔を真っ赤にさせながらおろすようにと暴れて。

 

 

「んなこと言ってもね……あいたたたっ…暴れるなって。今はオルコット嬢のISが動かないんだからピットに降りるまで待ってくれ、な?オルコット嬢みたいな美人をお姫様抱っこしてる俺だって恥ずかしいんだからよ。」

 

 

「わ、わかりましたわ……その言い方は少々不服ですけど…」

 

 

セシリアをお姫様抱っこしている龍也を見てアリーナで観戦していたクラスメイト達は湧き上がっているのが見えたが無視をしピットに入ればゆっくりとセシリアをおろし、ISを解除した所に織斑先生が近付いて来た。

 

 

「黒瀬、オルコットに勝つとはよくやったな。オルコット、黒瀬は強かっただろ?」

 

 

「いやー…ギリッギリでしたよ。もう一つ隠し玉があったら負けてたかもしれませんし。」

 

 

「そうですわね、黒瀬さんは強かったですわ。男だからと見下していたわたくしの器が小さく感じるほどに。」

 

 

戦闘の感想を聞かれると龍也はギリギリだったと言い、セシリアは素直に認め黒瀬を見下していた自分の器の小ささを感じたと思い思いの感想を述べて。

 

 

「では次の試合だが…黒瀬、連戦は可能か?」

 

 

「加減無しでの殲滅戦可なら大丈夫かと。」

 

 

「黒瀬さん!?先程のわたくしとの戦いは全力を出してはくれませんでしたの!?」

 

 

織斑先生からの問いかけに加減無しでの殲滅戦なら可能と答えた黒瀬。そんな黒瀬の『加減無し』の言葉に反応したセシリアが全力を出すと言ったはずの黒瀬に詰め寄って。

 

 

「全力は、出したよ。ただ本気は出していない……本気ならわざわざあの時、プライベートチャンネルでオルコット嬢に話しかけてはいない。」

 

 

「まぁ!それはわたくしと全力で戦うと言う言葉は嘘でしたの!?」

 

 

「んー……全力で戦うと言ったのは嘘じゃないさ。まぁ、一夏とやる本気での戦いを見てからでもいいだろ?セシリアとは全力で戦ったのは嘘じゃないって証明するから。」

 

 

「……嘘だったら許しませんわよ。」

 

 

「嘘だったら一つだけ、聞ける範囲の言う事なら何でも聞くって約束するよ」

 

 

やべぇ…完全に失言だった……全力出して疲れて適当に返事したらセシリアを怒らせちまった。すまんな一夏……お前とは全力ではやれないが最初から最後までクライマックスの本気でやらせてもらうぜ。

 

 

「では黒瀬、エネルギーを回復させ次第だが織斑と戦ってもらうぞ。」

 

 

「はい、わかりました。」

 

 

そうして俺は『ナイトメア』のエネルギーを回復させ、使った弾薬も全て補充。アリーナに出ると一夏との試合が始まった。

 

 

尚、加減無しでの殲滅戦する宣言した通り最初から『黒色の霧』を使用し視界ゼロ、センサー類を狂わせてからの『アヴェンジャー』2砲での集中砲火により、その場に釘付けにしてシールドエネルギーを削りつつ接近し『時壊』による一文字斬りによって白式のシールドエネルギーを削りきって試合終了。尚、セシリアは自分との試合は全力を出して戦った事を理解してくれたので許してもらえた。

 

残りの一夏vsセシリアの試合は龍也との試合での疲れがまだ残っていたセシリアの集中力が散ってしまい若干苦戦してしまうも、原作通り一夏が自滅して終了の試合運びとなった。

 

 





はい!第3話が終わりとなりました!
筆が乗って2話目書いてすぐに3話目に手を付けたので比較的早く完成しました!
えー…皆様、第3話はどうでしたか?
初の戦闘描写で緊張しましたが、第3話じゃなくても良いので何処が良かったとか教えて下さると作者の養分になります!

先ずはセシリアとの恋愛フラグを建てつつ…シャルとラウラとの恋愛フラグも建てていきたいと思っています!
えっ?織斑千冬とは恋愛フラグ建てないのかって?そこは……まだ未定ですねー

ラウラの嫁呼び、どれがいいですか?

  • そのまま嫁、呼び!
  • ここは夫、呼び!
  • 変化球で旦那、呼び!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。