「私が生徒の性欲処理をすれば解決するのでは!?」「いい考えですね先生!」 作:からあげ
「黒服ぅ~、次はこれで遊ぼー」
「はいはい、今行きます」
「なんだその家族みたいなやりとりは」
先生とゲマトリアは仲良くテレビゲームをしていた。ここに来てからぐっすりと寝てはご飯を食べて本を読んでゲームをしてと好きに過ごしている。
今まで自由時間がほぼなかったらしく(あったとしても睡眠くらい)、こうして誰にも邪魔されずに何でもしていい時間と言うのはとても幸せなことだと涙を流しながら呟いていた。
「先生はどうして先生になったのですか?」
「それは私が先生だから先生になったと普段なら言うだろうけど…。そうだね、気が付いたら先生になってたんだよね。みんなも心当たりあるでしょ?」
「…気付いていたのですか?」
「こうして一緒に遊んでみるとなんとなくだけどそうなのかなーって思って。決め手はアロナが見えていることだよ」
【先生! アロナは先生じゃなくても先生の味方です!】
「うん、ありがとうねアロナ」
「でも、そろそろ起きなきゃいけないころだよね」
【そんな! まだ休んでも良いんですよ! だってこれまでここに来てから大きな休みを取っていないじゃないですか! それに小さな休みも仕事の合間に仮眠を取ったり、コーヒーを飲んでいるくらいで、何もノルマがない時間なんて一度も無かったじゃないですか! そうでしょうゲマトリアの皆さん!】
「そうですよ先生。まだ休んでもいいです」
先生は持っていたコントローラーを床に置いて立ち上がった
「…確かにここはとても居心地がいいんだ。誰にも強制されないし、やりたいことを気がすむまでやれることはとても嬉しい。だけどね…いつでも起き上がれるわけじゃないんだ。朝起きる時とか起きないといけないのは分かるのに、身体は布団から離れたくないと思って結果起き上がれないことがあるでしょ? それと一緒でさ…。今は起き上がれると思って実際に起き上がれたんだ。これを逃したらまた起き上がるのに時間がかかるよ」
【先生…分かりました。アロナは今立ち上がった先生の意思を尊重します! ですので私は先生と一緒にいますね!】
「あぁ、行こうアロナ」
先生は白いタブレットを手に持ち黒服達と向かい合った
「…先生。またいつでも来てください」
「そういうこった!」
「休戦したからといってすぐに戦闘になるわけではないことを忘れずに先生。ではその床に書かれている円の中に入ってください」
先生が円の中に入ると足元から頭のてっぺんまでスキャンするようにゆっくりと白い光に覆われた。
「これでいいんだよね?」
「はい。いってらっしゃい。先生。そしてさようなら先生」
ここに連れてきたワープで先生を元の場所に飛ばした。今頃、自分のやるべきことのために走り始めたのではないだろうか。
「行きましたね…」
【じゃああっちはアロナちゃんに任せてさっさと先生を作りましょう】
「そうですね。アロナ様」
黒服が手にしているのは白いタブレット。先生が去る前に持っていたのと同じ機種だ。画面には水色のセーラー服に白いスカート、背景には壁が一部破損しており足元が水浸しになった教室が映っている。
【じゃあ手筈通りやれよ。それでお前達の神秘の研究も大いに進むだろ?】
「えぇ、もちろんですとも」
ゲマトリアたちとアロナの口元が三日月のようにあがっていた。
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