花帆の歌詞が完成してから、梢と花帆はその曲の振り付けや作曲を行っていた。
しかしあの後、DOLLCHESTRAとみらくらぱーく!もそれぞれのユニットで歌う歌をそれぞれ作り、ありがとうライブは最初に全員で歌い、その後ユニットで順番に一曲ずつの計4曲を披露する事になった。
幸い沙知先輩が手伝ってくれたお陰でステージづくりも、会場として借りた石川県立図書に特設ステージを順調に作っており、配信の告知も行っていた。
梢「……できたわね。花帆!」
花帆「はい!スリーズブーケの曲……できましたね!!」
二人の曲が完成し、喜んでいると、部室の扉が開いた。入ってきたのは……、
瑠璃乃「みらくらぱーく!、曲できたぜー!!」
慈「今回はいつもとはまったく違う方向性でチャレンジしたよ?」
みらくらぱーく!も曲が完成したようだ。
花帆「みらくらぱーく!の曲、楽しみにしてるね!」
慈「任せんさい!! あっ!と驚くとびきりのライブを披露してあげるからっ♡」
梢「慈はまったくもう……」
すると、
さやか「しつれいします」
綴理「やっほ〜」
花帆「あっ、さやかちゃん!綴理センパイも!!」
慈「おっ! DOLLCHESTRAも曲できたのか〜?」
さやか「はい。できました。……も? ということは……」
梢「ええ。スリーズブーケもみらくらぱーく!もできたところよ?」
綴理「そっかあ……」
曲は出来上がった。あとは……、
慈「じゃあ、後は昼間はステージ作りに図書館行って帰って来たらユニット練習でいい感じ?」
さやか「そうですね。それが良いかと」
瑠璃乃「じゃあ今日はもうおそめだからユニットで軽く合わせる?」
瑠璃乃の提案に梢が思案する。
梢「そうね……。じゃあ、トレーニングルームが空いてたはずだからそこでそれぞれのユニットのを見せ合ってお互いに確認しましょう」
梢の提案に全員が頷く。
梢「じゃあ、いきましょう」
◇◆
そして、トレーニングルーム………
向かう途中に沙知センパイを捕まえて一緒に来たみんな。2年生のみんなは別の意味で張り切っていた。
沙知「じゃあ、見せてもらおうじゃないか」
綴理「うん。さちが見てるんだ、いつも以上に頑張る」
沙知「おいおい、普段のライブでがんばれよ……」
慈「しょうがないでしょ。誤解が解けた今となっては、沙知先輩は綴理にとって大好きでいいとこ見せたい先輩に戻ったんだから」
梢「でも、少し私も同じような感じです」
沙知「ハァ……。よし、そこまで言うならアタシも監督してやる」
梢「っ!! 本当ですか!?」
慈「おー! やったね!」
綴理「やった〜!」
喜ぶ2年生を見た1年生は、
花帆「な、なんかセンパイたち凄い喜んでるね……」
さやか「きっと、去年は生徒会長の事が大好きだったんでしょうね」
瑠璃乃「今は浸らせてあげよっか」
そして3組のユニットの曲をそれぞれ披露。沙知先輩と、踊っている以外のユニットはそのダンスや曲を見て色々と意見を出し合う。
◇◆
花帆「ふ〜……」
花帆が壁際に座って水を飲んでいると、
沙知「花帆」
花帆「生徒会長…」
沙知先輩が話しかけて来た。
沙知「いい歌詞じゃないか。君の真っ直ぐな気持ちが凄く伝わってくるよ……」
花帆「ありがとうございます!」
沙知「………花帆」
花帆「?」
すると、沙知先輩は他の人に聞こえないように小声で、
沙知「来年、梢のこと……頼んだよ?」
え?
沙知「ほら、来年はあたしはもういないからさ」
花帆「あっ!」
そうだ。来年は梢センパイたちが3年生になる。そうなれば沙知先輩は蓮ノ空を卒業して大学生になっているのだ。
花帆「梢センパイと淳兄ぃ一緒にいられるのも、あと1年……」
沙知「……そうだよ」
今はまだ、実感は沸かないけど……。
花帆「頑張らないと。だって、梢センパイと約束したんだから!!」
沙知「うん」
花帆と沙知は、休憩している他のメンバーを見渡した。
花帆(あと1年と少しで、梢センパイ、綴理センパイ、慈センパイ、淳兄ぃは卒業……。考えたことも無かった)
ー つづく ー
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