蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第101話:ステージ探し①

昼休みに『ネット禁止令』を撤廃させるための方針を練り、放課後になってからそれぞれのユニット事に外出してステージを探しに街へと出ていったみんな。

 

 

 

 

 

 

ー みらくらぱーく! ー

 

現在、2人はバスに乗って目的地へと向かっていた。

 

慈「というわけで! みらくらぱーく!に最もふさわしい配信ステージを探すため、私たちは街に繰り出すのだった!」

 

瑠璃乃「のであったー! でも、ジュン兄ぃも来れば良かったのに……」

 

慈「ジュンはジュンでやることあるって言ってたからね……。ジュンを信じよう? あと、しばらくハードスケジュールになるかもだけど、大丈夫だよ、るりちゃん。充電切れたら私がおぶってあげるから!」

 

瑠璃乃「んふふ、心配ご無用でござります。お出かけの際に、今回はモバイルバッテリーがございますから!」

 

慈「? お菓子持参的な?」

 

瑠璃乃「それはなんと、動いて喋ってカワイくて温かいのです!」

 

慈「私のことかい! いいよ、道中もさんざん楽しませてあげるからね!」

 

瑠璃乃「さっすがめぐちゃん! みらくらぱーく!の歌とダンスとビジュアルとトーク担当!」

 

慈「じゃあ、るりちゃんはなにするんだよ!」

 

瑠璃乃「ルリはいるだけでいいって!」

 

慈「そんなの綴理ひとりでじゅうぶんだよ! まったく………。アイディア出しもちゃーんとやるんだよ、キミ」

 

瑠璃乃「Okay-Dokey(おーきーどーきー)!!」

 

そして、バスを降りて着いた場所は……。

 

瑠璃乃「みらくらぱーく!っぽい場所そのいち!バッティングセンター!」

 

慈「嫌いじゃないけど! 北陸大会の舞台としては、ちょっとキラキラ感が足りないかなあ!?」

 

瑠璃乃「ムムム。だったら!」

 

そしてルリちゃんはめぐの手を引いて近場の思いついた場所に行く。

 

瑠璃乃「みらくらぱーく!っぽい場所そのに!カラオケ!」

 

慈「カラオケで地方決勝に出るスクールアイドルがいるかぁ! 友達と遊びに来た女子高生じゃないんだよ!?」

 

瑠璃乃「だったら次こそ本命いっちゃう? いっちゃうかー!」

 

慈「お出かけ楽しそうじゃんね、るりちゃん……」

 

そして今度は近くの駅から電車に乗り、着いた場所は……

 

慈「さむ・い!」

 

瑠璃乃「みらくらぱーく!思い出の場所と言えば、やっぱりここ!海っしょ!」

 

到着したのは風よけも何も無い冬の海の砂浜。凍えるような冷風が吹付け、当然目茶苦茶寒い。

 

瑠璃乃「ルリ、今でもときどき遊びに来るんだ。めぐちゃんとライブした思い出の場所だかんね!」

 

瑠璃乃「この、だーれもいない海に、おっきなステージ作って歌って踊るの、きっときもちいーよ! ルリの釣り仲間もいっぱいご招待するからさー! ね、めぐちゃんっ!」

 

だが、

 

慈「むり。さむい」

 

瑠璃乃「あれっ、めぐちゃんが充電切れみたいになっちゃってない!?」

 

慈「わたし。帰る……」

 

瑠璃乃「め、めぐちゃん!?」

 

慈「私ね、るりちゃんとまたこうやっていっぱい遊べて、幸せだったよ。もっともっといっぱいの人を巻き込んで、ずーっと楽しいことしようね………」

 

瑠璃乃「なんかそれ最後の言葉っぽくない!?」

 

慈「みらくらぱーく!……フォーエバー………」

 

そして、めぐはトボトボ歩いて帰っていった。

 

瑠璃乃「めぐちゃーん!?」

 

ルリちゃんもめぐの後を走って追いかけていった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー DOLLCHESTRA ー

 

綴理とさやかちゃんは、協力者と聞いて真っ先に思いつく人物を訪ねに近江町市場にやって来ていた。

 

さやか「協力者と言えば、ですよね」

 

綴理「最近はこの辺りに……ああ、いた」

 

さやか「れいかさーん!」

 

れいか「さやかちゃん!綴理ちゃん! 聞いたわよー、大変なことになってるんですってねー!」

 

さやか「そうなんです。もしご迷惑でなければ、なんですが………」

 

綴理「力を貸してほしい」

 

れいか「そんなの当たり前でしょ! いつもいつもスクールアイドルクラブのみんなには、いろいろとお手伝いしてもらっているんだから! 商店街のみんなには話を通してあるから、必要ならいつでも声をかけてね! 10人でも100人でも、もってってもらっていいから!」

 

綴理「そんなにたくさん……。ボク鬼ごっこしてみたい」

 

れいか「ええ、いいわよ! みんなー!」

 

さやか「ま、待ってください! その、ステージを作ることになったらご協力をお願いしますから! 今はお気持ちだけで!」

 

綴理「じゃあ、そのときに鬼ごっこもしよう」

 

さやか「お仕事中に、失礼しました! どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!」

 

さやか「ふう、びっくりしました……。なんだか、勢いがすごくて………。でも、みなさん本当にいい人ですね」

 

綴理「うん。そしてみんなも、スクールアイドルが大好きなんだ」

 

さやか「がんばらないと、いけませんね。そうだ、綴理先輩。もう1か所、寄り道させてもらってもいいですか?」

 

そして、さやかが向った場所は……

 

綴理「ここ……ボクたちがライブしたスケートリンク……」

 

さやか「はい。まだ決めたわけじゃありませんが、配信ライブをするならここも候補のひとつかな、と……。わたしと綴理先輩が、初めてDOLLCHESTRAになった場所ですから」

 

綴理「覚えてるよ。ふたりですごいこと、したね」

 

さやか「はい!」

 

すると、聞き慣れた声が話しかけて来た。

 

つかさ「あれー、スクールアイドルちゃんだー」

 

さやか「お姉ちゃん! どうしてここに?」

 

つかさ「どうしてはひどいなー。お姉ちゃんだってひたむきにがんばってるんだよー? アイスダンス」

 

さやか「あ……うん、そっか。うん。がんばっててえらいね、お姉ちゃん」

 

つかさ「新しくなにかを始めるのって、大変だねえ。だから、さやかもえらい!立派!自慢の妹!」

 

つかささんは、さやかちゃんの頭を「うりゃうりゃー」と撫でまくる。

 

さやか「やっ、ちょっとっ! わかったから、わかったからやめて!」

 

するとつかささんは改まり、

 

つかさ「綴理さん。生真面目で融通の利かない妹ですけど、どうぞ面倒見てやってください」

 

さやか「なに言ってるの、お姉ちゃん!」

 

綴理「うん。ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします」

 

さやか「それなにか違いますよ!? 綴理先輩! もう!」

 

つかさ「………っふふふふふ! ところでさやか、今日は淳平さんは一緒じゃないの?」

 

さやか「いつも一緒にいる訳じゃないからね!? 付き合ってる訳じゃないんだから!! 今日はやることあるって学校に残ってるよ!!」

 

つかさ「そうなんだ。射止められる様に頑張ってね〜」

 

さやか「もう///」

 

綴理「……ジュンはさやにも渡さないよ?」

 

つかさ「あら!? 綴理さんもライバルなの?」

 

さやか「というより、部活の全員がライバルだよ……」

 

つかさ「まあ!」

 

 

 

ー つづく ー




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