蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

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第82話:開催!竜胆祭!!

あれから数日後、いよいよ今日は竜胆祭の当日。続々とおきゃくさんが入ってきており、俺と花帆は来ると言っていた花帆の家族迎えに校門まで来ていた。

 

淳平「あっ、来たぞ花帆」

 

花帆「うん!ふたば〜!みのり〜!」

 

花帆が妹を呼ぶと、2人は走ってこっちに来た。

 

すると、

 

ふたば・みのり「「淳兄ぃ!!」」

 

花帆を素通りして俺の方に抱きついてくる2人。

 

花帆「………………」

 

花帆が微妙な顔をしている……。

 

淳平「久しぶりだな、二人とも。ほら、お姉ちゃんは良いのか?」

 

みのり「わかってる〜」

 

ふたば「チョットからかった」

 

いたずらっぽく笑う2人。

 

花帆「もう!……よく来たね。ふたば、みのり。ここがお姉ちゃんとお母さん、淳兄ぃの母校だよ!」

 

ふたば「ほんとに山の中にあるんだね!」

 

みのり「まわり……なんにもないね」

 

花帆「でもいいところなの!ね?」

 

淳平「ああ。いい学校だよ?」

 

2人は「へ〜」と興味津々。

 

すると、

 

みのり「そういえば、お姉ちゃんフラれたんだっけ?」

 

ふたば「みのり……」

 

花帆「うぐっ!?」

 

2人の容赦ない言葉に花帆は大ダメージを受ける。

 

花帆「うん……。淳兄ぃの幼馴染の人に取られちゃった」

 

ふたば「そっか〜」

 

みのり「幼馴染……強敵だったんだね」

 

淳平「ごめんね。花帆が嫌いなわけじゃないんだけどね」

 

ふたば「ううん。それは仕方ないって分かってるし」

 

みのり「むしろ、あのメンバーとお姉ちゃんが対等に戦ってたのがビックリ……」

 

スクールアイドルクラブのメンバーを知っているということは、2人は配信を観てくれているらしい。

 

花帆「酷くない!?」

 

中々辛辣だな……。

 

まったく、

 

淳平「じゃあ二人とも、今日は楽しんでいってね?」

 

ふたば・みのり「「うん!行ってくるね!」」

 

そして、2人はおばさんと一緒に校舎に入って行った。

 

花帆「もう、2人は……。さてと、久しぶりだね、せっちゃん!」

 

花帆は、二人と来ていたもう一人の女の子に声を掛ける。

 

せっちゃん「うん、久しぶり。200年ぶり……ぐらい?」

 

花帆「2年ぶりかな!?」

 

中々面白い子だな……。

 

花帆「来てくれてありがとう。来年高校生だっけ?大きくなったよねえ。あとあと、元気になった!あたしも嬉しいなあ」

 

せっちゃん「わたしも。おばさまに、花ちゃんの学校の文化祭に行くから、どう?って誘ってもらって。つい、のこのこと来ちゃった……」

 

花帆「いや、来てくれていいんだよ!?誘われたんだから!」

 

すると、

 

せっちゃん「ふたばちゃんとみのりちゃんね、この日をずっと楽しみにしてたみたいなんだよ。将来、自分たちもいつか蓮ノ空に入るんだー、なんて言っちゃって」

 

花帆「ふっふっふ。つまり、お姉ちゃんがいかに勉強をがんばったのか、わかるってことだね!」

 

せっちゃん「ふふふ、そうかも。 ね、花ちゃん。文化祭、案内してくれる?」

 

花帆「もっちろん!きょうは、せっちゃんの笑顔を、いーっぱい咲かせちゃうんだから!」

 

そして、花帆とせっちゃんと呼ばれた女の子も、一緒に校舎に入って行った。

 

 

その頃―――、

 

姫芽「んふふふふふふ…………!」

 

姫芽「ついにこの日がやってきました…………竜胆祭、本番ステージ……けど、その前に〜!」

 

小鈴「模擬店やるぞ〜!」

 

吟子「やる気だね、ふたりとも……」

 

スクールアイドルクラブ1年生の模擬店は、"あんみつ屋"だ。

 

小鈴「うんっ。だって吟子ちゃんとは別のクラスなのに、こうして一緒にお手伝いできるの、楽しみ!」

 

姫芽「それにそれに〜、きょうが二年生との第二十バトル目―――、最終試合だからね〜!」

 

吟子「いっぱいやったなあ、私たち………」

 

染み染みと呟く吟子。

 

姫芽「こっちはあんみつ屋さん。そして向こうはクレープ屋さん。集客勝負で、勝った方が勝ち〜!」

 

小鈴「そのために、3人で同じ時間帯にシフトかぶらせてもらったんだから!」

 

姫芽「これまでの修業の成果を発揮する日が、やってきたのだ〜!」

 

吟子「うん。1回ぐらい、勝ちたいもんね。よし!」

 

気合い十分な3人。

 

吟子「私は調理担当。小鈴が接客で……姫芽は列整理をしつつ、全体を見て、うまく回ってないところを手伝う。これが私たちで決めたフォーメーション」

 

吟子「実際に試したことはないから、あくまでも反省会の内容を反映させただけだけど…………。たぶん、穴はない……はず!」

 

姫芽「ストロングポイント押しで、やっちゃろ〜」

 

小鈴「二年生とのバトルチャレンジ………完結編。いざ開戦だよ!」

 

吟子・姫芽「「お〜!!」」

 

その様子を見ていた2年生は、

 

瑠璃乃「おーおー、あっち盛り上がってんねえ」

 

さやか「これまで二年生組が、なんだかんだ勝ち続けていますからね。危ういところは多々ありましたが、せっかくなので、このまま全勝を目指しましょう」

 

瑠璃乃「…………さやかちゃんって、意外と勝負事にキビしーよね」

 

さやか「えっ、そ、そうですか?ですが、向こうが本気で来る以上。こちらも本気でお返しするのが礼儀というか……………」

 

瑠璃乃「ウンウン、そーだね。獅子は我が子を千尋の谷にドーンするって言うもんね!がおー!」

 

ライオンの威嚇のマネをする瑠璃乃。

 

さやか「こわい例えをしないでください!」

 

ヤレヤレ……と、首をふるさやか。そしてら

 

さやか「もう。そろそろこちらも、仕込みを始めますよ。まだ花帆さんが、戻ってきてませんけど」

 

瑠璃乃「あ、そう言ってたら、きたきた」

 

花帆「…………セーフ!間に合った!?」

 

花帆が到着した。

 

花帆「急がせちゃってごめんね、せっちゃん」

 

せっちゃん「ううん、楽しかったよ。面白い展示がいっぱいあった。さすが芸術の学校」

 

さやか「ああ、そちらの方が先日おっしゃっていた?」

 

花帆「うん、あたしの昔からのお友達、せっちゃん!」

 

せっちゃん「どうも、本物のせっちゃんです」

 

花帆「偽物とかいないからね!」

 

さやか「ふふ。面白い方ですね」

 

花帆「でしょ〜?大切な友達なんだ!」

 

せっちゃん「あと、どちらかというと、病院友達だから……院友」

 

さやか「ふふっ。耳馴染みのない言葉ですね…………」

 

せっちゃん「花ちゃんはわたしの、いちばんの院友だったよ。あの頃はよく、ふたりでいろんな話をしたよね」

 

花帆「うん。あたしが昔よく入院してた頃、隣の病室にいたのがせっちゃんなんだ。………ふふふ。懐かしいなー」

 

思い出にふける花帆。すると状況を思い出し、

 

花帆「あ、それでごめんね!ここからあたし、お店のお手伝いがあって!」

 

せっちゃん「ううん、大丈夫。てきとうにぶらぶらも、たのしい」

 

せっちゃん「お隣のあんみつ屋も、気になるし」

 

花帆「む、ライバル店……………!」

 

花帆「あ、だったらついでに、お店の様子を見てきてくれないかな。隣の子たちね、あたしたちの後輩なんだ。うまくやってるかなーって」

 

せっちゃん「ん……らじゃ」

 

花帆「あ!あとあと!うちのお店のクレープも、あとで食べてね〜!よろしくね〜!」

 

そして、せっちゃんが行くのをみおくる花帆たち。

 

瑠璃乃「さてさて。そいじゃ、クレープ屋の担当どーするー?」

 

花帆「それはね、ズバリ……。キッチンさやかちゃん!それ以外あたしたち!以上!」

 

瑠璃乃「うーん、しんぷるいずべすと!それっきゃないよね!」

 

さやか「うっ、なかなか責任重大ですね………!」

 

少しプレッシャーを感じるさやか。

 

花帆「だいじょうぶだいじょうぶ!だって、さやかちゃんだもん!」

 

瑠璃乃「クレープさや処・竜胆祭支店、開店営業だ〜!」

 

さやか「その名前はどうかと!」

 

 

ー つづく ー




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