「私が生徒の性欲処理をすれば解決するのでは!?」「いい考えですね先生!」 作:からあげ
先生が生徒達の性欲を処理してから街は変わった。どこもかしこも発砲音と爆発音が鳴り響き、学園の垣根を越えて集団となっていた。
最初は学園VS学園という風に衝突していた。しかし身内や部内同士で裏切りや脅迫が多発していた。
同じ学園だから、同じ部活の部員だから、同じ境遇で生きてきたから、同じ○○だから…ということすら信頼できなくなっていた。
そんなことが各所で起きればどうなるかというと…
誰にでもわかることであった。
☆アリウススクワッド
ある者は自分ではなく誰かの憎悪を自分の憎悪と錯覚させられた経験がある。先生が突然生徒達の性欲処理をすると言いだしたのは、誰かに自分の役目は性欲処理だと錯覚させられてのではないかと考えた。教唆した存在を割り出し、先生を守り、街の混乱を収めるために魔女と契約して共に戦うことを決意した
ある者は常にガスマスクを着用し、いつも仲間に迷惑をかけていることを気に掛けていた。そんな自分達を助けてくれた先生が危ない目に遭っていることを知った。今の状況は自分達が街を混乱させた状況と非常に酷似しており、当時の気持ちが現在の先生の状態と考え、仲間と先生を助けることを決意した
ある者は常に自尊心が低く、自虐的な言葉を口にすることが多い。救世主扱いされている先生ですらこんな目に遭っているのだから、たとえ権力や武力を高めたとしてもつらい毎日なんだなと思った。いざ各所が抗争ばかりしており、乱戦に巻き込まれて食料が無くなるのは困ると判断し、仲間たちと共に先生を助けることを決意した
ある者はあらゆることに興味関心が低く、常にいなくなりたい、死にたいと考えていた。身体が頑丈なせいで物理的に消えるのは難しい…しかしやりようによっては窒息や酸欠で消えることが出来た…だかしなかった。消えたいのに消えたくない自分の気持ちが嫌になっているときに先生がおかしくなったことを知る。そのときに思ったのが自分を生かしたのは先生だから、実際に消えるなら先生に消してもらった方が良いと考え先生を助けてから殺してもらうことを決意した
☆ヴァルキューレ
ある者は「狂犬」といわれていた。公安局を務める生徒の一人で、自身の正義と現実の醜さに挟まれどのように在るべきか、どのように在りたいかが曖昧になり、本心が分からなくなっていた。先生の言葉を聞き、行動を見て、自分が何をしたいか、自分が何をするべきかを理解し、街の混乱を抑えるために行動し始めた。この事件が片付いたら、二人でコーヒーを飲みたいと思っている
ある者は学園都市の治安を維持する警察官に憧れそのための学校に入学した。射撃が下手でも最後まであきらめずに粘ることで任務を達成し目標に少しずつ近づいていた。そんなある日先生が生徒の性欲処理をすると言い始めたので逮捕しようとしたが、他の生徒に強襲され気絶してしまう。意識を取り戻してからは先生が学園都市の治安を乱していると考え、誰よりも早く先生を逮捕するために行動し始めた
ある者はのんびりとした公務員に憧れ警察学校に入学した。金や名誉に振り回されないように窓際族の生活を楽しんでいたが、そんな自分も働かざるを得ない事件が起きた。それはとても大きな規模で、先生を捕まえないと解決しないことを理解した。もう一人の同僚と協力して、上司と共に行動することを決意。さっさと終わらせてドーナツを食べたいと思っている
☆クロノススクール
ある者達は学園の垣根を越えた事件は宇宙に行くとき以来だと興奮し、マイクとカメラを用意して現場を走り回っている。なお乱戦の中でカメラもマイクも自分達も無傷でいることから相当な熟練者だということが分かる。この事件が早く片付いて欲しいと思う気持ちと、どのような経緯でどのような結末になるのかが非常に興味深く簡単に解決しないで欲しいという気持ちが衝突していた
☆連邦生徒会
ある者は行方不明になった生徒会長の所為で起きた混乱を後手になりながらも対処していた。大きな事件で、各学園が一堂に会する場面ではそれぞれギスギスしていたところにも立ち会っていた。そんな面倒なことを切り抜けたと思ったらこれまでが前座だと思える大きな事件が起きた。しかも事件を起こしたのが先生ということに頭を抱える。今すぐ帰って何もしたくないが、やらないと街が滅びると確信し泣き言を言わずに行動している
ある者は常に何かを食べており、私的な話も、公的な話のときも明太子のお菓子を口にしている。普段から仕事は先生の方に投げることがほとんどだが、その先生がおかしくなり自分で仕事をしないといけないことに苛立っている。仕事を押し付けるために先生を見つけようと躍起になっている
ある者はウェーブロングの金髪と黒い翼の少女で、どんな時でも「すごいね」「あっさり終えられましたね」と全肯定する。ある者の秘書の役割をしているが、彼女が潰れそうになっていることに気付き、すぐにでも先生を見つけないと彼女が過労死すると判断した。持っている力全てを使って彼女を守りたいと決意した
ある者は財務長の室長で、ある者に口を酸っぱくしていた。実際仲はそこまでよくない。先生のせいで各学園が崩壊し始め、街が混乱になっている。そのどさくさに紛れて資金や物資を強奪する存在が現れ、その対処に追われている。事件を片付けたらある者に文句を言う前に、先生をビンタすることを決意した
ある者は体育室長であり、単純で騙されることが多かった。ある生徒達から体育で使う道具や場所のことを聞かれ、それに正直に答えた後に先生が生徒達に襲われていることを知った。しかも現場には自分が教えた道具が落ちていたり、場所が自分しか知らないようなところが多かった。思い返せば訪ねてきた生徒達の目がキマッていたのは自分の所為ではないかと、自分が責められるのではと恐れている。おにぎりを沢山食べて気持ちを落ち着かせようとした
ある者は小柄で褐色で開けた格好をしている少女だ。いつも眠くて怠いと感じている。しかし、ある経験をすると怠いというのは腰を振って達した時のあの怠さなんだと分かった。今は他の役員の仕事を手伝いつつ、街の様子を見ている
「私に任せればこんなことにはならなかったのに…どいつもこいつも無能ばっかりで嫌になりますね…」
溜息をつきながら牢屋を脱出する。地上から聞こえる発砲音や爆発音、聞こえてくる会話から推理するに、私を貶めたあの先生が襲われているのだろう。しかも先生から行動してこうなっているのだ。
あのとき私に偉そうなことを講釈しやがったくせにこの様とは…
「だから言ったじゃないですか…。この街を統べるのは超人である私じゃないと…」
地上まで上ると倒壊した建物に爆発で地面に穴が空いている。周辺には銃が落ちており、生徒達が倒れたまま動かないでいる。顔には殴られた後があり赤く腫れている。別の場所からまた銃撃戦をしている音が聞こえ始めた。
空を見上げるとヘリコプター同士で衝突したりミサイルを飛ばしあっている。
「これはこれでいいかもしれませんね。このような事態を収拾してこそ超人。生徒会長さえいればなんて言わせません。超人である私だから解決したと誰もが思う事でしょう。私に汚名を着せてくれた礼はしつつも再び頂点に立ちましょう。そして思い知らせるのです。この私の、超人である私の実力を…ふっふふ…」