蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第122話:準備中

翌日、石川県立図書館では、

 

ギギっ!ギギっ!

 

沙知「よーし、そこのネジはそのくらいでいい。じゃあ綴理、このセット抑えててくれるかな。 アタシが止めてしまうから」

 

綴理「分かった!」

 

綴理センパイと生徒会長が協力してステージを作っていた。

 

慈「沙知センパ〜イ! これどこに置いておけば良いですか〜?」

 

沙知「おっ、それこっちに持ってきてくれ!これから必要になる!」

 

慈「分かりました〜」

 

綴理センパイと慈センパイは生徒会長の指揮のもとステージづくり。

 

梢センパイは……

 

梢「ここで照明を暗転してもらって……はい。後はここでこの子にライトを当ててもらえれば」

 

梢センパイはライブに向けてスタッフさんと打ち合わせ。

 

私たち1年生はステージづくりの3人を手伝っていた。

 

さやか「………」

 

トンカントンカン!

 

花帆「おお、さやかちゃん釘打つの上手いね?」

 

さやか「そうですか?」

 

瑠璃乃「………………」

 

トンカントンガンッ!

 

瑠璃乃「あっ……」

 

瑠璃乃ちゃんの打った釘は真っ直ぐ刺さらず曲がってしまった。

 

すると、

 

沙知「あ〜、曲がっちゃったか。じゃあ釘抜きで抜いて新しい釘でやり直してみな?自分でできるようにならないとこれから困るし」

 

瑠璃乃「は、はい!」

 

慈「るりちゃんがんばれ!」

 

2度目はちゃんと成功し一息つく瑠璃乃ちゃん。

 

沙知「よし、もう少しで完成だな」

 

綴理「うん!」

 

慈「ほんっと、沙知先輩が居るだけでこんなに戦力が変わっちゃうんだもんなあ……」

 

さやか「はい。生徒会長の完成までの道筋のビジョンの組み方や手際には、目を見張る物があります」

 

花帆「ホントだよ……。生徒会長、凄い人だったんですね!」

 

すると、

 

梢「そうよ?」

 

梢センパイが打ち合わせを終えて話に入って来た。

 

梢「去年、私たちは沙知先輩に助けられた事は数え切れないんだから」

 

綴理「うん。本当に頼りになる先輩」

 

慈「この私が尊敬の念を向ける数少ない人の1人だからね」

 

瑠璃乃「めぐちゃん……、言い方」

 

その場に笑いが生まれる。そうだ!

 

花帆「生徒会長、よかったら一緒にライブしませんか? もう生徒会長の任期は切れてるんですよね?だったら戻ってきても問題ないんじゃないですか?」

 

綴理「!! かほ名案!!」

 

慈「戻ってきちゃいなよ!」

 

沙知「あ、あははは……。困ったな……」

 

すると、

 

梢「3人とも、沙知先輩はこれから受験本番なのよ? そんなことしてる暇は残念だけど無いわよ……」

 

さやか「そうですね。厳しいかと。」

 

花帆「そっか……」シュン

 

すると、

 

沙知「そもそも、今回のライブは今年度君たちを応援してくれた人へのありがとうライブなんだろ?なのに今年度いなかった人間がいたらおかしいだろう?」

 

瑠璃乃「まあ、そっか……。そうだね」

 

すると、

 

沙知「でも、そうだね。じゃあ蓮華祭で君たちのステージを披露する時にアタシも、1日限りだけど、久しぶりに復帰させてもらおうかねい。その頃には受験は終わってるはずだから」

 

綴理「っ! 本当に!?」

 

食いつく綴理センパイ。

 

沙知「ああ。約束だ」

 

綴理「っ……。うんっ!」

 

慈「よしっ!蓮華祭が俄然楽しみになってきたあ!!」

 

花帆「最後に皆で思い出つくりましょう!!」

 

綴理「っ! ……最後」

 

あっ、やっちゃったかも。

 

梢「……そうよ綴理。沙知先輩は3月で卒業して、蓮ノ空を去ることになるわ」

 

さやか「はい。残念ですけど……」

 

慈「〜〜! ねえ?」

 

沙知「? なんだい慈」

 

慈「センパ〜イ。留年しない?」

 

沙知「サラッととんでもないこと言うんじゃないよ?!」

 

瑠璃乃「めぐちゃん……」

 

呆れられる慈センパイ。

 

綴理「…………」

 

沙知「? 綴理?」

 

綴理「できるなら、行かないでほしい。けど、仕方のないことだから……。でも、お別れになるなら、沙知と皆で、最後にあの曲がやりたい」

 

慈「もしかして、あれ?」

 

梢「あれのことね」

 

沙知「あれは6人曲なんだがなあ……。まぁ、7人で歌えないこともないか」

 

あれ?

 

花帆「あれって、なんのことですか?」

 

沙知「"Dream Believers"の事だよ。去年、みんなはこの曲に凄い思い入れができてな」

 

さやか「Dream Believers……! やりたいです!生徒会長と、7人で!」

 

花帆「あ、あたしも!!」

 

瑠璃乃「ルリもやりたい!」

 

綴理「皆……!」

 

沙知「はぁ、よし。じゃあ蓮華祭で、7人でDream Believersを披露しよう。でも、あたしはもう1年以上ブランクあるから少しは容赦してくれよ?」

 

生徒会長が苦笑してそう言うと、

 

梢「ふふっ。それこそ謙遜でしょう」

 

慈「沙知先輩が衰えてるとこ想像できないんだけど」

 

綴理「ね?」

 

沙知「おいおい、あたしだって人間だぞ?」

 

さやか「でも、今はまず今回のライブを無事に終わらせる事を考えましょう」

 

慈「そうだね。皆、そろそろ作業を再開するよ!!」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈・沙知「「「「「「「おおーーーーっ!!」」」」」」」

 

そして数日後、ありがとうライブ当日を迎えた。

 

 

ー つづく ー




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