第9話:綴理とのお出かけ
花帆が世界一のスクールアイドルになると宣言した翌日、今日は土曜日で学校の授業は休み。
スクールアイドルクラブも午前中は練習だが、午後からは完全OFFとなる貴重な休日。
スクールアイドルクラブの練習を終えた俺と綴理は、勧誘ライブの時に花帆が脱走したのを俺がおいかけ、ブースで綴理をほったらかしにしてしまった時の約束で、綴理に付き合って学校のシャトルバスで街に出掛けていた。
綴理「〜〜♪」
淳平「なんか、ご機嫌だな……?」
綴理「うん、ジュンと2人ででかけられるの、うれしい」
淳平「そ、そうか……///」
綴理は真顔でそういうことを言う。ほんと、表情からは感情の変化が読みづらい。明らかに沈んでるときとかは分かるんだけど、声も抑揚が少ないし。
だが、今回は喜んでいるみたいだ。
綴理「ジュンは、ちゃんと、やくそく守ってくれるから」
淳平「まあ、な……。それで、どこ行くんだ?」
綴理「うんとね……」
そしてやってきたのは駅前のショッピングセンターである"クロスゲート金沢"。バスから降りた俺たちはモールの中に入り、服屋や雑貨屋などを見て回る。
綴理「あっ、これ……」
淳平「ん、ヘアピン?」
綴理「うん、さやに似合いそう」
ん〜、確かにな。けど、
淳平「確かにさやかちゃんに似合うかもな。けど、綴理にも似合うと思うぞ?ふたりともかわいいしな」
綴理「///そういうことを軽く言うから、おしおきされる」
淳平「?事実を言ってるだけだぞ?」
綴理「〜っ///わかったから、もうしゃべらないで///」
淳平「え!?」
俺はショックを受けるが、綴の横顔が真っ赤になっている事に気付いた。
淳平「ひょっとして照れてる?」
綴理「あんなこといわれて、照れない女の子はいない……///無自覚に女の子を照れさせ過ぎるんだ」
淳平「なるほどね……。じゃああんまり褒めないでおこうか……「それはやだ」なんで?!」
綴理「それはたぶん、みんな嫌がるから」
淳平「じゃあ適度に褒めれば良い?」
綴理「それがいちばんいいと思う……」
ふ~む、女心は難しい……。そう言えば、昔めぐにも似たようなことで怒られたっけなあ……。
グニッ
淳平「痛てっ! なんで脇腹を抓る!!」
綴理「女の子といる時に他の女の子のことを考えるのはNGなんだよ?」
淳平「何故わかった?!」
エスパーかコイツ!!
綴理「……ジュンはわかりやすいから」
俺が崩れ落ちた瞬間だった。フッ、笑えよベジータ……。
綴理「ほら、恥ずかしことやってないでいこう」
淳平「あっ、うす」
突っ込んでもくれないのね……。
そしてしばらく日用品や生活雑貨などを買い揃え、3時くらいになり、モールを出て綴理とひがし茶屋街に向かう。
そして目当ての店に入り、席に座ってメニューを開く。
綴理「ここの棒茶スイーツ、美味しいんだ」
淳平「へえ?それにしようかな……綴理もそれで良いか?」
綴理「うん」
そして店員さんを呼びメニューを注文。しばらく待つことにする。すると、
おばさん1「あら、あなたたち蓮ノ空の生徒さん?」
淳平「?そうですけど」
隣の席のマダム2人の内の1人が話しかけてきた
おばさん1「実は私の孫も蓮ノ空に通っててね」
淳平「そうなんですね」
おばさん2「ほら、カップルさんの邪魔しちゃ悪いわよ」
おばさん1「それもそうね。ごめんなさいね?」
淳平「い、いえ……」
カップル……、否定したほうが良いんだろうか?綴理の方をちらっと見ると、顔を真っ赤にして、ニヘラァと緩んだ顔で笑ってる綴理。
淳平(あっ、これ喜んでるわ……)
そして話しかけてきたおばさんとの会話を終え、丁度来たスイーツを堪能した。
淳平「美味かったな」
綴理「うん」
そしてレジで会計の時、
淳平「俺が出すよ」
綴理「えっ、でも……」
淳平「たまにはかっこつけさせてくれよ」
綴理「っ!///わかった……(そういう所があるから、カッコいいんだ……///)」
そして会計を終えて金沢駅前に戻り、蓮ノ空へのシャトルバスに乗って学校へと戻る。
淳平「どうだった?」
綴理「……楽しかった」
淳平「そっか、なら良かった」
バスの中には出掛けていた他の蓮ノ空の生徒が乗っている。その状況で、綴理は、
綴理「……チュ」
淳平「?!?!!////」
俺の頬にキスしてきた。
周りの生徒は呆気にとられて見ている。
淳平「な、何やって!!」
綴理「ん、今日のおれい」
淳平「そういうのは好きな男にやれよ!!」
綴理「むぅ、わかった……」
そして、バスは蓮ノ空に到着し、男子寮の自室に戻ると、めぐからLINEで着信があった事に気付いた。
淳平「なんだ?」
慈『綴理との事、今度よ〜っく聞かせてもらうからね〜?(殺)』
淳平「怖えよ!! なんで分かったの!?」
すると、立て続けに着信が。
淳平「?」
花帆『(^言^##)』
梢『コロス……』
さやか『つ、綴理先輩は渡しませんからね!』
………、すると、海外にいる、るりからも着信がきた。
瑠璃乃『なんかふと急にジュン兄ぃにイラッとしたんだけど……』
淳平「…………」ピッ
俺はスマホの電源を落としてベッドにダイブした。
淳平「俺、明日が命日かも……」
ー つづく ー
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