第148話:春休み抜き打ち勉強
3年生が蓮ノ空を卒業していき、今は春休み。生徒たちは……
先生「ほらあっ! そんな問題も分からないのか!!」
花帆(ううっ。分からない……)
瑠璃乃(ジュン兄ぃめえ……)
さやか(何とか理解はできますが、これは花帆さんには難しいかもしれませんね……)
えな(もっとちゃんと自主学習しておくんだった……)
びわこ(せっかくの春休みなのに……)
しいな(うう〜っ!)
2年生の教室では、
梢(私は何とかできそうだけど、綴理と慈は無理でしょう、これ……)
綴理(うう……数学以外は分からない……)
慈(も、もう嫌だ………)
亮(淳平に頼り切りになってなければこんなことにはならなかったんだよな……)
そう。淳平の留学帰国後に言っていた通り、生徒たちは淳平に頼り切りにならなくていいように、学校が学力の底上げを図ろうと抜き打ちで勉強させていた。
因みに淳平はこれに関して生徒でありながら先生に指示を出せる総監督の地位に理事長から就けられた。
先生たちはそれを聞いた時苦笑いしていたが。
そして、淳平の所に生徒が終わらせたプリントが入ってきた。淳平はそれに目を通すと、
淳平(梢とさやかちゃん結構できてる。流石というべきか……ふむ)
淳平は少し考えると、
淳平「乙宗梢と村野さやかさんのやってるプリントのレベルを1段上にします。それができたらもう勉強はクリアで明日から勉強は良いと伝えて下さい」
先生「おお、分かった」
あの2人、プリント見る限り基本的な事はもちろん、応用もそれなりにできてたしな。
そしてそれぞれの教室で2人に次のプリントが渡されると同時に、「このプリントをクリアしたら終わりでいい」と告げられる。それを聞いた他のクラスメイトはショックを受けていた。
梢とさやかちゃんはそのプリントと向き合うと、レベルが高い事に少し怯む。しかし少しずつ解いていく。
モニター越しに様子を見る淳平の所に、また生徒が終わらせたプリントが入ってきた。
淳平「えっと……」
入ってきたプリントはえな、びわこ、しいな、亮の物だった。
淳平「ん〜、大体合ってるな。じゃあ」
淳平は学年ごとレベル別に分けられたプリントそれぞれから数枚を手にとって先生に渡す。
淳平「4人にそれが終わったら今日は終わりと伝えて下さい」
そして先生は出ていき、4人に伝えると、4人は俄然やる気になり黙々と解いていく。因みにこのプリントは梢とさやかちゃんに渡したプリントよりもレベルは低い。
それからしばらくすると、今日のノルマを終わらせた者、もう抜き打ちはクリアで良いと伝えられた者が数名でてきた。それらの人には、まだできていない人に指導をするようにと伝える。
さやかちゃんと梢もあのプリントに苦戦はしていたが何とかクリアしたため、それぞれ花帆やルリちゃん、綴理とめぐに指導をしている。
そろそろお昼時になるため、一旦ここでお昼休憩を取り生徒たちは昼ご飯を食べる。モニター越しに見ていると、生徒たちはみんな頭が疲弊しているようだった。
淳平(俺も昼ご飯食べよ)
俺は学食に向かい、食堂で焼肉定食を頼んで食べる。すると、
花帆「あっ!淳兄ぃ!」
瑠璃乃「プリント難しすぎるってばー!」
綴理「アタマが疲れた……」
慈「ホントだよ……」
4人が話しかけてきた。
淳平「何言ってるんだ。ちゃんと日頃の授業聞いて復習をちゃんとやってれば簡単に解ける問題にしたんだが……」
瑠璃乃「………道理で分からないわけだ」
淳平「ルリちゃん……」
まったく。
俺はポケットからあるものを取り出す。
淳平「ほら、手を出せ」
綴理「手?」
4人が差し出した手に、俺はひと粒ずつチョコレートを渡していく。
淳平「甘いものは脳の栄養だ。頭の疲れに効くはずだから食え」
花帆「わぁ〜い!」
慈「いただきま〜す!」
綴理「モグモグ…… 美味しいね」
瑠璃乃「はぁ~生きかえった……」
4人は喜んで食べる。
淳平「お前ら、昼飯は良いのか?」
花帆「あっ、食べる食べる」
瑠璃乃「ルリも!」
綴理「ボクも」
慈「何にしようかな……」
そして昼休み後、勉強を再開した生徒たち。夕方頃になると続々とクリア者が出てきて、最後までクリアできなかった者は明日俺が教えながら課題を見てやることになった。
その中にはもちろん、
慈「分かんない……」グスッ
淳平「めぐ……」
次の日、俺が終わらなかった箇所を教えながらやったらめぐはあっさりと解いてしまった。「なんでそれを最初からやらないんだ」と言ったら、
慈「ジュンの説明の分かり易さが異常なんだよ!!」
と、言われた。
ふむ、俺……教師とか向いてるのかな?
ー つづく ー
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