蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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今回は沙知先輩視点の番外編です。

時系列としては2月の中盤から後半あたりになります。

ではどうぞ!


番外編:大学受験 大賀美沙知

あたしは今、蓮ノ空から出てきて受験先である東京の大学に来ていた。

 

沙知「さてと……あたしの受験教室はと………」

 

あたしは受験番号に割り当てられた教室に向かう。すると、もう何人か人が待機していた。

 

沙知「緊張するねい……」ブルッ

 

さすがに、あたしも緊張はする。でも、

 

沙知(後輩たちと一緒に蓮華祭でライブするためにも、負けられないんだよ……)

 

その約束は、あたしに恐ろしいまでの力を与えてくれていた。

 

そのおかげで、頭の調子も絶好調。今日までの受験勉強も先輩なのに恥ずかしくはあったけど、ジュンペイに分からないところをスマホで撮影して送って電話で解説をしてもらった。

 

沙知(まったく、3年生の問題で普通は習ってないはずなのにね……)

 

どこで知ったんだか……と呆れたものだが、おかげであたしの頭には分からなかった部分も分かるようになっていた。それからしっかり復習もしたから、今では解説もできる。

 

すると、時間が近づき試験監督が部屋に入ってくる。受験生は全員着席し、筆記用具と消しゴムのみを机の上に出す。

 

テストが配られ、裏向きにして机の上に置く。

 

試験監督「では、始め!!」

 

その声で一斉に用紙を表向きにする受験生。あたしも問題と対面し、まずは簡単な基礎問題から解いていく。

 

すると、

 

沙知(さっそく来たねい……)

 

この間分からずにジュンペイに聞いた部分が出てきた。だが、

 

沙知(あの時のあたしと思うなよ!!)

 

あたしはあっさりと答えを導き出して回答。その後も解き進めていくと、

 

沙知(っ! これは……)

 

蓮ノ空の夏頃に定期テストで出た問題に似てるがそれよりも難易度は上だろう。

 

沙知(あの問題の進化版かな? でも、大まかな考え方は同じはず……確かあの時…)

 

あたしは、夏頃の定期テストでその問題も淳平に聞いていた。ジュンペイは快く教えてくれたっけねい……

 

沙知(ほんとに、感謝しないとね。確かあの時ジュンペイが言ってたのは……)

 

あたしは記憶を頼りに解き進める。すると、案外あっさりと解けた。

 

沙知(よし。あとは問題ないかね……)

 

そして見直ししていると時間が来て答案用紙が回収される。

 

沙知「はぁ~、これがあと2科目か……」

 

だが、残りの科目もこの2年間でジュンペイに教えてもらった箇所やその進化版と言える問題が出題されており、あたしは難なく解くことができた。

 

小休憩の間に他の受験生を見ていると皆四苦八苦していた様子だった。

 

沙知(なんか反則してるみたいな気分になってくるね……)

 

そして筆記試験が終わり、面接に入る。

 

だが、あたしはあまり躓くこともなくしっかりと受け答えすることができ、ピシッと締めて退場することができた。

 

挨拶もしっかりとできたしね。

 

そして蓮ノ空に帰り次の日、スクールアイドルクラブに顔を出したらみんながねぎらってくれた。綴理は「さちが受かりますように!」って必死に祈ってくれたと、さやかと瑠璃乃から聞いた。

 

それを聞いたあたしが綴理を撫でてやろうとしたんだが、悔しいかな身長差のせいで綴理の頭まで背伸びしても手が届かなかった。

 

また背が大きくなったかい? 綴理……

 

 

そして、2月の25日。運命の合格発表の日。あたしは前日に蓮ノ空を出発し、一晩宿に泊まって合格発表を確認しに。

 

沙知(25089、25089! 受かって……!!)

 

番号は、書かれていた。あたしは志望大学に受かったんだ!

 

沙知「や、やった!!」

 

あたしは、一通り喜ぶと、受付に行って入学手続きの書類と要項を貰う。すると、

 

受付の人「大賀美沙知さん、あなたは首席入学ですので入学式の代表挨拶考えておいてくださいね?」

 

沙知「首席!?」

 

何と、あたしが首席だったようだ。いや〜確かにわからない問題がひとつも無かったが、ケアレスミスはあるんじゃないかと思ってたんだけどね……

 

受付の人「我が校始まって以来の全科目満点での入学です。おめでとうございます」

 

沙知「は、はは……」

 

あたしは、とんでもないことをやり遂げてしまったらしい。

 

沙知(ジュンペイ……キミは本当にすごいよ)

 

そして蓮ノ空に戻ったあたしは、先生たちからお褒めの言葉をいただいたんだが、いい加減にうざくなった所で逃げてスクールアイドルクラブの部室に向かった。

 

あたしが無事に大学に受かった事を知ったみんなは凄く喜んでくれた。

 

さてと、

 

沙知「じゃあ、蓮華祭まではあたしも復帰するからね! 身体は鈍ってしまってるかもしれないけど、感覚を叩き起こすよ!!」

 

梢「沙知先輩……!! はい。またこうして一緒にできるのが嬉しいです!! それに……」

 

慈「3月にはジュンが帰ってくるもんね!! 沙知先輩と合わせて、気合の入り方が違うってもんだよ!!」

 

綴理「完全体蓮ノ空!」

 

花帆「あたし、生徒会長のスクールアイドルとしての姿を見るの初めてです!!」

 

さやか「ぜひ、生徒会長からもご指導お願いします!」

 

瑠璃乃「ルリも、直したほうがいいかな~ってとこあったら言ってください!!」

 

沙知「わかった! 皆はまずは2月のフェスライブを片付けてきて! それまではあたし1人で練習してるから」

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈「「「「「「はい!!!」」」」」」

 

今、スクールアイドルクラブはシャッフルユニットの期間中。それぞれいつもと違うメンバーと活動している。

 

沙知「みんなパワーアップするだろうから、あたしも頑張らないと。あたしが足を引っ張る訳にはいかないからねい! 無事に大学に受かったから、なんの心配もなく、心置きなく練習できるよ!」

 

 

1年半ぶりのライブに向けて、あたしはワクワクしながら練習を開始した。

 

 

ー つづく ー




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