第124話:淳平のいないテスト期間
さて、季節も2月の初旬に入り世間はもうすぐバレンタインデーだと言う雰囲気の中、ここ蓮ノ空学院は重い雰囲気に包まれていた。
……というのも、
梢「さあ慈、勉強するわよ?」
慈「はい……お願いします……」グスッ
さやか「飯田先輩も教えてくれるんですか?」
亮「うん。淳平ほどじゃないけど、俺は成績悪くないし。1年生にはあるていど教えられると思う」
花帆「よろしくお願いします!!」
さやか「よろしくお願いいたします」
瑠璃乃「りょう先輩、よろしくおなしゃーす!」
亮「うん。よろしく」
そしてスクールアイドルクラブのメンバーは、2年生を梢が。1年生には淳平の親友である亮が教えてくれることになったのだが、
梢「慈! そこ間違ってる!!」
慈「え〜!? 何が違うの!!」
梢「前後の文脈を考えたら明らかに違うでしょうが!!」
慈「その理由が分からないんだってば!!」
綴理「……………やっぱり、ジュンはすごいんだなあ」
慈があまりにも分からなすぎてキレる梢。
1年生は、
亮「ここはこの公式使って、前の式で出した値をXに代入してやれば……」
花帆「あっ! できた!できました!!」
亮「おっ、花帆ちゃん……あっ、惜しいな。プラスとマイナスを間違ってる。ここ勿体ないから注意して?」
花帆「あっ!!」
さやか「ふふっ。飯田先輩、できました」
亮「見せて?」
亮がさやかちゃんのノートを見ると、
亮「さすがさやかちゃん。正解!」
さやか「やりました!」
安堵するさやかちゃん。るりちゃんは、
瑠璃乃「りょう先輩、どうっすか!」
るりちゃんがノートを見せる。
亮「ん~っと……うん。正解」
瑠璃乃「ふぃ〜、良かった」
3人をあらかた教えた亮は、
亮「よし、じゃあ少し休憩にするか」
花帆・さやか・瑠璃乃「「「は〜い!!」」」
いい挨拶。……さて、
慈「梢の説明分かりにくいんだってば!!」ギャーギャー!
梢「なんで分からないの!!」ギャーギャー!!
亮「………はあ。藤島、ジュンとのデートと欲しいものが賭かってるんだぞ? 良いのかそれで?」
慈「だって分からないんだもん!!」
梢「あなた、よく蓮ノ空入れたわね……」
慈「あたしは一般入試じゃなくて特色科選抜の芸術枠で入ったからそこまで学力関係なかったんだよぉ!!」
亮「あっ、そうか。藤島、元タレントだしな」
梢「こんな所で弊害が……」
梢が眉間に指を当てて頭が痛いと言う態度になる
慈「あ〜もう、誰でもいいから助けて……」
すると、
沙知「やっほ。慈、困ってないかい?」
慈「!! 沙知先輩!!助けてくださ〜い!! 全然分かりませ〜ん!!」
慈が沙知先輩に泣きつく。
沙知「おおう。じゃあどこがわからないのか教えてくれるか?私で力になれればなるから」
慈「ぐすっ、ありがとうございます……」ズビッ
梢「お手を煩わせてすみません……」
沙知「な〜に。人に教えるのも良い勉強になるからね」
そして、慈は沙知先輩と梢に2人で教えてもらったのだが、
慈「ふ〜……梢の教え方より明らかに分かりやすいよ。それでもジュンには負けてる気がするけど……」
梢「あなたは!!」
沙知「ははっ! 良いよ良いよ。あたしもジュンペイに"教える力"で勝てる気がしないからね」
すると、
沙知「梢、君はまず相手が、どこがどういうふうにわからないのか、その原因を探してみな? それが分かれば梢なら教えられるさ。間違っても"自分が分かるのになんでこいつは分からないんだ"とは思ったらダメだよ?」
梢「はい……精進します」
花帆「生徒会長、凄い!」
さやか「流石ですねやっぱり……」
瑠璃乃「スゲー……」
沙知「よし、じゃあテストまで一緒にやっていこう!」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「はい!!」」」」」」
亮「……俺も良いっすか?」
沙知「ああ。良いぞ」
亮「あざっす!!」
そしてテスト前の間、沙知先輩の教えの下勉強に励むみんな。
そして、あっという間にテストが終わり、テスト返却後……
花帆「ガクンと点数落ちました……。赤点は無いけど……」
瑠璃乃「ルリもだよ……」
さやか「私も、点数が落ちてしまいました。淳平先輩が教えてくれるかくれないかでこうも違うなんて……」
梢「綴理!? 現国0点じゃないの!!」
綴理「やっちゃった……」
梢「まあ、かくいう私も点数が落ちてしまったけれども……」
そこへ、
慈「みんな……」
慈が部屋に入って来た。
瑠璃乃「めぐちゃん……」
梢「慈……」
ふたりが心配そうに見つめる。
慈「赤点は無かったよ。けど、ギリギリだった。赤点ラインが30点でしょ?私、全教科30点以上だったけど、全教科50点以下だったから……」
さやか「それはまた……」
すると、
沙知「やっほー」
花帆「あっ、生徒会長……」
沙知「なんか今回のテストね、学校全体で点数が下がっちゃってるみたいだよ。ジュンペイの凄さがあたしも改めて身に沁みたよ……。綴理は……うん。もう少し国語を頑張ろうね?」
綴理「……はい」
結果、綴理が国語の補習になった以外は全員なんとか突破した。
なお、2年生は入学してからの今まで受けたテストの点数が最低を叩き出してしまった。
2年生『『俺(あたし)達、淳平(日野下くん)がいないと何もできないんだな(のね)………』』
ー つづく ー
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