2日目ももう夜になり、いよいよこれから毎年恒例の二日目夜のイベント、キャンプファイヤーが始まる。
キャンプファイヤーが始まる前に、去年と同じ様に夕食として外で先生方が大鍋で作ったカレーライスをいただいた。
そしてキャンプファイヤーの時間になり、生徒会長である亮が炎を点火する。燃え上がる炎。闇夜を明るく照らす。
先生「それでは、フォークダンスをしたいやつは踊って良いぞ? 曲をかけるからな〜!」
そして曲が始まり、男女のペアが一組、また一組と一緒に炎に近づいていく。周りからは、これも毎年恒例。ペアを作れなかった非モテ男子からの妬みと嫉妬と、血涙の嵐が巻き起こる。
慈「行こうジュン!」
淳平「かしこまりました。お手をどうぞ。お姫様」
めぐの手を取りエスコートしながら炎に近づく俺とめぐ。
みんなは、めぐに対してしょうがないと諦めつつも、やはり「自分があの場に居たかった」と思っていた。
慈「ジュン上手いねやっぱり」
淳平「去年も言った通り見よう見まねだけどな」
慈「ほんと、その飲み込みはうらやましいなあ………。嫉妬しちゃうかも」
淳平「褒めてる?」
慈「一応褒めてる。昔から知ってるけど、底が見えないよね。ジュンって」
淳平「そりゃどうも」
めぐから一応お褒めに預かり、他のメンバーは――、
花帆「はぁ………」
さやか「慈先輩が羨ましいです……」
瑠璃乃「くっそぉお………」
梢「淳、心変わりしてくれないかしら」
綴理「………………」
5人が諦めと嫉妬の籠もった目で俺達を見ているのを、一年生達は、
吟子(梢先輩も花帆先輩も、淳平先輩の事になると人が変わるんだから………)
小鈴(正直さやか先輩が負けるとは思わなかったからなあ………)
姫芽(めぐちゃんせんぱい幸せそう………。推しが幸せなのは嬉しいけど………ファンとしては複雑と言いますか…………るりちゃんせんぱいは悔しそうだし)
亮(まったく、ジュンのひとたらしは困ったもんだな……)
他の生徒たちは――、
びわこ「藤島先輩、相変わらずキレイだねぇ……」
えな「去年も思ったけど、本当に絵になるふたりだよね……」
しいな「…………………」ウットリ
2年生と1年生の女子たちがウットリした目で俺達を見ているが、やはり………
3年男子「日野下ーー!! 爆発しろー!!」
3年女子「嫌ぁあぁああぁああっ!!日野下くんーーー!!!!」(血涙)
2年男子「先輩代わってーーー!!!」
1年男子「慈先輩ーーー!!!」
同学年の男子たちからは大ブーイング、下級生たちからも羨む声が。
慈(ふむ………)
すると、めぐの何かを思いついた顔。
淳平(何かやるのか?)ヒソヒソ
慈(うんこうするっ!)
チュッ!!!
生徒・先生『『『!?!?』』』
めぐの唇同士のキス。下級生たちから黄色い声。同級生からは怨みの怨嗟が聞こえてくる様だ。
そして音楽もクライマックス。曲の最後に、俺達はお互いを抱きしめて終わった。
――ホテルに戻った後、
花帆・さやか・瑠璃乃・梢・綴理「「「「「…………」」」」」ゴゴゴゴゴ
吟子・小鈴・姫芽「「「ハラハラ………」」」
淳平・慈「「…………」」ガクブル
ホテルのロビーで、5人が俺とめぐをSE☆I☆ZAさせて般若のような形相で睨んでくる。
そして怒気を纏った先輩の様子を、ハラハラと見つめる一年生。
―――去年もあったなこういうこと。
梢「……淳?」
淳「は、はいっ!!」
怖い………。
梢「良かったわね?彼女からキスされて」ニコッ
怖ぇえええっ!! 笑顔が怖い。目が据わってるぞ!?
一方のめぐはというと、
さやか「慈先輩、言い残すことは?」
慈「なんで死刑宣告受けなきゃいけないの!?私ジュンの彼女だよ!?」
花帆「それを良いことに見せ付けるのは有罪ですよ!!」
瑠璃乃「
慈「るりちゃん!?」
ショックを受けるめぐ。
姫芽「あわわ……めぐるりに亀裂があぁああ?!」
吟子「落ち着いて姫芽!!大丈夫だから!!―――たぶん」
小鈴「たぶんは要らないよ!?」
梢は「さてと――」と前フリし、
梢「慈は刑を執行。帰ったら私の筋トレメニューを………今回は、二週間こなしてもらうわ」
慈「ええーーーーっ!? 地獄どころじゃ無いじゃん!?私怨入ってるでしょ!?召されるって!!」
梢「良く分かったわね?」ニッコリ
めぐの絶望の表情。梢の筋トレは男でも音を上げる人が多いほどのハードトレーニング。それを二週間………。
梢「分かったかしら!?」ギロッ!!
慈 グスッ「はい……」
めぐはもう泣くしかなかった。
ドンマイめぐ!!
梢「あっ、言い忘れてたけどジュンにもやってもらうから」
――俺も地獄行きが確定した。
ー つづく ー
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