瑠璃乃と合流した花帆と梢は3人でまずは男子寮の淳平の部屋に向かった。
梢「あっ、すみません。2年の日野下くんに用があるんですけど……」
男子寮寮母「ああ、スクールアイドルクラブのかい。多分居るよ。でも、あの子昨日部屋に1晩中明かりが付いてたみたいなんだよね……あの子が消灯時間守らなかったことなんて今までになかったから逆に心配でね。大会の結果がショックだったのかねえ……。案内するよ」
花帆「はい! お願いします!」
そして3人で寮母さんの後を着いていき淳平の部屋の前で止まる。
寮母「じゃあ私は戻るから、終わったら声かけてね?」
梢「はい。ありがとうございます」
そして、3人は扉に向き直り……
コンコン!
梢「淳? 開けてくれるかしら?」
ガチャ
扉が開くと……
瑠璃乃「うわっ!? ジュン兄ぃその顔なに!?」
俺の顔は、一晩中起きていたため寝不足で目の下に隈ができ、おまけにまぶたに涙の跡が染み付いていた。
髪もボサボサ……耳にはヘッドホンがついていた。
淳平「ああ……お前らか」
梢「ヒドイ顔よ淳……部屋もカーテン閉め切って真っ暗だし……」
淳平「ああ、徹夜で今回ラブライブで入賞した他の学校のSNSに上げてた練習メニューとか、過去のライブ影像とか全部見て研究してた……。昨日から風呂も入ってねえんだ……」
瑠璃乃「ちょっ、ジュン兄ぃ……それは」
梢「部屋も散らかってるじゃないの……片付けておいて上げるからお風呂入ってきなさい!」
淳平「……分かった。悪い……」
そして俺は風呂に向かい30分後……
淳平「お〜……、戻った……」
俺が戻ると……
梢「淳……このノート……」
淳平「ああ、それか……」
梢が手に持ったノートには、俺がこの一晩で書き出した他校のスクールアイドルの練習メニューと大会でのパフォーマンスからの分析や傾向、今後の蓮ノ空の練習メニューに取り入れられる改善点など、事細かにビッシリと書かれていた……。
花帆「これ、書くのにどのくらいかかったの?」
淳平「……昨日帰ってきてからずっと書いてたからな………18時間くらい?」
梢・花帆・瑠璃乃「「「じゅっ!?」」」
3人は絶句する。
梢「流石に身体壊すわよ!?」
淳平「はは……っ大量のコーヒーとエナドリにお世話になったよ……」
花帆「まさかご飯も食べてないんじゃ……」
淳平「あ〜そういや食ってないな……」
梢「っ! もう! 私が作ってあげるから取り敢えず食べなさい!!」
淳平「……分かった」
そして食堂に梢が食材を貰いに行き
俺の部屋で軽く料理を作ってくれた。俺はそれをゆっくりと食べながら想いを話す。
淳平「……負けてから、今年を振り返ってずっと考えてたんだ。あそこでああすればよかったんじゃないか……、ここはこうした方がよかったんじゃないか……意味もないタラレバが頭を離れなくて……全部書き出して改善点考えて……」
花帆「なんで、そこまで………」
淳平「蓮ノ空学院スクールアイドルクラブが最強だって、全国に見せつけてやりたかったから……。お前らに……勝って…欲しかった…からっ……」ポロポロ
俺の瞳から、大粒の涙がボロボロとこぼれる。もう枯れ果てたと思ったのに、まだ残っていたらしい。
梢「淳……」
瑠璃乃「ジュン兄ぃ……」
淳平「ゴメン。俺のサポートが足りなかったのかもしれない……「そんな事無いわ!!」梢……」
梢が立ち上がると俺をギュッと抱き締めてくる。
梢「貴方が私たちのために必死になってくれていた事は、私たちが一番良く知っているわ! 例え周りになにか言う人が居ても、私たちが否定する!! 貴方は自分自身の持てる最善を尽くしてくれた!! なのにそんな事言わないで!!」ギュッ
淳平「梢……」
花帆「そうだよ……っ」ギュッ
瑠璃乃「負けたのはルリたちが実力不足だったんだよ……」キュッ
2人も、俺を抱き締めてくる。
瑠璃乃「ジュン兄ぃ、ルリはもう負けたくない!! 次こそ勝って、みんなで『楽しかった』って笑えるように頑張りたい!! だからジュン兄ぃも、また立ち上がってよ!」
淳平「ルリちゃん……」
花帆「そうだよ。アタシたちは……もう負けたくない!」
二人の想いを聞いた俺は……
淳平「………そうだな。いつまでもクヨクヨしてたらダメだよな。ありがとう」
梢「淳!」
俺に生気が戻ってきた。
淳平「そう言えば、お前ら俺になんか用があったのか?」
花帆「ああ、みんなが落ち込んでるんじゃないかって気になってね。皆のところを回るところだったんだよ。次は慈センパイのところに行く予定」
淳平「だったら俺も行くよ。着替えるから外で待っててくれるか?」
瑠璃乃「分かった!」
そして、部屋を出た3人。俺が着替えを終えて外に出ると、3人と合流して女子寮の慈の部屋に向かった。
ー つづく ー
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