蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第123話:ありがとうライブ

いよいよ今日はスクールアイドルクラブの〈ありがとうライブ〉当日。

会場の石川県立図書館には、直に招待状を受け取った人たちが続々と集まっていた。他にもこのライブはネットでの配信も行われる。ライブの視聴者数はものすごい数に昇っていた。

 

花帆「うわあ〜……。こんなに沢山の人が見てくれてるんですね」

 

梢「何度見ても、ありがたいことよね」

 

すると、

 

慈「あっ、ジュンからLINEだ。……!!」

 

瑠璃乃「どうしたのめぐちゃん?」

 

慈「ジュンもアメリカからオンラインでライブ見てるって!」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理「「「「「!!!!」」」」」

 

皆の目に、やる気が今まで以上にみなぎる。

 

さやか「ならば、なおさら絶対に失敗はできませんね!」

 

綴理「はすのそらさいきょー」

 

瑠璃乃「ルリたちの頑張りを、みんなに届けるんだ!!」

 

慈「うん!!」

 

そして、いよいよ開演時間になる。

 

梢「みんな、行くわよ!!」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・綴理・慈「「「「「はい(うん)!!」」」」」

 

そして、皆が順番に、音楽に合わせてステージに出ていく。そして名乗る前に曲が始まり、オープニングアクトとなる。

 

今回のオープニングアクトの曲は、慈がセンターの〈Yup! Yup! Yup!〉。フェスライブで披露するのは初の曲だが、盛り上げる効果は十分だ。

 

いきなりの曲に一気に会場のボルテージは上がっていく。そして、曲が終わり、

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「みんな〜! こんばんわ~!!」」」」」」

 

花帆「私たちは……!」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「蓮ノ空学院スクールアイドルクラブです!!」」」」」」

 

梢「蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さん、応援してくれている方々、改めまして本日も、よろしくお願いいたします」

 

そして、メンバーたちは各自自己紹介していく。殆ど知っている人ばかりだが……、

 

 

ー アメリカ ー

 

マーク「ジュンペイ? 日本のトモダチかい?」

 

淳平「うん。今年度の応援してくれた人たちに感謝を伝えるライブしてるんだよ」

 

マーク「ヘェ」

 

すると、

 

ナタリー「Dad, Junpei? What are you looking at?(お父さん、淳平? 何を見てるの?)」

 

淳平「Live performance by Japanese friends. Do you see Natalie too?(日本の仲間のライブ。ナタリーも見る?)」

 

ナタリー「!! I want to see it!(見たい見たい!!)」

 

そして、アメリカの朝の6時半頃。俺達はみんなのライブを見ることにした。

 

 

 

◇◆

 

まずはDOLLCHESTRAのライブ。さやかちゃんと綴理が披露するのは初披露の曲、〈青とシャボン〉この曲のセンターは綴理。

今までのDOLLCHESTRAのゴシック調の曲に対して珍しいバラードタイプの曲に仕上げてきた。

 

 

 

 

ナタリー「amazing……(凄い……)」

 

マーク「It's a beautiful song...(美しい曲だ……)」

 

淳平(頑張れ……)

 

 

そして二人の曲が終わると、会場は歓声に包まれる。

 

 

れいか「綴理ちゃ~ん!! さやかちゃ〜ん!!」

 

つかさ「さやかーー!!カッコいいよー!!」

 

二人は顔を見合わせて。ハイタッチする。

 

さやか「次は、みらくらぱーく!です!!」

 

そして交代してめぐとルリちゃんがステージに立つ。

 

慈「それでは、聴いてください!」

 

瑠璃乃「みらくらぱーく!の新曲で、」

 

慈・瑠璃乃「「〈ミルク〉!!」」

 

 

二人が曲名を宣言すると、配信のチャット欄に一気に言葉が流れた。

 

『みるく……?』

 

『どういう意味?』

 

という言葉が多いが、

 

中には『めぐミルク』とか完全に性的なコメントまであった。

 

気持ちはわかるけどさ……。めぐ、胸大きいしね。でもそういうのは言葉にしないで欲しい……。

 

そして始まった曲。この曲も〈青とシャボン〉と同じ様にバラードだったが、みらくらぱーく!が歌うとなれば衝撃だ。

 

なぜなら、みらくらぱーく!の曲には、先輩たちから受け継がれてきた伝統曲、新しく作られた曲全てを合わせてもバラードは1つもなかったからだ。

 

正直、俺も驚いていた。

 

淳平「……! 頑張れ、るりちゃん!めぐ!!」

 

そして曲が終わると、るりちゃんが良く行くバッティングセンターの人や、〈ゆのくに天祥〉の女将さんなど、みらくらぱーく!と多く関わりがあったひとたちから拍手が送られる。

 

瑠璃乃「最後は、スリーズブーケです!!」

 

そして、最後に花帆と梢がステージに立つ。

 

梢「えー、歌の前に、皆さんにつたえておきたいことがあります。この曲は、いつもの曲とは違い……花帆が1人で作詞した曲になります。花帆の、みなさんへの気持ちが凄く伝わってくる曲になっているはずですので、みなさん。楽しんでください」

 

花帆「それでは、聴いてください!スリーズブーケで!」

 

花帆・梢「「〈Special Thanks〉!!」」

 

花帆が作詞した曲、Special Thanksは前の2曲とは明らかに曲調が違う。しかし、伝わってくるものの密度が明らかに違う。

それは、気持ちをダイレクトに伝える歌詞を使っているからだろう。

 

淳平(花帆……。頑張ったんだな)

 

隣を見ると、二人は泣いていた

 

ナタリー「Even though I don't understand Japanese, for some reason it really comes through.(日本語わからないのに、なんか凄く伝わってくる)」

 

マーク「………」グスッ

 

淳平(花帆、お前は本当に成長したよ。だって、こんなにも人の心を動かすんだから……)

 

 

そして、会場中から割れんばかりの拍手が送られ、スリーズブーケのライブは終わった。

 

そしてメンバー全員がまたステージに立つ。

 

梢「みなさん、ありがとうございました!私達は来年度もまた、ラブライブ!優勝に向けて精進してまいります。どうぞこれからも皆様の温かな応援を……」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」

 

みんなはここでお辞儀をする。すると、

 

梢「では最後に、お知らせがあります。このライブの準備中に決まったことなのですが、来たる蓮ノ空の文化祭、蓮華祭にて、私たちの先輩であり、1年と半年前に生徒会長になるため引退した大賀美沙知先輩が、その日1日限りで、スクールアイドルクラブに復帰することが決定しました」

 

淳平「!?」

 

沙知先輩が戻って来る!?

 

さやか「現在の高校2・3年生の方や、蓮ノ空の事を見てくれていた方々のなかには、沙知先輩の事を知っている方も居るかと思います」

 

慈「そんなあたしたちの先輩が、高校生活最後に、ステージに戻ってくるよ!!」

 

瑠璃乃「当然配信はするけど、みんな、生で見たければ是非、蓮ノ空の蓮華祭に来てね!!」

 

コメント欄には歓喜の渦が巻き起こっていた。

 

淳平(みんな、沙知先輩の事を忘れないでくれてたんだ……)

 

それだけで、俺は嬉しくなる。

 

花帆「それじゃあ、残念だけど……時間になっちゃいました」

 

梢「みなさん、お気をつけてお帰り下さい。また、これからも応援を……」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」

 

そして、ライブは大成功で幕を閉じた。

 

淳平(……蓮華祭までに帰れるかな?)

 

 

ー つづく ー




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