第15話:梢とデート
今日は土曜日。この間の綴理とのお出かけでやらかしてしまった俺は、今日明日で梢と花帆と出かけることになった。因みに今日は梢だ。
俺は朝早くに起きて朝飯を食べて支度をして待ち合わせのシャトルバス乗降場所に向かう。待ち合わせのバスの発射時間まではまだ20分位あるため、俺はバスの外で待っていた。
淳平「……金大丈夫かな?財布すっからかんにしてやるとか言ってたし、途中で銀行寄らせてもらおうかな」
俺がそんな事を考えていると、梢が女子寮から走ってきた。しっかりとオシャレをしており、清楚なお嬢様といった感じだ。
梢「淳!おまたせ!」
淳平「おう、その…一応オシャレしてくれたんだな」
梢「ええ、もちろん。他でもないあなたとのデートなのだから当然よ」
うわ、小っ恥ずかしいことを……嬉しいけど、
淳平「そういうの好きでもない男に言うと勘違いするぞ?って痛てて!なんで抓る!?」
梢「ふん!」プイッ
またなにかやっちまったか?
梢(淳のバカ!)
不機嫌になる梢。でも、
淳平「でも、服、似合ってるな。カワイイ」
すると梢の纏う黒い空気が嘘のように霧散。梢は俺の手を取り、
梢「じゃあ、行きましょう?」
そして、俺と梢はシャトルバスに乗り、金沢駅前に向かった。
金沢駅に着いた俺たちは、乗り換えの一般バスの時刻表を確認。のとじま水族館行きのバス乗り場に行く。
梢とスクールアイドルクラブの話をしながらしばらく待っていると、バスが到着し俺たちはバスに乗り込む。そしてバスに揺られること約30分。のとじま水族館に到着した。
淳平「じゃあチケット買ってくるから」
梢「ええ。お願いね?」
そして受付に行き、大人用のチケットを2枚購入。梢に1枚渡して中に入る。
中に入ると、色とりどりの魚たちが水槽を泳いでいる。俺と梢が見ていると、梢はそっと俺の手を握ってきた。
淳平「?」
梢「手を握っててくれないかしら?」
淳平「………」ギュッ
俺は梢の手をしっかりと握る。そしてしばらく水槽を見て回ると、大水槽のエリアに来た。
梢「キレイ……」
水槽には、ジンベイザメなどの大型魚や、中型魚、そしてイワシなどの小型魚などが一緒に泳いでいた。
淳平「写真撮るか?」
梢「いいの?」
淳平「ああ。すみません」
俺は近くにいたスタッフさんに声を掛けてスマホを預けて写真を撮ってもらった。
スタッフ「はい、チーズ!」カシャッ!
スマホを返してもらうと、魚たちをバックに俺たちがしっかりと写っていた。
淳平「ありがとうございます」
スタッフ「いえいえ、どういたしまして」
淳平「後で送るよ」
梢「ありがとう……ねえ、少しお腹がすいたのだけれど」
淳平「あ〜、フードコート行くか」
そしてフードコートに移動した俺たちはハンバーガーなどの軽食を食べ、次はペンギンを見に行った。
すると、
梢「そう言えば、淳って一番好きな動物ってなんなのかしら?」
淳平「言ったこと無かったっけ?ペンギン……」
梢「そうなの?中々カワイイ趣味してるじゃない?」ニヤニヤ
淳平「うるさいなぁ…」
そして、ペンギンを見た後はイルカショーを見た。梢が珍しくはしゃいでるのを見て可愛いと思ったのは内緒だ。
そしてお土産コーナーを見ている時に、
淳平「あっ、コレ、るりが好きそうだな……」
すると、
梢「るりって誰かしら?」ゴゴゴゴ
怖い顔をした梢が睨んでくる。
淳平「あ〜、俺とめぐって幼馴染だろ?」
梢「ええ……」
淳平「実はさ、ひとつ下にもう一人いるんだよ。そいつのこと。今はカリフォルニアに留学してるんだ」
梢「へぇ? そうなのね」
淳平「でも、8月くらいに日本に戻ってくるらしくてさ?久しぶりに会うし、遊びにでも誘おうかな?」
梢 クスッ「きっと喜ぶんじゃないかしら」
淳平「だな。ブーッブーッ! ん?あ、噂をすればるりから着信だ」
梢「何?」
淳平「えーと……「ジュン兄ぃからのデートのお誘い、るりはいつでも待ってるよ?」恐いよ!なんでわかったの!?盗聴器でも仕掛けられてる!?」
梢「すごい子ね?」
淳平はこころの中でお前もできそうだからなぁ…と冷や汗をかいていた。
すると、商品の中に魚たちのイラストが入った浴衣を見つけた。
梢「あら、良いわね?」
淳平「ああ、昔めぐがタレントの仕事で浴衣着たことあってさ?キレイだったよなって思い出してた。まぁ梢も絶対に似合うだろうけど」
梢「そう……」
淳平「今度の夏祭りにめぐを誘おうかな……ブーッブーッ!ん?めぐから?」
慈『浴衣をいっぱい用意して待ってるからね?早く夏祭りにならないかな?』
淳平「だから恐えよ!!ホントに盗聴器仕掛けられてないよね!?」
すると、
梢「淳は、夏祭り慈を誘うの?」
淳平「え、どうしようかなって。でもまあ、その時に考えれば良いだろ!今は梢との……デートに集中!」
梢「あら?デートって認めたわね?」
淳平「他の人からみたらデートだろうなって思ってさ…」
すると梢は俺の腕に自身の腕を組んできて上機嫌。そしてお土産を買い(全て俺の奢り)、金沢駅前へのバスに乗り込み金沢駅に戻ってきた。
淳平「あっ、シャトルバスもう出そうだぞ?」
梢「急ぎましょう」
そして俺と梢はバスに乗り込み、蓮の空へと戻る。その最中、梢はずっと俺に抱きついて離れなかった。
淳平(嬉しいけど……胸が当たって……///)
そして煩悩と戦いながら帰還し、その日は終了した。
ー つづく ー
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