いよいよ104期Fes×LIVE。《AUTUMN LINKED CARNIVAL》、及びラブライブ!予選エントリーライブ当日。
時刻は夜8時の開演時間が刻一刻と近付いていた。
梢「――ふぅ」
俺が衣装を着た梢を見ると、僅かに手が震えていた。
淳平(当然だよな……。ラブライブ!優勝は梢の小さい頃からの夢。そして今回がラストチャンスなんだ……)
見ると、綴理とめぐも緊張した様子だった。
淳平「………梢、綴理、めぐ」
俺が3人に声を掛ける。
梢「?」
綴理「ジュン……」
慈「なに?」
淳平「……確かに、俺たちにとってはラストチャンス。緊張するのは分かる。けど、せっかくのライブを楽しまなきゃ損だろ? ……少し、肩の力を抜け」
梢「えぇ……」
慈「固くなってた……?」
淳平「見て分かるくらいな」
綴理「ありがと」
3年生のやりとりを見ていた1年生は、
吟子「やっぱり、淳平先輩はすごいね……」
姫芽「ね〜」
小鈴「先輩たちのためにも、絶対に力を出し切ろうよ!」
吟子・小鈴・姫芽「「「おー!」」」
2年生は――、
さやか「去年の悔しさを晴らすためにも、初戦で躓くわけにはいきませんからね……」
瑠璃乃「うんうん! きんちょーするけど、がんばるぜ〜!」
花帆「梢先輩との約束、絶対に果たす! 県予選なんか余裕で突破してやる!!」
さやか「予選は甘くないですよ〜?」
花帆「そのくらいの気持ちでやるってこと!!」
2年生が笑い合う。
――そろそろ開演時間だ。
淳平「行って来い!」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈・吟子・小鈴・姫芽『『『うん(はい)(ええ)(おー)!!』』』
そしてそれぞれ返事をして待機場所に行く。
ステージが開演すると、ステージの床が下から迫り出してきて3年生が出てくる。
次に同じようにして2年生、1年生と出てきて、それぞれ階段状に全員出てきた所でステージが降りてきて元の平面に戻る。
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈・吟子・小鈴・姫芽「「「「「「「「「みんな〜! こんばんわ~!!」」」」」」」」」
花帆「私たちは……!」
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理・慈・吟子・小鈴・姫芽「「「「「「「「「蓮ノ空学院スクールアイドルクラブです!!」」」」」」」」」
梢「蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さん、応援してくれている方々、改めまして本日も、よろしくお願いいたします」
そして、各自自己紹介。
花帆「みんなー!!こんばんわー!!蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ2年の、日野下花帆で~す!今日もよろしくね~!!」
さやか「同じく、スクールアイドルクラブ2年の、村野さやかです。なにとぞ、よろしくお願いします」
瑠璃乃「スクールアイドルクラブ2年の、大沢瑠璃乃だよ~!みんな、今日もよろよろ~!!」
吟子「はい、蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ1年、104期生の百生吟子です。皆さんどうぞよろしくお願いします」
小鈴「こんばんわ。蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ1年、徒町小鈴と申します!!何卒、よろしくお願いいたします!!」
姫芽「こんばんわ~。スクールアイドルクラブ1年の、安養寺姫芽です~。今日も、よろしくお願いします~」
梢「こんばんわ。蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ3年の、乙宗梢と申します。本日も、よろしくお願いいたします」
綴理「みんな~こんばんわ~。3年の夕霧綴理だよ~。よろしく~」
慈「みんな~!ハロめぐ~っ!!」
観客『ハロめぐ~っ!!』
慈「ん~っ!スクールアイドルクラブ3年の、藤島慈だよ~。よろしく~!!」
そして自己紹介の後、早速のオープニングアクト。トップバッターはスリーズブーケ。曲は『月夜見海月』。この曲は原案を吟子ちゃんが作った曲であり、クラゲをモチーフにした衣装で歌う曲である。
3人がライブを行い、会場を盛り上げる。
続いてはDOLLCHESTRAは曲は『Proof』。この曲は小鈴ちゃんの映画作りの時に作られた曲で、曲の大半は小鈴ちゃんが作った曲だ。この曲の物語性では小鈴が主人公の新人スクールアイドルで、綴理とさやかちゃんがライバルグループとして主人公の前に立ちはだかるという設定である。
そして次はみらくらぱーく!。曲は『ファンファーレ』。この曲は姫芽ちゃんのスランプ騒動の時に作られた曲で、この曲は姫芽ちゃんが大半を作った曲だ。この曲の衣装、RPGに出てくるようなら半分甲冑みたいな衣装なんだよな……。
そして3ユニットそれぞれライブが終わりMCに入る。
今回のFes×LIVEは1年生を前面に押し出したライブの予定だからな。
今披露した3曲は殆ど1年生が作った曲だし、次に披露する最後の曲も曲名は3年生がアドバイスしたけど、その他は全部1年生が作った曲だ。
吟子「それでは、聴いてください!」
吟子・小鈴・姫芽「「「《Now or Never》!!」」」
そしてライブが始まる。曲を作った1年生たちの想いがひしひしと伝わってくるライブ。2年生も3年生も……1年生の成長を喜び、ライブを楽しんでいる。
淳平「Now or Never……か」
今やらなければ、チャンスは永遠に来ない……。
淳平(まさに今の俺たちだな……)
そして、最後の曲が終了し、Fes×LIVE"は"終わった。次はいよいよ、ラブライブ!へのエントリーライブとなる。
しばし休憩時間を取り、皆は舞台袖に戻って来る。
淳平「お疲れ。良かったよ」
慈「ジュン〜良い子良い子して〜♡」
淳平「はいはい」
花帆「むぅ、慈先輩は……」
梢「…………」
慈「へへ〜。って梢、顔が笑ってないって!怖いよ?!」
梢「怒ってるのだから笑うはずないじゃない」ニッコリ
慈「怖っ!?」
吟子「梢先輩も花帆先輩も慈先輩も、次はエントリーライブなんだから着替えてください」
淳平「じゃあ俺は出てるな……」
オレは一旦舞台袖を出ていく。しばらくたち後2分でライブ開始時間。
淳平「もう良いか〜?」
梢「ええ。大丈夫よ」
淳平「よし」
みんなのところに行くと、スリーズブーケは白、DOLLCHESTRAは青、みらぱ!は赤を基調とした衣装を着ていた。
淳平「よし、みんな……」
全員何も言わなくても肩を組んで円陣を組む。
淳平「絶対に勝って北陸予選行くぞ!!」
スクールアイドルクラブ『『『おおーー!!』』』
そして時間になり、ステージに出ていくみんな。音楽が鳴り、パフォーマンスを始める。曲は《Link to the FUTURE》。去年の決勝で負けた曲だが、今年は1年生たちが加わり9人での披露。
その迫力は去年とは段違いだ。
そして間奏の合間に幕が降りてきて、みんなの姿が隠れる。その間に早着替えで衣装を《Link to the FUTURE》専用衣装に変え、幕が上がる。
そこからは一気にヒートアップ。お互いを信頼していなければ決してできないパフォーマンス。ライブのコメント欄を見たら、応援コメントが鳴り止まなかった。
淳平(がんばれっ!!)
そして、ライブが終了し、挨拶を終えて皆は戻って来た。
皆はやれる事はやり切ったと、不満の表情は一切無かった。
そして、Fes×LIVE、エントリーライブ、共に大成功で終わった。
――その頃、配信でライブを見ていた泉は、
泉「うん。いいライブだった。私のささやかなアドバイスも、役に立ててくれたみたいじゃないか。去年の北陸代表の座は、伊達じゃないね」
泉「これならきっと、次に相まみえるのは、全国大会の舞台だろう。ちょっと塩を送りすぎちゃったかもしれないけど。ね、せっちゃん」
せっちゃん「せっちゃんじゃなくて――」
せっちゃん「――セラス、でしょ」
泉「ごめんごめん。でも、あの子にはそう呼ばれていたんだろう?」
セラス「花ちゃんはトクベツだから。――ねえ、泉。わかってるよね?」
セラス「勝つんだよ。なにがなんでも」
泉「Yes, Your Majesty.仰せの通り。セラス」
セラス「ラブライブ!本戦。相手が誰であっても。――負けられないんだから、わたしたちは」
そして数日後……。蓮ノ空のラブライブ!石川県予選通過が決まった。
― つづく ―
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