蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第33話:みらくらぱーく!の出し物

あのあと慈と淳平と分かれたルリちゃんは、姫芽ちゃんと中庭に来ていた。

 

姫芽「へ〜。出し物ですか〜。めっちゃたのしそ〜」

 

瑠璃乃「いや〜、楽しそうは楽しそうで、その通りなんだけど〜」

 

姫芽「? どうかしたんですか〜?」

 

瑠璃乃「ん、まあ、がんばんないとな〜って………。戻ってくるめぐちゃんのためにも……姫芽ちゃんのためにも。でもでも、こーゆ一責任感ってなんか久しぶりだから、チョット緊張しちゃうってゆーか」

 

姫芽「あ、だったら、ハイ。るりちゃんせんぱい〜!みらくらぱーく!でぜひやりたいことがあります〜」

 

お、姫芽ちゃんさっそくアイディアある!?

 

瑠璃乃「では、はい!言ってみたまえ、姫芽ちゃんくん!」

 

姫芽「アタシ、ミニライブが見たいです〜!教室とかで〜!」

 

瑠璃乃「おお…………いいじゃん、え、メッチャいい………」

 

姫芽「いつもよりみんなとスッゴク距離が近くなって〜、みらぱ!ガチ勢はもう、やばやばですよ〜。それになんか、教室でのライブって、文化祭っぽくないですか〜!」

 

瑠璃乃「ぽいぽい!すごいよ、姫芽ちゃん!1球目からホームラン出ちゃった」

 

姫芽「えへへ〜」

 

ルリに褒められたからなのか、姫芽ちゃんはデレデレに照れてる。

 

瑠璃乃「あれ、でも。姫芽ちゃんさっき、ミニライブが「見たい」って言ったよね?」

 

姫芽「え」

 

瑠璃乃「だったら、姫芽ちゃんにはやりたいことが他にあるんじゃ?例えば、んー。あ、ゲーム大会とか」

 

姫芽「………………」

 

ルリがそう言うと、姫芽ちゃんは微妙そうな、葛藤してる様な複雑な表情を浮かべる。

 

瑠璃乃「え!?その表情どういう感情!?」

 

姫芽「そこを突かれてしまいましたか〜…………。 …………やりますね、さすがるりちゃんせんぱい〜」

 

 

んん?

 

瑠璃乃「どゆこと?」

 

姫芽「ええと、すごく、その、複雑なんですが〜、でもアタシはみらぱ!推しなわけで〜それなのに自分を優先させるというのも〜!」

 

瑠璃乃「なんかメッチャ遠慮してない!?」

 

姫芽ちゃんもみらくらぱーく!のメンバーなんだから遠慮しなくて良いのにね……。

 

姫芽「そ、そんなことは〜!ただ、みらぱ!もアタシにとっては、トクベツな存在というだけで……!」

 

瑠璃乃「どうなの?姫芽ちゃん。ゲーム大会、やりたい?やりたくない?」

 

姫芽「そんなの!ぜんぜんやりたく!やりた……やりたくな……」

 

姫芽ちゃんの勢いがだんだん弱まっていく。

 

姫芽「ううぅ〜。やりたい、です、ゲーム大会……」

 

瑠璃乃「うんうん、だよね、そーだよね」

 

よく言えました。

 

姫芽「ずるいですよ、るりちゃんせんぱい〜〜…………。いくら相手がせんぱいでもアタシ、ゲームにだけはウソつけないんです…………」

 

瑠璃乃「姫芽ちゃんは本当にゲームが大好きなんだねえ」

 

姫芽「お姉ちゃんの影響なんですよね……………」

 

瑠璃乃「お姉さんいるんだ。もしかしてお姉さんも、超スゴイゲーマーだったり?」

 

姫芽「いやいやぜんぜん〜!むしろゲームはほとんどやらない人です〜。ゲーム機……っていうか、ゲーミングPCを買ってくれたのが、お姉ちゃんだったんですよ〜」

 

瑠璃乃「えー、すっごーい!」

 

姫芽「えへへ〜。『流行ってるから』って、FPSゲームを入れてくれて。だから、ず〜〜っとおんなじゲームで遊んでました、アタシ。そして気づけば、仲間も増え、友達も増え……です〜」

 

瑠璃乃「お〜、よっぽど嬉しかったんだね、幼き姫芽ちゃん」

 

姫芽「はい、そりゃもう〜!人生変わりましたから〜!……ハッ、でもアタシが今スクールアイドルをしているのは、みらぱ!の影響……っていうか、おかげですからね〜!?だから、みらぱ!のミニライブを見たいっていう気持ちも。本当に本当なんです〜!信じてください〜!」

 

焦る姫芽ちゃん。

 

瑠璃乃「そこは最初から疑ってないけどね!?」

 

姫芽「あ、アタシはいったいどうすれば〜〜…………」

 

瑠璃乃「そっか……………そっか〜。うん、じゃあやっぱり、絶対に蓮空祭の出し物、成功させなきゃだ。姫芽ちゃん!ルリもがんばることを決めたよ!今、決めました!」

 

姫芽「そ、そうなんですか〜!?るりちゃんせんぱいは、いつでもがんばってるかと!」

 

お、嬉しいこと言ってくれるねえ……。

 

瑠璃乃「だったらいつもの2倍……いや、めぐちゃんの分までだから、5倍!」

 

姫芽「そんなチートが!?」

 

瑠璃乃「なんたって、初めての蓮空祭は今しかないんだから!やりたいことは、ぜんぶやろっ!」

 

姫芽「ええええ〜っ!?」

 

 

そして、校舎内の3年生の教室のある階で、

 

瑠璃乃「というわけで、今回のみらくらぱーく!は、思いついた出し物はぜんぶやることにしました!」

 

慈「ええ〜!?いいじゃん、私も大賛成!この欲張りさんめ〜!」

 

淳平「ルリちゃんたちらしくて良いかもね。ただ、そうなると打ち合わせとか大変になるかもだけど……。手伝えることは手伝うよ」

 

瑠璃乃「ほらほら!ね?」

 

姫芽「なっ。ほ、ほんとうにいいんですか〜…………!?」

 

慈「今年の蓮空祭は一生に一度しかないんだからさ、ガマンなんかしなくていいんだよ☆ 楽しいことは、ぜんぶやっちゃお!それが私たち、みらくらぱーく!なんだから!」

 

姫芽「あっ」

 

瑠璃乃「ね?大丈夫だったでしょ?」

 

姫芽「ううぅ〜〜……ありがとうございます、ありがとうございます〜!アタシ、みらぱ!に入って、よかったです〜!」

 

慈「よっしゃ!そうと決まったら、うかうかしてらんないね!スリーズブーケとDOLLCHESTRAに負けないように、大急ぎで準備を始めなくっちゃ!」

 

ん?

 

姫芽「はい!」

 

淳平「めぐ、なに言ってるんだ?お前は補習だぞ?」

 

瑠璃乃「そういうわけで。めぐちゃんはがんばって」

 

慈「なんで!?「やりたいことはぜんぶやる」んじゃなかったの!?やだやだイジワルしないで!私もみらくらぱーく!なんだからー!」

 

淳平「はい休憩終わり。補習室戻ろうね〜」ズルズル

 

俺がめぐの制服の首根っこを掴んで引き摺って連行する。

 

瑠璃乃「ジュン兄ぃそのアホよろしくね〜」

 

淳平「任せとけ」

 

慈「ジュン!?るりちゃん!?いや〜〜!!!」

 

姫芽「いいんですか………?」

 

瑠璃乃「いーのいーの。てか、ここで無茶してフェスティバル当日にめぐちゃんが出られないほうがヤバじゃん?だからここは心を鬼にするところだよ」

 

姫芽「そ、それは確かに〜!」

 

 

 

ー つづく ー




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