北陸地区予選も終了し翌日。今日から蓮ノ空は冬休みに入る。〈ネット禁止令〉と〈外出禁止令〉の撤廃に成功したため、生徒たちも伸び伸びとお正月と年末を過ごせる。
そして今年最後の全校集会のとき、
校長「では、生徒全員羽目を外しすぎないように。……最後に、日野下淳平くんから話があるそうです」
ザワザワ……
体育館に集まっている生徒たちがざわめき出す。梢やさやかちゃんたちも「何事か」とステージに視線を向ける。
そして俺は壇上へと上がる。
淳平「皆、改めて北陸地区予選の時は協力ありがとう。みんなの協力のお陰で、〈ネット禁止令〉と〈外出禁止令〉は撤廃できた。みんなの自由を守ることができた。あと、俺は勝手に退学届なんか用意して自分一人でなんとかしようとした。……心配かけてごめん」
生徒たちは笑うと、「そんなの協力するのは当たり前だ!!」とか、「皆で勝ち取ったんだよ!!」とか、皆が喜びを分かち合う。
その他にも、「本当に心配したんだからね!?」、「お前が居なかったら学校つまらなくなるじゃんか!!」など、俺を思ってくれる声が沸き起こる。
皆………。少し、申し訳ないけど、
淳平「それでみんな、あの一件のあとで俺は理事長室に内密に呼ばれてな。さすがに理事を脅すのはアウトということで、少し罰はうけることになった」
!?
生徒たちが騒ぎ出す。花帆たちも「聞いてない!!」と焦った顔だ。
淳平「もちろん、容認派の理事たちと規制派の理事たちが議論と譲歩を重ねた結果、俺はアメリカでもかなりのレベルの高校に留学することになった」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「!?」」」」」」
明らかに全員がショックを受けている。騒ぎ出しそうになった瞬間、俺がストップをかけた。
淳平「ストップ! 話はお終まいまで聞け!! 留学とは言ったけど、ラブライブ!全国大会が終わったあと、1月の15日から3月の1日までの短期留学だ。3年の卒業式までには戻ってこれるし、ラブライブ!もお終まいまでみんなと一緒にいれる。来年度も頭から俺は居るから。少しの間だけサヨナラだ」
それを聞くと、皆が安心したように息を漏らした。「良かった〜」と言う声が至るところから聞こえてくる。
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「……………………」」」」」」
淳平「とにかく! 留学には行くけど、今生の別れじゃない。1ヶ月と少しの間だけこの学校を出る。皆……蓮ノ空を頼んだぞ!」
皆が『おーーーっ!!』と雄たけびをあげる。スクールアイドルクラブの6人は……、
梢「まあ、ただで済むかは怪しかったけど……」
綴理「ラブライブが終わるまでは一緒にいられる。ジュンにボクたちが全国優勝するところを見せるんだ!」
さやか「15日からだったら、私の誕生日も一緒にいられるんですね……」
瑠璃乃「ちゃんと沙知先輩の卒業式には居られるんだし、ルリたちもがまんするところかもね」
花帆「寂しいけど、笑顔で送り出そう!だって、すぐにまた会えるもん!!」
だが、
慈「……無理」
瑠璃乃「ん?めぐちゃん?」
慈「だって! 2月の月末には定期テストあるじゃん!! ジュンが居ないんじゃ私赤点確実じゃんか!!」
めぐが頭を抱える。ったく……、
淳平「めぐが頑張って赤点回避したらめぐと一緒にどこか行って好きなもの買ってやろうと思ってたんだけどなあ……」
そう言うと、
慈「っ!!」ガバッ!
めぐは顔をあげる。
慈「皆ごめん!! 私に勉強教えて!! ちゃんと聞くしちゃんとやるからあっ!!」
2年生や3年生は呆れたように笑い……、「手伝うよ!」と、協力の意を示した。
本当に皆いい奴だな。
淳平「花帆たちには帰ってきたらご褒美に何かするから。めぐはこうでも言わないと留年する可能性あるから……」
さやか「慈先輩……」
瑠璃乃「めぐちゃん……」
二人の呆れた目。
慈「二人してなんだよ~!!」
そして、全校集会は終わり、俺も皆に謝罪。そして俺の処遇を伝えた。
1ヶ月と少しの間だけ離れることになるが、皆なら大丈夫だろう。
さて、まずはラブライブ!全国大会を片付けないとな!!
ー つづく ー
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