蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第三章 雨と、風と、太陽と!
第10話:花帆、特訓開始!!


休日明け、スクールアイドル部の部室では……、俺が正座させられてる前で、スクールアイドルクラブの面々が恐ろしい顔で睨んでいる。

 

梢に至ってはどこから持ってきたのか釘バットを担いで怖い笑みを浮かべていた。

 

蓮ノ空の制服のセーラー服と長いスカートと相まって昭和の女番長(スケバン)みたいだ

 

梢「………何か言うことは?」

 

淳平「も、申し訳ありません……」

 

俺はそれしか言えなかった。下手に言い訳すると刑罰が重くなると分かりきっていたからだ。

 

梢「……ハァ、まぁ、どうせ綴理から、あなたの隙をついてやったんでしょうね」

 

淳平「そこまで予想できてるならなんでこんな事になってるの……?」

 

梢「なにか言った?」ギロッ!

 

淳平「いえ何も!!」ブンブン

 

俺は勢いよく首を横に振る。

 

梢「じゃあ、今度私達とも一緒に出かけてくれたらチャラにしましょうか」

 

淳平「は、はい!!」

 

そんなことで許されるのなら朗報だ。いくらでも出かけてやる!!

 

花帆「淳兄ぃとお出かけ……やったーー!」

 

さやか「わ、わたしもですか?」

 

梢「さやかさんは無理にとは言わないわ」

 

さやか「なら、わたしは遠慮しておきます」

 

梢「なら、そういうことで。分かったわね?あ、ただし費用は全額淳平の奢りでね?」

 

淳平「はい!!…え?」

 

梢「じゃあ今度の土日は両方ともスクールアイドルクラブの活動は1日休みにするからその時にお願いね?花帆さん、淳平の財布をすっからかんにしてやりましょう?」

 

花帆「はいっ!」

 

淳平「はい!、じゃねぇよ?!」

 

梢「うるさいわよ?では、部活を始めましょうか?」

 

そして、梢はこの間の花帆の反省点を洗い出し、練習の計画を立てる。

 

花帆「まずは、いっぱい練習しないと。次のライブは、あたしの卒業する直前の2年後にします!」

 

梢・淳平「「お待ちなさい(ちょっと待て)!!」」

 

淳平「は? 2年後?それまでライブやらない気なのか?!」

 

花帆「だって、あたしこんなにダメダメで……、たくさん練習しないと……」

 

梢「思ったよりも重症ね……。花帆さん?初めから完成度の高いライブをすることができたら、それは素晴らしいことだわ。けど、そのために自分の楽しいを我慢する必要は無いのよ?」

 

淳平「そうだよ。一週間もぶっ続けでライブするくらい好きなんだろ?だったら、2年間もがまんするなんて嫌だろうし、できないだろ?」

 

花帆「そ、それは……その、はい。ライブしたいです」

 

梢「なら、目標を立てて、それに向かって一歩一歩努力して近づいていけば良いの。とりあえず、直近では金沢市が開催するスクールアイドルのイベントがあるから、そこを目標にしましょう。当然、他の学校のスクールアイドルも参加するわ」

 

花帆「ええ?!」

 

花帆は尻込みするが、

 

淳平「お前なら必死に頑張ればできるから!頑張ってみよう?」

 

花帆「……わかった!やります!!」

 

梢「じゃあ、とりあえず練習スケジュールを説明するわね?」

 

 

そして、その日は花帆を梢流に軽く(・・)練習を施し、その日は部活は終了して寮に戻った。花帆、死にそうな顔してたな。ぜんぜん軽く無かったし……。

 

 

 

そして次の日早朝も梢の監督の下、花帆は朝練を行う。花帆にとっては初めての朝練だ。

 

そして朝練も終了して授業が始まる時間が近づいてきたので、いったんお開きにして各自教室に向かった。

 

 

 

 

……ついに放課後の部活の時間になり、俺と梢は教室に花帆を迎えに行った。すると、

 

花帆「購買に、漫画の新刊が届いたんだ!早速取りにいかないと!!」

 

しいな「か、花帆ちゃん……、後ろ」

 

花帆「へ?……ッ?!」

 

梢「大丈夫よ花帆さん。注文してたなら購買は取り置きしていてくれるから。どうせならイベントが終わった後の自分へのご褒美ということにしない?」

 

花帆「い、いや、そんな餌をぶら下げなくても、ちゃんと練習はしますから!! せめて30分! いや、10分でいいからーーーーっ!!」

 

梢「淳、連行して?」

 

淳平「うす」

 

花帆「いやーーーっ!!助けてーーっ!!」

 

淳平「悪い花帆。逆らったら俺の命が無いんだ」ズルズル

 

俺は、花帆の首根っこを捕まえて引き摺って連行していった。

 

 

そして、2人は練習着に着替えて練習を始める。

 

体幹トレーニングに、体力トレーニング、ダンスの練習も、初めは花帆はメタメタだった。

 

梢「花帆さん!後一周!」

 

花帆「は、はひぃ……」ゼェハァ!

 

しかし、毎日朝練に放課後の練習に繰り返しているうちに一週間が経った頃には、

 

梢「花帆さん、もう少しペース上げましょうか!」

 

花帆「は、はい!!」

 

なんとか梢の練習についていけるくらいには体力がついてきたのか、それとも慣れただけなのかは分からないが、息は上がりにくくなっていた。

 

そして、広場で休憩していると、

 

花帆「ハァハァ……。なんとか、こなせるようには、なったかな……」

 

淳平「ああ、スゴイよ花帆!やっぱりやればできるんだな!!」

 

花帆「エヘヘ……///もっと褒めて〜」

 

仕方ないので花帆の頭を撫でてやると、花帆は気持ちよさそうに見をよじる。

 

梢「コホン」

 

淳平 ビクゥッ!!

 

俺が恐る恐る後ろを向くと、恐ろしい顔をした梢がいた。だが、

 

梢「はぁ、まぁ、花帆さんも頑張ってることだし、少しくらいはご褒美があってもいいかもね……」

 

淳平「お、おう……」

 

すると、

 

花帆「淳兄ぃ、梢センパイは自分も撫でてほしいんだよ!」

 

梢「花帆さん?!」

 

淳平「そうなのか?そんな物言ってくれれば……」

 

俺は立ち上がって梢の頭を撫でる

 

淳平 ヨシヨシ

 

梢「ッ、んっ///」

 

梢も顔を赤くし、気持ちよさそうにする。そんなにきもちいいのか?

 

梢「んんっ!まぁ、今回は許すとして、花帆さん、我が家に伝わる滋養強壮のドリンクを作ってきたから、飲んでみて?疲れに効くはずよ?」

 

花帆「ホントですか!? いただきま〜す!……うえっ、に、苦い……」

 

梢「フフッ、そうね。けど、効果はすごいのよ?あっ、でも、どうしても口に合わなかったら残しても……」

 

花帆「うう……、いいえ!梢センパイがせっかくあたしのために作ってくれたんですもん!我慢して飲みます!!」

 

そして花帆はドリンクを一気に飲み干した。

 

花帆「苦い……」

 

梢「ふふっ、偉い偉い。でも、花帆さんすっかり体力ついてきたわね。果たしてどこまで続くか心配だったのだけれど、杞憂だったわね?」

 

花帆「はい!できるようになっていくのが楽しいです!!」

 

梢「それは良かった……」

 

花帆「でも、不思議ですよね。蓮ノ空って、学校の中にいくつもユニットがあるなんて……」

 

淳平「そうかもしれないな。元々、蓮ノ空には3つのユニットがあって、それぞれに先輩たちの伝統の衣装や曲が受け継がれてきたんだ。今でも、蓮ノ空というだけで応援してくれる人がいるのはそのためなんだぜ?」

 

花帆「へぇ……ん?3つ?あたしと梢センパイ、さやかちゃんと綴理センパイ、もう1つユニットがあるってこと?でも部員は、あたしたちしかいないよね?」

 

淳平「そう……だな。今は、いないな……」

 

花帆「?」

 

花帆は首をかしげる。すると、

 

花帆「梢センパイ、少し、私の過去の話をしてもいいですか?」

 

梢「……ええ。聞かせて?あなたのこと」

 

花帆「じゃあ――――――、」

 

 

 

ー つづく ー




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