第65話:母襲来!
とある夜。男子寮では……
〜♪
淳平のスマホが鳴り、淳平が誰からの電話かを確認する。
淳平「誰……げっ! ………はぁ」ピッ
淳平がため息を吐いて電話に出ると、
?『もしもし、淳平かしら?』
淳平「母さん……なに?」
電話をかけてきてのは淳平の母だった。
淳平母『この間慈ちゃんのお母さんと話してる時に聞いてね。慈ちゃんと付き合うことになったって』
淳平「………うん」
淳平母『ちゃんとそういうことは言いなさいよね。まあ、慈ちゃんや瑠璃乃ちゃん。あとあんたのこと大好きだった花帆ちゃんだったら昔から知ってるし、あんたの事を任せられて安心だけど……』
淳平「うん……」
すると、
淳平母『あっ、明日蓮ノ空にお邪魔することにしたから時間を空けておくように』
淳平「はっ!? ちょっと待っ……」
ツー ツー
電話が切れた。
淳平「……はぁ。憂鬱だ……」
そんな気が重くなる中、翌日。
スクールアイドルクラブのメンバーは、午前中の練習を終えて部室でお昼ごはんを食べていた。
淳平「……………」
昨日の母さんからの電話せいで気が重くなってると、
慈「ん? ジュンどうしたの?」
淳平「めぐ。ああ……」
すると、淳平のスマホが鳴った。
淳平「はぁ。ピッ もしもし……うん。うん。分かった。今行く」
そして淳平は電話を切る。
淳平「悪い、ちょっと行ってくる」
瑠璃乃「どうしたの?」
みんなが俺を見てくるので、話すことにする。
淳平「なんかさ、母さんが今日来るんだって。もう校門の所に居るみたいだから迎えに行ってくる」
淳平がそう言うと、
梢「淳のお母様が!?」
さやか「先輩のお母さんですか……」
綴理「ジュンのお母さん……」
会ったことが無い者は緊張が走る。
瑠璃乃「おばさん来てるの? 会うの久しぶりだなぁ〜」
慈「お義母さんに報告しないとかぁ……」
花帆「慈先輩、大丈夫ですよ。おばさん優しいですから」
慈「知ってるよそんなことは」
逆によく知っている者は安心している。めぐとルリちゃんはよく家族ぐるみでいろいろな所に行ってたし、花帆は親戚だから正月とか両家で集まると会ってるしな。
淳平「じゃあ行ってくる」
そして、淳平は部室をでていった。
綴理「部室、片付ける?」
吟子「そうですね。少し整理しましょうか」
小鈴「はい!」
姫芽「はい〜」
俺の母さんが来ると知り、少ない時間ながら部室を片付け始めるみんなだった。
部室を出て外に向かう淳平。玄関で外履きに履き替えて外に出る。
淳平「あっ、居た。母さん」
淳平母「淳平! 久しぶり。元気にしてた?」
淳平「うん」
淳平母「成績の方は……あんたのことだから心配はいらなそうね」
淳平「そだね」
話が続かない……。
淳平母「そうだ。慈ちゃんに会いたいわ」
淳平「分かった。部室に連れてくよ」
淳平母「そういえば、聞いてなかったけど淳平って何部に入ったの?」
ああ、そう言えば言ってなかったな。
淳平「スクールアイドルクラブって所でマネージャーやってる」
淳平母「スクールアイドル。へぇ、そうなんだ……」
淳平「じゃあ行こう」
そして、母さんを連れて部室に向かう。途中先生方が母さんに挨拶してきて、話したそうだったが部室に向かう途中なのでお断りして先を急ぐ。
淳平「ここだよ。 コンコン みんな、入るよ」ガチャ
部室の扉をノックして入り、母さんを入れる。
淳平母「お邪魔します〜」
スクールアイドルクラブ『こんにちわ〜』
みんなが挨拶する。すると、みんなを見た母さんが驚愕の顔をする。
淳平母「ちょっと淳平、淳平」
淳平「なに?」
淳平母「すごく可愛い子たちばっかじゃないの!!」
はぁ……。
花帆「おばさん。こんにちわ〜」
淳平母「あら、花帆ちゃん久しぶり!」
慈「ご無沙汰してます」
瑠璃乃「おばさん、久しぶりです」
淳平母「慈ちゃん! 瑠璃乃ちゃんも!しばらく見ない間に立派になったわね」
瑠璃乃「それほどでも〜」
慈「えへへ……」
昔から知っている者同士の気安いやりとり。
ここで初対面の者たちが緊張しながら挨拶する
梢「はじめまして。淳のお母様。乙宗梢と申します。どうぞよろしくお願いします」
さやか「は、はじめまして!村野さやかです」
綴理「夕霧綴理だよ。こんにちは」
吟子「はじめまして。百生吟子です」
小鈴「こ、こんにちは!徒町小鈴と言います」
姫芽「はじめまして〜。安養寺姫芽です。先輩にはいつもお世話になっております〜」
淳平母「あら、ご丁寧に。はじめまして。淳平の母の
母さんが頭を下げる。
初めましてのみんなは自己紹介する。母さんは名前を覚えるのは得意だからたぶん覚えただろうな。
そして、母さんはみんなと今までのお互いのことを世間話程度に話す。
梢とさやかちゃん、吟子ちゃんの3人がしっかり者で母さんが感心したり、
綴理の独特の雰囲気に少し戸惑うところもあったが、芯がしっかりしている子だという事を会話の中で直ぐに見抜いていた。
それを見て、さやかちゃんは「さすが淳平先輩のお母さん!」と、羨望の眼差しをしたり。
小鈴ちゃんと姫芽ちゃんも母さんと話しているうちにお互いに人となりは理解した様子。
それを見た梢たちは母さんの人を見る目に驚いていた。
しばらく話していると、花帆とルリちゃんが母さんに嘘泣きしながら泣きついた。
花帆「朱音おばさん〜アタシ淳兄ぃに振られちゃいました〜!」
瑠璃乃「うわ~ん!」
朱音「あらあら。淳平ったら仕方ないわね。今度懲らしめておくわね」
淳平「二人共!? 母さんも悪ノリしない!」
慈「ちょっと! 2人共お義母さんを味方にしようとするな!」
朱音「ふふっ。ごめんごめん。慈ちゃん、淳平のことをよろしくね?」
慈「っ! はい!」
すると、
朱音「淳平はまったく……無自覚でオトすのは相変わらずだったのね……」
梢「はい。もう何人も泣かされてます」
淳平「梢!?」
そんな話をつづけていると、あっという間に時間が過ぎてしまい、もう夕方になってしまった。
朱音「もうこんな時間。じゃあそろそろ帰るわね。」
淳平「あっ、校門まで送るよ」
朱音「お願いね」
梢「私達も行きます」
そして全員で玄関まで母さんを連れて行く。
朱音「じゃあみんな、苦労はすると思うけど、よろしくね?」
梢「いえ、淳には、いつも助けられてて。頼りになる人だと思ってます」
さやか「今日はお会いできて嬉しかったです」
綴理「ん。じゃあね」
吟子「今日はありがとうございました」
小鈴「さ、さようなら」
姫芽「さよなら〜」
花帆「さようなら〜」
瑠璃乃「久しぶりに会えて嬉しかったです!」
慈「お義母さん、さようなら」
淳平「今度何かあったら連絡するよ」
朱音「ええ。お父さんにも今度連絡してあげなさい?喜ぶと思うから」
淳平「分かった」
そして、母さんはバスに乗って帰っていった。
梢「今日はいきなりのことで驚いたわね」
綴理「優しい人だった」
吟子「あのお母さんなら、淳平先輩みたいな人が産まれるのも納得かな」
淳平「ん?」
なんかどっと疲れたな……
ー つづく ー
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