蓮ノ空スクールアイドル録   作:松兄

262 / 339
第100話:蓮ノ空スキー合宿⑤

2日目ももう夜になり、いよいよこれから毎年恒例の二日目夜のイベント、キャンプファイヤーが始まる。

 

キャンプファイヤーが始まる前に、去年と同じ様に夕食として外で先生方が大鍋で作ったカレーライスをいただいた。

 

そしてキャンプファイヤーの時間になり、生徒会長である亮が炎を点火する。燃え上がる炎。闇夜を明るく照らす。

 

先生「それでは、フォークダンスをしたいやつは踊って良いぞ? 曲をかけるからな〜!」

 

そして曲が始まり、男女のペアが一組、また一組と一緒に炎に近づいていく。周りからは、これも毎年恒例。ペアを作れなかった非モテ男子からの妬みと嫉妬と、血涙の嵐が巻き起こる。

 

慈「行こうジュン!」

 

淳平「かしこまりました。お手をどうぞ。お姫様」

 

めぐの手を取りエスコートしながら炎に近づく俺とめぐ。

 

みんなは、めぐに対してしょうがないと諦めつつも、やはり「自分があの場に居たかった」と思っていた。

 

慈「ジュン上手いねやっぱり」

 

淳平「去年も言った通り見よう見まねだけどな」

 

慈「ほんと、その飲み込みはうらやましいなあ………。嫉妬しちゃうかも」

 

淳平「褒めてる?」

 

慈「一応褒めてる。昔から知ってるけど、底が見えないよね。ジュンって」

 

淳平「そりゃどうも」

 

めぐから一応お褒めに預かり、他のメンバーは――、

 

花帆「はぁ………」

 

さやか「慈先輩が羨ましいです……」

 

瑠璃乃「くっそぉお………」

 

梢「淳、心変わりしてくれないかしら」

 

綴理「………………」

 

5人が諦めと嫉妬の籠もった目で俺達を見ているのを、一年生達は、

 

吟子(梢先輩も花帆先輩も、淳平先輩の事になると人が変わるんだから………)

 

小鈴(正直さやか先輩が負けるとは思わなかったからなあ………)

 

姫芽(めぐちゃんせんぱい幸せそう………。推しが幸せなのは嬉しいけど………ファンとしては複雑と言いますか…………るりちゃんせんぱいは悔しそうだし)

 

亮(まったく、ジュンのひとたらしは困ったもんだな……)

 

 

他の生徒たちは――、

 

びわこ「藤島先輩、相変わらずキレイだねぇ……」

 

えな「去年も思ったけど、本当に絵になるふたりだよね……」

 

しいな「…………………」ウットリ

 

2年生と1年生の女子たちがウットリした目で俺達を見ているが、やはり………

 

3年男子「日野下ーー!! 爆発しろー!!」

 

3年女子「嫌ぁあぁああぁああっ!!日野下くんーーー!!!!」(血涙)

 

2年男子「先輩代わってーーー!!!」

 

1年男子「慈先輩ーーー!!!」

 

同学年の男子たちからは大ブーイング、下級生たちからも羨む声が。

 

慈(ふむ………)

 

すると、めぐの何かを思いついた顔。

 

淳平(何かやるのか?)ヒソヒソ

 

慈(うんこうするっ!)

 

チュッ!!!

 

生徒・先生『『『!?!?』』』

 

めぐの唇同士のキス。下級生たちから黄色い声。同級生からは怨みの怨嗟が聞こえてくる様だ。

 

そして音楽もクライマックス。曲の最後に、俺達はお互いを抱きしめて終わった。

 

 

 

 

――ホテルに戻った後、

 

花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理「「「「「…………」」」」」ゴゴゴゴゴ

 

吟子・小鈴・姫芽「「「ハラハラ………」」」

 

淳平・慈「「…………」」ガクブル

 

ホテルのロビーで、5人が俺とめぐをSE☆I☆ZAさせて般若のような形相で睨んでくる。

そして怒気を纏った先輩の様子を、ハラハラと見つめる一年生。

―――去年もあったなこういうこと。

 

梢「……淳?」

 

淳「は、はいっ!!」

 

怖い………。

 

梢「良かったわね?彼女からキスされて」ニコッ

 

怖ぇえええっ!! 笑顔が怖い。目が据わってるぞ!?

 

一方のめぐはというと、

 

さやか「慈先輩、言い残すことは?」

 

慈「なんで死刑宣告受けなきゃいけないの!?私ジュンの彼女だよ!?」

 

花帆「それを良いことに見せ付けるのは有罪ですよ!!」

 

瑠璃乃「有罪(ギルティ)!!死刑!!」

 

慈「るりちゃん!?」

 

ショックを受けるめぐ。

 

姫芽「あわわ……めぐるりに亀裂があぁああ?!」

 

吟子「落ち着いて姫芽!!大丈夫だから!!―――たぶん」

 

小鈴「たぶんは要らないよ!?」

 

梢は「さてと――」と前フリし、

 

梢「慈は刑を執行。帰ったら私の筋トレメニューを………今回は、二週間こなしてもらうわ」

 

慈「ええーーーーっ!? 地獄どころじゃ無いじゃん!?私怨入ってるでしょ!?召されるって!!」

 

梢「良く分かったわね?」ニッコリ

 

めぐの絶望の表情。梢の筋トレは男でも音を上げる人が多いほどのハードトレーニング。それを二週間………。

 

梢「分かったかしら!?」ギロッ!!

 

慈 グスッ「はい……」

 

めぐはもう泣くしかなかった。

 

ドンマイめぐ!!

 

梢「あっ、言い忘れてたけどジュンにもやってもらうから」

 

――俺も地獄行きが確定した。

 

 

ー つづく ー




感想・評価よろしくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。