蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第七章 Link to the FRIENDS!
第75話:竜胆祭に向けて


季節は秋の中頃に差し掛かった10月中旬。蓮ノ空学院スクールアイドルクラブの面々は、部室で月末に開かれる、蓮ノ空3大文化祭の1つ竜胆祭……そして、ラブライブ!石川県予選についての話をしていた。

 

さやか「いよいよ、10月ですね。今月のイベントは竜胆祭と……」

 

花帆「そして、ラブライブ!石川県予選があります! ですよね、梢センパイ!」

 

確認を取る花帆。そこは自信を持てよ……。

 

梢「ええ、大丈夫よ。その調子で進行してちょうだい」

 

梢がOKをだすと、次はルリちゃん。

 

瑠璃乃「今年は、最初から3ユニット合同の合体モード! スクールアイドルクラブは、1枠での出場になります! だよね、めぐちゃん!ジュン兄ぃ!」

 

淳平「花帆もルリちゃんも、そこは自信持ちなさいよ……」

 

慈「そうそう。違ってたらちゃんと口挟むから、自信もってやんなさい!」

 

さやか「…………ええと、つまり、そういうことです。この半年間で培った練習の成果を、すべて出し切れるようにがんばりましょう」

 

さやかちゃんが堂々と話を締めくくる。本当に立派だよなぁ……

 

綴理「さやは堂々としていて、りっぱ」

 

淳平「それな」

 

慈「ちょっと、ジュンまで! うちのるりちゃんがいちばん場を回すの得意なんだが〜?」

 

梢「でも、花帆の声には力があるのよね。胸の奥から勇気がわいてくるというか」

 

綴理・梢・慈「「「……………」」」

 

3人がお互いを見る。やれやれ……。

 

淳平「まぁ、それぞれの得意分野だったらお互いに右に出るものは居ないって感じだな。3年生と似たようなもんだ」

 

梢「それもそうね」

 

慈「それならなっとく」

 

綴理「ね」

 

すると、さやかちゃんは「こほん」と咳払いひとつすると、

 

さやか「去年のわたしたちは、惜しくも全国大会で敗退という結果になってしまいました。ですがわたしは、この3ユニット合同という形そのものが間違っていたとは思いません」

 

淳平「"Link to the FUTURE"……」

 

さやか「はい。それぞれのユニットが積み上げてきた力をひとつに束ねて、ひとつの曲に結集させる。それは、本来はユニットが歌う3曲と、そして全体曲。合計4曲の力を掛け合わせたものになるはずです。スクールアイドルクラブの強みを活かすのなら、これ以上の選曲はありません」

 

花帆「繋がる力、だからね!」

 

さやか「はい!」

 

すると、

 

吟子「あの……………先輩方」

 

おずおずと吟子ちゃんが手を挙げる。

 

瑠璃乃「あい!なんでしょう吟子ちゃん!」

 

吟子「その、今回披露するメドレー曲"Link to the FUTURE"は、決勝で負けちゃった曲……なんですよね?」

 

瑠璃乃「うん、そーだね」

 

吟子「なのに、大丈夫、なんですか?」

 

さやか「今年のラブライブ!大会の規定では、新曲が必須条件ではありません。なので、まずはこの曲から、始めましょう」

 

淳平「それに、去年披露した時は6人だったから、そこから新たに3人増えたパフォーマンスや新しいフォーメーションを加えれば、曲は同じでも客席から見えるステージはまったく違うはずだ。あとは、演出とか。そこは俺の仕事だな……」

 

さやか「はい。そちらの部分は淳平先輩にお願いします」

 

淳平「任せろ!最高のステージ演出を準備してやる!」

 

瑠璃乃「去年の決勝曲を第一歩として、ルリたちはさらに前に進むんだ。過去からミライへ。そして……さらにその先へ。県予選を超えて、決勝を目指して!」

 

吟子「この先へ、進むために………………!」

 

瑠璃乃「と、ここまではいいとして。……なにか質問はありますか?ないですか?では!例のアレの話に移ります!」

 

お?なんだ……?

 

花帆「うん!そのために考えたんだ、あたしたち!」

 

綴理「なになに?」

 

花帆「今年ってなんと……カレンダーの都合で、竜胆祭が月末よりちょっぴり早いんですよ!知ってました!?」

 

梢「それは、生徒みんなが知っているわね」

 

淳平「怪しいのは花帆くらいじゃね?」

 

花帆「ひどい!! ……コホン!なので、予選を迎える前に、そこで一度お披露目しましょう!9人になった新生"Link to the FUTURE"を、みんなに!」

 

淳平「あー。なるほど。本番少し前にリハーサルで手ごたえを見るわけだな」

 

花帆「はい!なんといっても、今年の目標は――ラブライブ!優勝、ですからね!」

 

小鈴「す、すごい…………。入念に考え尽くされている……早くもスクールアイドルクラブ、最大最強のチャレンジのときが来ましたね!」

 

姫芽「血のたぎりを、押さえられないかもしれませんね〜」

 

吟子「ニコニコしながらすごいこと言ってる」

 

姫芽ちゃんを見て少し呆れる吟子ちゃん。だが、

 

吟子「でも、なんか……具体的な目標が迫ってきて、私も燃えてきたかも」

 

瑠璃乃「一年生のみんなには初めての大きな大会だから、緊張もすっごくすると思うけどさ。そのための竜胆祭だからね。学校のみんなにも、来賓のひとびとにも、ルリたちが楽しんでるとこ見てもらおー!」

 

吟子・小鈴・姫芽「「「はい!!!」」」

 

花帆「まずは9人での練習場所を確保して、それからユニット練習をしつつ、合同練習も重ねなきゃだから……わー、これから、ますます忙しくなっちゃう」

 

淳平「だな」

 

すると、

 

小鈴「あ、それなんですけど!」

 

ん?

 

小鈴「この徒町、練習場所はもう押さえておきました!9人での練習場所を!」

 

さやか・綴理・淳平「「「おおー!」」」

 

小鈴ちゃんのやる気に淳平とさやか、綴理の3人は感嘆の声を漏らす。

 

小鈴「いつもさやか先輩がやってるの、隣で見てますからね!」

 

すると、

 

姫芽「え〜と、あの〜。 実はアタシも、練習場所を予約しちゃってました〜」

 

小鈴「え、そうなの!?」

 

姫芽「かぶっちゃったね〜。どっちかキャンセルしなくちゃ〜」

 

小鈴「あうう、こういう失敗もあるのか………!すみません!」

 

姫芽「ううん、こちらこそ〜」

 

淳平「まあやる気があったからこそのミスだから気にしなくて大丈夫だよ」

 

慈「そだね」

 

すると、

 

吟子「あのー」

 

あっ、(察し)

 

小鈴「まさか!?」

 

姫芽「まさか〜?」

 

吟子「そうですね。私も、はい………。竜胆祭前だからって、どうりで埋まってるわけですね……。申し訳ないです」

 

梢「ふふっ……みんな、やる気にあふれてて、素晴らしいわね」

 

淳平「だな。でも!報告連絡相談はちゃんとやるんだぞ?でないとこういうことになるから」

 

吟子・小鈴・姫芽「「「はい! 次から気をつけます!」」」

 

淳平「うん」

 

まあ、3人なら大丈夫だろ。

 

慈「それじゃ改めてみんな、分担しつつ協力しつつ、がんばってこ☆」

 

吟子・小鈴・姫芽「「「はい(は〜い)!」」」

 

瑠璃乃「よ〜し、それじゃあ〜……」

 

瑠璃乃「練習だ〜!」

 

そして、"Link to the FUTURE(104期ver.)"の練習が始まった。

 

 

ー つづく ー




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