第45話:2人の帰省
俺とめぐが恋人になって最初の土日。この2日はスクールアイドルクラブの練習が休みなので、俺とめぐは久しぶりに能登の実家に帰っていた。
現在、電車に揺られながら、
慈「……………」
淳平「そんな緊張するなよ。おばさん達もたぶん何も言わないだろ。それなりにテストで成績取れてるし」
慈「それはそうだけど……」
アナウンス『次は〜能登〜。能登〜。お降りの方はお忘れ物の無いように〜』
淳平「降りるぞ」
慈「う、うん」
そして俺とめぐは電車降りて改札を通り、実家に向けて歩く。実家はここから歩いて5分ほどなのですぐに着いた。
因みに、俺の両親は県外赴任しているため家には誰もいない。
そしてその隣の家。表札には『藤島』の文字が。
慈「じゃあ、開けるよ?」
淳平「おう」
そしてめぐが扉を開けて中に入る。
慈「ただいま〜」
淳平「おじゃましまーす……」
その声を聞きつけたのか、家の中から白いシェパードが駆けてきた。
慈「お〜、玻璃乃〜。久しぶり〜」
玻璃乃(犬)「ワンッ!」
淳平「久しぶり〜」
淳平も玻璃乃を撫でると、気持ちよさそうにする玻璃乃ちゃん。
すると、おばさんが出てきた。
慈母「慈!? 帰って来るなら連絡しなさいよ……」
慈「ごめんなさ〜い」
そして、
慈母「それと……いらっしゃい。淳平くん」
淳平「こんにちは。おばさん」
俺とめぐは家の中に通され、おばさんとテーブルに向かい合って座る。
慈「こ、コレ……成績表です……」
おばさんはめぐの成績表に目を通す。すると、
慈母「うん。赤点は取ってないみたいね。頑張ってるみたいで何よりだわ」
慈(ほっ……)
めぐは心のなかでホッと一息つく。
慈母「淳平くんの力かしらねぇ……。ありがとうねぇ」
淳平「いえ、たしかに俺も教えましたけど、めぐが頑張ったからです」
慈母「謙遜しちゃって……。ホントにいい子よねぇ。淳平君みたいな子になら慈を任せられるんだけどねぇ……」
慈「あっ、そのことで話があるの」
慈母「?」
そして俺たちは居住まいを正し、正座してお母さんに向き直る。
慈母「? どうしたの?改まって……」
淳平「えっと、慈さんと、お付き合いさせていただく事になりました。今日はそのご報告と、承認を頂きたく、参上致しました……」
慈母「!?」
俺はギュッと目を瞑る。
慈母「えっと、淳平くん?」
淳平「はい……」
俺が目を瞑って来るであろう罵倒に備える。だが、
慈母「うちの子みたいな出来の悪い子で、本当に良いんですか?」
淳平「へ?」
きたのは、本当にうちの娘で良いのか?という。めぐのほうが見劣りするような言い方だった。
慈「ちょっ、酷くない!?」
慈母「だって……」
その言葉に、俺は……
淳平「はい。めぐが良いんです。学校でも、自分はいろいろな子から好意を持たれていましたが、気づいたんです。自分は昔から色々とめぐに迷惑はかけられましたが、それで嫌な思いはしていなかったんです。きっと、その頃から好きだったんだろうと……」
慈「/////」
慈母「…………」
淳平「自分もまだ未熟なので、迷惑はかけてしまうかもしれませんが、何卒、承認をいただけないでしょうか……」
俺が頭を下げると、めぐも頭を下げる。
すると、
慈母「えっと、2人は今日は夕方にはもう帰るのかしら?」
淳平「いえ、今日と明日が部活も休みなので、外出届と外泊届も出してきました」
慈母「そう。じゃあ、今日はうちに泊まって行きなさい。慈、今日はご馳走にするから、料理手伝ってくれる?」
慈「う、うん。良いけど……答えは……」
すると、お義母さんは笑い……、
慈母「あたしは、淳平くんに慈を貰ってくれないかなぁと思ったりもしてたからね。大賛成よ。お父さんは……まぁ、泣くとは思うけど、淳平くんなら昔から知ってるし、どこの馬の骨とも分からない男よりは大丈夫だと思うわ。お父さんには早く帰ってくるように連絡しておくわね」
淳平「はい。お願いします……」
そしてめぐの家で俺とめぐが料理を手伝いながら夕飯の準備をしていると、夕方6時頃、お義父さんが帰宅した。
慈父「ただいま〜」
慈母「お帰りあなた……」
慈父「うん。2人は?」
慈母「居間にいるわ」
そして、部屋着に着替えたお義父さんが居間に入って来た。
お義父さんは俺を見ると、
慈父「…………淳平くん」
淳平「はい……」
殴られるかな……。
すると、
ガシッ!
淳平「へ?!」
なんと、お義父さんは俺に抱き着いてきた。なんだ!?
慈父「ありがとう!慈を選んでくれて、本当にありがとう!!」
慈「へ?」
慈母「ふふっ」
淳平「あ、あの……」
するとお義父さんは俺を離して、
慈父「いや〜、今日は素晴らしい日だ。こんな報告を聞けるなんて!」
淳平「い、いやあの!」
慈「おとうさん……?」
慈父「ん?」
淳平「てっきり、殴られるかと……」
慈父「なんでそんなことするんだい? うちの出来の悪い娘を、こんな良い人が貰ってくれるのに。君のことはね、昔から知ってるだろ?私と妻は君のことを信頼してたんだよ?」
淳平「っ!」
慈「おとうさん……ありがとう」
慈も少し泣きながら両親に礼を言う。俺もやっと緊張が解ける。
淳平「ありがとうございます。お義父さん、お義母さん、期待を裏切らぬよう、慈さんを大切にします。ゆくゆくは、結婚までいけたらなとは考えてはいますが、それはちゃんと地に足ついた生活を一人でも送れるようになるまでは待ってください」
慈母「ええ。もちろん」
慈父「やはりしっかりしているね。君なら安心だ。さぁ、食べよう」
『いただきます!!』
そして、料理をいただく俺たち4人。めぐの両親と色々と、昔のことや今のことを話しながらいただき、その日の夜。
慈母「う〜ん」
慈「どうしたの?おかあさん」
慈母「いやね、淳平くん……慈の部屋で一緒に寝てもらおうかと考えててね」
慈「//////」
そこへ、淳平が風呂から上がってきた。
淳平「どうしました?」
慈母「淳平くん、今日慈と一緒に寝てね?」
淳平「えっ……////」
慈母「布団は敷いておくから」
お義母さんは行ってしまった。
慈「もう………」
そして、居間で少しゆっくりし、もう寝るかとめぐの部屋に行く。すると、布団が2枚くっついて敷いてあった。
慈(おかあさんのバカ〜!!)
淳平(…………////)
2人が赤面していると、
淳平「は、離すか?」
すると、
慈「私は……大丈夫だよ?///」
淳平「っ!////」
すると、めぐは部屋の扉を閉めて電気を消す。そして、
慈「ッ!」
ドサッ!
めぐは俺に抱き着いたまま押し倒した。
慈「ジュン………////」
淳平「めぐ……////」
そのまま、めぐはパジャマの上を脱いで肌を露わにし、そのまま夜遅くまで淳平とじゃれ合い(意味深)した。
子供ができてしまう事は一切やっていないのであしからず。
ー つづく ー
今回は慈と淳平が恋人になって最初の回なので少しアレな要素入れちゃいました。
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