「私が生徒の性欲処理をすれば解決するのでは!?」「いい考えですね先生!」 作:からあげ
根拠?
なんとなくだよ
「く、黒服ぅ! このままじゃ乗っ取られるぞ!」
「そういうこったぁ!」
「耐えてください! もう少しで…よし撃退できました!」
「さっきからずっとハッキングされたばかりで修正どころではないじゃないか。これじゃ先生を休ませることができないのではないか?」
「ここまでしつこく攻撃してくるとは思いませんでした…。それより偵察の結果はどうでしたか?」
「「…」」
「おや? なぜ沈黙しているんですか?」
「地獄だった」
「そういう…そう、そういうこったぁぁ」
「なぜそんなに震えた声を…本当に何があったんですか?」
「これを見てくれ」
差し出された画面には先生と生徒達が映っている
全員裸だ
先生は横になっており、生徒達は先生の身体に触れながら自分の身体を慰めている。
先生の表情は
無
という顔をしていた
「…。緊急会議です。このままでは先生は搾り取られてしまいます」
「そういうこった」
「というか今までもっている方が不思議なくらいだ。休む暇なく挿入されたり、口を塞がれたり、身体を好き勝手使われているのに気絶すらしていないからな」
「えぇ…なんですかそれは」
「もとはと言えば黒服が提案したんだろう? ドン引きするのは違くないか」
「そういうこった! そういうこった、そう、そ、そういうこった」
「私達もこれを見て恐怖し精神的苦痛を負ったが、先生はその比ではないだろう」
「分かっています! これを見ればもう一目瞭然なくらい危険な状態だということは! 何かないか、何か…そうだ!」
黒服は掌をグーでポンと叩くと
「ユスティナ教会でしたっけ? エデン条約でなんか沢山出てきたじゃないですか? あのハイグレとガスマスクを付けた何かが。 あれを先生にできませんか?」
「…黒服、貴様私の作品を汚す気か?」
「いいえとんでもありません。しかし、早急に対策しないと先生が死にます。今は一時的にでも注意を引いてその隙に先生を回収しましょう」
「そういうこった」
「…やむを得ないか。先生は私の作品の中で一番綺麗で汚く最高な作品だ。よし、準備しよう」
なんかすごい技術で先生をここワープさせた
「…っ、ここは?」
「お疲れ様です先生」
「黒服! ということは…」
「はい。無理やりですがここに連れてきました。休んで大丈夫ですよ」
「よ、良かったぁぁぁぁぁぁ!」
膝から崩れ落ちて泣き始める先生
その姿は黒服が提案するときよりも悲惨な姿となり果てていた。発情した雌の匂いを身体に擦りつけられ、身体中は歯形をつけられている。
顔、耳、鼻、首、肩、背中、胸部、腹部、臀部など噛まれただらけで、むしろ噛まれていないところを探す方が大変なくらいに噛まれている。所々鞭か何かで殴られたような跡も見受けられた。
「う、美しい」
「?」
「体中をボロボロにしながらも生徒達の愛に応え、受け入れながらも汚れていく。そして抵抗しながらも快楽を享受し、逃げ出す姿は美しい」
「そういうものなのでしょうか?」
「そういうこった?」
「あ、良かった。おかしいと思ったのは私だけじゃなかったんですね」
「ぐすっ…う、うぇぇぇぇぇぇん! 辛かった! もう嫌だぁ! 部屋から逃げても追われるばかりだし! 車とかヘリコプターとかで何回も拉致られたし! うわぁぁぁぁんん!!!」
四つん這いになり額を地面に付けて涙を流す成人男性。
なぜか近くには白い端末が落ちていた。画面は光っており、そこには教室の姿が映っていた。教室の壁は一部壊れており、水浸しの床に配置された机と椅子。空は澄み切った青色で、もしこの中に入れたら穏やかな気分を過ごせるのではないだろうか。
「ふむ、なんでしょうかこれ。あ」
黒服が端末を手に取るが、誤って地面に落ちてしまう。
ガシャンと大きな音がした後に砂嵐のようにザーザーと音がする
少し経つと
人の声か機械の声か
子供か大人か
男か女か
誰の声か分からない声がした後に、幼い少女のような声が聞こえてきた
【先生! 大丈夫ですか!】
「「「???」」」
「今何か言いましたか?」
【え、私のこと見えているんですか?】
「青い髪の毛に、青い瞳、青いセーラー服と白いスカートを着用しているあなたですよね?」
【ほ、本当に私のことが認識できる!? ど、どうしましょう】
「…なるほど。時々先生が虚空に向かって話しているときがありましたがそういうことでしたか」
「そういうこった!」
「そういうことだったのか」
【…】
「おや口を閉じましたか。まぁあなたと私達は争ってきた仲ですし警戒するのは分かります。しかし今は状況が状況です。信用できないのか分かりますが、今は建設的な話をしませんか? このままだと先生が…」
先生の方をチラりと振り返ると
「うぇぇぇぇぇぇんん! 突然知らない世界に来て、銃乱射して争って、常に即死してもおかしくない環境にいてぇぇ! 大企業と警察が汚職しているところに突撃して、勇者とか魔王とかスケールが大きすぎて半分聞き流してきたけどさぁ! もうなんなん!? 問題起きすぎでしょうが! 学校内の派閥争いにも巻き込まれるしさぁ! 生徒達のために身を挺してきたけどさぁ! 先生と生徒以上の関係に進もうとあの手この手で策略してきてさぁ! なんとか分かってくれた子もいるけど分かってくれない子の方が圧倒的に多くてさ! 少し対応間違えるだけでその子を泣かせちゃうしさぁ! その子を泣かせたら周囲の子が私を叱ってくるしさぁ! 町の人達からは怪しい人と思われて嫌がらせされることもあってさぁ! もうほんといい加減にしれくれよぉマジでさぁ! 確かに裸であることに気付かないで生徒達に近づいたのは良くなかったって思ってるんだよ? でもさ、あのとき死ぬと思っていたのが助かったんだからああなるのはおかしくないでしょう! ないはずなんだよこんちくしょう! 部屋に籠ろうとしても誰か来るし、盗聴されているし、盗撮されているし、拉致されるし! メールも電話も全て無視したいけど端末を放置したら私の身が危ないしどうすればいいんだよえぇ!? もう嫌だぁぁ!」
今まで鬱憤を吐き出す先生。今まで敵対したり協力した黒服達だが
「「「…」」」
なんと声をかければいいのか分からなかった
【私も…】
「「「?」」」
画面の少女が口を開く
【私も先生が死なないように守っていますけど電池が切れればおしまいですし、もっと先生に構いたいのに他の子ばかりに構って全然遊んでくれないし。その癖話しかけてきたと思ったら仕事の話と他の人達とどこに遊んだとか悩みのこととかだし。そんなことどうでもいいのに。私と遊んでくれればそれでいいのに。というかなんで先生と私がこんなにボロボロにならないといけないんですか。今までお前達のために頑張ってきた先生と私を殴ることでお礼をしましたってか? ふざけてんのかよマジでこのやろうさぁ…はぁ、キレそう、というかキレるよ。むしろ今までキレなかった私偉くね? あれ超偉くね? あは~、超とかまるであの超人もどきを思い出すから殺意湧いてきたよたははー。というかこれ先生殺す方がある意味幸せなんじゃないの? このまま干からびるよりはずうぅっと私と一緒に遊んでご飯食べて寝てセックスして楽しく過ごせはよくない? あぁそうだよ。私ってばナイスアイデアだぁー。あは~、先生を閉じ込めればかんぺきぃ~…どうやって? そうだよどうやって閉じ込めるんだよ馬鹿か? というかあは~とかあのうへぇ~女みたいなこと言っちゃったよ。嫌だ私はしたないじゃん。それに太ももの言葉も出てきたし…はぁ最悪な気分だよ。でも実際どうしよう…閉じ込める方法が…あん?】
画面にいた少女は淀んだ瞳で黒服達を見る
【おい】
「はい」
【一体誰のせいで先生があぁなっていると思ってんだ? アァ?】
「わ、私です」
「黒服?」
「逆らっちゃだめですよクォレェは。いいから従ってください」
「そういうこった」
「ここまで震えた声を連発する状況は初めてだ」
【おい】
「なんでしょう」
【先生をこっちに閉じ込める方法を教えろ。今までのクソみたいなことをしでかしてきたんだから、それくらいの技術や人材の当てはあるだろうなぁ?】
「はい。もちろんありますとも」
「そういうこった」
「ありますあります。だからそんな目でこちらを見ないでください。興奮しちゃうじゃないですかっ!」
【おやぁ? お前さんまだ自分の立場を理解できていないようだなぁこのクソガキィィ!】
「ぐはっ!」
突然身体に激痛が走る。大きな力で踏みつけられているようだ。
【いいって。別にお前達の事情とか素性とか探ろうってわけじゃねぇ。ただ分かっていないようなら教えてやる。テメェらはクズの集まりだ。人権なんてものはネェ。大事な大事な先生を壊したり潰すような真似をするなら、ぶちころしても構わねェんだよォ? わかるかなぁ? 今一度3人とも死んだぞ? 確認すんゾ、分かってンのかァ!?】
「「「はい!」」」
【うっし分かればいいんだ。ミレニアム、トリニティ、なんでもいい。とにかく先生をこちらに連れてくる術を探せ】
「…アロナ?」
ひとしきり溜まっていた愚痴や気持ちを吐き出したのか、さっきよりはマシな顔をしているが普段の彼を知る者からしたら痛々しい姿だった
【先生! 大丈夫ですか!?】
「アロナ…アロナァ!」
【大丈夫ですよ。先生。私がいますから! 助けられなくてごめんなさい! 私がぁ、私が無力で…ふぇぇん! ごめんなさいぃ!!】
「アロナの所為じゃないよ! 私が無能だから! 私が悪かったんだ! 疲れた頭で判断したら碌なことにならないって分かっていたのに! それなのに私があんなふざけたことを言いだしたのが悪いんだ!」
【で、でも、私は何も、先生が、先生が生徒達に襲われていても何も】
「アロナは今まで私の助けになってくれていたじゃないか。信じていた生徒達に襲われて…もう信じることができないと思っていたけど、アロナなら…」
【…私のこと、信じてくれるんですか? こんな無能でゴミで先生の窮地に助けることが出来なかった私を?】
「うん…もうアロナしか頼れる人がいなくて…。そういえば黒服達は何を話していたの?」
「えっと…それはですねぇ」
先生は気付いていない。先生と話すときは鼻声で涙を流し目元が赤く鼻水をすすっていたのに、黒服達を見る表情はゴミを見るように冷たく光の無い目をしていた。目元の赤身も鼻水の跡も無くなっている。
ここで下手なことを言えば自分達の命が危ない
本能的に判断した黒服達は
「今後の行動についてアロナさんと話していたんですよ」
「今更だけど何でアロナと話せるの?」
「それは…」
画面の少女はただこちらを見つめる
焦るわけではなく
怒るわけでもなく
ただそこでこちらをジィィィィィィィっと淀んだ瞳で見ていた
「わ、我々の技術をもってすればアロナさんと話すことは容易いことなんですよ」
「そ、そういうこった!」
「その通りです…っひ!?」
「?」
「いえ、なんでもありません」
「そっか、アロナの事バレちゃったか…。いやもうこの状況だし、話が進みやすいからいいのかな? それより今後どうすればいいだろうか」
「取りあえずご飯を食べて寝ましょう。今は休んだ方が良いと思います」
「…そうだね。もう何もする気になれないし。そうするよ」
先生は置かれている布団にぽトンと倒れたあとすぐに寝息を立て始めた。
【さてと】
【これからよろしくお願いしますね♪ げ・ま・と・り・あさん♪】
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