蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第104話:想いの結晶!Link to the FUTURE(リンク・トュー・ザ・フューチャー)!!

あれから数日が過ぎ、いよいよ今日ラブライブ!北陸地区大会当日となった。

あの騒動のあと、噂が一気に広まり……淳平はスクールアイドルクラブのみんな以外からも「俺達のために自分の経歴を犠牲にするなんて!」や、「日野下くんを犠牲にして生活が戻って嬉しくないよ!!」など、色んな生徒から思いとどまるように声をかけられた。

 

淳平(こんなにも俺は皆から思われてたんだな……)

 

それを淳平は再確認することができ、スクールアイドルクラブのみんなの計画を生徒たちに伝えると、皆が故郷や実家の両親、兄弟姉妹たちにこのことを伝えて、ネットが使える彼らにSNSなどで情報を拡散してもらった。

 

俺達の方もれいかさんや、つかささん、花帆の手伝った喫茶店の人、ルリちゃんの釣り仲間、花帆は妹のふたばちゃんやみのりちゃんにも連絡して情報発信を頼んだ。

そしてライブが始まる2時間前には、準備の手伝いを申し出てくれた人が蓮ノ空に到着。

音楽堂で皆で準備を進めていた。

 

生徒は外出禁止でも、向こうが来てくれる分には禁止されてないからな。ルールの穴を突かせてもらったぜ!!

 

梢「私たちには、こんなにも協力してくれる人がいるのね……」

 

綴理「うん。負ける気はないけど、尚更負けるわけにはいかなくなった!」

 

さやか「でも、花帆さんの全員突破のアイディア……あれは盲点でしたね!」

 

慈「うん! あのアイディアなら、皆が自分達のやりたいことを出しつつ全員で突破できる!!」

 

瑠璃乃「花帆ちゃんお手柄だよね!」

 

花帆「いや〜、それほどでも……」

 

やれやれ……

 

淳平「でも、本番で失敗したらなんの意味もなくなってしまう。頼んだぞ?」

 

梢「ええ! 任せて!!」

 

慈「私達が勝って撤廃してもらったら、ジュンは私たちに謝ること!!」

 

沙知「そうだぞ? まったく……本当に出すなんて」

 

皆から文句を言われてしまう。

 

淳平「分かってるよ。お前らだけじゃない。全校の皆に謝るつもりだ」

 

沙知「……うん。ならひとまず許してやる。だが、皆が勝たないとジュンペイは自身を餌にして撤廃させるつもりだ。そうなれば、事実がどうあれジュンペイには悪い評判が世間に出てしまう。あたしたちのためにも、ジュンペイを守るんだ」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「はい!!!!!」」」」」」

 

みんな……、本当に…最高の仲間だよ。

 

淳平「じゃあ俺も手伝いに行ってくるよ」

 

梢「ええ。お願いね」

 

 

 

 

◇◆

 

そして俺は準備状況を見て回り1人の女の人を見つけた。あの人……来てくれたのか。でも確か前に怪我してるって……。あれ、けっこう重いはずだよな?

 

俺はその人の所に向かった。

 

淳平「それ、半分持ちますよ」

 

つかさ「えっ? ああ、淳平さん……。ありがとうございます。意外と重くて苦労してました〜」

 

淳平「怪我に響いたらアイスダンスまで出来なくなりかねませんから。重いの運ぶ時は手伝いますよ」

 

俺がそう言うと、

 

つかさ「……それ、狙ってます?」

 

淳平「? 何がですか?」

 

つかさ「無自覚……ハァ。さやかも苦労しますね」

 

え? なんかバカにされてる?

 

つかさ「私まで惚れさせる気ですか……///」

 

淳平「え? なんか言いました?」

 

つかさ「別に?」

 

淳平「なら運んじゃいましょう」

 

つかさ「そうですね~。じゃあ手伝いお願いします」

 

そしてさやかちゃんのお姉さん、つかささんを手伝って準備に参加した俺。

 

そして1時間半後、準備が全て完了した。

 

淳平「皆さんのお陰で準備が完了しました!あちらに席をご用意していますので、ライブを楽しんでいってください!!」

 

れいか「いや〜綴理ちゃんとさやかちゃんのライブが現地で観れるなんてね!」

 

つかさ「さやかがお世話になってます。私も楽しみで……」

 

れいか「さやかちゃんのお姉さんでしたっけ? れいかと言います。さやかちゃんにはよく市場を手伝いに来てもらって助かってます」

 

つかさ「村野つかさです。こちらこそ妹がありがとうございます……」

 

えな「みんな〜! 頑張れ〜!!」

 

びわこ「花帆ちゃ〜ん! さやかちゃ〜ん!!」

 

しいな「瑠璃乃ちゃ〜ん!!」

 

 

その頃――、

 

規制派の理事たちは、各々の家でラブライブ!北陸地区予選のページを開いていた。

 

嫌味原「まあ、通信制限があるからネット配信なんかできるはず無いがな……ククッ」

 

 

そんなことを呟いていたという。

 

だが……、この日に備えて皆に情報を拡散して貰い、集まったデータ通信量は何と10ギガバイトを楽々越えていた。これなら30分ライブをしても余裕でお釣りが来る。

 

そして、ライブ開始時間になった。

 

 

嫌味原「さてと……!?」

 

その他の規制派の理事たちは驚きを隠せない。なぜなら、配信が普通に始まり、その映像は途切れる気配がない。

 

嫌味原「ど、どういう事だ!?」

 

すると、会場の梢が今回の事について話し始めた。その作戦を聞いた理事たちは……、

 

嫌味原「!! 電話は使えたから、家族や知り合いに電話して情報を拡散して貰った!? それを使って世界中の人たちから通信量を分けてもらって蓮ノ空に集めただとおっ!?」

 

驚愕の作戦に度肝を抜かした規制派理事たち。そして、みんなのライブが始まった。

 

 

花帆の作戦、〈Link! Like! メドレー!〉、それは、一曲の各フレーズを、各ユニットだけで分けて歌い、その歌うフレーズ部分はそのユニットの特色を大きく反映。それを違和感のない一曲に仕上げたものだ。

 

その曲の名前は――

 

花帆「聴いてください!!〈Link to the FUTURE(リンク・トュー・ザ・フューチャー)〉!」

 

そして歌い始める皆。まずは歌いだし、全員で順番に歌っていき、スリーズブーケのフレーズから入る。その後はDOLLCHESTRA、みらくらぱーく!と、各ユニットの特色に合わせて曲調がガラリと変わる。

 

しかし、1つの曲として違和感なく仕上げられている。

 

そして、メインのサビ。今度は全員で歌い、スクールアイドルクラブ全員の想いを叩きつける。

会場のボルテージは臨界点を越え、途轍も無い盛り上がりを見せる。

 

 

そして、曲が終わると、万感の拍手とともに……ライブは幕を閉じた。

 

 

色んな人たちの思惑と願いが交錯する中、数日後地区予選の結果が発表され……蓮ノ空学院スクールアイドルクラブは、北陸地区予選を見事優勝。

全国大会に進出し、理事長との約束通り〈ネット禁止令〉及び〈外出禁止令〉は、撤廃されることになった。

 

淳平「俺達は……いや、みんなは勝ったんだ!!」

 

 

ー つづく ー




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